通りすがりの字書き

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2/10/2026, 1:57:16 PM

誰もがみんな、心の中に閉まっている物語がある。
それは、蓋を開けて社会に晒すことのできない物語。

私にもある。

誰にも打ち明けられない心の闇。
誰にも治す事のできない心の病み。

私にはある。
誰にも知られたくない思いのカケラ
誰にも理解をされない思いのナミダ

それは、自分を傷つけて封じ込めて粉々にした過去。
思い出して、傷つけて、自分の中の理性を保っている。



お題『誰もがみんな』

1/15/2026, 12:59:04 PM

私は正しい判断ができなかった。
貴方だけいればそれでよかったから、他の道は見えていなかった。
貴方の心はこちらを見ていなくても、私が貴方を思うことをやめなくていいなら、そのままで、このままで、苦しくても、切なくてもよかった。
この世界は私が作りあげた世界だから、私はこのまま進めると思っていたのに、願っていたのに。

私の思いが貴方に見つかった。

この世界を終わらせて、私は歩むのをやめた。

お題『この世界は』

9/30/2025, 11:29:27 PM

旅は続く。
毎日毎日歩き続け、死ぬまで終わらない旅。
人生なんてそんなものだ。

なんて、分かりきっているんだけれども。
立ち止まりたい時も、ぼーっとしたい時も、何も考えたくない時もあるもので。

昔はずっと進むんだと思って頑張っていたけれど、今はそんなに頑張らなくてもいいかな?と思えるようになった。

今の私は少しだけ心が元気だよと、心配していたみんなに伝えたい。

お題『旅は続く』

5/26/2025, 9:47:35 AM

「ちゃおー」
「いかにも平仮名発音で、その挨拶する日本人は怪しい人だと認識しているので、側に来ないでください。」
「なんだよソレ」
そう言いながら、私の隣を歩く男。
どう考えても、何考えているのかわからないし、彼の真意はいつだって掴めない。
なんだか、隣で色々話しているが、あまり頭にいれないようにする。
この男の話に耳を傾けて、これ以上心に傷はつけたくない。

「聞いてる?俺の話?」
「故意的に脳で処理されないようにしています。」
えーとか不服を言っていそうだが、ここは気に留めず、いつも通り駅までの道を歩く。
「ほらー降ってきたよ。降ってくるから急ごうって言ったのに、なんで聞いてくれないかな?」

私は鞄から折り畳み傘を出してさすと、隣の男にひょいっと取り上げられた。
傘にあたるやさしい雨音と少し近づいた彼との距離が、心に傷をつけた。

私は、この関係にいつまで耐えられるのだろうか。


お題『やさしい雨音』

2/28/2025, 2:10:36 PM

これは片思いなんだと。
彼がこちらを正面から見据えてくれることはないんだと。
いくらわかっていても、想いが消せない。
毎晩泣こうが、叫ぼうが、喚こうが、自分の心から逃げられないんだ。何年経ってもかわらない。


「今日で会うのは最後にしたい」
私の言葉を聞いた彼が驚いた顔をしてくれたのが救いだった。
「別れるってことか?」
とても低い声で怒っているようだった。
「転勤になったから仕方ないよ。元気でね」
私が彼に背を向けた途端に感じた、あの日の温もりを消すことはできないだろう。

遠距離が無理なわけではない。彼は彼女の元へ戻らないとダメだから、私が消えるべきだっただけ。

「幸せになってね、さようなら」
背中の彼に聞こえるか聞こえないかの声で告げると、私は彼の腕の中から逃げた。
行き場のない想いを心にとどめたまま。


お題『あの日の温もり』

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