『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
零
前が見えません
壱
呼吸の仕方は何処でしょうか
参
攫われて仕舞いましたかね
肆
雫は ありますか 忌もなく、 ります。有ります、 其処に
「雫」
雫がポタポタと君の手に落ちる。
「泣いたらダメ」だと思えば思うほど涙がボロボロでてくる。
そんな僕を君は優しく抱きしめてくれた。
嗚呼、これだ。
僕が求めていたものは、人の暖かさなんだ。
冷え切っていた心にそっと火を灯してくれた。
虐待されて心を閉ざし凍っていた心を君が開けてくれた。温めてくれた。
こんなの初めてだ。人に抱きしめられるという事がどれほど温かく、尊いものなのかが分かった気がした。
そこでまた僕は15年間溜めていた雫で君の肩を濡らした、
幸せが僕にあってもいいと言われ顔をぐちゃぐちゃにし、赤ん坊のように泣きじゃくった。
そんな20年前を思い出しながら家事をしている君をそっと見た。
そしたら昔みたいに雫が頬を伝った
題 雫
教室の授業中、こぼれる雨のしずくを窓から見つめていた私。
ただ、途切れることなくこぼれていく透明なしずくから、なんだか目が離せない。
幾度も溜まっては限界を迎えて流れて行っては、新しい雫が形成されていく。
「瀬田」
横の席に並んでいる虹川が声をかけてきた。
「ん?」
横を見ると、虹川の後ろに怖い顔をしている先生が腕組みをして立っている。
あ、やばい・・・。
「どこ見てるんだ?」
先生の声に、私は首すくめて小声で返事をする。
「すみません・・・」
先生が行ってしまうと、虹川が話しかけてくる。
「どうしたんだよ?何見てたの?」
「え?雨のしずくだよ。見てると面白くない?」
「そうなのか?」
虹川は私が窓へと目を移すのを見て、一緒に目を移動させる。
締め切られた窓の外。
今は梅雨の時期で、ザアザアという音と共に雨の筋が沢山窓に流れていた。
「何か、しずくがいつ落ちるかとか考えて見てると面白いかもな」
虹川の言葉に私も頷く。
「うん、ひたすら作業してるのとか、ありとかをジッと眺めているのとかやめられない時あるじゃない?それに似てるんだよね〜」
「なるほどな〜」
虹川が納得したように頷く。
「ヒマ潰しにはなるのかもな。授業中、暇つぶししてちゃだめだけどな」
笑う虹川に、私もそうだけどね、と笑う。
そこへ・・・
「虹川!瀬田!」
教室に響く大声に、恐る恐る横を見ると、そこには、さっきよりさらに顔をしかめた先生が腕組みして私達を見下ろしている。
「二人とも、放課後反省文書いて持って来い!」
先生に怒られて、私達ははい・・・と返事をする。
「ごめんね」
口パクで虹川に謝る。
手でオッケーマークを作ってくれる虹川。
そんな虹川に罪悪感を感じる私。
横で流れ続ける雫を見たい欲求と戦いながら、その後は一生懸命授業を聞いていたのだった。
それでも、放課後は反省文が待っている・・・。
もう雫を見るのはやめないと。
でも、何となく引き寄せられてしまうんだよね。
私は今年の梅雨はあまり降水量が多くないことを祈っていた。
「雫」
雫のなか二人歩いて登校中。
片思いの私、折りたたみ傘もってきてないふりをした。
しとしと
しとしと
ああ、赤らんでしまって、でもフレッシュを装うの。
声をださなきゃ雫の音にかき消されちゃう。
どきどき
どきどき
「ね、傘いれてよ」ああ、言ってしまった!
みんな噂しちゃって。同じ傘の中二人でいてるよ。
しとしと
しとしと
「雨の日は髪がうねっていやだよねえ?」
「ほんとね、せっかくのばしたのに笑」
どきどき
どきどき
ううん、ほんとは感謝してる。
雨のおかげ。雨のおかげだ。
雫
雫というものは、基本的に落ちるものだ。
空中でとどまったりしないし、空に登っていくこともない。
世界一落ちる速度が遅い雫だって、10年に一滴くらいの頻度で落ちるって聞いたことある。
何故って、重力があるからだよね。超能力者でもない限り、雫が落下するのを防ぐのは難しいだろう。
今だって、髪の毛から落ちていく水が画面に張り付いている。煩わしい、ってこういう時に使う言葉だと思うよ。
でもね、重力があってよかった。
雫が落ちることが当たり前で、他のものもふよふよ浮いてなくて。地に足ついてるって感じ!
今日も、当たり前のことが当たり前のままでいてくれて、安心した。
あの日
突然いなくなった
あなたが
恋しくて
恋しくて
今も
私の頬を
雫がこぼれ落ちる
シャワーを浴びている時に背中から雫がポタポタ落ちた
「雫」
最初に思ったのは、「はぁ?雫ってなんやねん。こちとら機嫌悪いねん」
この漢字って、名前で使われそうかな?
例えば「雫桜」でミオ?
バカバカしくて笑う。絶対ないわ
あったとしても「澪」ミオくらいちゃう?
本当に使ってたらマジ、ゴメン🙏やけど。
雫
「今日はお祝い!!飲む!!!」
大親友の友人の結婚式の三次会迄楽しみ尽くした彼女がまだ飲み足りないと帰ってきた。
「杏さん大丈夫?」
「全然へーき!!」
「まぁお酒は強いって知ってるけど。」
とりあえず水を飲ませようと準備していると
彼女はお酒専用の冷蔵庫から大事そうに取り出してきたお酒を見せつけてきた。
「…雫酒」
「一緒にのも?って明日休みだよね?」
「うん。俺はへーき。」
「よし!のも!」
小さく乾杯をして
彼女は美味しそうにお酒を飲む。
俺も一口飲むと、彼女がドヤ顔でこちらを見ていた。
「美味しいっしょ」
「んまい。すごい美味しい。」
「そ」
お題:雫
私が一瞬、ほんの一瞬だけ目をそらしてしまっただけで、今まで積み上げてきたものがすべて失われてしまった。
積み上げるのには、とてつもない努力と時間とアイデアを注いできたのに。
どれだけ雫のような涙を流しても、全てはもう、取り返せないのだ。
思い出も記録も保存していなかった。ましてや形などかけらも。
軽く見ていたのだ。
本当に少しだけ目を離すことで失われるなどと。
どんなに泣いても、時間も努力もアイデアも戻ってこない。
また一から積み上げていくには、あまりにも辛くて。
かつて築いてきたものを、もう取り戻せない現実を受け入れるのが難しくて。
他(ゲームを立ち上げた)に浮気するんじゃなかった。
執筆中に他のアプリを開くんじゃなかったと。
後悔してももう遅いのだ……。
―――――
多分一度は経験あると思います。
ちょっと他のアプリを立ち上げて、ココに戻ってきた時に、せっかく書いたものがすべて消えているということが……。
雫
手の中に溢れて
煌めいて、零れ落ちていく
それは神々にとっては
些細なものなのかもしれない
けれど、人々にとっては
かけがえのない、生命の雫
零れ落ちていくものはもう
救えないのかもしれない
けれど
諦めきれず掬い上げようとする
たとえその行為が
更なる雫を零れ落とすことになろうとも
知らずに傷ついた心の涙が
顔を伝って落ちていく。
皆が生きやすい世の中になればいいのに。
と、目の前の仕事をこなす日々。
『しずくのぼうけん』という絵本が大好きでした
今日はお酒をかなり飲んでて
頭が全然回らず、何も思い浮かばない…
まぁ、いつもと大して変わんないけど
#雫
雫
カナダの雫さんが9月に帰国します♪
9月に会える!
嬉しいなぁ
まだ一度も会ったことないのに
娘のように思える
この出会いは不思議なご縁
同じふるさと
飼っていた犬は同じ柴犬
名前がコロちゃん
うちの柴わんこはコリちゃん
私の母の命日と雫さんのお父さんも命日が
同じだった
神様、仏様、ご先祖様
見えない力が出会わせてくれる
ご縁かもしれない
こうゆうご縁を奇跡って言うんだね
俯いてしまうほど辛いことがあった日は、
夜が明けるまで走るんだ。
足が痛くなっても、肺がちぎれそうになっても、
朝日が目を刺すまで止まらない。
頬を伝う雫が、汗と混ざって落ちてゆく。
流して流して泣き叫んで、心ゆくまで走り続ける。
頬が乾き切った時、私はきっと前を向けているから。
がむしゃらに駆け抜けた先に、私の明日が待っている。
ゆれる、ゆれる。
静かな水面が揺れている。
まるで、嵐の前の静けさのように。
ゆれる、ゆれる。
ひとつ雫が落ちてきて波紋を生む。
それは、突然のような必然のような。
ゆれる、ゆれる。
ひとつの雫で大きく揺れる。
だんだんと
小さな歪みが大きくなっていく。
はじまりは小さなきっかけ。
それが次第に大きく、深く歪んでいく。
それが、小さな小さな雫だったとしても。
あなたの雫はなんだった?
始まりは些細なこと。
小さな積み重ね。
神のいたずら。魔が差した。
越えてはいけない一歩。
越えなければいけない一歩。
裏表。裏返る瞬間。表立つ瞬間。
陰陽。影がさす瞬間。日が出る瞬間。
凹凸。塞ぎこんでしまう瞬間。
飛び出る瞬間。
何があなたを動かすの?
それは、小さな小さな何か。
それは、強力であり微力である。
-雫-
七天抜刀斎-もとい泡沫天到斎(ほうまつてんとうさい。自分如き小さく儚く泡沫を生きるものでも、いつか剣の高みに到達出来るという願いを込めた)は深く溜息をついた。
-ヒスイ殿、お強かった…
辺りでは珍しく、糧食加工食ではなく、生鮮加工食を出すという、食に楽しみを見出した娯楽施設に、泡沫はいた。
野菜の塩漬けをつつきながら、先日の決闘に想いを馳せる。
一言で言うならば、全く歯が立たなかった。
相手は徒手空拳で、泡沫が武器を持っている有利は多分にあった。ただ、仮に武器が無くとも敗けていただろう。
走っては、後に動いたにも関わらず回り込まれる。
抜刀をしようとすれば、初動を見切られ柄を押さえられほぼ抜かせてもらえず。
避けては、それより速く拳が飛んできた。
最終的に、彼にとって渾身の一太刀、ヒスイにとって致命の一閃を、『見てから』避けられたとき泡沫は敗けを認め、直後飛んできた岩のような拳に脳を揺らされ昏倒したのだった。
顎が砕けなかったのは単なる幸運か、手加減があったのか判らない。
しかしながら、彼女の体捌きは、とてもでは無いが洗練されているとは言い難く、泡沫のように長年弛まぬ修練や研鑽を積んできたとは思えなかった。
寧ろ、よく判らない状況で大振りをしたり、勢いを止められず走り過ぎたりと、自身の身体能力を持て余しているようにさえ感ぜられた。
-不思議なお方だった。またお会いできるだろうか…
「そこに座すは、『昏倒斎』殿では無いですか〜」
侮蔑を含んだ嫌味たらしい声が投げかけられる。
肩越しに振り向くと、後ろの席に七天時代に用心棒をしていた賭博場の息子が、取り巻きと一緒ににやにやとこちらを見ていた。
「ここは生に近い食材を扱った高級店ですよ?先生のように眠たがりは木賃宿で充分では?」
素性の知れない余所者に完敗したという情報は凄まじい速さで裏社会に知れ渡ったようで、即日用心棒の職から放免された。
「父から実力に見合わない金をたんまり受けたんでしょうが……」口調が変わる「詐欺働いたって事だよなあ?俺たちのこと舐めてると承知しねえぞ?」
取り巻きが立ち上がると同時に、泡沫も席を立った。
お粗末な殺気が泡沫に集中する。
「店主、お金はこちらに」
かちんという音。いつのまにか泡沫の居た机に幾ばくかの硬貨が出現していた。
「ああ?話はまだ…」
「終わっているよ」
次の瞬間、息子の座っていた四脚椅子の後ろ脚中程に切れ目が入り「うわっ!!?」息子は床に仰向けに放り出されてしまう。
ちょうど泡沫の足元に頭が位置し、見上げる形で泡沫ち目が合う。
「なにが…」起こった?と言う前に「ふむ」と泡沫が鼻を鳴らす。
「お主が二代目『昏倒斎』を名乗れ」
そう言うと、泡沫は思い切り息子の側頭部を蹴り上げたのだった。
雫
昨日の嵐が嘘のように晴れた朝、草花が日の光を浴びて身に纏った雫を輝かせる。それはまるで、宝石のようだった。
日々家
貴方が落とした 雫 は
僕が 全部 拾ってあげる
雫
雫
僕の本名は希じゃない。僕の本名は違う。
全然似てないのによく『しずく』って間違われる。
漢字も全然違うし、読み方も違うのに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんばんは😊希-のぞむ-デス!本名は公開しませんが、希じゃないんです。でも『希』としてこれからも見てください❣️