『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪、光の粒
1月7日。朝。
カーテンを開けると世界が新しくなっていた。
昨日までの景色を真っ白なキャンバスに戻して、「さあ、今日は何を描く?」と問いかけられているみたいだ。
冷たい空気さえ、心の中を洗ってくれる気がする。
午後。
愛犬のクロは、庭の雪に大はしゃぎだ。
黒い弾丸のように駆けまわり、冷たいはずの雪に鼻先を突っ込んでいる。
顔中を真っ白にしてこちらを振り返るクロの瞳が、キラキラと光っている。
「楽しいね」と笑うと、世界がもっと明るくなった。
夜。
冷えた体を温めるスープの匂い。
私の足元で、雪の夢を見ているのかクロの足がピクピク動いている。
明日の朝、まだ誰もいない真っ白な道に、二人で最初の足跡をつけに行こう。
むせび泣く
月の悲しみ雪と散り
無情の日の目に
焼かれゆく
(260107 雪)
- 雪 -
幼少期の頃だった。
なんとはなしに雪に手を差し入れた。
すると指先がそっと絡みついてきたのだ。
僕は慌てて手を引いた。目の前に、こんもりと僕の背丈と同じくらいに積まれた真っ白な雪。まっさらだった表面にはつい今しがた僕の小さな指でくり抜かれた痕がある。四つの小さな穴の向こうを除いても、薄い藍色の空間が見えるばかりで。僕の手先に触れたあの指は、どこにも見当たらない。雪の中に人でも埋まっていたのかしら。僕は急激に怖くなってその日はそそくさと家に帰った。
翌日、今度は違う積雪の塊の前に陣取ってみた。恐る恐る指を差し入れる。するとまた、向こうから優しく指が伸びてきて、雪の中で僕の爪の根元をくすぐった。冷たかったけど、指先は柔らかくて、人としての体温がちゃんとあった。僕たちは冷たい雪の中で手を繋いだ。
それ以来、その手は僕の恋人となった。北国に住んでいて助かった。君と触れ合える日々が少しでも多くなってくれるから。
君は雪が積もっているところだと、いつでも、どこにでも現れた。1人で学校から帰る際、道路の壁際に積もっていた雪に手を突っ込んで、一緒に手を繋いで家に帰ったこともある。はっきりとした長い真一文字が雪に刻まれて、アスファルトが隙間から覗いて見えた。僕の左手は凍傷になって親に怒られたけど、春が来るまで毎日そうやって帰った。
中学生の頃は、校庭の雪に顔を突っ込んで、キスをせがんだこともある。手を繋いだことしかなかったから不安だったけど、その子はちゃんと唇を持ち合わせていたらしい。そっ、と。僕の悴んだ唇にキスをしてくれた。雪に包まれているとは思えないくらい、やわらかくて、暖かかった、小さなキス。この時僕は鼻の中に雪が入りそうになって苦しかったし、ぎゅっと目を瞑っていたからまつ毛は半分凍っていて、ちゃんとこの後目が開いてくれるか不安だった。それでも僕にとっては思い返すと顔が火照るくらい大切な思い出になった。
僕は変人扱いされていたけど、雪の向こうの君もきっと同じ扱いを受けていたんだろう。だから何も気に病まなかった。
雪の向こうの恋人。僕だけの。大切な。
降らない地域に住んでる
だから冬は雪を見るために遠出する
部屋に入ると立派なかまくらが出来ていた。
「どうなさいました」
明るい室内。閉め切られたカーテン。
なんでもないと、くぐもった声。
「お熱がありますか」
……いいや。
「横になられたほうがいいですよ」
もそもそと、分厚い壁がベッドの上で崩れてゆく。
毛布。
クッション。
布団。
まくら。
やがて現れた部屋の主。
積もった雪宿から、ぼんやりした目元のみ。
……外を見てもいい?
どうぞ。
遮断された夜のカーテンをひらけば当然、
聴こえては来ないはずの。
鈴の音。
話し声。
吹き消される湯気。
普段は口にしない甘さと。
笑い声。
包装紙が手渡され。次から次へと、
点灯の色が変わり。
「庭に出たい」
「いけませんよ、こんな熱で」
「箒が要るんだ」
部屋着のまま外に出て、歌いながら、歩道に積もった雪を掃く。通りかかった人々は物珍しそうに眺め、ときには立ち止まる子もいたり。
「……お水を持ってきますね」
音もなく閉じられてゆく部屋のドア、
外の景色に挟まれて、
少年はのぼせた息をつく。
ベッドまわりの雪が溶け出した。
寒気はおさまらない。
ふかく埋もれながらも、少年は箒にまたがって街を見下ろし飛んでいた。
【雪】
雪
降りしきる雪は冬の彩り
今年も一面雪景色になるだろう
ただ、雪は触れると痛いほど冷たい
積もれば重く、固くなる
綺麗なものほど毒があるというが
本当にそうなのだろう
表面上の評価で期待を持ち
たった一つの欠点で毒ととらえる
何色にも染まる白色の雪は
見る者の色に染まってしまうのだ
真っ白な雪
普通に見るとただの点みたい
でもひとつひとつ小さい個性がある
その個性は隠れて見えない
だからこそ大切なもの
雪は人間と似てると思う
個性があるところ
その個性は見えにくいところ
雪って意外に人生のことを考え直すのに役に立つんだな
と思った
雪
雪
白い花、その形は、六角形。それにすごく冷たい〜
まるで私の心のようだ。この…雪の結晶は、
雪
雪
雪やこんこ
霰やこんこ
はよ覆ってくれな
庭も屋根も枯れ木も
色を覆ってくれな
それから、赤が映えるように
ボツ
「雪」
寒い所で、降ります。
白です。
あとは
おのおの
お調べ下さい。
雪
2月生まれの私は『冬』という季節が好きだ。
特に雪が降った朝は、心が落ち着く。
世界は、雪がしんしんと降っている音しかしなくて、そんな微かな自然の音が好きなのだ。
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします。
毎日1万歩
筋トレとストレッチ
朝ヨガ
白湯を飲む
仕事にメリハリをつける
人には笑顔で…
今年の目標。
三日坊主の予感。
一瞬。
数ミリの世界。
会いたかった。
愛したかった。
熱に浮かされて溶けていく。
触れられて気化していく。
君のせいじゃないよ。
誰のせいじゃない。
また今日も溶けるだけ。
[雪]
真っ白で綺麗な雪
雪の日は何故か楽しい
雪ってすごい
「ひゃっほう!!」
雪女さん楽しそうですね。
「1年ぶりのスキーだもの、楽しいに決まってるじゃない!」
その割に初心者コースなんですね。
「うぐっ、、、吹雪かせるわよ?」
すみませんごめんなさい。吹雪はやめア---
(雪)
雪女のオマージュ、吹雪いたおかげでスキー場の雪がふかふかになりました。
【雪】
しんしんと
降り積もる雪の中
何かをするわけでもなく
ただずっと見つめている
君が帰ってくることを
美しい六花の核は塵埃で清いだけでは冬に咲けない
題-雪
【雪】
1歩ずつ踏み出す
白い世界に足跡がついていく
ポツ ポツ
白いキャンバスに絵を描くように
「キレーイ!」
幼い子供が走り出す
キャッキャと笑い声を出しながら
「気をつけてよー」
お母さんも小走りになる
子供が心配なのもあるが
雪で少しウキウキしてるのかもしれない
私は冬が嫌いだけど
雪は好きかもしれない
『雪』
雪の描写は、儚さや美しさを謳うものが多い気がする。
はらはら、ひらひら。
舞い落ちる、降り積もる。
羽のように、花びらのように。
実際は、重たくて、冷たくて、相手をするのに体力がいるけど、適度に降っている時は確かに美しい。
そう、適度になら。
雪崩、吹雪、ホワイトアウト。
雪は怖くもある。
人は、美しくて怖いものに惹かれるよね。
雪
すっと消えそうな白い肌をなぞっていた。
指先に柔い感触とどうしようもない冷たさが返ってきて、ああ、もうこの体にいたひとはもう帰ってこないのだと静寂の中で現実味を帯びたあの人の死がわたしの頭の隅で揺れた。
赤色が滲んで目に刺さる。雪が赤色に触れて緩やかに溶け、まるでかき氷にかけられたシロップのようだった。
赤が雪に流れ出ていくのに比例して、ただでさえ白かったあのひとの肌が雪と同じ白に染まる。
失われていく、その事実を眺めていた。
「…………」
言葉は出なかった。言葉なんて、出るわけが無かった。
胸の奥で感情たちが言葉を得られないままに喉奥まで押し寄せ、結局言葉にならないまま呼吸だけが目の前の白い景色に溶けていく。
ただ、じっと眺めていた。慟哭さえもできないまま、眺めていたんだ。