『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寒くなるけど雪を待つのって
いいよね、、、みんなは違うかな
しんしん、と
音もなく空からやってくる
冬の風物詩
今か、今かとひたすら待ちわびる
今年は降るかなぁ、と期待に胸を膨らませ
ただひたすらに
雪を待つ/夜凪
ゆきをまつ
「……今日も雨だな」
「曇りですわよ」
「や、降っても雨か、と思って」
「……暖かいですからね今年は。お好きですか、雪。」
意外です、と続くお嬢の言葉は全く持ってその通りだ。
全然好きじゃない。寒い。冷たいし。土が混じれば汚いし、
転べば濡れるし。いい事は一つもない。なかった。
腹減って食った事あるけど腹を壊しただけだった。
かき氷食い放題、って思ったんだけどな。
冬の雪夏まで保存して売ってんだと思ってた。
「好きじゃねぇんだけど、まぁ、待ってる」
「何かいい事でもあるんですの?」
「全く」
「じゃあ、いい思い出があったんですね」
だからきっと、待ち遠しいんですのよ。
「そうかねぇ」
「私は好きです、ふわふわして、冷たくて」
「聞いてねぇよ」
「椿の花がとっても綺麗なので、大好きです」
お嬢の中心にあるのはいつもそいつである。
24時間惚気を喰らうのはちょっとばかし堪えるが。
しかしお嬢が1番幸せそうなのがあいつの話をする時なので。
ちょっとばかし、譲ってやるか、と思うのであった。
雪を待つ、雪うさぎ。雪が降らないと姿が見えない。誰かに自分の姿を見つけて欲しい雪うさぎは今年も、空を見上げて、雪を待つ。今年の雪は遅い。でも、来週あたりに降るらしい。今朝、テレビで見た。もしかしたら、雪が降らない年がやってくるかもしれない。
僕が何とかしてみせるからさ
その時は諦めずに雪を待っていてよ雪うさぎさん。
晩秋。散歩道。白樺。落葉。
白樺の柔らかな赤はだんだんと剥がれ、黒白の肌を晒し始めました。細い枝には紅潮の面影はなく、黒い斑点が目立つ。そうなると途端に魅力を感じなくなって、
大雪。
窓辺で、ふとあの細身にはさぞこれは重いだろうなと思うと急に気になりはじめて、早足でした。しばらく見ないうちに白樺はすっかり大きくなっていました。薄い白妙を羽織り、白樺は見事な雪化粧をしています。ああ、そうか、待っていたのだねと白樺の肌に触れる。もたれると、冬芽は冬の日差しを受け今にも咲きそうでありました。
寒いのは苦手だけど雪は、降って欲しいでもなかなか私の地方では、降らないから雪がいっぱい降るところにひ越したい。
去年はマフラー着て手を繋ぎながら君と来た
君は無邪気に笑うからこっちまで嬉しくなって
それは寒い寒い冬の日で
外は雪が降っていたから
一緒に雪だるまをつくったっけ。
今年も君と行きたい
寒い中カイロで温めておいた手を用意してさりげなく繋ぎたい
「今年は去年よりもっと大きな雪だるまを作ろう」
って言いたい
だからずっと待ってるんだ
雪が降ることも
あわよくば君から誘って貰うことも。
『雪を待つ』
雪を待つ
夏生まれの私は冬が苦手。
何もしたくない…と、1日ストーブの前。結局運動不足でなまる、固まる、太る、関節が痛む、転ぶ。
ある日大雪、たっぷり着込んでえいっと気合いを入れ外に出る。
自分より大きなスコップで数倍重い雪をかく。あっという間に汗だくになり、家に戻って服を脱ぎタオルを巻いたり背中に入れたり、そして又雪をかく。
こんな思いをする雪なのに、なぜか降らないとさびしい。
いつまでも空を眺めてまだかな〜と、雪を待つ。
純白のふわふわ、世界の何処から流れてきたのか、不思議な形で私のもとにやってくる。
一期一会、一瞬の出会いのその刹那儚く消える運命の雪。
寒いのは嫌いなくせに、昔から憧れていた事がある。
誰も近寄らない山深い所に背中から降り積もった雪に倒れると自分の形で沈み込み私を全て受けとめ包み込んでくれる。真っ直ぐに目を開けると青空だけがそこにある。
そして私は静かに眠り2度と青空を見ることはない。
春になりそこにはどんな花を咲かそうか。
今年も私は雪を待つ。
雪を待つ
雪を待つ。
貴方と相合傘をしたいから。
12月になり、外歩く人たちの服装もそれらしくなってきた。
コートやダウンを着ている人たちを見ると、今年ももうすぐ終わりだなんて毎年感じちゃってる自分に重ねてきた歳を感じる。
雪が積もったら子供は喜ぶだろうなぁ。
大人はあんまり嬉しくないんだけどもさ。
でも子供たちが朝起きて、カーテンを開けた時に雪が積もってるのを見た時の無邪気な笑顔ったら。
歳をとったからこその新しい喜びなのかもしれない。
雪、早く降らないかなぁ。
#雪を待つ
寒さで身を縮みはじめた木々を通り抜け
これでもかと冬籠の支度に専念する
脂肪分の高い食事を集めて
できるだけ寝床を厚くふかふかにする
念入りな準備が命をつなぐと思うから
自分の足がどんな形をしているか
雪を踏みしめ確かめるのが冬の楽しみ
雪を待つ 浮き足立つ心と共に
やがて訪れる春の匂いを待ち侘びて
“雪を待つ”
雪が降れば、雪だるまつくろうって、連絡を入れる
それでいて、これみよがしに「寒いから」と手を繋ぐ
私は今年も、そんな“雪を待つ”
最近、学校に行く意味は勉強するだけ
っていう考えしかない
でも楽しく充実した日々を送っている人は
友達に会うため、とか友達と話すためとか
そういう理由があるんだろうな。
今の私には、そういう考えはできない
友達なんかいらない
友達なんか居なくても味方はいる
家族がいるならそれでいい
って思う自分は、どうかしてるのかな
「雪を待つ」
今度はいつ来るの?
休みの日に来て欲しいな
あまりたくさんは降らないで欲しいな
外出するの大変にならない程度
すぐに止んでしまうのが寂しいと思う程度
そのくらいがちょうどいいな
すっかり寒くなりました
あなたが来ても不思議じゃない
でも待って
明日も仕事なの
来て欲しいような
来なくていいような
あんまり噂をすると
来ちゃうかもしれないから
この辺でお開きにしましょうかね。
君と別れて一年と十ヶ月が経った。
残っているのは、君がくれた思い出だけ。
いつまでも君を忘れられなくて苦しかった。
君は突然サヨナラを告げて消えてしまった。
君はポジティブだったからネガティブな僕が面倒になったのかもしれない。
だから僕は僕の心に残った君を愛し続けた。
だんだんと君の輪郭がボヤけてきたとき
街中で君の姿を見たんだ。
でも、君は知らない男と歩いてた。
降ってきた雪に興奮してキャッキャとはしゃぐのを見て、やっぱり愛しいと感じたんだ。
きっとまた雪が降るとき君には新しい男が横にいて、
さみしい顔した男が一人増えるんだろうな。
そしたらそいつと俺でパーっと騒ぐか
君の好きだったところや、可愛かったところ。
面白かったことや、楽しかったこと。
ダメなところや、恥ずかしい思い出。
大丈夫。それもくるめて好きだから。
こんだけポジティブならまた振り向いてもらえるかな
あぁ雪よ降れ。
ホント待つから
ダイブして〜
だるま落とし作りて〜
北国はそれどころじゃないンかな〜
大変なんだろな〜
寒いんだろな〜
ていうか雪国て美人多いって勝手に思ってる自分
君が雪に跡を残して
私もそっと雪に跡を残したていたね
雪なんてもう降らなくていい
君のことを思い出してしまうから
そう思いながら私は濁った空を見つめる
雪を待つ
真っ白で真っ新な雪。
そんなところに死体が…!
不可能殺人だと!?
今すぐコナンくんを呼ばなきゃ!
雪が降る日は天使の日。相澤くんと、天使の肉を食べることになっている。
私は安っぽくて硬い肉の方が好きだけど、相澤くんはそうでもないらしい。
いつも相澤くんは少食なのに、天使の肉がおかずだとご飯を3杯も食べる。
相澤くんは毎日が雪ならいいのに、と笑った。
人間は救われることを諦めた。
そして救うと言っておきながら、人間の苦しみの根源に為す術もなかった天使を私たちは呪った。
食糧不足を解決するために、国は天使を食品にしてしまった。
そして天使にとっては不幸なことに、思いのほか美味しかった。
天使を食べたあと、相澤くんは外に出て地面に敷き詰められた雪の上で仰向けになる。
彼は手足をばたつかせ、呻き声をあげる。何を言っているかは聞き取れない。
雪の上で腕を動かした跡が翼に見える。
スノーエンジェル。
ふと相澤くんが呟いた。
「オレ、天使になりたいんすよ。」
「…明日、東京では大雪となりそうです…」
大雪か、すごく寒そうだな
電車とか止まるのかな?
東京の"大雪"は、雪国の人から見たら大袈裟だと思われるらしい
そんなに騒ぐなっていう気持ち、わかる
多分、その大変さを競い合うつもりは誰にもないし、大雪って言わなきゃいいのに…
東京にしてはちょっと多めに雪が降ります、って感じかな
大体、慣れてないんだから、大雪って言われると身構えちゃう
ただ、なんでもない日の天気の一つ
でも
辺り一面真っ白でふわふわな雪景色に憧れて
ちょっとだけ、期待しちゃうんだ
#7 雪を待つ