『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたがまち合わせ時間になっても現れないから何してるんだろうと思い雨の中一人佇む私。
連絡しても繋がらないし来る気配がないから周辺を散歩することに。しばらく歩いていると、ある二人の男女が目に入った。公園で雨に濡れながら二人抱き合ってキスを交わしている二人、それは彼であると気づき何が起きているのか分からなくて頭が真っ白になり佇む私。
これはフィクションです。
「雨に佇む」
卒業4 ~雨~
雨の日は必ずと言ってもいいほど泣いてしまう。
雨を見る度に思い出す。あの、卒業式を。
「もう、5か月もたってしまったのか」
月日が流れる。
その度にあの時から遠ざかってしまうような感覚に陥る。
そうなってしまったら、少しでもあの時と近づこうとして微かに残っている記憶を探る。
そして、思い出す。
涙が溢れる。
その時は、もう一度貴方に会えた気がする。
だから私は雨に佇む
<雨に佇む>
雨の日の風景が好きだ。
葉を、花を、土を、空から零れ落ちた雫が濡らす。
雨音が余計な雑音を遮断し、狭まった視界に見えるのは草木と水が描く線のみ。
普段は苦手だが、雨の匂いに混ざってほんの少し香る煙草の匂いは嫌いではない。
見上げれば予想通り捉えた人影。
雨に佇む君はいつもとは違う儚さを纏っていて。
薄暗い世界に溶けてしまいそうな彼は、広がらない煙を見届けると人工的な灯りが照らす室内へと戻っていった。
今日も雨は嫌いになれない。
【雨に佇む】
「雨に佇む」
私の住んでいる地域では 数ヶ月に1度 天気雨が降る
私は天気雨が好き。 何故か落ち着く 亡くなった祖母が 「天気雨は狐の嫁入りと言うのよ 」と教えてくれた そして祖母は 天気雨が降った時 絶対に 傘をささなかった 天気雨は 何処か 暖かく 何かに 包まれているような 感じがする だから 私は 狐が嫁入りした時 自然と 雨に佇んでいるのかもしれない…
ぴちょん
ぴちょん
葉の先を伝って
雫が現れ、
落ちて
現れ、
落ちて。
葉の先を伝って
落ちてきた雫が
ぼってり
かっぱを着た私の頭に着地する。
冷めた体が冷めていく。
冷めた体が冷めていく。
湿った木。
ぼってり落ちて、
何事も無かったかのように
私に馴染んで消えてゆく雫。
無数の白い線。
黒い空をうつしだした水溜まりに
飛び込んでゆく水。
私は
雨に佇んでいる。
「雨に佇む」
「雨に佇む」
雨に降られたまま
ただ ただ
その場に佇んでいる人を見ても
決して傘を差し出そうとは
思わないで下さい
それは私かもしれません
ただ ただ
降る雨を見上げて泣いているかもしれません
雨で涙を誤魔化すなんてダサいかもしれません
それでも
雨と一緒に泣きたいのです
洗い流したいのです
傘を差し出さないで下さい
甘やかさないで下さい
そんな事言うと
人の親切心を無駄にしてしまう非情な女に聞こえるでしょう
それでも構いません
私が待つのはただ一つの傘
だけど
差し出される事はないかもしれません
雨が止むのが早いのか
それとも待ち人の傘が早いのか
私は分からずに
ただ ただ
雨に佇む
雨が降れば虹が出る。
そうやって人生は進んでいくものだと思っていた。
何をやっても上手くいかない。どんなに考えても反対され、前に進めない。進みたい気持ちは十分あるのに。 雨の日は何だか孤独な自分が窓に移る。雨の音で何をすべきなのか気付く。
雨に佇む。
出かけたくても
出かけられない時は
雨に佇む。
遊びに出られない時は
家にいるなら
雨に佇む。
にわかに雨が降り出した
舗装された道は色を変え
雨の匂いも強まって
いつしか蝉も鳴き止んだ
雨のノイズは心地よく
わたしをやさしくあやすけど
待てど暮らせど来ぬ人を
ここでこうして待つことの
愚かさに雨は降るのでしょうか
水たまりに映り込む
人の影
人の影
待ち人は 未だ来らず
#雨に佇む
雨に佇む、とはつまるところこういう感じなのだろうか。先程まで読んでいた小説の表現を使うなら濡れ鼠。けれど君は確かに扉の向こうに佇んでいた。
天気予報は今日一日雨予報、外出せずにのんびり過ごそうと思った矢先に君はインターホンを鳴らしたのだ。ドアを開ければ夢でも幻覚でもなく、君は確かにそこにいた。傘を持たず全身ずぶ濡れな君は力無く笑っている。とりあえず中に入れようと声を掛けかけた瞬間に君が言った言葉は、確かに二人の時間を止めた。
「最後に、君に会いたくて」
君はぽつり、ぽつりと零していく。もう疲れたのだと、生きてはいられないのだと。弱った声と姿でも、表情はずっと笑顔だった。力ないけれど、本心の。
「今から死んでくるんだ。会えて嬉しかった」
「待って」
声をかけてしまった、止めてしまった。考え無しではあるが、口をついて出たこの言葉は間違っていない。自分ではこれが最善で、本心だから。
「連れてって。一緒に逝かせて」
一人で雨に佇むのは、さむいから。
[雨に佇む]
雨に……なんて読むんだこの漢字?
あぁ、、、
勉強しなきゃ泣
お題「雨に佇む」
ドラマなんかでは、泣いている自分の体を
大ぶりの雨が濡らしてくれる。
誰かに見られても、泣いていることなんか
気づかれないくらい、ずぶ濡れになるまで。
でも現実はそんなにうまくない。
自分はどうして泣いているのか、
もはや自分ではわからないほどに泣いている。
それなのに空は晴天で、悔しいくらいに照らされる。
「目線を上げて空を見よう」
そう思って顔を上げてみても、止まらない涙と共に
情けなく、口角を下げてくる。
この雨が大雨に変わったとき、
私は笑顔で雨に佇むことができるだろうか。
今日は学校の勉強会で帰りにH先生が昇降口に来てくれた
挨拶してあっ戻っちゃった、と思ったら靴箱の上から少し顔出して見てたの
目が合って私が笑ったら先生がニコッと笑ってくれた
も〜私惚れっぽいのに
ポツポツと雨の降る音が聞こえる
その音を聞くと落ち着いてきて
嫌なことも忘れてくる
長らく聞いていて
気づいたらその場で佇んでいた
静かな雨の音を聞きながら帰宅
あー今日も1日疲れたな
雨の音また聞きに行こうかな
今日はぐっすり寝れそうだ
おやすみなさい
雨に佇む君の背は、遠い記憶の窓の向こう
張り詰めた生と死の狭間に触れた、あの人差し指が愛しい
しゃがみ込んだ水溜まりに写る君はどんな表情(かお)を見せている?
瞠目の随、空想の淵で君に想いを馳せる
雨に佇む君
雨に濡れた僕の花びら
雨よ
どうか止まないで
――雨に佇む――
🍀雨に佇む
今回は登場人物を除いてALLフィクションです
(夢小説みたいな)
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帰っている道中。
ポツポツと大粒の雨が降ってきた。
朝から雲行きは怪しかったが降らないだろうと
謎の自信で傘は持ってきていなかった。
その気持ちが裏目に出た。
急いで今はもう潰れている駄菓子屋の庇の下に行き
雨から身を守る。
──ザァァ
(止むかなぁ…寒い。)
雨は嫌いではない。
だが、雨上がり、夏特有の太陽で雨が蒸発して
一気に空気ムワッとするのは苦手だ。
──ザァァ
雨の音しかしない世界、自分だけが切り離せられたよう。
私しか居ないので思考が止まらない。雨も止む気配がない。
「○○?」
(朝ちゃんと天気予報見ておけばよかったなぁ)
「○○!」
1人の世界に没入していると不意に私を呼ぶ声がした。
いや正確には聞こえていたが、私の名前を呼んでいるか確信がなかったのだ。
声がした方へゆっくりと顔を上げる。
「……!🍀先生?どうしてここに?」
「それはこっちのセリフ。傘もってきてなかったの?」
状況を見て察したのか🍀先生はそう言う。
「はい、大丈夫かなって思って…」
そこで会話が途切れると、🍀先生は車へ戻っていく。
(帰ったのかな…)
急いで庇の下へ駆け込んだがだいぶ服が濡れて体が冷える。
屈んで体を擦るが寒さは止まらない。思わず俯く。
──パサッ
「……!」
驚いて顔を上げると、車に戻っていた🍀先生が居た。
「寒いでしょ、羽織っとき」
🍀先生が上着を被せてくれたのだ。暖かい。先生の匂いに包まれる。
(帰ったかと思った……)
「生徒置いて帰るわけないでしょ。」
「え、顔に出てました?」
「出てた。家まで送ってくから立って。」
「え?」
思考停止。
そして先程から「え」しか言っていない。
「さっき車戻った時に傘あるかなって思ったんだけど無かったから。それに雨まだ止みそうになし○○寒そうだしね。」
🍀先生を見上げるだけで体は固まったままだ。
それも当然。ねぇ?
「ほら行くよ。」
動かない私を🍀先生は急かす。
「え、あ、はい。ありがとうございます……」
車に向かうまでの道のり。
🍀先生と隣を歩くことなんて滅多にないだろう。
車に乗せてもらうことの方がないだろうが。
歩く度に上着から🍀先生の匂いがする。
何がどうなってこうなったのか分からないが
取り敢えず、今度からはきちんと天気予報を見ようと思った。
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続き乞うご期待!
〜雨に佇む〜
傘を忘れて屋根の下で1人。
「はい、使って」 そんな声に振り向くと…
そこには、好きな人、あなたがいる。
ドキドキしながら受け取る傘は、少し濡れていて、ちょっぴり冷たい。 そんなことを考えていたら、時間が過ぎていたみたい。
「あっごめん」 「考えごとしてた」
そう言って、慌てて傘を受け取ろうとした時、
「ちょん」
あ、、指先触れちゃった、、 どうしよう、
すると、
……………
こんな妄想考えられるまでになったのか。
前は1%のかのうせー信じてこんなの考えてたな。
雨に
また今日も雨が降る
過去を洗い流して
夢の跡を洗い流して
けれど雨は
なにも語らない
佇む私の目の前で
着々と地球を洗い流していくだけ
人間の営みは
定期的で真面目な
自然の営みにより
当然のごとく洗い流されていく
良いも悪いも
全てが終わった後では
ただ無力を感じるだけだ
… 雨降ってんじゃん 。
やけに頭痛がすると思ったら 。
店のドアを開け 、灰の空を 見上げる 。
天気予報では 雨降るって 書いてなかったのに 、!
しかも 、 この日は 偶然
折りたたみ 傘を持ってきていなかった 。
嗚呼 、嫌だ 。
雨は嫌いだ 、
あの日を思い出すから 。
ずっと 好きな人に 振られた日 。
あの日も 、雨が降ってたな 。
あの人が こちらを向けば 、胸が高鳴り 、
あの人が 微笑みかけてくれば 、
私の事好きなのかも !? とか 、
勝手に 舞い上がっちゃって 。
振られた瞬間 、今まで 抱いていた 希望が 、全て 崩れていって 。
そんな クソ苦い思い出が あるから 、
嫌い 。
私は 雨に打たれる中 、静かに 涙をこぼした 。
#雨に佇む
お題《雨に佇む》
雨隠し。
雨に埋もれた町。
雨に包まれた町。
視界が游ぐ。だって、目覚めたら雨の中に佇んでいたのだから。
煌々と落ちてくる雨粒は美しく宝石のよう。空を游ぐ魚たちは、一体どこから来たのだろうか。好奇心で溢れ出してしまいそうな心を押し込めて歩いていると、すうっと誰かが近づいてきて、顔を覗き込まれる。
「――ねぇお兄さん、もしかしてニホンから来たの?」
――足が魚のヒレ……? この子、もしかしなくても人魚姫――。
少女はオレの視線に気づき、楽しそうに言った。
「正真正銘、私はこの雨の町に住む人魚、ゆめかだよ! あのね今日はじめて外に出てきたの――神楽がやっと許してくれたんだ」
「……神楽?」
神楽、と聞いた瞬間――水の音がよみがえる。
深海にさしこむ月灯り。
揺れる。
揺れる。
この記憶は、一体誰の、もの――――?