菜な子

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ぴちょん
ぴちょん

葉の先を伝って
雫が現れ、
落ちて
現れ、
落ちて。

葉の先を伝って
落ちてきた雫が
ぼってり
かっぱを着た私の頭に着地する。

冷めた体が冷めていく。
冷めた体が冷めていく。

湿った木。
ぼってり落ちて、
何事も無かったかのように
私に馴染んで消えてゆく雫。
無数の白い線。

黒い空をうつしだした水溜まりに
飛び込んでゆく水。

私は
雨に佇んでいる。






「雨に佇む」

8/27/2022, 1:27:02 PM