『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【鏡】*72*
ちょっと夜とか怖いイメージ
なんと言ってもビビりなんで笑
ホラー観た後とかお風呂で目つぶるの怖くて
しっかり開けて鏡確認しながらシャンプーとかしてたなぁ
後スタイル維持にはまず鏡で毎日確認することが必須!
怖さもあるけど鏡は好き!
鏡は真実を映してくれない。
髪が伸びても、背が伸びても、
中身は小さいときと全然変わらないのに。
鏡
全て叩き割りたいと思っている。
自分の姿なんて見えないほうがいいって。
拙い文字を書けるようになった頃、
ただ書くことが楽しかった。けれども、どうしたことか、『め』と『ぬ』だけは、長い間、上手く書けなかった。何度書いても反転してしまう。
自分でも書いてから「まちがっている」事には気づくのだけど、書き始めや途中ではきづかなかったのだ。
反転した文字を母に見せ「またへんになった」と見せると、「鏡文字ね。来てごらん」と言い、母の鏡台に私の書いた文字を映した。「見てごらん」と、母に言われ鏡を見ると、『め』も『ぬ』も正しく「まほう!まほう!」と、喜んで他の文字も写して見た。
他の文字は見たことのあるようなないような可笑しな事になっていた。
それからしばらく、失敗しては鏡に映して遊んでいたが、いつの間にかどちらも間違わずに書ける様になっていた。
幼い子の書いた文字の中に鏡文字を見つけると、今でもあの風景がよみがえる。
#鏡
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
有名な童話の、魔女のセリフ。
「なんでこんな自信たっぷりに問いかけられるんだろう…?」なんて、幼いながら不思議に思った記憶がある。
あれから年月が過ぎて、大人になった現在も、この魔女のセリフに対しては、あの頃と同じように変わらぬ印象を抱いている。
きっと、自分はこの魔女のことを、理解できないままなんだろう。
鏡
「今日のお題を見た瞬間に急にやる気になりやがった」
「あんたの姉だよ、なんとかして」
「無理」
「諦めるの早くない?」
ふたりが引いてるのも無理ないと思う。現に私、いますっごくわくわくしてる。絵文字つけたいぐらい!
鏡は好きだよ。おしゃれな私を映してくれるから−−なんていうと思ったか。
そんな理由なわけあるもんか!
「鏡は怖い話の常連アイテムだからね!」
「「知らない」」
「なんでだよ! ムラサキカガミとか有名じゃない⁈」
「お前ほんとその地雷系都市伝説好きだな。何回擦るんだよ」
「ここのアプリで話してないからいいじゃん。んー、でも、同じのばっかりだとこっちも面白くないしな」
「今日、やたらとメタくない? 大丈夫?」
「せっかくだしみんなで騒げる奴をやる⁈」
「いやな予感しかしない」
「その名も『ブラッディ・メアリー』!」
「「パス」」
「だよね! 知ってた‼︎」
どこまでも冷静なふたりで助かった。私が暴走しても止めてくれるもんね!
念のために解説を挟むと、『ブラッディ・メアリー』とはアメリカ発祥の合わせ鏡を使う降霊術ゲームだ。そう、降霊術です。なので、絶賛非推奨です。いい子も悪い子も絶対に真似するなよ。どうなっても知らないから。
ふと、後輩が口を開く。
「鏡ってなんで怖いイメージが付き纏うのかな」
「自分が全くそのまま反映されるからじゃねえか? それが突然、違う動きをしたらと思うと怖くね?」
すかさず私の弟が言う。たしかに、それはいまでも思う。なんなら、普通なら私たちが絶対に見られない後ろも見えちゃうからね。ふとした瞬間に、見えてはいけないものが映ってたらと思うと……。
「結局、ホラー現象について考えすぎるから怖いって思うんじゃない? オレだって、あんたたちとの付き合いがなかったら鏡を怖いって感じなかった気がするんだけど」
おいおい後輩よ。鏡への恐怖は私たちのせいだって言うのか? たしかに、君にホラーとかオカルトを叩き込んだのは主に私だけどさぁ。
「−−昔、鏡が神聖視されてたってのが根っこにあるせいじゃないかな」
神聖なもの。いわゆる宗教的なものとして捉えられていたということだ。昔の宗教というと、自分たちの常識の範疇にないものは、全て「神がかり」や「自分たちとは違う存在によるもの」という解釈で罷り通る。そういうことが当たり前だった時代と、いまの私たちは地続きで繋がっている。
「さらにいうと、鏡はこの世とあの世の境目だって考えもあったんだよね」
「あ、その境目を見合う形で合わせるとなにが起きるかわからないから、合わせ鏡はよくないってことか?」
「あたしはそう考えてる」
「へー。なんとなく理解できた」
はてさて、鏡を見てどう感じるか。なにを思うのか。
すべては、見る人、使う人次第。
(いつもの3人シリーズ)
鏡よ、鏡
なんだか疲れ切った自分の顔がうつってるよ
ごめんな
お前もこんなネガティブな顔、うつしたくないよな
どうせならハッピーな顔をうつしたいよな
でも生きてると、うまくいかないこともあるんだ
いつでもごきげんってわけにはいかないんだよ
けどな、こっちだっていつまでも落ち込まないぞ
やつれた自分の顔を見て
このままじゃいけないなと思えたよ
鏡よ、鏡
お前が疲れた表情をうつしてくれるおかげで
明日は笑顔をうつすために頑張ろうと思えるんだ
一日だけ待っててくれ
明日はとびきり爽やかな笑顔をうつしてやるから
けど明日も疲れ切った顔だったら
その時はすまん、気長に待ってほしい
題【鏡】
鏡の前には毎日、たぶん、ぶさいくな私がたっている。
自分の顔は見たことがないから分かんないけど。
小さい頃からウイルスのせいで、マスクは絶対だったから。
しかも、メガネも掛けていて、女子力はゼロ。
鏡を見るたんびに吐き気がする。
みんなは顔、顔、顔ってうるさい。
性格しか取り柄がない…と思っていた。
あのときまでは。
今は、性格も完璧で、顔も最高に可愛い美少女になった。
実は、学校の文化祭で美少女コンテストがあったの。
でも、一群女子がふざけて、ぶさいくな私を推薦してきた。
私は、断れないので、はいと言っちゃった。
そして当日。
係りの人にお任せしたら…。
「前髪とメガネで顔が隠れてる!メガネを外して、コンタクトに!前髪きって良い?」
「えっ!?まぁ、はい。お願いします。」
チョキンチョキン バサ!
「仕上げにマスクを取って着替えると…。」
「か、可愛い!こんな自分初めて見た!」
「メイクもなにもしてないよ。これが自分。自信もって!」
「ありがとうございます!」
そして、コンテストで1位をとっちゃったってわけ。
このお陰で、私の人生は大きく変わったんだ!
猫に鏡を見せると、自分ではなく他の猫がいると思うらしい。鏡の中の猫にじゃれてみたり、鏡の後ろにまわって探したりする猫をテレビで見たことがある。
期待してうちの猫にも鏡を向けてみたことあるけど、気付く様子もなく素通り。抱っこしてわたしと猫の姿を映してみたけど、眠そうに目を細めるだけで全くの無反応だった。つまらんなぁ。
トンネルに入り車窓に映るのは君を見送り終えた虚ろな眼
題-鏡
「鏡よ鏡、この世で一番...」
「あなたじゃないです。あり得ないでしょフツーに。」
鏡
鏡よ、鏡、この世で一番美しいのは誰?
ああ。そんなこと考えて鏡の前に陣取ってる私は誰よ。なんか悲しい。綺麗な人がいいなら最初から声かけてくんな。
昨日は泣いた。さんざん泣いた。
私は振られたのだ。2年も付き合ったのに急に「別れたい」と言われた。
私にとっては急でもアイツはそうでもなかったらしく、別に付き合っている綺麗な人がいたらしい。二股かけられて振られた。
白雪姫の真実を写す魔法の鏡があれば、もっと早くアイツの悪事を知ることができたかもしれない。欲しかった魔法の鏡。
とはいえ、薄々別れ話が出ることに気がついていたが、気がつかないフリをしていた。どうせならこっちから振ってやるば良かった。なんか、こっちから別れ話を切り出すのは負ける気がしたのだ。
しかたがない。私にもプライドがある。小さいけど立派なプライドが。そのせいで、振られて惨めな気持ちになっているのだから世話ないけど。
鏡よ、鏡、この世で一番不幸なのは誰?
自宅の姿見に問うてみる。もちろん答えはないが、私はそれほど不幸ではない。
美味しい物を食べ、友達がいて、仕事があり、次は楽しい恋愛をしてみたいと思っている私は不幸ではない。
あ!
もし、アイツの不幸を望んでいいなら「彼女と2人で水虫になれ」くらいかな。
鏡がなくても幸せに生きていける
5分以上鏡を見ていれる方は、
尊敬します。
私は自分を見るのが嫌いです
【創作/散文/鏡に閉じ込められたバケモノ】
鏡を割って
私が写るから
鏡を割って
私が映るから
鏡を割って
私が、移るから
こんなにも粉々に砕けたのは、
拳で割られて
崖から落とされたから
鏡に閉じ込められた私は、
あぁこれで誰も傷つけずに死ねるって、
たしかにそう思ったのよ。
だけどいま
割れた破片の数だけ起き上がる「私」を見て
互いに顔を合わせ
気まずそうに微笑んでいる。
これから夜になる
さぁ、バケモノの時間だ
行きましょう。哀れな私たち
今度こそ、退治されるといいわよね
『鏡』
鏡はいらないと思う。
だって、鏡のせいで傷付いている人がいるんだもん。
顔に自信がある人はいいよ。 でも・・
顔なんか気にせずに、生きれるといいな
終
鏡は貴方の全てを映し出す
目を逸らすな
映る全てを受け入れなさい
そこに何も映らなくても
映らない事実を受け入れなさい
『鏡』
目が綺麗。
初対面で一言目に言われるのはいつもその言葉。
鏡を見るたびに思っていた。
にんにくのように大きな鼻。
たらこのように分厚い唇。
そして、大きな目。
目が綺麗と言うのは、
他のパーツが見劣りするあまり
口先から出る相対的な形容詞だと
捻くれた考えをしていた時期があった。
だからよく高い襟の服を着て鼻まで隠していた。
ある日、君は私に聞いてきた。
「そうやってしているのが落ち着くの?」
「自分の鼻と口が好きじゃないからだよ、
目ばかり褒められて余計に気になってしまうんだ。」
私は素直に打ち明けた。
キョトンとして君は言った。
「へぇー、私は好きだけどなぁ」
それからも僕は高い襟で鼻まで隠した。
それをしながら君の言葉を思い出す。
今ではその癖をする意味が昔とは違っていた。
『鏡』
鏡を見る度、
人と比べてしまうけど。
私には私にしかない良さ、
あなたにはあなたにしかない良さがある。
自分に自信もってね。
午前十時を過ぎたので、手洗いに立つ。
小用を足し、しっかり手洗いをしながら、鏡を見る。
顔色、特に異常なし。
近ごろはすっかり仕事にも慣れたからか、職場で“体調を崩す”ことはなくなった。
しかし、油断は禁物。調子に乗りやすい気質があると自覚しているならなおさらだ。
席に戻ると、隣の青年が体を乗り出して話しかけてくる。
「おかえりっす。いっつもこの時間トイレに行くっすよね」
にやりと笑って言う青年はサボりっすか? と暗に言いたいようだ。こういう時は、確か……
「水分補給を意識的にしてて、トイレも意識的に行ってるんだ」
とでも答えておけばいいとアドバイスされたんだ。
「へえー、偉いっすねー」
青年は興味を失ったように自分のイス戻っていく。よしよし、うまくいったようだ。
とりあえずあと二時間。昼休みになったらまた便所に行かなくては。
顔色、特に隈が目立っていないか。異常を感じたら引き出しにストックしてる栄養ドリンクの出番だ。
ふと、隣を見ると、さっきの青年がデスクの引き出しから一口大のチョコレートを取り出して口に放り込んでいた。
よく見ると、まだ午前中なのに疲れた顔をしている。さっき話しかけてきたのは、自分もサボりたいという心情だったのだろうか。
なんだ、彼もおれと一緒なようなもんじゃないか。笑いたいような、安心したような吐息がふっと漏れ、誰かに聞かれてないか慌てて口を抑えた。
昼休みまでお互い頑張ろうぜ。
『鏡』
鏡
私は自分の顔が好きじゃない。
鏡に映る私はとても不細工だ。
せめて痩せたらいいんだろうけど、
痩せる気はない。