『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はいつから遊んでないんだろうか。
最近、仕事が忙しくて、全然友達と遊べていない。
誘いも断ってばかりだ。
上司にも怒られてばかりだし、なんにも上手くいってない。
帰ってきてもしんと静まってる家。
思えば全然部屋の片付けもしてない。
疲れた。眠い。
とりあえず、手を洗おう。
ふと洗面所に立つと鏡に目が止まる。
やつれた自分がいた。
変な顔。ブスだなぁ。
鏡の前でにらめっこでもしてみるか。
私は変な顔をしてみた。
なんとも笑えない顔。
「……ふふっ、ふ」
マジで笑えない。
変な顔過ぎ。
「……あ〜あ」
ずっと我慢してたんだなぁ。
自分でも知らないうちに仮面着けてたみたい。
鏡を再び見ると、泣いている自分がいた。
いつの間にか泣いてたのか。
……結構疲れてたんだなぁ、身体も、心も。
「……明日、会社休もっ」
※BMK「アッカンワラベー」という曲をモチーフにしています。
■テーマ:鏡
鏡の世界に入りたかった。わたしの常識が通じない世界に行きたかった。もっと自分の限界を、高くしていたかった。
#鏡
お題
『 鏡 』
鏡って本当になんだろうね、
だって自分が前に立てば自分が映るんだよ?
すごいね
鏡の前に立ってみるよ。
1人だったらポーズとってみるし
プリでもインスタで写真撮る時の上目遣いだってしちゃうよ
誰かに見られたらオワコンだけど(笑)
偉大だね
今の私は醜くしか写らない。だから、せめて写っている肌だけでも綺麗に写りたい。面だけでも
あの子は私と話す時はいつも無表情。だって私があの子と話す時は無表情だから。どうでもいい思っているから。相手は自分を映す鏡。あの子のことを深く知れば、きっと無表情から笑顔に変わるだろう。
『鏡』
肩口で切り揃えた真っ黒な髪。
夜の闇を溶かし込んだような真っ黒な目。
日に焼けていない真っ白できめ細かい肌。
薄っすらと色づいた頬と唇。
似合うからと着せられたレースとフリルのついた服。
ギュッと冷たい手に握られた。自分と同じ大きさの手。
左横に顔を向ければ全く同じ顔が自分をみていた。
同じように瞬きをして、呼吸も揺れる髪の一筋までぜん ぶ同じ。
ジッと静かに見つめ合う。なんだか不思議な気分になっ て握られた手を握り返した。
「まるで鏡のようね」
どちらが言ったのか分からない。クスクスと笑いあって その様ですら全く同じでまた笑った。
そっくりなんて言葉じゃ足りないね。
【題:鏡】
自分自身に問いかける。本当にこれでよかったのか、と。
齢は六十を超え、身体のどこかがきしむ音を聞かぬ日はない。
先代である父から家を継ぎ、傾きかけた事業を立て直そうと、これまで必死にやってきた。幸いにも多少の商才はあったらしく、魔術師や貴族と特産品や調度品の取引を通じて、それなりに財も成した。結婚こそ縁はなかったが、弟一家と交流しているおかげで、寂しさなどはない。身の回りの世話なども、雇い人がしてくれており、何不自由のない生活を送ることができている。
振り返れば、いい人生だったと、他人は羨むだろう。
けれど……。
屋敷の階段を降りながら、胸に湧く思いがある。
まだ冷たい空気の中で、春の訪れの気配を感じたとき。秋の初めに、心を揺らすような涼しい風が吹いたとき。
何かに、呼ばれるような気はしなかったか。
小さな荷物を担いで、見知らぬ土地に行って自分を試してみたくはないか。そんなふうに、何者かにそそのかされることはなかったか。
踊り場にある、大きな姿見の前に着いた。
何代も前から受け継がれている、立派な額装がしてあるものだ。
その中に映し出された、自分の姿と向き合った。
仕立てのよい衣服に身を包んでいても、その表情は、どこか、満たされていないように見える。
磨き上げられた鏡面に、近づいた。節が目立つ手を伸ばし、触れてみる。
わかっていた。
この手は、契約のためのペンではなく、旅のための杖を握りたいのだ。
階段を降りる時、頑なに手すりを使わないのは、いまだに足腰が弱っていないと思いたいのだ。
自分が、本当は何を望んでいるのか。
鏡の中に、一瞬、旅装に身を包んだ自分が見えた、ような気がした。
当主としての責任は、もう十分果たしたように思う。一緒に事業をしている弟なら、この家を継いで、上手くやっていってくれるだろう。
心の中で蓋をしていた箱が、ゆっくりと開く。
今まで背負っていたものを下ろし、どこというあてもなく、国中を旅してみよう。もしかすると、その先の国々へも。
そう決めた後の自分は、見たこともないほど、穏やかな顔で笑っていた。
さあ、心のおもむくままに。
『旅の途』
(鏡)
~鏡~
鏡よ鏡世界で1番美しいのはだぁれ?
有名なセリフ
した事は帰ってくる
いい事も、悪い事も
だから私はいいことをしたい
朝起きて、顔を洗って、歯磨きをして、朝ごはんを食べて、行ってきますと誰もいない家に向かって言って、学校へ行く
学校ではおはようと言い、勉強をして先生の手伝いをして、ご飯を食べて勉強をして帰る
繰り返し繰り返し
ずっと同じ事の繰り返し
ある日風邪で学校を休んだ
朝から夕方までずっと寝てた
夕方通知音で目が覚めた
それはいつも勉強を教えてる人からだった
「大丈夫?今日のノート録ってるから安心してね治ったらまた勉強教えて」
あぁやっぱりした事は帰ってくるんだな
これはある物語です 狼は鏡を見て言いました「うーん今日のオレはハンサムだな」でも彼女がいないからなそうだ魔法の鏡に相談しようそしたら顔はいいけど力がないと言われただからミラーワールドで修行しようそしたらライオンの獣人が彼女になりハッピーエンドになりました
作 神風
鏡
鏡にうつる自分は見たくない。
惨めに思える。
鏡をみないようにしてる自分がいる。
「水鏡、鏡文字、鏡餅、鏡面反射、魔境現象、合わせ鏡に内視鏡に心理学としてのミラーリング効果、脳科学のミラーニューロン。三種の神器に『白雪姫』に『鏡の大迷宮』、あと夢の鏡。……書きづらい」
やっぱ8月は手強いお題ラッシュだったか。
某所在住物書きは鏡という鏡を検索で探し回り、己の引き出しの無さを再認識して早々に力尽きた。
「『田んぼの水路とかため池とか、風の無い日には空だの風景だのがよくリフレクションして、エモい写真撮れる』ってネタは知ってるが、知ってるが……」
前々回で、そういう田舎の帰省シリーズ、「最終回」って断言しちまったもんなぁ。物書きはタイミングの悪さに視線を下げ、長いため息を吐き……
――――――
都内某所に勤務する、人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者、藤森。
結婚経験も無いのに「旧姓」持ちであり、8年前から藤森を名乗っていて、その前は名字を「附子山」といった。
詳しくは7月20日投稿分参照であるが、諸事情として割愛する。
以下は附子山/藤森が、初めて恋した筈の人と、
8年前、バッサリ縁切り離れる直前の話。
――「相変わらずスマホで田舎の写真なんか見てる」
年号のまだ平成であった頃。都内某所の、ありふれた職場。ありふれた終業直後。
「ねぇ、あのレッドカーネリアンのミラーピアスは?いつになったら付けてくれるの?」
帰宅の準備をする、当時まだ旧姓であった頃の「附子山」。隣に寄り添い話しかけてくる者がある。
附子山がつい先月先々月まで、心を寄せ、恋をした筈のひと。名前を加元という。
元カレ・元カノの、かもと。ネーミングの安直さはご容赦願いたい。
「絶対似合うと思う。付けて、見せてよ」
藤森に、表では甘い言葉をささやき、裏では某呟きックスアプリで、毒と愚痴をばら撒いていたひと。
加元は附子山の顔に惚れ、都会の活気より田舎の自然を愛する価値観に解釈違いを起こし、
「ここが地雷」「これはあり得ない」「頭おかしい」と、陰でポストしながら、それでも附子山と決して離れなかったのは、
ひとえに「顔の良い恋人」のアクセサリーを、己を写すためのミラーピアスを手放したくなかったから。
ひょんなことから愚痴は発見され、加元に恋していた筈の附子山の心と魂は壊された。
附子山が姓を「藤森」に変えたのは、珍しい名字を捨て行方をくらまし、加元から逃げるためである。
「耳に穴を開けるのが怖いんだ。痛そうで」
どうせこの発言も、「あいつあの年でピアスも付けてない」だの、「耳に穴開けるの怖がってる。解釈違い」だのと裏アカウントでなじるのだろう。
附子山は予想し得る投稿に軽く短くため息を吐き、最大限の平坦な表情と声で、無知と平静を演じる。
「あなたが、私の贈ったカードミラーを使ってくれたら、私もピアスをつけるよ」
附子山は乾笑した。加元が附子山からの贈り物を、当日のうちに売っ払っていることを、投稿により承知の上での交換条件であった。
――その後数ヶ月もせぬうちに、附子山は離職して、加元との繋がりを「すべて」断ち、「藤森」として居住区も職場も変えた。
8年後の現在、どのような後輩を持ち、誰と帰省バカンスを楽しんで、いかに不思議な子狐と交友関係を持つに至ったかは、
過去投稿分で、推して知るところである。
が、
恋に恋して「附子山」に、己の鏡としての役割を求めた加元。附子山の想定以上に執念深かったらしく、
逃した鏡をずっとずっと、探し続けていたようで……
鏡で見た顔とカメラで撮った顔って圧倒的に違いすぎて嫌んなる。
鏡ってほとんど嘘鏡らしいね。
#鏡
#3『鏡』
好きなアーティストさんのアルバムに
『鏡よ鏡』という歌が入っていた。
恋愛の歌が多いんだけど、
白雪姫をイメージした内容だった。
元々声が好きで良く聴くようになったんだけど
今私がコンセプトとか考える機会が増えて
モノ作りをしている人として見ると
また違った凄さを感じる。
私もいつか何かを形にできるだろうか?
詩歩
『鏡』
「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのは誰?」
少女は今日も鏡へ問いつめる
白雪姫のようなお伽話では無いからもちろん鏡は答えない
だが少女は毎日鏡に話しかけていた
家族だって、クラスの誰だって、道行く人達だって己に勝るものはいないと思っていた
自分こそが1番輝いている、最も美しいのだと
だが自体は思わぬ方向に向かった
今日も少女は鏡へ問い詰める
「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのは誰?」
その瞬間、鏡が勢いよく割れた
ガラスの破片が勢いよく飛び散り、そのひとつが少女の目に飛び込んだ
『何が起きたのだろう?』
『目の前が真っ暗で何も見えない』
少女は酷く混乱していた
そして割れた鏡に誰かの姿がうつる
それは、自分が最も美しいと過信していた少女であった
今の姿とはとって違う、誰からも愛されて常に1番上に立っている己だ
そして少女は初めて己の醜さを思い知った
作 有栖川
鏡を見るといつも同じ自分が写っている。だがいつも違う自分の顔が鏡の前の自分をのぞいている、私は陸上部に所属している高校生だ。種目は競歩と長距離走をしている。シーズン中は競歩に専念していて戦績も悪くはない、今年からは2年生で県高校総体で1位、東北大会はあと少しのところで入賞を逃してしまったが、コロナ明けにも関わらず自己ベスト更新した、その後の大会でも大人とのレースだと3位とかになってしまうが高校生のレースになると1位を守れていた、そして県記録も持っている。自分言うのもあれだが、私は強いほうであろうこれからも頑張らねばならない。そんな私は常自信を持つことができない。「そんなの当たり前だろ」と思うかもしれないが、私は他の人より人一倍自分に自信を持てていない、普段友達の前などではふざけて、自信を見せたりしてはいたが一人になったりレース前は本当に自分に余裕を持てない、だかキツイ練習などをこなしたりするとすぐに自信が出てくる、なんで分かるかって❓それを表しているのが鏡だからだ、自分が鏡を見た時向こうにいる自分がどんな面構えをしているか、それで今の自分の自信が読み取れる、おそらく他人から見ても私は色々な顔で見られているだろう、さぁ今の自分はどんな表情をしていて、自信を持てているだろうか
どうしてかな。
鏡の前で何度も確かめて。
よし、この笑顔ならかわいいって。
大丈夫だって。
自分でも思えたはずなのに。
人前に出ると、その自信が揺らいでくる。
鏡の前で見た時と同じように。
私はいま笑ってるはずなのに。
相手の瞳に映る自分が見れなくて。
つい目を下へ逸らしてしまうの。
【鏡】
鏡に映るもう一人の私
ただの光の反射なんて人は言うけど
きっと彼女は私と同じ考えを持っているはず
ねえ、鏡の"外"の私
完
お題:鏡
【鏡】
鏡を見ることが嫌いだった。暗く澱んだ目を見返すことを、美しさとは縁遠い鏡像を突きつけられることを、恐れていた。
今もその思いは完全には拭えていないけれど、以前ほどには鏡と向き合うことは苦痛ではない。大切な人が繰り返し投げかけてくれる言葉が、勇気をくれる。
「今日もとても素敵だね」
醜くて嫌な自分が映る
眩しくて好きな貴方が映る
どうしたらそんな風になれるのか
眩しくて
誇らしくて
いつも
いつも
私の中にある後ろめたさが清算されたら
私もそんな風に貴方の瞳に映るのかしら?
貴方の鏡に映る私
私の鏡に映る貴方