『鋭い眼差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鋭い眼差し
優しい先生
ちょい過激だが話が面白いおっさん
嫌いではない
どこか見透かされているような
纏う雰囲気
眼差し
逃げたくなる
息苦しい
彼らが悪いわけではない
あなたの瞳に見つめられると、どうしたって体が竦んでしまうのだ。ひたむきさが形を持って現れたようなあなたの瞳は、言葉よりも雄弁で。いつか、この身は焼け切れてしまうに違いない、だなんて。ロマンチックなのだか、バイオレンスなのだかわからない感情が体を支配するのだ。
とてもおそろしくて、そして、それはきっと。
幸せなことに、違いない、と。愚直なまでに、信じている。
テーマ「鋭い眼差し」
今日も一日が始まった。
人から殴られる日々も慣れた私は
今日も1人
本当は痛いはずなのにね
泣けない自分がいるんだよ
本当は嫌だって言いたいのに
言えない自分がいるんだ
何を見つめているの?
その瞳の後ろには
どんな感情が流れているの?
もう何もいらないよ
もう十分やって来たよ
これから先は
ただただ
思うままに
流れていくよ
鋭い眼差しで僕を見る君を見ると、不思議な感じがした。
会えば睨み合い、喧嘩ばかりなのに。どこか愛おしく感じてしまう。
愛おしく感じても、結局はまた喧嘩する。
とても不思議な感じだった。
それを人に聞けば、恋なんだという。
そんなわけない、恋なんか違うはず。
そう思っていた君と恋人になるまであと3ヶ月。
パチパチと心地よい音が小さく聞こえる。
俺は火から少し目を逸らし、背伸びをして溜息を一つ吐いた。少しばかり冷たくなった夜風が、遠くから虫の音を運んでくる。すっかり日の暮れた空には、小さな煌めきが疎に見えた。
この時期特有の、冷んやりとした柔らかなヴェールのような空気が、袖口からするりと入り込む。その冷たさがこの身を強張らせ「ああ、秋が来たんだ」と実感させた。
そんな感傷的な心とは裏腹に、先程から鋭い眼差しが俺の背を捉えていた。俺は努めて無関心な振りをして、残りの作業を淡々と進めた。
決して振り返ってはならない。決して視線を合わせてはならない。何故ならば。
「あっ!こら!」
一度隙を見せれば”奴”はそれを見逃さない。軽やかな身のこなしで獲物を奪い、素早く姿を眩ませた。
木のウロにも似た奴の住処を覗き込み、俺は情けない声で呼びかける。
「さっきエサやったじゃん…」
香ばしく焼き上がった俺の夕飯—一尾298円の秋刀魚に旨そうに奴は齧り付いた。
「にゃあん」
満足気にひと鳴き。それに呼応し俺の腹もひと鳴き。
キッチンには焦げ付いた空の魚焼きグリルと、電子音をかき鳴らし炊き上がりを知らせる炊飯器。
「いや、俺の夕飯なのよそれ…」
秋も深まる夜長。菜箸と空の皿を交互に眺め、俺は深い深い溜息をつく。
粗方満足したのか、彼女の寝ぐらには無惨に食い散らかされた秋刀魚が横たわっている。恨めしそうな白い目と視線が合い、俺はまた溜息ひとつ。
その横で顔を洗いながら彼女がまたひと鳴き。その目は既に穏やかで、俺を見るとゴロゴロと喉を鳴らしゆっくりと瞬きした。
≪鋭い眼差し≫
ショッピングモールに入っている、和菓子屋さんでショーケースを見ていると、何やら背中に痛いほどの視線を感じる。
「何だろう?」
と、そっと振り返ると、鋭い眼差しでこちらを見ている男性がいる。
「え?誰?何でこっちを見ているんだろう?」
私、何かした?でも、心当たりはないし…。
心当たりはないものの、何かされても怖いので、買うものをさっさと買って、その場を離れた。
「何だったんだろ?」
鋭い眼差しを向けられていただけで、声を掛けられたりもせず、わけがわからない。
「まだ、いるのかな?」
気になって和菓子屋さんに目を向けると、先ほどの男性が、私が買った物を手にしているのが見えた。
「嬉しそうにしてる…あ、もしかして」
私が買ったのは、1日の個数制限がある物。男性が鋭い眼差しを向けていたのは、私がショーケースにいたために、それがあるのかないのか。が見えず、どいてくれ。って思っていたか、全部買うんじゃねえぞ。って思っていたから。だったりして。
自分の考えを、自分で否定し、クスクス笑いながら、私は家に帰るのだった。
鋭い眼差し
貴方に猫のような鋭い眼差しで見つめられると、私は猫のように首をすくめてしまいます。
ぼくが嫌いだ、あなたが嫌いだ。ねえだって、そうやって言い訳を重ねた結果がこれだ。醜い。なんともみっともない。嗚呼、世界よ。どうしてこんなにも四肢を動かすのは難しいのだ?疑問に疑問符を添えただけで鋭く睨みつけられて精神はすり減るばかり。あなたを削って生きてきたぼくが、削られて生かされている。ごめんね、嫌いになんてなれなかったけど。まだ今だけはあなたを嫌悪させて
鋭い眼差し
「……へぇ、戻って欲しい?」
「っははあははは君は何を言っているんだ
オレはいつでもオレのままだよ」
「……それともなんだい?君は、今の、いやオレを否定するのかな?」
~とある会話からの抜粋~
「あっははっ」
つい笑いが出てしまう。そんなに熱く、鋭い眼差しで、見つめないで欲しい。まるで、此方が悪者みたいじゃないか、こっちは何度もキミに警告したのに、それを無視したのは、他でもないキミ自身じゃないか。なのに、なんで?どうして?なんて言われても、此方が困るだけなんだが、仕方ない、もう一度だけ説明してみようか。これが、此方ができる最後の警告だ。
鋭い眼差しというと
厳しいイメージがあるけれど
それを向けるとしたら
自分に対してなのだと思う
今何を感じた?
今何を捉えた?
それまだ使う?
ついこの間
キッチンで皿洗いをしていた時
突然下半身が
横にぐっと持っていかれるような
まるで床がベルトコンベアーになって
急に動いたかのようで体勢が崩れ
思わず流しの縁にしがみついた
地震だった
「ノームさん落ち着いて!」
と地の精霊を落ち着かせた
するとすぐに静まった
すぐに静まった
それはまるで
何もなかったかのように
統合を続けてきたので
恐れや不安は出てこながったけれど
あれ程の揺れだったから
別に暮らす両親の安否確認をした
けれどあんなに怖がりな母が
「カーテンがカサカサ音がしていて
なんだろうと思ったら地震だったのね〜」
などと、電話の向こうでのんびり声で言う
えぇっ!?
そんなもんじゃなかった!
もし高齢の母が立っていたら
転倒する程の揺れだったのに…
兄弟に聞いても
大した揺れじゃない
又は気が付かなかったという
そうか…
グラッときた直後にパラレル移動した
そういうことか…
ここは
たいした揺れではなかったパラレル
そのパラレルを生きている家族
自分の周波数で選んでいるパラレル
そして
自分の周波数で創っている世界
自分の内側を統合し周波数を軽くする
その大切さがよく分かった出来事だった
〈精霊〉
天使とは違い
人類に近い喜怒哀楽の感情を持っている
そのため
地震で人々が怖がったりすると
地の精霊ノームにもその感情が伝染し
恐怖のパニックを起こす
本来地震は
地球のエネルギー解放であるだけなのに
ノームのパニックによって
更に大きな地震を引き起こしてしまう
だからグラッときた瞬間に
ノームを落ち着かせている
これは
君にもできることなんだ
コオロギらしい音色が聞こえ振り向くと、鋭い眼差しを感じた。月光に照らされ眼らしきところが光っている。私の感じた眼差しは、コオロギではなく、月なのかしら。(鋭い眼差し)
猫を拾った。
最初は拾うつもりなんてなかった。
民家は私の家以外にもいくらでもあったのに、どういうわけか毎日私の家の玄関に来て鳴いて仕方ないから飼うことにした。
その野良の虎柄の子猫は、身体がずいぶん小さかったから、チビと名付けた。そのまますぎる。名前をあれこれ考えてやるほど、私は動物に愛着を持っていないのだから仕方ない。しかしながら、チビが、初めて食べた缶詰め餌に感動して出した、みゃうみゃう!という、か弱い身体から出た力強い声がとても印象的で、私はこれをずっと覚えているだろうと、何となく思った。
栄養状態が良くなると、みるみる身体は大きくなった。嗄れていた声も、高く愛らしいものへと変わった。けれど、生まれ持った鋭い目つきと、短く不格好に曲がったしっぽだけは変わらなかった。
古い友人から、なかなか猫が懐かないという話を聞いたことがあって、そういった懸念もあったのだが、初日からチビは私を微塵も恐れることもなく、普通に過ごしていた。2週間も経過すると、餌が気に入らないと私に鋭い眼差しをくれて抗議するようになった。何たる図々しさ…いや、素晴らしい適応能力であろう。
けれど私は、それが嫌いではなかった。だらしないのも、図々しいのも、文句を垂れるのも、人間だったらまったく好ましいと思わないが、猫であるというだけで、すべてが許される気がした。寧ろ、好ましくさえ思う。こんな短期間で、私はすっかり猫に魅了されてしまった。
それから数ヶ月、数年と過ぎ、チビが隣にいるのが当たり前になっていたある日のこと。チビに病が見つかった。治療の甲斐虚しく、みるみる弱っていくチビを見ているのが辛かった。餌をひとりで食べられなくなって、私が匙で少しずつ食べさせた。それも受け付けなくなったら、チビが好んでいた猫用のミルクを少しずつ飲ませ、次には水も少しずつ与え、しかしついに何も受け付けなくなり、私にはしてやれることがなくなった。ただ、傍にいて声をかけ撫でてやることしか出来ない自分が、ひどく無力で情けなかった。
出会って15年ほど過ぎたある朝、チビは目を開けなかった。
毎日泣いて過ごしていたが、私は存外薄情で、数日もすれば飯を喉に通せたし、会社にも行けた。胸の内にブラックホールでも出来てしまったかのような虚無感から逃れるため、仕事に打ち込むしかなかったのかもしれない。
数日、数週間、数ヶ月、数年。時間の経過と共に、悲しみは色褪せていく。忙しくなり、スマホの中のチビを見る機会も減ってきた頃、私は庭で思いがけないものを見つけた。植え込みからちょこっと出ている不格好に曲がった短い虎柄のしっぽ。
「チビ!!」
思わず叫んでいた。もうしばらく呼んでいなかった相棒の名前を。
驚いて植え込みから飛び出してきたのは、チビと同じ虎柄の不格好な尾を持つ猫だった。その猫は逃げ出そうとしたが、私を見て、はたと止まる。
「チビ?」
そんなはずはないのに話しかけていた。トラ猫は私をじっと見つめ首を傾げた。その時しっかりと目が合って、トラ猫についた両眼が丸く穏やかなものであることで、私はようやく猫違いを認めた。途端に、あの、私に文句がある時の、あの鋭い眼差しが、恋しくて堪らなくなった。
突然泣き出した私を訝しみながらも、トラ猫はゆっくりと庭を去っていく。けれど、チラリチラリと、何歩か進むごとに私の方を振り返っていた。
猫には九つの命がある。そんな外国のことわざを知った。九度生まれ変わった猫の物語を近頃読んだ。ファンタジーだが、それがもしも、誰も知らない世界の真実なら、あれから連日私の庭に遊びに来るトラ猫は、もしかしたらチビなのではないかと思う。天国で生まれ変わる時に、目付きの悪さをどうにかしてくれと神様に頼んだのかもしれない。次私に会った時、睨まないでやりたいから、なんて。
お題『鋭い眼差し』
鋭い眼差しで俺はマネキンを睨みつける。
一歩でも動けばあいつの負けだ。
目を逸らすな、じっと見続けるんだ。
先ほど言った奥の手とは俺の中で2つある。
一つは今実行中だ。
じっと相手の目を何秒、いや何分間も見つめること。
だるまさんがころんだゲームでコレをやられたら、相手に相当なストレスというダメージを与えることができる。ましてや変なポーズをとっているとなお効果抜群だ。
ゲームとは関係ないが生きている人間で見つめられる側に耐えれる人はそう多くないと俺は思っている。
実際、俺が他人から見つめられたらせいぜい5秒程度が限界だ。それ以上はどうしてか恥ずかしくなって目を逸らしてしまう。
話をゲームに戻そう、相手はマネキンだ。
何分間でも耐えられてしまいそうだな。
俺の【忍耐力】とあいつの【忍耐力】どっちが上だろう……。
End
好きなダンスボーカルグループのライブ映像を観た。
ダンス中、メンバーの1人がカメラに映った。普段では見せない様な真剣な表情をしていて、その目は眼光鋭く一瞬で目が離せなくなった。ライブは色々なメンバーの知らなかった一面も見られて楽しい。いつか会場で見てみたい。
探偵がするその眼差しに震え上がり、思わず自分が犯した罪を自白する犯人が多すぎたため、『推理不要の探偵』として彼は有名になった。
何か悪い事しようとする人は必ずそう言う顔付きになる
鋭い目付き
心の中にある善と悪がぶつかり合う事で人は鋭くなるんだろう
鋭い眼差し
あの人はすごく苦手…
あの人がというよりも、あの人のあの射抜くような鋭い眼差しが苦手なのだ
鋭い眼差し
私は、突然めまいがして、前のめりに倒れた。
するといつもの鋭い眼差しを気を失う前に感じた。
意識が落ちていく間に
嗚呼、私は、死んでしまうのだな。
短い命だったなんて、つらつら考えていると。
朝日だろうか?
顔に光を感じて、目を開けると。
涙を流して、生きていてよかったの声。
周りを見ると、家族が私を囲んでいた。
ここは、病院のベッドのようだ。
昏睡寸前だったんだよ、お姉ちゃん。
妹は、泣きながら言った。
でも、意識戻ってよかった。
倒れてすぐ、運良くお医者様が駆けつけてくれて、
お姉ちゃんに処置してくださったの。
ああ。
あの鋭い眼差しは、そのお医者様のだったんだね。
具合は、大丈夫ですか?
白衣を着た、男性に声をかけられた。
貴方が、そのときのお医者様だったんですね、
命を助けていただいて、ありがとうございます。
なんだか、生まれ変わった気分です。
頑張って生きていこう!
終わり