鋭い眼差し
私は、突然めまいがして、前のめりに倒れた。
するといつもの鋭い眼差しを気を失う前に感じた。
意識が落ちていく間に
嗚呼、私は、死んでしまうのだな。
短い命だったなんて、つらつら考えていると。
朝日だろうか?
顔に光を感じて、目を開けると。
涙を流して、生きていてよかったの声。
周りを見ると、家族が私を囲んでいた。
ここは、病院のベッドのようだ。
昏睡寸前だったんだよ、お姉ちゃん。
妹は、泣きながら言った。
でも、意識戻ってよかった。
倒れてすぐ、運良くお医者様が駆けつけてくれて、
お姉ちゃんに処置してくださったの。
ああ。
あの鋭い眼差しは、そのお医者様のだったんだね。
具合は、大丈夫ですか?
白衣を着た、男性に声をかけられた。
貴方が、そのときのお医者様だったんですね、
命を助けていただいて、ありがとうございます。
なんだか、生まれ変わった気分です。
頑張って生きていこう!
終わり
10/16/2024, 4:18:42 AM