『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私が10代の頃に貰った時計
もう動いてないんだけど
なんだか捨てられずにいる。
いつもそばにあるわけじゃなくて
部屋の片隅に置いてあって、
さよならするタイミングは
幾度もあったのに、まだ今年もある。
もぅこのままずっとあるかも。
見ると思い出す、
青春の思い出と共に。
膝を抱えてると
明け星が目に入った
大きな窓
グラデーションの空
まだ暗い室内で
日の光が当たらないよう縮こまる
まだ ここにいたい
【部屋の片隅で】
部屋の片隅で
年末の掃除で久しぶりに箪笥やらベッドやら退かしている。窓から差し込む光にホコリが浮き上がり、華麗に宙を舞う。ファンタジアの世界だ。花のワルツが脳内再生されている。わたしはなんと美しい世界に生きているのだ、と感動している。裏腹に、自ら進んでモノの見方を変えていくと、時に世間一般の認識とずれすぎてよくわからない状態になっている、と批判する自分も身を乗り出してきている。掃除は手を動かして雑念を払えるはずなのに今日は上手く集中できない。久しぶりに見た家具と壁の隙間に足を踏み入れ腰を下ろす。壁に寄りかかり頭を後ろに逸らしたら、当たり前だがゴツンと音が鳴りじわじわ痛くなる。何度か打ちつけても何も変わらない。ただ頭が痛いというだけのこと。現実を生きているのに現実味がなくて、いつかこの夢から覚める日が来るのだろうか。煌めくホコリを息で吹いてみる。押されて浮上したり横に逸れたりしているが、いつか床に落ちることに変わりはない。それならばと、すっかり重くなった腰を上げ花のワルツの旋律を鼻先でなぞりながら、ようやく掃除機に手をかける。年末の掃除を終わらせるために。
部屋の片隅で
ゴミが溜まっている。
あー大掃除♪
チョイトめんどくさい来年に
持ち越しbaby♪
(部屋の片隅で)
部屋の片隅で
部屋の片隅はストーブの定位置だ。寒い季節になるとストーブを使うので、私も隙あらば部屋の片隅でぬくぬくしようとする。冷え性とまではいかないが冷えやすいからだ。
冬の間、ストーブの火が長時間絶えることは無い。灯油切れを起こしたらなるべく早く灯油の調達に走る。子どもが小さかった頃は夜中や明け方でも車に灯油用のポリ缶を積んで、24時間営業のガソリンスタンドへ走った。気密性の高い住居ではないから、火が絶える時間が長くなるのは危険なのだ。
家の中に、熱源となるものは複数ある。ストーブは最も強力なものだが、他にテレビの放熱や冷蔵庫の稼動熱、調理家電やガスコンロを使うときの熱、給湯器や照明器具の弱い放熱、そして人間自体の放熱など。家の中の温度に寄与しているものは結構たくさんあるのだ。
とはいえ、冬はストーブの恩恵が絶大だ。部屋の片隅で、住人の生命維持が容易になるように働いてくれる。ぬくぬく、ほこほこ。
部屋の隅で
影を落としているものが
自分の隅を埋めることのできる
唯一のものだったりする
大概はかったりして時間をかけたものでないと将来の自分と角が立つようなものだ
部屋の片隅で
寝室の片隅に置かれたテーブルの上に、キツネのぬいぐるみが座っている。
つり上がった目に細長い口で、おとぎ話に登場しそうなちょっと強面のため、可愛いかは微妙。セーターにズボン、小洒落た帽子を被っている。
私が小さいときには既に実家のタンスの上に居り、長年じっと見下ろし続けていた。私が27歳で実家を離れるとき、なんとなくで一緒に連れて来たのだ。それまでキツネと遊んだことも可愛がっていたこともなかったのに。
なんとなく安心するのよね。そして今さら愛でて大事にしている。
キツネさんは居心地よく思ってくれているだろうか。
寝室の片隅で、じっと私を見守ってくれている。
部屋の片隅で
部屋は、明るく南側に面して、一日中日がさすけれど、一箇所だけ、日陰な所がある
周りが明るいので、今迄気がつかなかった、けれどうたた寝をして、寝返りしてときに、目に飛び込んできた、これは、
そう思っていた瞬間、気絶なのか、寝入ってしまった
気がつくと、そこは
全てが、逆、逆さまな世界だった
私 子供頃は 自分の 気持ちが 出せない 悲しい生活でした 母親の 差別 あつかいに 片隅に いる存在でした
「ことんって何かが落ちる音がした」「もう妖精はいないはずだよ」
目を大きく見開く
溜まった涙がこぼれ落ちないように
ココロが押し潰されそうな悲しみと悔しさ
でもそれは
彼女本人の比ではない
彼女の前で泣いてはいけない
明るくつとめて なんなら 笑い飛ばして
キラキラ輝くであろう未来の話をしよう
彼女の前で泣いてはいけない
過去を振り返ることができるようになったら
その時笑顔で「辛かったよ」と言ってみよう
彼女の前では泣かないから
あなたのそばで泣かせてくれませんか?
#願い
部屋の片隅で
横たわってるんだ
離れてみた時に絶景だったあの山の山頂に
憧れて分け入った荊棘の森の途上で
横たわってるんだ
登るために止まれないのに
息を切らし息絶えないように
今はこの部屋の片隅で
横たわってる
恐れず迷わずブレないように
今はこの部屋の片隅で
横たわってる
起き上がったらまた出発だ
あの山の山頂目指して
この部屋の片隅から
何故年末というのは掃除をしなければいけないのだ。正月前に済ませるのが普通なのと母が脳内で喋っている。
「あぁ! 面倒くさい!」
私は掃除が好きではない。埃が舞うのも嫌いだが、ゴミを集めて捨てるという行為そのものに対する気力が湧かないのだ。
「ちょっとあんた! まだそんなとこやってるの? もうお母さんやるから玄関前掃除してきて! あーもう部屋の隅に埃溜まってるじゃないー……もう〜」
そっちがやる気多いだけ。とは間違っても言わなかった。仮に言えば母の怒号が飛ぶ。部屋の隅の埃が吹き飛ぶくらいの勢いで。
母の怒りは部屋の隅の埃より怖い。
お終い
部屋の片隅で
漫画とかでよくある描写だと部屋の片隅でうずくまって落ち込んでいるシーンがあったりするな。
部屋の片隅は狭いといっていいのかな?後ろの空間がないから真ん中よりは狭いから間違ってないよな。ちょっと違和感あるけど。
なんにせよ狭い場所が落ち着くって人は多いんじゃないかな。だから精神がへこんだら狭い場所に、部屋の片隅にいきたくなるんだと思う。
狭い場所というと押し入れなんかも部屋の中だと落ち着く場所だな。そういえばなんか昔どっかで人間が野生で生きていた名残で広い場所は敵に発見されやすくなるから落ち着かないという話を見たことがあったような気がする。
そのせいなのか知らないけど部屋の隅とか押し入れみたいな場所はなんとなく落ち着く気がする。それと押し入れってドラえもんの影響でちょっと憧れがあったりするんだよな。
ま、お題はこの辺にして終わりにするか。それにしても最近寒くなったな。昼でも本気の寒さを感じるようになってきた。もう完全に冬だな。
I finded a album.I opened it, and took a look inside.Nostalgic people are reflected in the photos.I smiled and closed it.
...in a corner of the room.
部屋の片隅で泣いた。大好きな人が、3月で卒業してしまう。会える回数も手で数えるほどしかない。あなたに会う未来がもう訪れないのが怖い。もう一度、あなたに気持ちを伝えてもいいかな。振られてしまったけど、あのときから気持ちは変わっていないし、あなたにまだ伝えられてないことがある。いいよね、最後の思い出作りだもん。
『部屋の片隅で』
私に与えられたのは屋根裏部屋。部屋の片隅には薄い寝具とベッドがあり、明かり取りの窓にはひびが入って隙間風の漏れるとても寒い部屋だった。
「屋根のあるところに置いてもらえるだけありがたく思うんだね」
いつも着飾っている孤児院の院長は外面はとても良く周りからの評判もいい。けれどここに連れてこられてその評判は当てにならないものだと解ってしまった。
新たに孤児院のこどもとなった私は少ない荷物の中から短い杖を取り出す。両親が遺してくれた大事な物だけど、私はこれの使い方を知らない。ふたりとも優れた魔法の使い手であったけれど、ふたりとも私にすべてを教える前にこの世を去ってしまった。
「私、どうすればいいの」
ボロボロの毛布に包まり寒さに震えながら杖を胸に抱いて眠る。夢でもいいから両親に縋りつきたい気持ちだった。
「なにか困ったことはない?」
聞き覚えのある声が尋ねてくる。
「窓にひびが入っていて部屋がとても寒いの」
「じゃあ窓を直す魔法を教えてあげる」
慣れない寝床と寒さでまだ夜の明け切らない頃に目が覚めたとき、ふと握りしめた杖の感触に気づいた。うっすらと白んだ空の見える窓にはひびが入って隙間風が漏れている。私は杖の使い方を知らなかったけれど、そっと窓に向かって杖を振った。パリ、と音がしたと思うと窓からひびが消えていた。
孤児院では勉強に割かれる時間はほんの僅か。こどもたちは小間使いのように働かされ、食事も粗末なものだった。
「なにか困ったことはない?」
夜毎に声は聞こえ、小さな困りごとをひとつずつ解決できるような魔法が私に備わっていった。ひととき暖かくなる魔法。悲しい気持ちが和らぐ魔法。人に少し優しくなれる魔法。屋根裏部屋の片隅で教わった魔法は孤児院全体を少しずつ変えていった。
今では勉強に割かれる時間が大半となり、週末には奉仕という名で清掃活動をするこどもの姿が見られるようになった。院長の身なりは少し粗末になり、代わりにボロボロの衣服を着ているこどもがいなくなった。みんなお腹いっぱいご飯を食べられているし、寒さに震えることもない。街の外にも聞こえる孤児院の評判の良さは寄宿舎付きの学校にしようという声が上がるほどだった。
ここで過ごした数年間のうちに魔法使いになった私は来たときと同じ少ない荷物を持ち、同じ時を過ごしたこどもたち、そして院長からも別れを惜しまれて孤児院を去った。あの屋根裏部屋には私のような魔法使いになれるかも、という噂が立って、部屋の片隅のベッドは日替わりの抽選が行われるほどの人気になっているらしい。
―――
お知らせ。
書く習慣アプリ、なんとかかんとか毎日書いて1年続けることができました。
毎日書いてた頻度を下げてその分いろんなところで書いてみようかと思います。
どこかでまたお目にかかれますように。
部屋の片隅でなにも考えずただぼーっとする
すると
休日だと普段よりも外が少し静かに感じる
鳥の鳴き声や子供の元気に遊ぶ声…
聞き慣れているのだがいつもと少し違うように感じる
僕にとって休日の音は新鮮な気もするが
ほんの少しだけ平日の騒がしさが恋しくなる。
…平日なんて来てほしくないけど。
私の部屋の片隅には、私だけが祈りを捧げる小さなパワースポットがある。
カラーボックスを三段積み上げてそのそれぞれをグッズで飾る。一段目はショップで買える市販品。二段目はコラボカフェで買い漁った限定品。三段目はイベントやファンミでしか手に入らない非売品。そして頂上には見開きファイルを三面鏡に見立てた祈りの空間。
もはや「祭壇」という名称で市民権を得ているその構造物は、180度すべてに推しの姿を配置した。
『イケメン執事が多すぎる』のキャラクター「神雅峰輝羅丸(こうがみねきらまる)」に魅了されて3年と4ヶ月。銀髪を後ろで束ねた長身メガネ、執事なのに命令口調のオレ様キャラ。私の人生はキラ様なしでは考えられないほどになっている。
アクリルスタンドを御神体として安置し、毎朝祭壇に祈りを捧げる。それが限界OLの心の支えになっている。
御神体はアクスタケースに入れて肌身離さず持ち運ぶ。御守りのようなものだ。
さあ御神体を携えて、今日向かうのは推し活グッズショップ! なんせ明日はキラ様の誕生日♡ 本人不在の生誕祭を盛大に催さなければならない! 一日をキラ様に捧げるためにもちろん有休を取ってある。
「いらっしゃいませ」
お店に入ると、メガネに長髪の男性店員さんが落ち着いた声で挨拶してくれる。二次元キャラを推す人にとってちょうどいい温度感だ。
ここは推し活グッズの専門店。100円程度の安価なものから、割高感のある老舗メーカーのしっかりした商品まで幅広く取り揃えている。なによりカラーバリエーションが豊富なのがオタクにとってありがたい。グッズを推しの色と合わせるのがオタクにとって最大にして最難関のミッションと言える。メインキャラなら原色系のカラーで合わせられるが、三列目の端まで行くと微妙なニュアンスカラーを割り当てられていて、探すのが大変で…。
「いつもありがとうございます」
パーティーグッズをカゴに詰めてレジに行くと、店員さんに声をかけられた。よく来るから覚えてくれている。
「今夜は輝羅丸さんの誕生日でしたよね」
「え、覚えてらっしゃるんですか?」
うそ、買うもの見ただけでキャラがわかって、しかも誕生日までわかるなんて。店員の鑑すぎる。
「楽しんでくださいね。あ、でもちゃんと推せる範囲で、ね」
「ありがとうございます」
推し活をわかってくれる人はまだ多くない。こんな会話ができるのも、このショップのありがたいところだ。思わず顔がほころんだ。
部屋に戻り、飾り付けを行う。今日は祭壇だけでなく、部屋全体をキラ様の色に染めるんだ。
夜11時58分、祭壇の中央には御神体。そこに好物のマロンショートを捧げる。ゆっくりと、祈りとともに歌いはじめる。
「ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデーディア、輝羅丸〜、ハッピバースデートゥーユー…」
ボワン…!
変な効果音とともに祭壇から煙が立ち上る。へ、なになに? なにが起きたの?
「うん、悪くないな。オレ様の誕生日に相応しい大きさだ。合格だ」
そこにはアクスタサイズの神雅峰輝羅丸様が凛々しい立ち姿で顕現されていた。
続く?
帰りたい風景が消えてく…
拝啓 寅さん
あなたは帝釈天で産湯につかりと口上を述べてましたね
俺は夜勤明けの父の腕に抱かれてつかったみたいです
……
遠く遠い記憶
父に腕に抱かれ安堵に包まれ眠りについた帰り道
…
お父さん…
最近また…
中島みゆき 誕生berth が頭をかすめる
「帰りたい誰かを失う度に…」って…
歌に励まされているよ
ねぇ…お父さん…
昨日付けの新聞に好きな湯が閉じると…
箱もの行政を繰り返してきた
政府自治体の責任でしょうか?
それとも好きな場所に何も返せない
力無い俺の怠慢でしょうか?
庭で芋も秋刀魚も焼けない都会暮らしで思うのは…
優しく笑う…
あの町の人たち…
日々の利益率に踊らされて…
好きな人との明日も見失う街に暮らしに疲れてる…
ねぇ…
お父さん…
大切な事ほど早く消えてくのですね…
お父さん…
やはり思うのは…
あの町の人たちに…
あの人に…
どうか元気で!
どうぞ元気でいて!
ありがとうの思いですね
あの町に生まれて良かったと思ってる
美しい自然の中 穏やかに暮らす人
あの町に生まれて幸せと思ってる
大切な何かを教えられた故郷よ…
胸を張り誇らしく…あの町に生まれたこと…
西田敏行さん