郡司

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部屋の片隅で

部屋の片隅はストーブの定位置だ。寒い季節になるとストーブを使うので、私も隙あらば部屋の片隅でぬくぬくしようとする。冷え性とまではいかないが冷えやすいからだ。

冬の間、ストーブの火が長時間絶えることは無い。灯油切れを起こしたらなるべく早く灯油の調達に走る。子どもが小さかった頃は夜中や明け方でも車に灯油用のポリ缶を積んで、24時間営業のガソリンスタンドへ走った。気密性の高い住居ではないから、火が絶える時間が長くなるのは危険なのだ。

家の中に、熱源となるものは複数ある。ストーブは最も強力なものだが、他にテレビの放熱や冷蔵庫の稼動熱、調理家電やガスコンロを使うときの熱、給湯器や照明器具の弱い放熱、そして人間自体の放熱など。家の中の温度に寄与しているものは結構たくさんあるのだ。

とはいえ、冬はストーブの恩恵が絶大だ。部屋の片隅で、住人の生命維持が容易になるように働いてくれる。ぬくぬく、ほこほこ。

12/8/2024, 2:33:56 AM