『遠くの街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生まれた時から
ずっと一緒だった
初めて歩いた日
手を繋いで歩いて
紅葉の様な小さな手
弾ける様な笑顔
ずっと一緒だと言ってくれた
幼い君は
いつの間にか大人になり
春になったら
遠くの街へ
どこかに残り香でもしないものか。降って湧いた考えを馬鹿らしいと一蹴することもできず隅から隅まで部屋中を見回し、ひとつ残らず俺の私物であることを確認する。果ては彼女と──元・彼女と行った全てを辿ってやろうかと息巻いてサンダルを引っかけると、郵便受けにふたつ折りの紙を見つけた。封筒ではない。ばくばくと嫌に鳴る心臓を無視して手に取れば知った香りが鼻に届いた。"恋しく思ってもらえたなら、わたしの勝ちでしょうか。"そもそも君に勝てたことは一度もないというのに。
// 遠くの街へ
今日もそろそろ日が暮れる。
動き出すなら今だ。
この子と一緒なら何も怖くない。
初めてそう思えた君が隣で僕を見て不安を隠し笑う。
このゲームさえクリアすれば自由にしてやると言われているんだ、全てが終わったらこのまま彼女と遠くの街で静かに暮らそう。
明日には生活するのに困らないくらいのお金も手にしてるはずだ。
あとはこの林を抜ければ指定された場所に着く。
(あぁ、あそこだ。あそこにこの荷物を置けば終わりだ…。)
彼女の手を強く握り一緒に走る。
林の中程まできた。
その瞬間背中に激痛が走る。
背中に何かが刺さっている…?彼女は?後ろにいる彼女は無事なのか?
倒れながら後ろに目をやると彼女は泣いていた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…。」
そうか、自分は彼女に殺されるのか。
彼女のクリア条件はきっと…。
旅人をやめて旅情を知りました
懐かしさとはナイフを握り込む仕草です
遠くの街で暮らす約束はそれぞれで忘れてしまい、僕の近くにあったレコード盤とその言葉はあなたのところで寛いでいます。幾度かの引越しを繰り返し布団やソファーは変わってもコーヒーテーブルだけはそのままです。今日久しぶりにひとを好きになりました。名前はまだ聞いていません。
遠くの街へ
風船のように…
軽やかにゆるゆると…
自由に…
見知らぬ街へ
飛び立てたら…
ここじゃない、ずっと遠い、
どっか知らない街へ。
その前に挨拶。
多分、暫く会えなくなると思うから。
本当は怖い。
だからちょっとだけ、勇気を貸して。
いつも見ている景色
いつも見ている人々
視点を変えて見たら
世界が少し広がって
呼吸がラクになって
嫌な事があった時は
俯瞰して見るといい
パチンと手を叩いて
理想の世界線に移る
自分の機嫌は自分で
心地良い場所に置く
普段と違う道を歩く
初めてのお店へ行く
知らない自分を探す
『遠くの街へ』
『遠くの街へ』
遠くの街へ出かけた日、名前も知らない君に恋をした。
何故だろう?名前も知らないのに、どこか懐かしい感じ
がするのは。遠くの街へ来てしまったせいか?いろいろ
理由を探すも答えは見つからない。そんな君のことを
この街へ来ると思い出す。あれから何年も経っているの
に、私の恋はあの時のままで止まってしまっている。
貴方は今週末遠くへ行く
毎日のようにあっていたのがもうあえない。
そう思うだけでも泣きそうになる
心の距離は縮んだままがいいな。
またあいたいよ。
何年先でも、私は貴方をずっと想ってるよ
#遠くの街へ
新しい経験が好きだ
心の向くまま、踏み出すことができる
人と話すのが好きだ
好奇心をオープンにすることができる
遠くの街で、暮らしてみたい
けれど、わたしの故郷、わたしの住んでいる街を、とても愛している
今いる場所を愛し、遠くの街に憧れる
そして、いつでも旅に出ることができる
わたしは、自由だ
わたしは、幸せだ
行ってみたいし、行きたいな。
ゆるーくマイペースにひとり旅したい。
日々の喧騒から解き放たれたい。
リフレッシュしたい。
コロナ禍前の記憶と邂逅。
昔訪れた場所を改めて訪れるのもいいよね。
あの頃から変わってるもの変わらないもの、見に行きたいな自分の目で。足で。
遠くの街へ
いつかの電車に乗って行った
そのうち何か見つかるだろう
自分自身の為に
遠くの街へ
旅に出ていた
気付かぬうちにそこに居た
記憶を無くして
そのうち気付くだろう
思えば遠くまで来たんだと
そして、君は気付くだろう。
この街に来たことで歌が生まれたことを。
その歌で第二の君が生まれたことも気付くだろう。
遠くの街へ
『引っ越しても"忘れない"からッッ!!』
「あぁ、あの少年の言葉を今思い出すか〜w」
飛び降り中の走馬灯は長くて、早い
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引っ越してからまもなく私は転校した学校で
いじめを受け始めた。
訳がわからない。なんで私?転校してきたから?
数ヶ月の間地獄の日々だった。家族もお父さんだけ。
「心配なんて、かけらんないよ…」
クラスのに人も、学校の先生もみんな
みんなみんなみんなみんな
「私を空気みたいに扱ってさ〜。生きてここにいますっての」
死のうと思った。だってもう限界を超えていたから。
「この橋にしよっと、、、行くぞ〜」
トンッ
軽やかな音が橋に響く。
「(私堕ちてるんだ。涼しい。いじめなんて受けなければ皆と仲良くできたのかな)」
『引っ越しても忘れないからッッ!!』
「〜ッッ!!」
「アイツ、私の事覚えてっかなw」
「(あ、これ未練残るに入るのかn)」
グヂャ
『シティポップで夜は更けて』
誰かを好きになったら いたずらに星占いを信じてしまう ベランダから見える遠い街 ネオンサインがウィンクしてる ときめき過ぎて眠れない もうすぐ夜が手を振る時だ
「何処か遠くの街へ行ってしまいたい。誰も私を知らない街へ。」
小説の主人公みたいだった。
「えっ……ええっ!?そんなに!?」
自分はそうではなかったようだ。
「うん。遠く、遠くに今すぐ飛ばされたい。」
「えぇ……桃鉄のぶっとびカードみたいだね……。」
ギャグ漫画の主人公ならいけるかも。
「だって……幸せすぎる。こんなこと現実に起きていいの?いいはずないわ、やっぱり夢……」
「夢じゃない!!!」
だから、
「顔、見せてよ。」
「なんでぇ……」
見たいからじゃダメ?
「見せてくれるまで何回でも、なんならここでずっと言うよ、好きって。」
街へ行く。それも遠くの街だと言う。
それこそ移動に半日以上費やすらしい。
この交通の便が発達した現代においてもだそうだ。
相当の長旅である。会いに行くのも一苦労だ。
「会いに行くよ」
一苦労程度で会えるのなら安いものだ。
「事前に連絡してね。何せ辺鄙でお菓子一つ用意できないよ」
ねぇ、覚えていますか。
高校に入学して、同じクラスで隣の席になった日のこと。
穏やかな風が吹き、雲ひとつない青空が広がっていた。
桜の花がふわりと舞い散っていた。
どこにであるごく普通の春の日に出会った。
私はあなたの優しい笑顔が大好きだった。綴った言葉も過ごした瞬間も忘れられない記憶になった。
あなたに出会うまでは灰色の世界にいた。
色がない、生きているのが辛い、居場所なんか無かった。
それでも時間は過ぎていき、出口のないトンネルから脱出するために変わりたいと考える日々。
あなたは私の世界に色をつけてくれた。
誰にでも優しくできて、笑うと周りも明るくなる。
何回もあなたに救われたよ。
「今年も咲いたね 満開の桜」
あの日から季節は流れ、何度目かの春がまた来た。
私の住む町にも桜咲いたよ。
あなたのいる遠くの街にも咲いていますか。
遠くの街へ
みんな大っ嫌い
そんな思いで家を出た。
お母さんもお姉ちゃんも先生も!みんなみんな大嫌い!みんな私のことわかってくれない。
走って走って、今どこかもわからない。
趣味もないのにいっぱい貯めたお小遣い。
使い切るまで、使い切っても帰らない。
スマホには通知が溜まってる。出て3時間は経ったかな。通知をオフにしてまた歩き出す。
…海の音!
音のする方へ走ってく。綺麗な海だ。
さっきからブーブーうるさいスマホをそんな海に投げ捨てた。すぐに見えなくなった。
昔聞いた絵本の話。海の底には綺麗な人魚がいて、毎日踊って歌って楽しく生きているらしい。
そんな話がふと頭によぎった。あるわけない、現実なんかにそんな綺麗な話が。
でも今は消えてなくなりたい。
汚い現実より綺麗な嘘。
綺麗な嘘にしがみつくしかない。
ちゃぷん
何かが水面に跳ねた。
いつもならただの魚だと思うだろう、けど今は希望を持ってる。
きっと人魚だよ。
ただの水音が私の背中を押していく。
遠くへ、遠くへ。嫌なことなんて忘れて。忘れさせて。
いつのまにか肩まで濡れてる。しょっぱいね。
息が苦しい。苦しい。苦しい。苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい!!
涙は消える、海になって。もう陸は見えない。
やっと幸せになれる。
ぶくぶくぶく
その女の子は、最後に夢を見た。
スカートがヒレになり、綺麗な人魚と共に踊り歌って幸せな日々を。
女の子は海の底の、遠い遠い人魚達が暮らす街へ行くことを夢に見ていた。
この女の子人間と人魚のハーフにしたかったけど
体力とノリ的に書けなかった。
陸の空気が合わなかっただけで、
海の底で波に揺れながら楽しく過ごしてて欲しい。
死ネタにする気はなかった。てかなってないもん。
この後は天国とかじゃなくて自分も人魚になるよ。
きっと。
もうすぐ引っ越す。
今より、ここより遠くの街へ行く。
ここでできた人間関係ぜんぶ置いていって、
また一から構築する。
きっともう二度と会わないだろうなって人もいる。
話はしたけれど、遠い距離を埋めてまで頑張って会おうとはきっとならない。互いに。
それがほんの少し寂しくもある。
人が好きなのにちゃんと好きになりきれない自分への寂しさと、誰かの「好き」になれない寂しさと。
遠くの街でまた私は始める。
今度は初めて誰かの「好き」になれることを祈って。