『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【過ぎた日を思う】
思ってみた
特に何も書けることが思い浮かばない
なんだか自分が空っぽみたいで
悲しい気持ちになった
ひねり出そうと頑張ってみる
あるのは後悔ばかりで
身悶えするような記憶が浮かび上がってきた
過去を振り替えると、いい思い出より嫌な思い出ばかりが浮かんでくる
過去よりも、今だけで手一杯なんだ
もう、引っ張らないでほしい
『過ぎた日を思う』
貴女が秋に眠りについてから、
今年で5年が経つ。
今でも、あの一ヶ月と半月の事は昨日の事のように
覚えいている。
貴女が家に帰って来てから
その月日は怒涛の日々で
安心して眠れる日など無かった。
毎日目が覚めると
貴女の目が開かないのでは無いかと不安だった。
だけど、いつも
貴女は隣で眠る私が起きるのを待ってくれて居た。
目を開けると
隣には、おはようと
目で合図をくれる貴女がいて、
私は、ほっとする。
本当は貴女が一番恐くて、不安で眠れないのに。
だから、私は、
少しでも恐怖や不安が薄まってくれればと
毎日、隣に寝床を作り、
毎日、貴女の手を握り眠りにつく。
私は、貴女も
しっかりと手を握り締めてくれると
その温かさで
貴女の不安と私の不安が
少しだけ薄まる気がするのだ。
目を閉じて、
明日は、何を話そうか。
明日は、何が食べたいだろうか。
と考える。
自然と睡魔に負けても、
暫くすると、不安で目が覚める。
何度も目が覚めては、
隣で目を閉じたり、開けたりを繰り返して、
同じように眠れない貴女を静かに見ては
手から伝わってくる温かさに安心が出来た。
だけれど、
金木犀の香りがする秋の朝、
目が覚めると
私の手の中には、貴女の手が無かった。
しっかりと握って眠ったはずの手の中に
貴女の冷たくなって行く手が無かった。
隣で貴女は静かに眠ってしまった。
周りの人達も熟睡させて、
一人で深い眠りについてしまった。
目が覚めないと分かっていても、
貴女の温もりが消えてしまう前に
私は手を握らずには居られなかった。
貴女の手の温もりを忘れないようにと。
あれから幾度となく
日が過ぎようとも、私は
金木犀の香りがする秋の朝に
残してくれた貴女の手の温もりを
ずっと忘れない。
過ぎた日を想う。
人を想う。過去を想う。土地を想う。未来を想う。沢山の、心からの想いで、何か少しは変化があるのか。
私は考えていた。過去の失態と後悔、失った友と自分。全て自らの行いから派生した事柄だけども、思い出すのも辛く、教訓な日々。
僕は分かっていた。あの日のあの時間、あの人があんな事をしでかすことを。止められたかもしれない。でも、僕には無理だった。
過去への想いには必ず、興奮と後悔が紛れ込む。綺麗に形を隠しても、憎らしいほどに突き刺さってくる。色恋でもいい、学校生活でもいい、仕事でもいいが、まず間違いのない衝撃的な記憶だ。
幸せになりたい。でも、今すぐは手に入らないだろう。
だから、私は、過ぎた日を想う。
今からの未来より、過去の記憶の方が不変で確実だから。
面白みは無いが、安心が欲しいのだ。
これが過去への願い。
明けゆく空の境界をなぞる鳥を眺めながら
自室のベランダで煙草に火をつける。
上手く寝付けなかったからか、妙に感傷的な気分になって
まだライターのつけ方も覚束なかったあの頃を思い出す。
「へったくそだなぁ。貸してみ?」
そう笑って私からひったくったライターに
慣れた手つきで火を灯し己の煙草に火をつけてから
「ん」
とあんたはそのまま顔を近づけてくるもんだから
私はついドギマギとしてしまって。
その時吸った煙草の味なんてとてもしやしなかった。
あれから私も老いて、この街で1人生きている。
あんたの教えてくれた煙草はきっと死ぬまで手放せないだろう。
テーマ『過ぎた日を想う』
「過ぎた日を想う」
過ぎたときを想う
たとえそれが昨夜のことであろうと
たとえそれが今宵
先刻のことであろうと
過ぎた日々の欠片たち
その欠片を両手で掬いあげ
宝箱に隠す
それが記憶
何気ないやり取り。
たまに、話して
会えたらそれで良かった
ただ、それだけで幸せだった
決して戻って来ない
幸せだった、
戻れない場所
過ぎた日を想う/夜凪
過ぎた日を想う事は
良いことばかりではない。
私の中のブラックボックスは
…時に、カタカタと
私自身を、脅かす。
傷だらけ、ぼろぼろ。
二重の皮を被ったような違和感。
この心は、ささやかな幸せを
感じ取ることも出来るし
人の痛みにも、ちゃんと反応
するけれど。
そうなるまでには、確かに
痛かったよ。
もう、忘れたいほどに。
【お題:過ぎた日を想う】
過ぎた日を想う
嫌な思い出は改ざんしちゃえばいいんだって。
自分の中で書き換えちゃえばいいんだって。
しんどい思い出を都合よく書き換えしたって、
誰にも迷惑はかけないでしょ?
いいことだってあったけど、
いろんなつらいことも越えてきたから、
過ぎた日を想って、
もう苦しまなくていいんだって。
あの時にああすればよかった、あんなことしなければよかった……。
そんなどうしようもないことを考えても、それがあったからこそ今の自分があるんじゃない?
過ぎた過去はもう戻らない
なのに人間は後悔をずっと抱える
何のために
きっと意味があるのだろう
私はまだその意味を知らない
電車に乗って。
吹き抜ける風をただ心待ちにして、いつかを思う。
文化祭、体育祭、なんてことない日常。
今の3日分が1日分で、エネルギッシュで青さに満ち溢れていたいつかを。
定期テストの辛さも今なら思い出だ。
結局大人になれば離れられると思っていた勉強は、今でもずっとつきまとう。
私は勉強が本当に嫌いだったし暗記も苦手だったから、今の大手ではないけどそこそこの会社でもあまり良い成績を残しているわけではない。
でも、取り忘れていた有給をとることを勧められるくらいには一応真面目に働いていたつもりだ。
5日ほど纏めてとらされた有給を消化するため、今どこにいくかも決めずに当てのない放浪をしようと揺れる座席に座っているのだから。
景色がどんどんとすぎていく。
ああ、今視界から消えて見えなくなったあの山ももう『過去』。
ほんの少し前までは『現在』だったのに。
さぁ。
行き先はどこにしようか。
金なら一応あるものだから、県を越えたって良い。
時間も余ってるようなものだ。
せっかくだし、過去……つまりは過ぎた日々を懐かしんだついでに青春の友のところへと行ってみようか。
驚く顔が目に浮かび、思わず最近不機嫌に固まっていた口角が上を向いた。
それがいつぶりだろう……と考えていた自分に驚き、あんまりにもあんまりな状況に陥っていたことに苦笑を漏らす。
そういえば、ここ1ヶ月は推しの配信さえもスルーしていた。
いつもなら彼女の明るい声を愛で、ゆるゆるとした元気を貰っていた筈なのに。
悪循環、自省しかない。
思わず天を仰いだ視界の隅。
つり革が並んだ電車の天井から、はみ出している鮮烈なまでの青と白。
嗚呼、今日はきっと旅行日和だ。
過ぎた過去がもたらしてくれた贈り物。
せいぜい楽しむとでもしよう、とため息をひとつついてそのまま目線をずらして空に魅いられることにした。
「過ぎた日を想う」
その時には気づかなかったな...
大切なものを無くしてから想いは膨らむ
もう二度と戻れないけど
素敵な日々でした
いつか会えるなら
桜の花が咲くころに
なにもしなくてもしにたいの。
おもいかえしてみると、どうしてあのときしななかったんだろうとおもったりした。
そうおもっただけ、べつにそこにいかりもかなしみもなにもない。フラットだあたしは。
なにもない、なにもない、なにもない。
うれしいもかなしいもにくらしいも全部そのフリをするのに本当は疲れてるの。
ただ、ただ私はそう思ったってだけで、その言葉があるだけで。
そう本当に何も無い私だから、全部取り繕いながら生きるのは相当に疲れるんです
ただ与えられただけの皮を動かして振舞って私がそこにあるかのように、多分これが生きるってことなんでしょうけれどこれがとてもつらいんです。
本当は何も無くても死にたいだけのこんなのが私なんです。
でも痛いのも怖いのも嫌だからただ何も無いままいたいんです。
あのとき、今も記憶はすっぽり抜けてるあのとき、ご飯がある環境だったから食べたんでしょう。お風呂が使えたから体を洗ったんでしょう。用を足すことは出来たんでしょう。
そのまま野垂れ死ねるほどかんたんにはいかないものでしたね。
死にたいって激情に駆られたこともあったりはしたけど、そこまでじゃなくてでもいつも平然と呼吸の代償のように死にたいんです。
こわいくせにね
「過ぎた日を想う」
私はあの日を忘れられない。
あの笑顔も、あの声も全てが好きだった。
だけど君にも好きな人がいて私達はすれ違った
私は過ぎた日を想いながら前を向く。
″過ぎた日を想う″
「さむーい…」
夜のうちに降った雪がかなり積もっていた。この後の雪かきを考えると憂鬱になる。
「小さい頃は雪が積もったらテンション上がってたのになー…」
「お母さーん、あらかた雪かき終わったよー」
「ありがとね〜。あ、そういえば、コロポックルには会えた?」
「は?なにそれ」
「あなた小さい頃に言ってたのよ。『小さいお友達に会った!』って。フキの葉を傘代わりにしてたって言ってたからお父さんがコロポックルじゃないかって」
「何それ、子供の戯言でしょー」
「随分嬉しそうにしてたのに。大人になっちゃったわね」
「はいはいそうですねー」
ひょこっ
とてとて
じーっ
ふりふり
ぴょんっ
毎日が楽しかった
きみがいるだけで
目の前の景色がきらきらで
やること全部が新鮮だった
ひとりになって想う
きみは僕のすべてだった
どうして思ってもない言葉で
傷つけないといけなかったんだろう
ただ一緒にいられればよかったのに
過ぎた日を想う
この気持ちが晴れるとき
僕は前に進めるだろうか
きみ以上に大切にしたいと思える
誰かに出逢えるだろうか
今はまだきみを想う
きみが幸せであることを願いたい
3年生になって初めて同じクラスになった君。そして3年生の間ずっと私の隣の席だった。彼から名前を聞かれて褒められてから私たちが親しくなった。神様のちょっとしたいたずらに翻弄されるかのように、私は君に恋をした。でも君は問題があって留年していた一個上の先輩でそれに彼女持ち。
でも、そんなことをお構いなしに君に私はどんどん堕ちていった。朝の教室の挨拶から帰りのSTの後のお別れの挨拶も、一瞬一瞬が私のかけがえのないものになっていった。そんな幸せな日々が過ぎるのはすごくはやかった。
怒涛のように無事に卒業式を前日に控えた。今回の卒業式に無事に先輩は卒業できるようだった。前日は午前中で終わり、早く帰るのもよし、学校にも残っていてもよし。私は後者を選んだ。まだ、この愛おしい日々に別れを告げたくなかった。
教室の君の隣に座れる特等席に座り、机に突っ伏す。今でも思い出せる。例えば、君の授業中の居眠りとか私の視線に気づいて笑いかけてくれる笑顔,,,。過ぎた日を想うと、胸の何処かで小さな痛みを感じる。どんなに好きでも先輩には一個上の彼女がいる。教室の窓の外から君と君の彼女。君は私に向けた笑顔よりも愛おしいような笑顔と眼差しで見ていた。
「,,,大嫌い,,,」
クラスのみんなが友達同士での最後の思い出を作っている間に私は誰にも聞こえないような声で窓の外にいる君に向けて最後に私の気持ちを伝えた。でも、そのときに私の頰に涙がつたっていた。
そして数年経った今、君の結婚式前日。君との過ぎた日を想う。
~過ぎた日を想う~
いっぱい笑って悔しくて泣いて
怒りで狂って
恥ずかしくて転げて
なんであの時どうにかならなかったんだろうなんで今も生きてられるんだろう
今は後悔も悔しさもなくなり
ただ感謝
過ぎた日々は
私の中で硬い石になり
もう動かない
思い込みで突っ走り
恥をかいたり
思いがけず迷惑かけたり
時間とともに
全てが固まっていくのは
ありがたい
そんな中
できたかもしれないのに
勇気がなくてやらなかった事が
チョイチョイと
石の表面に出てくる
過ぎた日を想うと
そのクイに 時々引っかかる
早すぎん?あっという間に 日曜日
ちょっと長いお坊さんの説法
ええ話やけど おばあちゃんの 14回忌
大西商店を 右に曲がって
まっすぐんとこの 大きめのお家
お母さんと そのお母さんの 思い出の地
並んで座って スイカを食べた
あっこの倉庫 昔は馬小屋
いや何回目やねんその話 なんて
つっこみはなし 今日だけは
きしむ縁側 思い出ばなし