『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「今も一人で」
一分一秒、僕らは変わり続けて
一日に一回はお互いを嫌いになって
一週間に一回は君に愛してると言って
一年に一回は君が生まれたことに花束を贈った。
「好き」より「嫌い」が先に出る僕らだったけど
僕らは僕らなりに「愛してる」を贈り続けていた。
そんな日々を…繰り返し贈り続けている。
「過ぎた日を想う」
まあるい月のその端に
かかる雲が秋を詠む
にわかに降り出す夕立ちに
側溝に溜まる落ち葉と僕ら
木曜日の憂鬱が
街路の灯りに影を落とす
ああ、
そんなのが嫌いだ。
結局なんだ、
畢竟なんだ、
とどのつまりは誰だったのか
今となっちゃあ、わかりもしないが。
何時だった、
何故だった、
こんなにも世界が冷え切ったのは
今となっちゃあ、どうでもいいが。
寝室に月光が差している
カーテンが飽き風で暴れる
ああ、
ああ、
はあ。
ねやのひまさへつれなかりけり。
また、
過ぎた日を思う。
(過ぎた日を思う)
過ぎた日をおもう
よく思うんです。
何であの時、ああいうふうに考えなかったの?
穴があれば入りたいって。
特に、元彼女を何で振ったのって…
それ、20年近く前なんですが。
でも、それが自分なんだよね。
その判断をした、今も後悔している、
全て含めて自分。
そんな自分を嫌になることも多いけど、
自分を1番愛せるのは自分。
もっと大切に自分のことを考えたいよ。
休み時間に廊下ですれ違った時、こっそりアイコンタクトを取る時がいちばん楽しかった。丁寧な仕草が好きだった。
私の記憶の中であなたは生きている。あなたのSNSと左手はもう見たくない。
(過ぎた日を想う)
「過ぎた日を思う」
考えてもしょうがないので明日を向きます
「過ぎた日を想う」なんて言葉で表すほど
大層なことではないけれど。
たまにふっと思い出すことがある。
ピカピカの泥団子をすべり台の下に隠した、あの園庭。
放課後、友達と一緒にしゃべりながら歩いたあの帰り道。
机をくっつけてお弁当を食べた、あの教室。
力を尽くしたけど敗北した、あのコート。
夜が深くなるにつれて雑談が増えた、あの職場。
そして、私が出会った、かけがえのない人々。
どれももう一度は叶わないけれど。
たしかに私の中にある。
過ぎた日を想う
いつの日のことだろうか。
「私は貴方がいいのです」
そう思ったのは
告白された時は好きでも
なかったから断ったけれど
私に好意があると思うと、あなたのことがずっと気になってしょうがなくなった。
でも、今あなたには彼女がいる。
あの時OKしていればYESと言えば。
私は今でも過ぎた日のことを想う
今年もこの日が来た
4年前のあの日、私の人生が変わったあの日
毎年思い出す、苦しくて、悔しくて、辛くて
そして、楽しかった日々
もう会えない人との幸せな日常
全て、過去の出来事
それでも捨てられない
私は、あの日を捨てられない
『過ぎた日を想う』
昨日彼女が消えた。
今思えば俺は彼女に何もしてあげれなかった気がする。
何もしてあげれなかったどころか、彼氏としても最低だったかもしれない。
最初は頻繁だったLINEもいつしか“おはよう”と“おやすみ”
だけになっていた。
通話もしなくなり、デートも月に1回会うくらい。
しかも主に家デートというやつだ。
そのきっかけは何だっただろうか。
『そうだ、俺が仕事忙しいから疲れてるって言ってからだ。』
元々甘えん坊なところが可愛いなと思って好きになったはずなのに、いつしか彼女からの甘えが重たく感じてしまっていた。
その甘えもワガママなものではなく、
“ちょっとでいいから声が聞きたい”とか
“たまにでいいから次の日がお仕事休みの時とかにお外で一緒に晩ご飯食べたいな”
とかそんな可愛いものだ。
きっと彼女は苦しかっただろう。
そして俺はなんて酷いことをしたのだろう。
彼女のことは大好きなはずなのに。
自責の念が押し寄せてくる。
消えたと思ったキッカケは、いつもの“おはよう”と“おやすみ”
が来なかったからだ。
厳密に言うと一昨日くらいからパッタリと連絡が無かった。
あんなに甘えん坊で、子犬のようにしっぽをふりふりして
分かりやすく好きという気持ちを伝えようとしてくる彼女が
こんなにもLINEして来ないのはおかしいと薄々感じてはいた。
感じていたのだが、彼女も忙しいのだろうと
勝手に決めつけていた。
『本当にクズだな、俺は』
後悔しても彼女と連絡がつかない。
彼女の友人や職場にも連絡したが、どこにいるのか分からないらしい。
友人から聞いたが、彼女の両親は警察に捜索願を出したそうで、近く俺にも警察から連絡が来るようだ。
冷静に――冷静に――――とりあえず目を閉じる。
まぶたの裏には彼女とまだラブラブだった頃の思い出が
浮かんでくる。
―――白いシャツだったのにナポリタンを注文して案の定ソース飛ばす彼女。
凄く猫舌で、俺がいれた熱いコーヒーをずっとフゥフゥしていた彼女。
アルパカを触って「ゴワゴワ…」とちょっとガッカリしてた彼女。
水族館でチンアナゴをずっと見てる彼女。
映画館で一緒に手を繋いで観た映画。
初めて2人で朝まで過ごしたあの日――――
どの思い出の中の彼女も、コロコロと変わる表情が
面白くて可愛くて、愛おしくて仕方なかった。
彼女はどこへ行ったのか。会いたい。抱きしめたい。
――過去のデートにヒントがあるかもしれない。
彼女が行きたかった場所、したかった事、彼女と話したこと全てを思い出そう。
俺はさっきよりも強く、後悔と共に
2人の過去全てを“想い”だそう。
【過ぎた日を想う】~完~
今日という日も明日には過ぎた日。過ぎた日を後悔しないよう
1日1日を大切に生きていきたいものですね。
それが難しいんですけど…。
いつも♡︎ありがとうございますm(*_ _)m
過ぎた日を想うことは
やめました
後悔がつのるだけ
未来を思うことも
やめました
不安になるだけ
今を生きることが
すべて
今の自分を大切にすることが
すべて
題「過ぎた日を想う」
カーテンを開けると
顔をしかめて伸びをする。
のっそり起き上がったと思ったら
ガラガラ声なのにまぶしい笑顔を向けて
おはようって言う貴方。
何だか物語みたいだね。
そう言って机に置いてみた新聞。
置いてみたのは良いけれど、
テレビの猫特集に夢中で
新聞なんて頭から抜け落ちてる貴方。
週末はいつも、
カメラだけを持って
近所の公園をお散歩する。
お花と私。青空と私。私だけ。
私のことは写真を撮っておきながら、
自分は恥ずかしいよと遠慮する貴方。
どの貴方も穏やかで優しくて、笑顔だった。
何度でも
貴方の為にカーテンを開けるから。
もう一度そのガラガラ声を聞かせて。
ほら、早くしなきゃ、その声が私の中から
抜け落ちてしまう。
何度でも
貴方の為に机に新聞を添えるから。
もう一度猫特集に夢中になって。
ほら、早くしなきゃ、
そのはしゃいだ声が私の中から無くなってしまう。
何度でも
貴方と一緒にお散歩に行きたい。
今度は無理やりにでも2人で写真を撮ってやる。
ほら、早くしなきゃ
貴方と感じた風がどこかへ行ってしまう。
何度でも
何度でも
私は貴方と一緒に生きたい。
「過ぎた日を想う」
制服を脱ぎ捨てて、私服に着替える。
学校指定のカバンから、
プリントファイルを引っ張り出す。
あと何回、これができるんだっけな…
「これから、どう学校生活を過ごして行くか」
について、原稿用紙3枚〜4枚程度で書きなさい。
そんなん、いつも通りに決まってんじゃん!
なんてツッコミはできない。
だって、いつも通りになんてできない。
透明なデスクマットの下。
もう4ヶ月も前の部活予定表が入ってる。
すぐ触れる場所のちっちゃい本棚。
教科書や参考書で、ほぼ埋まってる。
はぁーっ……こっからの学校に楽しみとか、
友達とかに会えるくらいしかないじゃん…
ふと、カバンでスマホがぶるると鳴った。
別の学校に通う友達からのLINEだ。
「進路決まったってね!おめでと〜!!」
……そういえば、高校受験の時もそうだったっけ。
あの時は、確か…
気がつけば、朝になっていた。
思わず机から飛び上がったけど、どうせ休日だし、作文の提出期限は1週間先。
はぁ…よかった……。
それに、昨日の夜に書いたノート、
ヨダレの餌食になってない。
進路先でやりたいことリスト。
ふと、後ろでスマホがぶるると鳴った。
あ……やっべ…
あなたが去ってから
何年が経っただろう
いまだに心は
立ち止まったままで
ふと我に返っては
過ぎた日を想ってしまう
もう無理なんだって
分かっていても
受け入れられない
あなたがいないなんて
考えたくもなかった
なのにどうして
あなたはわたしひとり
置いていったの
戻れないのに
またふらっと戻れる気がして
ねぇあなたの笑顔が見たいな
あなたの声が聞きたい
あなたの笑い声が聞きたい
ずっと忘れることなど
できやしないんだよ
止まっているように思えただけだ
やはり時間は動いている
絶えず動いて巡らせている
大袈裟に言えば神様のいたずら
簡単に訳すと
とてもナイスなタイミングで
僕は誰かと再会する
そしてこの再会で僕もまた動きだす
ただ止まっているように思えただけだ
何もかも
過ぎた日を想う。
昨年の
今頃はと
過ぎた日を想う。
一昨年の今頃はと
あんなに嘆き悲しんでも。
過ぎた日を想う。
大好きだった人との
過ぎた日を想う。
幸せだったけど
今も幸せ。
久しぶりに故郷に帰り
懐かしい街をぶらついていると
通学路を一人歩く
制服を着た私の姿があった
何を思い悩みながら
俯いて歩いているのだろう
今すぐそばに行って
私が抱きしめてあげたい
誰よりも愛しい
17の私
【過ぎた日を想う】
過去の写真を見返す
「もうこんなに前なんだ」
時の流れに驚く
いつまでも今の幸せが続いて欲しい
両親がいて弟妹がいて、自分の新しい家族がいて
田舎にも迎えてくれる人がいる
定期的に集まったり一緒に旅行をしたり
そして、みんなで笑い合う
誰ひとり欠けることなく
今のままの笑顔が来年も再来年も
5年後も10年後も30年後も、いつまでもずっと…
幸せな「今」を少しでも多く残したい
そんな思いでわたしは今日もカメラを手に取る
2022.10.06
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今が一生続けばいい
無理は承知でも心からそう願ってしまう
日々楽しいことも辛いこともあるだろうけど、
みんなが元気でみんなが笑っていて
過ぎた日を想う時は、今みたいにみんなが集まって…
二度と戻らない今を生きている
みんなが集まって心から笑える今の奇跡を
届かなくなるその前に
少しでも多く、少しでも長く…
過ぎた日を想う
小学四年生の頃に転校していった親友、Rちゃんへ
元気ですか。もう秋ですね。
この季節になると、Rちゃんと一緒に、毎日図書室に入り浸っていたことを思い出すよ。二人とも本が好きで、しょっちゅう本の話をしたり、一緒に創作をしたりして遊んでたね。
因みに、あの小説は今も続いているよ。私が独りで書いているよ。だいぶ、登場人物や世界観は変わったけどね。
Rちゃんに、挿絵書いてほしかったな。
ううん…我儘ばっかりでごめんね。
中学受験をすると言っていたね。もし第一志望の中学校に合格していたら、すごく嬉しいよ。Rちゃんは頑張り屋さんだから、どんな場所に行っても、たくさんの人に囲まれていると思うよ。
私は中高一貫校に入って、テストに追われ、部活で疲れ、人間関係に翻弄される日々。一気に忙しくなったね。でも、お互い頑張ろうね。
最後に、あの頃は幼くて、私はRちゃんと喧嘩ばかりしてた。ごめんね。私と一緒にいるのが嫌になったときもあったよね。でも、そばにいてくれてありがとう。
いつかどこかで会えるといいね。
じゃあね。
思い出は時が経つほど美化されていく。
自分の記憶や感情すら真実か分からない。
それでも時は流れている。ちっぽけな日々が色あせていきながら。
[過ぎた日を思う]
いつか思い出になった時
過ぎ去るを想うのか
ただ後悔だけの生き方だけは
したくない