インディウム

Open App

まあるい月のその端に
かかる雲が秋を詠む
にわかに降り出す夕立ちに
側溝に溜まる落ち葉と僕ら
木曜日の憂鬱が
街路の灯りに影を落とす

ああ、
そんなのが嫌いだ。

結局なんだ、
畢竟なんだ、
とどのつまりは誰だったのか

今となっちゃあ、わかりもしないが。

何時だった、
何故だった、
こんなにも世界が冷え切ったのは

今となっちゃあ、どうでもいいが。


寝室に月光が差している
カーテンが飽き風で暴れる

ああ、

ああ、

はあ。

ねやのひまさへつれなかりけり。

また、
過ぎた日を思う。
               (過ぎた日を思う)

10/6/2022, 1:10:31 PM