通り雨』の作文集

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通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/28/2023, 8:39:33 AM

「ね、雨が明けたね」

「えぇ、そうね」

モダンな内装をした喫茶店。

控えめにジャズ音楽が流れている空間には、二人の男女の姿。

男はブラック、女はお冷。

二人とも窓の外をじっと見つめたまま、そう呟いた。

その後もずっと無言のまま、窓の外を見つめている。

お前らの恋人は、窓の外か。

――俺の惚れた女。

そいつが駄目なら戻ってこい。

俺の元でまた笑ってくれ。

〜通り雨〜

9/28/2023, 8:38:07 AM

「あなたって本当に変わらないのね」

秋の冷たい通り雨は私の罪を露見した




「まさか、こんなことが、悪かったよ」

声の端々がぶれる
今までろくでもない大嘘を
山ほど平坦についてきたはずだが、
今回ばかりは動揺が隠せなかった

「別に、どうせ
こういうことしてるんだろうなって思っていたもの」


差し出した傘を持つ手を握られていては
容易に逃げることも出来ない
力ずくで振り切れば良い話だが
力を使っても切れないものが私たちの間には既にあった


私は逃げるのも隠れるのも諦めて
ひとつため息をつき
何年かぶりの彼女の顔をまじまじと見つめた

「相変わらず良い女だね、惚れ惚れする
また間違えて声をかけちゃうから、
今度からはその美貌控えめにしてくれる?」

「どうもありがとう、でもそれは無理なお願いかな
悪い男と離れて身も心も磨きがかかっちゃったの……おかげさまでね」

「あはは…そりゃあ…」

失言

この感じは久しぶりだった
女たらしの私の口車に乗らない
高貴な様に私はいつも黙らされていたっけ

「あなたは変わったわね、
痩せて、前より男っぽくなった
まだまだモテるでしょう
こんな感じで声をかけられたら大体の女の子がなびく」

「勘弁してくださいよ」

彼女から目をそらそうとする度に
挑戦的に視界の中に入ってくるものだからたまらない
そろそろ手だって離していただきたいのに
彼女の指は意思が強かった

「そろそろ、いい?次の予定があるからさ」

「嘘つき、私じゃなかったら今頃良い思いしてたくせに」

私は2つ目のため息をついた
この通り雨の中、
傘をささずにいる淑やかな見返り美人に声をかけたら
かつての大恋愛の相手だったなんて



「…ねえ、今もひとりでいるの?」

途端に
勝気だった声が弱くなった
雨に濡れた肌が真珠のように輝いて見える

私は口を固く閉じて
その宝石から目を逸らした
それが
だらしのない私が唯一できる
小さな復讐であった

何があっても言うまい

どれだけ心が浮つこうとも
私の思いは未だあなたの元から
逃げられずにいるのだと

私は彼女の
美しい薬指に煌めく指輪に誓って押し黙り
ひたすらに通り雨の音に耳をすましていた

9/28/2023, 8:23:23 AM

通り雨

わたしの心も通り雨みたいに早く晴れてくれないかなあ

9/28/2023, 8:20:25 AM

面接の帰り道、くさくさして寄り道したくなった。
どうせ、この道を通ることは二度とないだろうし。
などと思ってしまったのが運の尽き。

完全に道に迷ってしまった。
どこの住宅街?そんなに適当に歩いた?
何やってるんだか、全く分からない。
たまらずその辺の人に聞いて、最寄り駅を目指すも
ぜんぜん見えてこない。15分程で駅な筈だよね?
かれこれ一時間、歩き通し。

泣きたくなってきたところにポツポツと雨があたる。
傘無いよ、足痛いよ、降ってきたよ、最悪だよ、あ~もう。
いいよ、濡れますよ。今日は濡れたくなりましたよ。
とぼとぼ歩く。惨め…

あれ、止んだ。さすがに神様も気の毒に思ったのか
雨が止んだ。急に日も差してきた。
そして目の前にちょっとした公園が。

あ~、助かった。足痛い、痛い。とにかく座らせて~。
公園に入りベンチに近づき、はたと気付く。
ベンチは濡れていた…はぁ。

9/28/2023, 8:17:39 AM

突然の雨に、傘を探そうとしたが、見当たらない。朝持って出たはず。
黒い傘。前月に買ったばかり。黒い傘で?
この色、男性用。?
パステル色は、売れてすでにない。
通り雨。雨が止むのを待とうか。
母の赤い模様の傘を思いだすが、このスタイルの傘は、どこを探してもない。
ブランド名を思い出した。
デザイナーの傘は、目立ちすぎる。
透明のビニル傘を何度か買うが、探してもない。
靴にいたっては、ハイヒールをはじめて買ったときは、ご婦人にでもなったように感じた。
赤いハイヒール。歌に出てきそうだが、一般的な黒にした。

9/28/2023, 7:50:25 AM

通り雨

君は傘を貸してくれたね
通り雨だからすぐ止むのにね
ちょっとドキドキしちゃったよ
帰り道君のことで頭がいっぱいだったよ



傘を返そうと思って君のクラスに行ったよ
でも君の姿が見当たらない
風邪ひいちゃったのかな悪いことしちゃったな



今日も君はいない
噂で聞いたよ
君は病気だったんだね
通り雨の日倒れたんだって
良くなってよ絶対



君が死んだって
朝からずっとその話題だけが教室を飛び回っている
今日に限ってずっと奥の方まで青い空
どうしてだろう
目の前が滲んで見えない
雨は降ってないのに



君は通り雨みたいだね
君から借りた傘はいつかまた逢えたら返すね
だから今は私が持ってるね

大好きだよ

9/28/2023, 7:38:47 AM

窓の外を、降ったり止んだり
通り雨は気まぐれ
傘をさして歩くひと、濡れたままで走るひと
私はただ眺め、見送る
見知った顔が降られてくるのを
今が今かと待ちながら

(通り雨)

9/28/2023, 7:36:17 AM

深夜1人の少女がベッドで眠っていた。長い黒髪が顔を縁取る。
それを見守るのは3人。1人はアンドロイド。銀髪に銀のボディだった。
「起こすなよ。姫は眠ったところだ」
外は姫の存在を隠すような雨。
アンドロイドの隣にいる男の子が言った。
「寝なきゃだめなんだ?」
「だめだ。もう夜中だ」
反対側の女の子が言った。
「私たち眠くないわ」
お前達は昼間たくさん眠ったからな。こんな夜中まで起きているとは軽く誤算だったぜ。
「オレは戦うほうが得意なんだが……たまには守るのも悪くないか」
姫を守ろう。眠りを妨げるこの世の全てから。

9/28/2023, 7:23:39 AM

-通り雨




上からぽつぽつと雨が降ってきた。

私は雨が嫌いではなかった。

作物は育ち、熱を持ったコンクリートも冷やしてくれる。
それに傘があれば自身が濡れることはないし。


ただ、君がいない日は少し憂鬱で
天すらも君がいないと泣いてしまうらしい。

明日は会えるといいね、私のお天道様。

9/28/2023, 7:05:32 AM

通り雨

わたしは何となく気持ちが暗かった。

雨が降り出した。

傘はある。

でも、この雨が止むまでここでいたい。

小さな雨粒が、集まり、大きな水溜まりになって-

わたしは自然と笑顔になった。

悔やんでいたことが吹き飛ばされるように。

小さな雨粒では敵わないことがあるけど、大きくなればそれは違う。

誰にも負けない。

そんな気持ちをわたしは味わった。

Small raindrops are a big ocean -I can become stronger too.

小さな雨粒は大きな海-私も強くなれる

9/28/2023, 7:04:41 AM

ポツリ。。。落ちる、雫。
肩に当たって、じわり

歩く速度は変えない。
ポツポツ。。。。
産毛に捉えられた水の玉は、底に留まる。

ぽたぽたポツポツ。。。。。
増えて、まとまる 音。


駆け足


ピタリ。 止まる、午後4時28分

9/28/2023, 6:57:50 AM

通り雨に打たれながら暖簾をくぐると温かな笑顔の店員さんがこちらに会釈をした。
するとさっきまで降っていた雨がやみ、光がさした。通り雨ってこんなに綺麗だったんだとその時ふと思った。ここで働きたいと
思える前向きになれた一日だった。

#通り雨

9/28/2023, 6:56:33 AM

迫ってくるあれは何か。
そう、雨。
壁のようになっていて、どんどん自分のいる方に迫ってくる。

「くそっ」

必死に自転車を漕いでその壁から逃げようとするが、やはり追いつかれた。
終わった。
服がびちょぬれじゃないか。
帰ったら母親に怒られる。
そもそも時間的に遅い時間だし、雨がなくたって、怒られる。
今日はついてないなぁ。

諦めて、自転車を漕ぐのをやめる。
折り畳み傘を開いて、自転車を押しながら帰ることにした。
怒られるなら、もういいや。

いつも自転車だったから、歩いてみると、景色が違うように思える。
この看板、初めて見た気がする。
いや、今まで気づかなかっただけだ。
いつも早く家に帰りたいという一心で自転車を漕いでいたから、周りをきちんと見れていなかったのだろう。
明日は歩いて行くのもいいかもしれない。

               通り雨

9/28/2023, 6:23:47 AM

通り雨


サーッと降って、あっと言う前に上がる雨〜通り雨。
上がればその場の空気までも綺麗にしてくれる。


今どきのは通り雨ではなく、スコールよね。降り方がすさまじいし、上がってもムッとしてたり、
ベトっとしてたりする。


止んだ後、さわやかな通り雨〜
もう無いのかなぁ。

9/28/2023, 6:17:01 AM

一雨来そう……。
桜かすみは、書店に入った。
こじんまりした、小さな書店だった。私のお気に入り💕
学校の帰りに寄り道するのが私の密かな楽しみなの。うふふ。

大好きなライトノベルのコーナーに行き読むうとしたら、
先客がいた。クラスメイトの谷川れいん君だった。
知的で何を考えているのか、私には何時も検討がつかない。
でも、何だか気付けば彼を視線で追う私がいます。
気になっているのかな……、私。トクン。甘く鼓動が跳ねた。
話しかけてみようかな〜。あっ、私の好きな作家さんの本だぁ~。
『谷川れいん君、こんにちは……。』
『クククッ、フルネームかよ。』
と、言われた。
『桜も本が好きなのか〜??見えないなぁ〜』と、小馬鹿にした。
『ごめんねぇ〜』と、私は、あかんべえ〜をした。
『私、その作家さんが大好きなんだ。^_^♫』と、私は言った。
『来月、新刊が出るって、しおりに書いてあったぞぉ〜。』
『わぁ〜、楽しみだな〜(*´∀`*)💛』
『帰りに、予約をして帰ろう♫』と、私は言った。
『谷川れいん君、ありがとう〜。(≧∇≦)』と、私は、言った。
ゴロゴロと、不穏な音を立てて夕立が来た。
バリバリと、空を割るような、雷鳴までーー。
書店のおじさんが、『雷が墜ちたかな〜』と、呟いた。
私は、谷川れいん君のいつの間に、袖を握っていた。
いつの間にか、雨が音を立ててザーと、降り出した。
『谷川君ごめんなさい……。』と、私は、謝った。(;_;)
『大丈夫、夕立だから。』と、谷川れいん君は、言った。
私は、袖を離した。
谷川れいん君は、すましたような顔で。微笑んだ気がした。
『あっ、私、おじさんにさっきの作家さんの本を予約してから帰るから』と、踵を返した。
 外は、小雨になっていた。おつりのような雫が額に落ちた。
谷川れいん君は、ちょっと前に帰って行った。
空が明るくなって来た。

 『リハトさん、ありがとう。』私の初恋で、最後の恋だ……。
天使見習いのリハトさんに、私の初恋の想い出をリモートで見せてもらった。
『桜かすみさん、元気出して下さいね。』
『こんなで、良かったら、いつでも、見せますからね。^_^♫』と、リハトさんは、言った。
胸の中が、切ないな〜(´;ω;`)……、。『もっと、いっぱい恋すればよかったな〜。』
と、呟いた。下界は、秋なんだ……。私は、センチメタルになっていた。
『お〜い、リハト。手伝ってくれや〜〜』と、リハトさんの指導の先生が呼んだ。
リハトさんは、心配そうな顔で、私を見詰めていた。私は、微笑ってみせた。
『はーい、今、行きま〜す。』とリハトさんは、返事をした。
終わり

9/28/2023, 6:16:21 AM

【通り雨】
ある一軒家だけに雨が降ったんだとよ。
周りにある家は一切濡れてねぇんだ
しかも通り雨で傘を取りに行ったら
雨が止んどったんやって
不幸なもんやなぁ。



みたいな話を聞いたことがある。
でもそれは雲の中に水分の量が少なかったから
すぐに止んでそこだけ降ったようになった。
って言われた。

その時はそれで納得したけど
今思うとおかしいと感じた
理由は

偶然そこにその雲があったのっておかしくない?って

だからなんか呪われてたりとかしたのかな?
よくわかんないけど

―――――――――雨の一軒家

9/28/2023, 6:09:25 AM

学校の新校舎と旧校舎をつなぐ渡り廊下で踊る。

音楽は通り雨がトタン屋根を打つ音だけ。
スネアのようなテンポに合わせる。

足の向くまま、手の向くまま、体が思う通りに踊る。

くるり、と回って晴れ間を待つ。

9/28/2023, 5:35:45 AM

降って来た。
慌てて俺は駆け出した。
走りながら、雨宿り出来る場所を脳裏で探す。
ひと気もまばらなこんな片田舎じゃぁ、カフェなんて気の利いた場所なんて何処にもない。

「クソが」

今日はついていないことばかりの俺は、思わず独り言る。

テストの点数は芳しくない。
弁当は量が足りない。
うちは片親だから、料理当番である今日はスーパーに寄らないとならない。

学校帰りにバスを逃した挙句、大粒で降る雨に打たれるとは。
普段なら「そんなこと」と一蹴するそれらが、今は鬱陶しくて仕方がない。

早く帰りたい。

そう思いながら、ずぶ濡れのままスーパーへ駆け込むことを決める。

公園を曲がったところで、不図、大きな傘をさした人とすれ違った。
すれ違いざま、名を呼び止められる。
ぎょっとして振り向くと、それは父だった。

「え、親父。マジか。どうしたん?仕事は?」

「まだ途中なんだけど。お前が帰る頃だし、雨に気付いて、迎えに。」

寝不足顔で、親父はくしゃっと笑った。

嗚呼、そんなことする親父だよ、あんたは。
滅茶苦茶疲れているのに。
滅茶苦茶苦労掛けているのに。

ちょっとしたことでも、いつだって駆け付けてくれるんだ。

テストの点数悪くてごめん。
食い盛りでごめん。
おふくろ止められなくてごめん。

「でも、通り雨だったなぁ。」

そんな思いを他所に、親父はまた笑う。

「帰ろうか。」

「あ、スーパー寄って。」

「おう。今日の晩メシ何だ?」

他愛もない会話。
畳む傘。
日の射し始める空。

雨の通った後、俺の心は晴れていた。

9/28/2023, 5:12:50 AM

ポタッと雫が落ちる

隠れた太陽は優しく照らす

これは通り雨かな

少し足早に歩く

傘を開くと

雨のオーケストラ

指揮者は太陽

太陽は顔を出す

少しずつ雨が静かになる

傘を閉じると

眼の前に虹がこんにちは

9/28/2023, 5:03:07 AM

通り雨

あ、雨だ…。通り雨かな?すぐやむといいな。

僕はそう思いながら雨が降っている窓の外を見た。

僕は洗濯物を外に出そうとしていたので外に出さずにすんだのと濡れずにすんだことにひと安心した。

洗濯物は部屋干しにすることにした僕は手があいてしまったので通り雨を見ながら部屋の掃除をすることにした。

部屋掃除していると雨はやんでいた。

今日はこのあとは予定もない。家にいようかな。

終わり

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