深夜1人の少女がベッドで眠っていた。長い黒髪が顔を縁取る。
それを見守るのは3人。1人はアンドロイド。銀髪に銀のボディだった。
「起こすなよ。姫は眠ったところだ」
外は姫の存在を隠すような雨。
アンドロイドの隣にいる男の子が言った。
「寝なきゃだめなんだ?」
「だめだ。もう夜中だ」
反対側の女の子が言った。
「私たち眠くないわ」
お前達は昼間たくさん眠ったからな。こんな夜中まで起きているとは軽く誤算だったぜ。
「オレは戦うほうが得意なんだが……たまには守るのも悪くないか」
姫を守ろう。眠りを妨げるこの世の全てから。
9/28/2023, 7:36:17 AM