『逆光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題:逆光
逆光。
まだ幼いころ、
母がカメラ片手に
「逆光で撮りにくいから、動いてー」と
度々言われていたことを
思い出した。
逆光で撮ると、
なんだか
ミステリアスな感じになるので、
わたしは
嫌いではない。
逆光
君の輪郭だけが
白くほどけていく夕暮れに
言葉は影となり
足もとへそっと落ちた
触れようとすればするほど
光は遠ざかり
指先には
あたたかさだけが残る
見えないものほど
確かにそこにあると
逆光の中で
ようやく知った
君の顔は見えなくても
君がいることだけは
まぶしさの向こうで
はっきりとわかる
眞白あげは
小学生の時の話
その日は夏休み中で、例年を超える猛暑日だった。
一歩外に出れば雲一つない空からギラギラジリジリと太陽の光が突き刺さる。
コンクリートからの照り返しも合わさってさながら灼熱地獄だった。
多分、お昼頃だったと記憶している。
用事を終えた帰り道。道の先は、ゆらゆらと揺れて、空間が捻れているように見える。
帽子をかぶっている意味がないぐらいの暑さ。
全身が汗だくだった。
(早く帰ろう・・・。)
足を速めようとしたその時、目の前にそれは現れた。
本当に、音もなく、突然。
それは、黒い何かだった。目の前すぎて全体がわからなかったがなんとなく、人だという感覚があった。
さっきまで何もなかったし、ここは曲がり道もない。建物から出てきた音や気配もなかった。
・・・一体どこから?どうやって?
そう考えた時、背中がスーッとひんやりしていくのがわかった。
怖くて動けない。声も出ない。というより、出してはいけない気がする。
あれだけうるさかった蝉の声が全く聴こえない。
ーーーいつまでそうしていただろう。
実際はそこまで経ってないかもしれないがもう何時間も経っているように感じた。
黒い何かも全く動かないけど、こっちをじっと上から見下ろしている気がした。
(どうしよう、どうしよう)
動かない身体とは逆に内心はパニックしっぱなしだった。
その時、
『一緒に帰ろう』
「!?」
上から声がかかる。男の人にも、女の人にも、お年寄りにも、子供にも、どれにも聴こえる不気味な声だった。
反射的に顔を上げる。
輪郭は人の顔だった。でも、逆光のせいで表情がわからなかった。
「あっ・・・」
ほんの少し後退る。すると、また、
『一緒に帰ろう』
声がかかる。見えない顔がニタァと笑った気がした。
その瞬間、弾かれたように後ろを向いて全速力で走った。
無我夢中でどの道を通ってきたかなんて覚えてない。
家に入ってすぐ鍵をかける。
家族に声もかけずにそのまま自分の部屋に行って布団に潜る。
ガタガタと震えながらしばらく布団から出られなかった。
そして、いつのまにかそのまま寝てしまい、気づいた時には朝だった。
その後家族に色々訊かれたけど適当に流した。
それから数日はアレにまた出会うかもと外に出られなかったけど、しばらくすればその時の恐怖も薄れていつのまにか忘れてしまった。
十数年立った今、ふとあの時の記憶が蘇った。
今思い出しても背筋が寒くなる。
結局アレはなんだったんだろう?
【逆光のナニカ】
- 逆光 -
がつんとぶつかった光に当てられて 僕のさみしさは永久に心に刻まれた 光のインクジェット 光のタトゥー
強く
誰よりも強く
歪な輪郭じゃ
溶けるだけだから
だから
そこに立つ為に
誰よりも
形を持って
そんな願いは
光に見透かされている
だから
舞台の上では目が焼ける
想いを募らせること
それだけが
得意になっていくのは
本当に煩わしい
それを
言葉にして
誰かに伝えることは
もっと煩わしい
ギラッと光る太陽からの逆光手をかざして防いだんだ。
ッ眩しいと一人の女性が言っているようだ。
コロナが流行ってからは行けていなかったお気に入りのコスモス畑に行って彼女も
うれしそうだそう想像しながら今日も、新しい作品を書いていく。
逆光
ほら!私の背中を追いかけな!
私が道の先を行くから
君たちは私に続くのだ!
そういった私が悪かったよ
みんな先行く私を先導者として
照らした
みんな私を崇め始めた
そうしたら、後ろから照らされた光が
どんどん、どんどん大きくなって
後ろからの期待で飲み込まれそうで
何に向かっているのかわからなくなってね
光に飲みこまれた私のことを
私の顔を覚えてる人なんていなかった
私の表情、感情を理解してくれなかった
だから私は
これからも逆光と共に歩くんだ
理解されない?
そんなのもうどうでもいいの
『逆光』
記憶の片隅に、顔も覚えていない誰かがいる。
その人の声も表情も、何もかも思い出せない。
でも、いたという事だけが記憶の中にいる。
小さい頃の話でもないのに、
ほとんどが記憶の中から抜けている。
ただ、映画の一コマだけのような映像がある。
雪が積もっていて、だけど夕日が見えて、
あなたの後ろを歩いてる私に、あなたは声をかける。
表情も声も思い出せない。
あなたは私の光で太陽で、
だから、直視することが出来なかった。
私を見てるあなたの背後にある夕日が余計に、
あなたの輪郭をぼやかしてしまっていたと思った。
《逆光》#3 2026/01/24
あなたは、誰よりも輝いて、皆の憧れの存在だというのに。
どうして、私に向けているその表情は翳っているの?
ああ、私が、あなたのその苦しみを和らげてあげられるような、そんな光を放てる存在なら良かったのに。
『そんなことはない』
『あなたは気が付いていないだけ』
『ああ、あなたはこんなにも眩しいのに』
『私を、私のことだけ見つめて欲しい。』
『そうすれば、私も、あなただけを照らし続けてあげられるから』
『私を、あなただけのモノにして。お願いだから』
『逆光』
逆光が刺して、
自分の姿が見えなくても、
今はそれでも大丈夫。
いつか、
優しい光が差す日が来ると、
今はまだ信じられるから。
逆光
有名税という言葉もある程、著名人は人気を理由に何かと不便な思いをしている。ただそれは、人の視線を受けた反射であると思う。それはまるで、光の反対に影ができるように、人は著名人に羨望の光を向ける。影に包まれて生きていたい人にとっては人気者も考えものだと思う。
「明るくていつも笑顔」のレッテルを剥ぐよあなたも泣いていいんだ
題-逆光
逆光。
今日は
逆光が
眩しかった。
雪が降った後。
早く
暖かくなってほしい。
白日に照らされし翁の白髪
つくも神に受けん祝福
(260124 逆光)
逆光
『こっち逆光だから反対向きで撮ろう』
そう笑いかけてくれた君は
もう
何処にいるのかも
分からない
【逆光】
君の笑顔が見たいのに
逆光がさして
全てが見えなくなった
まるで
君のことを知らない自分のようだ
7.逆光
学校帰り、私はいつもバスに乗る。いつもスマホを見るんだけど、今日はなんだか気分が沈んでいて、窓の外から見える景色を眺めてた。
いっつも通っているはずなのに、初めて見るようで、なんだか新鮮だった。
少しすると、海辺を通った。そこには歩いている女の子がいた。夕日に照らされ、黒くシルエットになっていた。体のラインは細くて、髪が長くて、それがなびいて。
瞬きをするのが惜しいくらい、それは、目が離せないくらいに美しかった。アニメとか、映画みたいに。
私もあんなに綺麗になりたいな。
旅立つ君の表情は
逆光で見えなかった
新天地が君にとって
素晴らしい場所でありますように
〚逆光〛
あちらの方から、かすかな光が導いてる。
そんな光に惹かれて、体をその方向へ向ける。
そこには小さな天使が待っていた。