『踊るように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
踊るように
ふと、空になったケージを見て思い出す――
私が来ると長い耳をピンっと立てて、花をぴくぴく動かす。
ケージの上を開けると立って覗くように顔だけ出す可愛い愛兎。
中を掃除をしたいので、部屋に出すと待ってましたと言わんばかりにダッシュ。
頼むから怪我だけはしないでほしいと苦笑い。またこちらに帰ってきて、お外出た、お外楽しいねと伝えているかのように、鼻でグイグイと私の足を押す。
「わかったわかった、楽しいね。お掃除するよー」
そう声をかけるとまた離れていく。その様子を見ているとまるで、踊るようにぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
本当に楽しそうだ。もっと大きな広い部屋に解き放つと一段と踊りが激しくなりそうだなと思う。
幸せそうな愛兎。こっちも幸せになってくる。家に来てくれて、ありがとうと。
きっと、天国に行っても、ぴょんぴょん飛んだり、草原を駆け回っているのだろう。
そして、見守ってくれているのだろうと――
踊るように葉っぱが舞う秋口
僕は公園のベンチで
その様子をぼんやりと眺めていた
食べ物、読書、運動の秋とは言うものの
特にやる気も出ない
そろそろ稲穂も黄金になり
鼻や目が敏感になってくる季節である
少し冷たい風にのって焼き魚の匂いがする
あぁ、帰らなくては
僕はベンチからたち上がった
#78【踊るように】
私のコンパスは、みんなのと少し違う。
バレリーナのルティレみたい。
先の方がカクンと曲がる。
何のために曲がるのかは知らないけど
何だかカッコよくて気に入ってる。
くるくる、くるくる。
紙の上を踊るように
コンパスは円を描いていく。
何だかフィギュアスケートにも見えてきた。
くるくる、くるくる。
飽きるまで続く、延々と円を描く。
テーマ:踊るように #298
『踊るように舞うのさ。
そうしたら
人間共はオレ等を見てびっくりして腰抜かすぞ』
カカカッと笑うのは一反木綿。
それをじぃっと見つめているのは、
ついさっきあった一つ目小僧。
『でもさ、一反木綿。
そんなにクルクルしていてもなんにも怖くない。
ただの紙が飛んでいるように見える』
一反木綿は一つ目小僧の言葉に目を丸くした。
『じゃあどうやって人間共を驚かす?』
一つ目小僧は肩をすくめる。
『人間を脅かそうとするのはやめようよ。
だって、人間は何するかわからないよ?
僕たちを捕まえるかもしれない』
そう言って一つ目小僧はどこかへ行ってしまった。
一反木綿は腕を組む。
『妖怪が人間共を恐れるなんて、
そういう時代なのかねぇ…』
踊るように
自分に刃を突き立てる
まるで死神とダンスを
踊るかのように
自分を切り裂いていく
あー。嫌いだ
顔も声も性格も
肉片一つとして残したくはない
だから君は見ないでね…
妻が先立ってしまった。60年目の結婚記念日に連れ添ってきた妻は、棺の中でとても小さく見えた。化粧が施された顔はあまりにも彼女らしくなく、一瞬別人にも感じた。せめて彼女の好みの化粧品を聞くべきだったと後悔したが、妻は悩ましい顔を浮かべてはいなかったため綺麗だと伝えることにした。私は妻の薬指から指輪をそっと外し、私の小指に嵌めた。そこからというもの、あまりにも順序的で現実的ではなかった。いつ間にか帰路につき、残された家に残された私が住み着いた。娘や息子たちが私を心配していたが、何故か、私は家に帰れば妻が居ると思っていた。心配を振り切り家に帰れば、そこはあまりにも日常的だった。クローゼットを開ければ妻の香りが、洗濯籠には妻と私の衣服が混ざり合っていた。妻は出かけているのだろうかと、錯覚してしまうほど私は妻に酔っていた。酔いのまま私は結婚記念日に用意したレコードを出した。レコードプレイヤーに嵌め、針を置けばピアノの旋律が流れてくる。「ワルツ・フォー・デビイ」は、若い頃妻と私がよく踊っていた曲だ。右腕を妻の腰に回し、左手は妻の手を握る。そして、曲に合わせて軽くステップを踏んでいくと、やはり妻は生きていた。しっかり私と共に生きていた。私の瞳が君の美しい顔を捉えて離さない。そうだった、君はローズ色の口紅が好きだったね。鈴蘭の香水を纏わせて、チークは華やかに仕上げていたね。初めて君に会った日のこと、笑い合った日のこと、君が赤子を抱いている日のことを、ステップが進むにつれ鮮明になっていく。何故だろうね、私は君と過ごしてこんなに幸せだったのに涙が溢れて来る。君との思い出が蘇るんだ。まるで…
「踊るように」
踊るように
見えたひともいたのだろう
必死にもがいて
生きていた私を
浮かせた足を 次は
どこに踏み出せば良いのか
手を 振り上げて良いのか
握ることが正解なのか
前だけ向けば良いか
時には振り返るべきか
分からず生きていた
私のことを
人が生きる姿は
うつくしいか
あなたの目にそれは
うつくしく映ったか
私は
うつくしく
生きてきたか
𝐃𝐚𝐲4.踊るように
軽やかに踊るように
自然に身を任せて
生きていけたら幸せだね
踊るように
夜中、目が覚めてふと窓の外を見ると
雪が降っていた。
今年は例年よりも気温が高く、冬になっても降雪は
ないだろうと思っていたけど…
…コートを着てベランダに出てみた。
やはり肌寒いが、地面に積もった雪を見ていると
どこか暖かさを感じ落ちる
雪たちは真っ直ぐ下に落ちるのではなく、
しばらくふわふわと漂った後、右に左に落ちるのだ。
手のひらを広げるとその中に落ちる雪もあった。
…まるで自分の意志があるかのように。
俺は今まで雪が羨ましいと思っていた。
すぐに落ちて、すぐに溶けてなくなるからだ。
……俺なんか
落ちてばっかりだ。
志望していたダンサーのオーディションにも落ち、
最後の希望だったバックダンサーのオーディションにも
落ちてしまった。
こんな俺なんか誰の目にも留まらず
溶けてなくなってしまいたい。
…でも、雪ってなんで溶けるってわかってるのに
降ってくるんだろう?
単なる気象だということは分かる。
でも、だったらなんで一つ一つ形が違うのか?
…こいつらもまた、俺みたいにあがいてるのかな…
落ちる直前まで必死に踊って舞って、
華やかな姿を見せて…
………よし。
…部屋の中に入り、思いっきりコートを脱いだ。
そして勢いよくパソコンを開く。
雪ごときに負けてられない…!!
そうして俺は次のダンスオーディションを探した。
…どんなダンスでも構わない
俺は落ちても落ちてもあがき続ける!
『いつか笑って踊れる日を迎えるために』
#踊るように
貴方は優しくて、お人好しで、英語が苦手な男の子。
告白したとき、照れ臭そうにOKしてくれたのがすごく嬉しかったわ。
初めてのデートは水族館。イルカショーでずぶ濡れになって笑いあったわね。夏祭りで花火をバックにキスをしたのは、今思い出してもドキドキする。他の人は上を見てるから気づいてないよ、なんて本当だったのかしら? 一緒に過ごして、思い出もたくさん作ったわ。
――そして、知らない一面も知ってしまった。
貴方、本当は英語もできるでしょう? わざとらしく苦手を作って親しみやすさを演出してるのね。お人好しなのは、必要なときに借りを返してほしいから。デートだって、ほんとうは興味がない。そして、――――私のことを考えが足りないバカだと思っているでしょう?
でも、良いわ。貴方の手のひらで踊ってあげる。そんな貴方も愛してるもの。
【やっぱり、貴方の言う通りかしら?】
踊るように
踊るように
歌うように
人を魅了する
それは、洗練されたもの
一見、無駄に見えるものが
洗練されると
ひとつの作品になる
今は、日の目を見ないかもしれないけど
いつの日か、すごいものになるかもしれない
そうなったときは、貴方はここにいないかもしれない
□踊るように
今日のお題は "踊るように" か…。
踊る大捜査線、大好きなドラマだったなー。
…。
今日のお題は "踊るように" か…。
私のそばにいる我が子らが、
「おっほっほっほーー」
と、言いながら、ロブロックスをやっている。
………分かった。
ワンピースのブルックのように踊りながらゲームをしている我が子ら。
今日も我が家はいたってアホに平和に過ごしてる。
平凡な日常を続けているのって、十分に誇って良いことだと思う。普通でいることって実は、ものすごく難しいことなのだと親になって気づく。
薄暗い、青の空間。
アクリル製の壁越しに、それはいる。
ふわふわと。まるで踊っているかのように泳いでいる。
ただ流されるままなのかもしれない。
この雰囲気が、ただただ癒される。
ふわり ふわり ふわり
クラゲはただ、揺られている。
心が踊るように楽しかった日々を思い出す。
勉強のことや悩み事、全て忘れて楽しめた。
あの頃が綺麗に笑ってる。
いつからだろう、変化が訪れたのは。
あの夏の日から?いや、もしかしたら始めからだったのかもしれない。
いや、考えるのはやめよう。
好きな人は好きでいよう。
そして、嫌いな人は嫌いなままでいよう。
考えるだけ時間の無駄だから。
月のようだね
君を照らし続けたら、
君は三日月の美しさを忘れて、もっと明るくと怒鳴ったね。
君は月夜でただ一人。
寂しいともっともっと照らしてと。
一人で踊る。
僕の裏側はもうボロボロだよ。
気づいてよ。
あなたが踊るように
僕も踊りたかった。
踊るように
んー
浮かばんわ
踊りを見るとしたらアニメくらい
あとは音ゲー
阿波連さんははかれないは踊ってたはず
あとは見かけるのはVtuber
鹿乃とか風間いろはあたり
宇崎ちゃんは遊びたいOPは曲は買った
動画で見ると踊ってる
踊りとはその様子を表現してる
どの様子かは置いておくとしても
手振り身振りで表現してるんだと思う
踊るようにってのは
踊ってるようにも見えることかな
踊りに例えるならば
みんな踊らされてるんじゃない
生きてることは踊りかもしれない
舞台は色々な場所にある
踊るのはあなた
見ているのは誰か
あなたは誰を意識して
あなたは何を表現したいんだろうね
踊りって見てはいても
あまり解らないんだよな
綺麗とか可愛いなどはあるんだけど
よく来たな、娘よ。さぞ驚いたであろう。
怖がらずともよい。ここでは、誰もそなたを害さぬ。
聡いそなたならば、とうに気づいたはずだ。
わたしがそなたをここへ呼んだ理由に。
そなたの父も母も、最早そなたを愛してはおらぬ。
そなたが戻っても、誰もそなたを覚えてはおらぬ。
泣くでない。泣くでないぞ、娘よ。
彼らがそなたに為したことは、決して許されてはならぬ。
わたしがそなたを、そなたを害する者から護ってやろう。
そなたの瞳の中の涙を、ここで癒すがよい。
さあ、あれが見えるか。
あれはそなたと同じ運命に生まれた子供だ。
見よ、楽しげに踊っている。心の澱を解き放って。
そなたも、あの子と共に踊るがよい。
娘よ、わたしは祈ろう。そなたらのために。
踊れや踊れ、愛しき子。美しき旋律が、そなたに囁く。
"踊るように"
また動画サイトで音楽を漁り聴いて、また気になる曲を見つけて聴いている。今度は男性のバンド曲で、曲調がとても綺麗でダウンロードして、その曲をBGMにカルテの整理をする。
「フ〜フ〜フフ〜…♪」
ついハミングが出てしまう。体もリズムに合わせて揺れて、組んでいる足もリズムを刻みながら、タンタン、と床を鳴らす。歌詞は何かチクチク刺さるけど。
「心 QUIET NOISE♪〜…」
ついに歌い出してしまった。けど今ここにいるのは俺1人だし、別にいいか。
「響く QUIET NOTE 闇の中で 追いかけてる♪〜…」
などとサビを歌っていると、カルテ整理があらかた終わった。後で確認するか、と息抜きにコーヒーを飲もうとデスクから離れる。
「流れてゆく どんな未来さえも♪〜…」
と歌いながら棚からマグカップを1つ取り出し、コーヒーを入れる。この曲、アレンジして演奏してみようかな。デスクに座り、ズズッ…、とコーヒーを啜りながら、スマホを弄ってこれからの予定を確認する。
「胸に秘めた 熱い思い 静かに♪」
題:踊るように
心が踊るように嬉しいと感じる時はある?
私は今日あったよ。
学校に行けたんだ。
不登校で行けてなかったけど、
3時間目から行けたんだ。
勉強の事は忘れていいと言われたの。
友達に会うためだけに行くの。
昨日の私、今日の私、
昨日のお母さん、今日のお母さん、
ありがとう。
わたし実は
体を動かす全般
どうも苦手です
ドリブルしながら前進とか
シャフトの先で打つとか
ボールを投げるとか
箸にも棒にもかからない
ましてやダンスなど
エアロビで自身の姿を
鏡で目撃した時のあの衝撃たるや
こっそり最後列に移動です
そんなわたしですが
飼い猫とのダンスは楽しいんです
よく付き合ってくれる良き友です
人生も踊るように軽やかでありたい