『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私と一緒に、踊りませんか?ぜひ、エスコートさせてください」
そう言って手を差し出してくる。
……この人がわたしの手を取ったらどうなるんだろう? ここは舞踏会だ。踊るのは男女とは限らない。……この手を取って、一緒に踊れたら幸せかもしれない。
でもダメ。わたしには想い人がいるから。この手を取ったら、私が私でなくなっちゃうから。
美しい朝、美しい夜
いつでも君のことばかり
私の叶わない恋
とても美しく感じる
話もできず、目が合うだけで
ドキッとするあなたに
一緒に踊れませんか
といえたら、私は世界で大きなことをした気分になるかもしれない
それは難しいが、
いつか、世界をわたって、踊りませんか
夕日の下の君
『手を取り合って』
ある波の強い日。
君は現れた。
青くて海のような髪色。
波のように白いワンピースを着て、微笑む。
気づけば、踊りませんかと声をかけていた。
妹に似ていた。
昔、突然消えた妹に似ていたんだ。
辛くて、辛くて仕方がなかったから、大分前に記憶の奥底へ押しやっていた。
甲板の上、波が揺れる中2人の影は踊る。
ちはるちゃんへ
ちはるちゃんお誕生日おめでとう!!! 手紙書くのちょっと照れくさいし、後から黒歴史になっちゃうかもだけど!日頃の感謝として手紙書くことにした!!
本当にいつも助かってる!ゆかり最初不登校気味で毎日学校行きたくなくて、その時にちはるちゃんと出会って徐々に会話とかする度に毎日の楽しみになってた!ほんとにありがとう!しかもゆかりネットの中だと強者でいられるんだけど会話の話題とか全然相手が出してくれないとって言う状態だったんだけど、何故かちはるちゃんとLINEしてる時は話したいことが沢山あって!今でもうざいくらい大量にLINE送ってる時あるけどちゃんと受け止めてちゃんと返してくれるのほんとにありがとう!看護師の受かったって聞いた時はほんとに泣きそうになった🥲看護師になってから忙しいはずなのにLINE返してくれるしでほんとに優しいなっていつも思う!いつも応援しか出来ないし、いい事言えてないかもだけどこれからも応援めちゃくちゃする!ちはるちゃんはゆかりの中で1番で最高の友達だよぉぉ!!!!これからもLINE越しだけど傍に居させてね!うざいくらいのLINE覚悟しといて笑仕事辛いこと多いと思う、けど自分のペースでね!ほんとに相談乗るから💪🏻自分にご褒美あげちゃって⤴︎ ⤴︎!ほんとに出会ってくれてありがとう!これからも仲良くしてね!大好きだよ!!
あと絶対宮崎行くから🚗³₃!改めてお誕生日おめでとう!!!1日、いやこの先一生幸せになることを願ってます🕊!!
ゆかりより
10年続けたバレエ。
本当に楽しくて大好きだった。
踊っている自分は最強で自由だった。
なんでやめちゃったんだろうね…。
-踊りませんか?-
何でもなかった日常は
追い越し 足を止め 振り返れば
遠く 幾重にも織られた道の向こう
小さな手を繋いで 囲んで
教えられた通りに動かした手足と
古びた 民謡を思わせる音楽
あの子へ寄せた 淡く脆い心
在りし日の陽だまりのように あたたかく広がって
まだ続く いつまで続く
先の見えない道を 隣にいるあなたと
しわの増えた手を 握り合って
共に
踊りませんか?
なぜ彼らはあんな笑えているのだろう。
昼休み、教室の後ろの席、男女のグループが騒いでは笑って、笑っては騒いでいる。
彼らの会話は嫌でも耳に入るが何が面白いのか、笑う部分なんてどこにあったのか、僕には分からない。
ふと隣の席の他人に不可もなく可もない女の子が席を立って、そのグループに合流した。
目を疑った。彼らの会話に入る瞬間の違和感のなさ、彼女は元から居たのではないか?
ふと、目が合う。今度は違和感なくグループから離れこちらへ歩いてくる。
僕の席で立ち止まり、「踊らされるくらいなら、踊らせたい」と手を差し伸べてきた。
踊りませんか?
洗面所の脇の壁に、今は亡き愛猫の爪とぎ跡、ひっかき傷がある。よく見ると結構な高さの位置に傷がついている。こんなに体長ありましたっけ?
そういえば、抱き上げて後ろ足ぶらーんとすると、思っているより結構な長さあったなぁ。そのまま前足を持って「よよいのよい」と盆踊りして遊んでみたり。猫は液体とも言われるけれど、まず猫は伸びます。
「踊りませんか?」
体育祭でのダンスでペアを組むことになった
当時仲が良かった友人は実に不真面目で、体育祭の当日来るかどうかもわからない。何とか説得はしているがマトモに練習もしないし組んでも碌なことにならない予感がひしひしとしていた
「どうしてもアイツとは組みたくない!助けると思って私とペアを組んでください!」
事情を知る友達に頼み込み、結局トリオで踊ることになった
踊りませんか?
どのくらい前だろう、見知らぬ人にそんなことを言われたのは。
思えば、あの頃は無邪気に楽しくて
踊ろう
踊ろう
踊ろう
今も昔も変わらぬ私で
「踊りましょう」
あれ、お嬢さん一人?
ふぅーん、そーなんだー...じつは、僕も一人なんだよねぇー...
はい、言いたいことわかるでしょ?...わかんない?嘘だぁ。...じゃあ、何が言いたいか、ト・ク・ベ・ツ・にっ、教えてあげるよ。
「それなら僕と踊りませんか。」
ふっ、こんな格好いい僕に誘ってもらえたこと、感謝しなよっ.........
......え。だめ...!?なんでよぉぉぉぉ!
#踊りませんか
「9月8日のお題が『踊るように』だった……」
体を動かす、他者に操られる、文字が乱れる、捜査関連用語として犯人が抵抗し暴れる。
どれも執筆難度が少々高い気がするがどうだろう。
某所在住物書きは今日もパチパチ、焚き火アプリで思考を整理。制限時間のある作業は有用のようだ。
だってあまりボーっとしない。 途中でソシャゲに逃げて、ディスプレイに指を踊らせたりしない。
「文字が踊りませんか?そんな書き方したら。
犯人が踊りませんか?そんな拘束かけたら。
銃が踊りませんか?そんな構え方したら。
……うん。どんな状況だよ。それ」
難しいなぁ。物書きはため息を吐く。
たしか次回も難題である――去年と同じなら。
――――――
最近最近のおはなしです。都内某所のおはなしです。「付烏月」と書いて「ツウキ」と読む、最近お菓子づくりがトレンドな男がおりまして、まぁ別にスイーツ男子ガチ勢というワケでもないのですが、
週間予報の最高気温を確認するに、そろそろ冷たいスイーツが食い納めだろうと予想しましたので、
秋の旬なフルーツで簡単にシェークでも作ろうと、近所の地元スーパーなど、偵察に行ったのでした。
「柿のシェークって、美味いのかな」
先日バチクソな真夏日など記録した東京。
それでも青果コーナーは正確で、10月にふさわしい秋の果物が、真面目に今の季節をお知らせ。
奈良県産の柿に、長野県産のリンゴ。
都内で採れた栗は奥多摩のあたりでしょうか。
「マロンシェークはアリ寄りのアリだなぁ」
ざっかざっか、ポイちょポイちょ。
口の中を幸福な幻想でいっぱいにする付烏月は、
捕らぬ狸の皮算用、作らぬシェークの味予想。
なんなら心の中でちょっと小躍りなどなど。
「イチジクもあるじゃん」
ああ、コレは、バニラよりチョコ、それも濃厚なチョコシェークにブチ込んだ方が美味い、
半額イチジクを丁寧に、カゴに突っ込みまして、
「あれ。藤森?」
顔を上げると、遠くのカット野菜のあたりに、前職で一緒に仕事した藤森というのを見つけました。
藤森は雪降り花あふれる田舎の出身でした。
藤森は最高0℃でも眉ひとつ上げぬ冬の人でした。
少し寒くたってシェークが食える人、なのでした。
これは丁度良い。
「ふっじぃ〜もりっ!藤森!」
藤森よ、雪の人よ。一緒にシェークを食いなさい。
小躍り付烏月、真面目で誠実な藤森に、はらぁり、ひらぁり。近寄りまして、言いました。
「フルーツシェークで、一緒に踊りませんか?」
「は?」
付烏月のダンスの誘いに藤森、素っ頓狂でした。
…――「『踊りたくなる美味さ』って言わない?」
場面変わりまして、スーパーから付烏月の部屋。
藤森が冷たさにも寒さにも強いのを良いことに、己のスイーツラボに連れ込みまして、
自家製低糖質アイスクリームと先程購入した柿を使って、まずレアチーズ風柿シェークでおもてなし。
「美味しいものは、シェアした方が、もっと美味しいよ。藤森も一緒に踊っちゃおうよ」
ちうちう出されたシェークに口をつける藤森は、やっぱり真面目なので、眉間に少し長考のシワ。
「その量を『踊る』つもりなのか、付烏月さん?」
ちうちう藤森、付烏月が買ってきた季節のフルーツの山盛りを見て、言いました。
「私と、あなたとで?」
付烏月のキッチン、スイーツラボにはリンゴにブドウに洋梨、栗、柿なんかがどっさり!
「だいじょーぶ!」
不安な藤森に付烏月が晴れやかな笑顔で返します。
「味変の種類には抜かりないのだっ!」
違う。 違うそうじゃない。
藤森は静かに、首を横に、小さく振りました。
「糖質過多が過ぎやしないか、と言ったんだ。
付烏月さん、そんなに一気に食べては、いくらシェークに使うアイスが低糖質でも体に悪い」
「あっ」
「あなたなら、ジャムでもドライフルーツでも、上手く作れるだろう。そちらに3分の2でも」
「宇曽野さんと後輩ちゃんも呼ぼう!」
「そうじゃない。それでも量が多い」
「じゃあウチの支店の真面目な新卒ちゃん」
「そうじゃなくて。あのな付烏月さん」
過剰な糖質の摂取は、膵臓に酷い負担がだな、
誠実に説明する藤森ですが、今回配信のお題「踊りませんか?」に従って、付烏月、お電話です。
やぁやぁ後輩ちゃん。今から一緒に季節のシェークで踊りませんか?ヨシヨシそうですか待ってます。
「付烏月さん……」
ちうちう、ちうちう。藤森は静かに、小さく、ため息をひとつ吐きました。
雑踏
手のひらの上
または下
踊らされてるような気がして
静寂
手のひらの上
または下
踊らされてるような気がして
錯覚
手のこうの下
または上
踊れないような気がして
静寂
手のひらの中
または外
初めから音楽は聞こえなかった
錯乱
手のひらの中
貴女の手
僕と一緒に踊りませんか
踊りませんか?
真夜中に開催した、どことなく不思議な雰囲気を漂わせる舞踏会。
おやおや、お嬢さん、こんな人気のない場所で一人でいるんですか?よければ、私と一緒に踊りましょう。ほら、私の手を取って。
あなたの悲しむ顔が見たい
私の口からこぼれ落ちる
小さな言葉に
浅い擦り傷を何度も何度も
あなたが大切にしているきれいな肌に
赤い線がうっすら滲んで
痒みは増して
掻きむしって
何度もあなたの手で
あなたが
ぼろぼろになっていくのを見ていたい
私は胸が躍ってついつい
口の端が満足そうに上を向いてしまう
今まであなたが
私にそうしてきたように
今度は私の番
楽しいね
一緒に踊ろう
冷たく血の気の引いた指先を繋いで
一緒に踊りませんか
第柒作「踊りませんか?」
どんな苦難に苛まれても、自らの心が踊る方へ。
さぁ、わたくしよ。
自らの世界の中心で、自心と踊りませんか?
追記:今回のお題であまりいい物語が浮かばず、若干適当になってしました。いつもハートくださる方々本当にありがとうございます。
「ふたりきりのフォークダンス」
文化祭というものには、ジンクスがつきものだ。
後夜祭で花火やフォークダンスをする学校なら尚更。
花火をふたりきりで見ると結ばれる、だとか。
フォークダンスで手を繋いだ人とは深い仲になる、だとか。
フォークダンスをふたりきりで踊ると結婚する、だとか。
まぁ、そんなありがちなジンクスが、我が校にもあるわけだ。
「ていうかさー、花火をふたりきりで見ること自体、脈アリってことじゃね?」
「まぁね」
今、俺は彼女と教室に向かっている。
最後の文化祭である今年、ふたりきりで花火を見ようと誘ったのだ。
ずっと、ずっと保育園児の頃から好きだった女の子。
今も変わらず俺の側にいてくれるなんて、これを奇跡や運命と言わずして何と言うのだろう。
一昨年は照れて誘うことが出来なかった。
昨年は色々と邪魔が入り、花火を見ることは出来なかったが、その代わりお互いの気持ちが同じだとわかったから結果オーライだ。
ちょうど教室に着いたそのとき、校庭からフォークダンスの開始を告げるアナウンスが聞こえてきた。
「ちょっと早かったんじゃない?」
花火は後夜祭の最後だ。
「いや、ちょうどいい」
そう言って、跪く。
目を見開く彼女に、手を差し出した。
────踊りませんか?
お題『踊りませんか?』
隠し部屋のモニターで私は様子をうかがっている。
客が続々と館の中へと入ってきた。今日は、この館の持ち主である私主催のパーティーがある、との触れ込みで皆招待状を持って集まっている。
うしろの扉から人が入ってきた。
「御主人様、来客が全員そろったようです」
執事が礼をした。
「わかった、御苦労」
そう言って、私はボタンを押した。今まで見ていたモニターに目をやると、客が入ってきた扉の前に鉄格子が出てきて、この屋敷から出ることを阻む。
突然のことに慌てふためき、視線をキョロキョロさせたり、どよめいている様が可笑しい。
私はマイクのスイッチを入れた。
「本日はお集まりいただき、ありがとうございました! これより脱出ゲームを開始いたします!」
客が困惑している様子を見て、口角があがる。
この日のためにいろいろ準備した。解くのが難しいであろう仕掛け。その仕掛けを次々に解かないとゴールがわからない仕組みになっている。
さぁ、私の手のひらの上で踊ってもらおうか。
「踊りませんか?」
踊り子がひとり静かに舞台に舞い降りた
続いてひとり、またひとり
観客たちは固唾を飲んで行方を見守る
軽快なステップで
大小様々な輪を描き
踊り子たちは愉快そうに踊り続ける
ひとりが高く飛び跳ねる
つられるように他の踊り子たちも
ダイナミックに激しく躍る
激しい踊りが最高潮に達すると
しだいに落ち着き、静かな踊りに戻る
ひとり、またひとりと舞台を去る踊り子たち
やがて雲間から陽射しが差し込み
誰もいなくなった舞台を優しく照らす
私はなつき。運命の相手を探している。高校生で、みんなカップルが出来てる。でもこの私は、吹奏楽部で運動音痴なのだ。元彼は0。告られたこともない。そんな私に運命の相手が現れるとは思ってもいなかった。
文化祭が始まる。私は好きでもないが嫌いでもない。なぜなら、まわる人がいないからだ。準備は気合を入れる。クラスの足でまといにならないようにだ。クラスの足でまといになると、一軍女子が黙ってないからな。すると、
「なつきは誰と回るの?」
私の親友のかなが話しかけてきた。かなは私とは違って、陽気な女の子だ。
「まだ決まってない」
私はボソッと答えた。するとかなが一緒に回ってくれるようだ。
文化祭当日。私は当番じゃないので、かなの所にに行った。どうやらかなは当番らしい。仕方なく1人で回ることにした。暇なので体育館に行ってみることにした。すると、
「皆さん!盛り上がってますか!昼間のイベントは?」
と司会がみんなに尋ねる。するとみんなは
「なになにー!?」
とノリノリで言う。
「2人1組で踊ろう!です!!ルールを説明します。男女別れて並んで貰います。そしたら先頭の男子から踊りたい女子を誘って、OKが出たら一緒に踊ることが出来ます!」
と、司会が続ける。私は何故か参加したい気持ちでたまらなかった。何故だろう。司会の説明が終わりみんながぞろぞろと並び始める。こっそり私もついて行った。先頭の男子が一軍女子を誘う。彼は結構人気なようで、みんな興奮している。女子はOKを出した。それから続々と、カップルで踊ったり片思い中の相手を誘ったりで恋愛がたくさん生まれていた。そして、学校1のモテ男れんの番になった。そう、私も片思い中だ。するとれんが近ずいてくる。私の隣には学年1の美女が待っている。みんなもこの2人に付き合って欲しいと思っている。れんが言葉を発した。
「一緒に踊ってください」
「ふふっ。いいよ!」
隣の美女が口を開く。れんが戸惑った顔をする。
「僕が踊りたいのは、なつきちゃんだ。」
「えええええー!」
ど、どういうこと?ゆ、夢だよね。ほっぺをつねってみた。
「いたっ!」
どうやら夢じゃないみたいだ。
「こんな私でいいなら」
私は言う。彼は微笑む。
それから私たちは今では夫婦となって暮らしている。