『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【踊りませんか?】
「僕と踊りませんか?」
「よろこんで!」
少しくらい夢を見させてくれたっていいでしょ?
0時までは私の時間。
踊りませんか?
パンが踊ってる…
ニャンコがパンに
踊りませんか?
パンとニャンコが
一緒に踊っていて
楽しそう…
わたしも入れて…
ニャーニャー
いいよ、、いいよ
踊りませんか?
踊りませんか?
このステキな景色を背景に、私と一緒に踊りましょう?
「………」
えぇ、えぇ。そうでしょうそうでしょう!
貴方みたいな少年が、”踊る”なんて難しいですよね!
ふふっ。私の役目を奪うようなことなんて考えずに、大人しく元いた場所に戻りなさいな!
「いや……踊るさ」
⸺!なるほどなぁるほど!貴方の復讐心は、貴方の非力さは、偉大なるご主人様に踊らされる屈辱より大きいのですね!私、貴方のことを過小評価し過ぎていたみたいです!
あぁ!私、貴方に名前を伝えておりませんでした!
私は”涙目ピエロ”と呼ばれておりますの…貴方に名前をつけるなら、一体何がいいんでしょうね?
「…”泥人形”、でいいだろ」
まぁ、ステキなお名前ですね!えぇ、えぇ。分かりましたわ、泥人形。これから私、貴方のことは泥人形と呼びますわ!
「わかった。一応、よろしく。ピエロ」
【ここから始まる物語(続かない、かもしれなかった)】
空が暗くなって夜が世界を包んだ。
この時間だけは、私と君だけの時間だ。人の声も少なくなって、車の音がよく響く。君を想って月に祈って、君を想って言葉を綴る。
通知音と共にスマホが光った。君が来た合図だ。深夜2時、私はLINEを送る。
「踊りませんか?」
54日目
少しくらい夢を見たっていいでしょ?
王子様と結婚するそんな未来を
少しくらい願ったっていいでしょ?
何不自由ない幸せな生活を
そんなおとぎ話は此処にはないから
今だけは全てを忘れるために
Shall we dance?
踊りませんか?
あなたは人気者、昔からモテモテです。
だから、毎年恒例のこのパーティでドレスアップした女の子が大勢あなたの手を待っています。
私と言えば、いつもの定番席。
目立たない会場の隅っこにいます。多分、あなたは私に気がついていません。
他の子達の様に可愛くもなく、煌びやかな服装も似合わない地味な私ですから、誰かに誘われたことはおろか、誘ったことすらありません。
だから、こうやってあなたが綺麗な女性達と踊っているのを見るのが毎年の恒例となってます。
だけど、私がこのパーティに参加するのは今年が最後。
もう少しでパーティはお開き。
だから勇気を出して、言いますね。
「ラストダンスは私に。」
end
ラジオをかけていると、懐かしい音楽が流れた。
それは付き合う前に……いや、お互いを意識するきっかけになったダンスパーティーでかかった曲。ラストのチークダンスの時まで壁の花になっていた彼女を、仲の良かった青年が声をかけて踊った思い出の曲だった。
今は恋人同士になって、一緒に暮らしている。
「懐かしいね」
「はい、私も同じように思っていました」
青年はソファから立ち上がり、恋人に向けて手を差し伸べる。
「踊りませんか?」
「場所、狭いですよ?」
「テーブルを退かせば大丈夫だよ」
青年はテーブルを持ち上げて壁に添えて、座っていたソファも端に寄せる。
荷物が少ないから確かに小さく踊れそうだった。
「ね、踊ろ」
今度は彼女の手をしっかり取り、身体を引き寄せる。彼女を逃がす気はなさそうだった。
「はい」
ほんのりと頬を赤らめながら、彼女が青年に手を添えると音楽に合わせて身体を揺らした。
おわり
一四一、踊りませんか?
一昔前に、社交ダンスの映画が
大ヒットして、皆が社交ダンスに
憧れた時代があった…
私の友人なども、早々と教室を見つけ
ダンスレッスンに通い出した…
ワルツ·タンゴ·ルンバ…
私も、踊りの種類位はなんとなく
知っていたが、すべてのダンスに
履くシューズが違うと言うのは
熱く語る友人からの受け売りで知った
「え〜!めちゃくちゃお金掛かるし…」
最初の初期投資でもすごい金額だ…
結局私は、現実を受け入れる間もなく
これもまた、早々に社交ダンスの熱は
冷めた…「踊りませんか」
なんて、異性からお誘いを受けるダンス
とはどうやら縁がなかったようだが
その後、同性たちと団体で息を合わせ
踊るハワイアンフラに出会い
今秋で18年になった…
結局、こちらも飾りやレイやドレスで
部屋のクローゼットは占領され家族に
ひんしゅくを買っている。
すべての金額を計算する事は一生ない(笑)
踊りませんか?
踊りませんよ、私はね。しばし休業中…
これは夢で
ここは花園
蝶々が舞う
ひらりひらりと
遠くで鳥が囀る
誰かを呼んでいるのか
真ん中にはティーセット
ここの主役だ
ポットを高くあげて
紅茶を注ぐのは
白い燕尾服を着た青年
頭には兎のような耳がついている
青年がにこり、と微笑み
こちらに気づく
注ぎ終えたポットを
テーブルに置いて
お茶会へと誘う
ゆっくりお茶と菓子を楽しんで
それから
【踊りませんか?】
#踊りませんか?
「うーん……」
放課後の図書館でひとり、頭を抱えていた。
「この辺だったと思うんだけど……」
この図書館には一度だけ、私がまだ小学校に入ったばかりの頃に来たことがある。
まだ本が得意では無くて、動物の出てくる絵本が大好きだった。
いくつか手にとってもどれも数ページ読み進めても途中で飽きてしまって、すぐに本棚に戻す、それを繰り返していた。
けれど一冊だけ最後まで読めた本があって、それが忘れられずにいた。
今日はその本を探しに来たのだ。
本棚の場所は覚えている。
外観も内装もそこまで変わっていなくて、本は増えたり減ったりしただろうけどすぐに見つかるかな……なんて思っていたのだけれど。
「……本棚、配置変わった?」
もう何年も経ってるし変わってて当たり前か……
あいにくタイトルは覚えていない。
内容はぼんやりと。
ちぐはぐで揉めてばかりの動物たちが、ある一言で笑顔になって、一緒に踊りだす。
今思い返せばそこまで面白いのかとも思うけど、オスのたぬきとメスのきつねが手を取り合って笑っているシーンが目に焼き付いていた。
絵本のありそうな棚をざっと見ていくけどそれっぽそうな本が無い。
あぁ、タイトルさえわかれば。
「『踊りませんか?』……?」
ふと目に入った本のタイトル。
踊り、という面では同じ。
本棚から取り出してピラピラとページをめくる。
──あ、これだ。
色鉛筆のようなザラザラしている優しいタッチのイラストが、記憶の中にあった絵本と一致する。
ずっと感じていたモヤモヤが晴れてすっきりしたと同時に、印象に残っていたシーンに少し疑問が浮かび上がる。
消極的で言葉数の少ないリスが仲裁していた最中にある言葉を言う。
『皆さんは、仲良くしたくないのですか? 一緒に楽しいことをしましょう。踊りませんか?』
ここまではいい。
次のページで大きく描かれているたぬきときつね。
きつねの目に涙が浮かんでいた。
満面の笑みで楽しく踊っていると思っていたから、涙なんてそぐわない。
楽しいだけじゃなかったのかな。
本当はみんな、仲良くしたくて、でもどうすればいいのかわからなくて、すれ違ってばかりだったのかもしれない。
ようやく仲良くなれて嬉しかったのかな。
あぁ、やっぱり絵本は奥が深い。
大好きだ。
「踊りませんか?」
嫌な事があった日は
何もかも忘れて
一緒に踊りませんか?
下手くそだっていいんです
楽しければ...
私は嫌な事があると
♪♪変なおじさんだから~変なおじさん♪♪
って踊ってますよ(笑)
「今。私と少しだけ、“踊りませんか?”」
口を突いて出そうな言葉だった。
先生が私の部活に顔を出してくれたある日「〇〇さんのお点前も見せてくださいよ」と頼まれたのだ。大好きな彼から話しかけられただけでも嬉しいのに、私のお点前を見て下さるようだ。お点前を見るということは、私のお茶を飲むということなのだけれど、私も先生のお茶を頂戴したいと思い、「今。私と少しだけ、お茶を点ててみませんか?。」という言葉が口を突いて出た。
頭が沸いていると思われるかもしれないけれど、先生の煌びやかな、しかし淡々としていて怪しげな言葉たちがふやふや宙を待っているように思えて、先生の素敵な言葉と私の言葉とで、是非、「今。私と少しだけ、“踊りませんか?”」と口を突いて出そうになった。わたしはきっと、2人だけの空間で踊るる夢を、見ずにはいられなかったのだ。
鮮やかな月光が漣を照らす夜に招待状が届いた。
内容は単純だった。
『次に月が満ちる夜に私と踊りませんか』
日付も時間も場所さえも記載がなかった。
疑いもあったが、近頃はどこかつまらない毎日だったので誘いに乗ることにした。
重たい純白の封筒を丁重に書斎の引き出しにしまう。
壁に掛けられたピア・ハットを深く被り、革靴を履いて私は街へ出掛けた。
"極上のダンスシューズを買おう"
雨の夜も風の夜も、どんな夜もステップを踏んだ。
月が肥えるのにつれて、私の期待も高まった。
祭日の前夜、見覚えのある封筒が届いた。
『赤い鳥落つる城に東の魔女を救いにきて』
洒落た文章だが、意味はさっぱり分からない。
解読は諦めて、今夜はもう寝てしまうことにした。
刻一刻と日没が近づく。
カラスも門限に急ぎ、慌てて飛んでいる。
私は、ただひたすらに東に向かっていた。
1ヶ月を共にした愛用のシューズを抱えて。
随分遠くまで来たが、家ひとつ見つからなかった。
ましてや舞踏会の似合うような大きな館は
尚のこと見あたらなかった。
向かう場が違うのかもしれないし、はなから騙されているかもしれない。
しかし私は焦らなかった。
今日だけは紳士であろうと決めていたから。
遂に、人一人会うことなく森を抜けた。
そこでようやく気づく。
眼前には果てしない海が広がっていたのだ。
とっくに日は暮れており、水面は銀色に揺れていた。
ちょうど招待状が届いたあの夜のように。
風が私を掬って潮の匂いが震撼する。
振り向くとそこには東の魔女に相応しい真赤なドレスの熟女がいた。
彼女は極僅かにも海波を乱さず、整然たる一礼を捧げた。
0,の静寂。
再び前をむいた彼女と目が合って、その唇の紅さに
宵宮は始まった。
投げ出されたダンスシューズを引き返す波が連れ去ってしまいそうだった。
裸足の彼女に合わせて、私はすぐにドレスコードを転換した。
毎晩愛し合った女性より、一夜の高嶺の花に恋惹かれるような気持ちだった。
月の照らす砂浜の上で影は優雅に揺らめいた。
裸足の指を白砂が幾度も洗った。
強くステップを踏むと、フロアは滑らかに崩れた。
時の流れを忘れてしまいそうだった。
潮風の冷たさが心地よくて堪らなかった。
絵画みたいなこの夜に私はどっぷりと浸っていた。
もしや東の魔女に連れ去られてしまうのか。
それでも構わない。
今はただこの紅に溺れていたかった。
【踊りませんか?】
おっと馴染みが無いぜ
『舞う』なら
それなりに
しかし舞いませんか?
ってのも.......
そもそも
誘うのが苦手かも知れない
誘われる事にはほぼ100%の出席率だが
誘うってのは
わりと根性のいる行為だ
断られた時の気まずさもだが
それよりも
断って申し訳け無さそうにさせてしまうのが心苦しい
もちろんOKな場合もあるが
断りきれずにって可能性もある
いずれにしてもなるべく気を使わせたくないのだ
考え過ぎだろうとは思うが
無いとも言いきれず
軽~い雰囲気で誘って
軽~く断れる雰囲気を作ろうとする
結果
ぎこちない事この上ない誘い方をして
何かあったのかと
逆に気を使わせてしまう事もある
踊りませんか?
え~っ
そんな事サラッと言える?
まぁ言える人は言えるかぁ
それが出来る人達を羨ましく思い
妬ましく思い
出来ない自分を疎ましく思う事もあったが
まぁそれが自分だから仕方あるまい
弱点でもあるが
見方をかえれば
きっと長所でもあるんだろう
と思えるのは
何となく察して貰えそうな
環境のおかげなんでしょね
踊りませんか?
ライブに行くと微動だにしない人がいる
そうゆう楽しみ方も良いと思うけど‥
もしできるなら一緒に踊りませんか?
私はあなたの踊りが見たい
曲に乗って頭を振っているそんな淫らになった
あなたが見たい
だから私と一緒に踊りませんか?
#59「ケーキを、吐いたこと」
しあわせに 胃もたれしてしまう
でも確かに 幸せだったんだ
口に入る あの瞬間
ケーキを吐いても 何度だって
わたしの背中を さすって欲しかった
「嫌いなら無理しなくていいよ」と
どうか遠ざけないでくれ
分け合いたい 受け入れたい
あなたと しあわせを
ただ、それだけなのに
ケーキを 吐いたこと
どうか 許して欲しかった
そんな私を 愛して欲しかった
ショーケースに張りつく子供
あのまま 大人になりたかった
2.踊りませんか?
————————
あなたにピントを合わせ
瞳孔に光が転がる
まつ毛の奥がおどった
全身を駆けめぐる信号が
私を駆り立てる
集約された興奮で
鼓動が跳ねておどった
目が離せずに
内側で隆起した衝動が
吹き出すことを自然に
最後に唇がおどった
私と踊りませんか?
【踊りませんか?】
建国記念の夜会。
幼馴染で学友の侯爵令息が僕の前で一礼して言った。
「パーシヴァル殿下。よろしければ私と踊りませんか?」
僕は引き攣りそうな顔を必死に取り繕った。
何を考えているんだ、この馬鹿は。
そこは『踊っていただけますか?』だろう。
いや、そういう問題でもないが。
僕は兄上の練習相手をしているから、女性のステップも確かに踊れる。
けど、男同士だ。
こんな公の場で同性を誘うとは。
僕は第五王子で。
後ろ盾が弱く。
陰口ばかり言われていて。
つい最近、婚約者に逃げられた。
そしてこいつは宰相の三男で。
女性には良い思い出がなく。
次々に舞い込む縁談から逃げ回っている。
「いいじゃないか、パーシー。俺たち、利害は一致しているだろう? 君は逃げた婚約者のことを有耶無耶にしたい。俺は政略結婚なんかしたくない」
小声でそう囁かれた。
「アドレー。お前……別に僕のことが好きなわけでもない癖に」
「偽装結婚できそうなくらいには好きだよ」
そう、偽装だ。あくまでも。
法律で同性婚が認められたばかりの、このタイミングで。宰相の息子が第五王子に偽りの愛を囁く。
さぞかし噂になることだろう。
僕の婚約者を攫って逃げたのは、僕の専属の護衛騎士だった。
二人が思い合っていることを知っていた僕は、大事な友人たちのために駆け落ちの手引きをしたのだ。
彼らから人の目を逸らすことができるなら確かにそれはありがたい。
「ほら、王子様。お手をどうぞ?」
差し出された手はおそらく、僕を地獄へ引き摺り込むだろう。それを承知で寄り添った。
これは偽装だ。あくまでも。
…………こいつにとっては。
踊りませんか?
あなたはそう言って私の手を取った
ふざけた感じの微笑みで
生憎ですけど
わたし好きな人としか踊りたくないの
最初で最後のダンスはあの人と
心に決めているの
ごめんなさいね
お遊びなら
腕の中で眠るならこの人と
決めている人が居るの
悪ふざけは嫌いなの