『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
踊りませんか?
「踊ってる人間はバカだ。
くるくるくるくる三半規管を鍛えるためだけに回って、凄いって拍手が欲しいだけなんだから。大抵はこちらはおおっとも思わないのにおざなりな拍手を送んなきゃなんねぇんだ。なんで金払って拍手送んないといけねえんだよ」
「そんなことないって。最近は色々面白い踊りもあるんだから。何もわかんないから馬鹿にしてるんでしょ。かわいそう」
「なに?俺の目に入らなかったらそれは俺の世界にないものだ。知らんからそんなもんはない」
「もー……」
若い女性の顔が明るくなって、思いついたように老年の男の手を握った。
「じゃあ、おじちゃんもバカにしてやろ。踊るの見るのが楽しくなくても、踊っちゃうのは楽しいでしょ」
スマホが軽快な流行りの音楽を流し出した。
「そんな、俺はダンスのすてっぷもりずむも知らないぞ」
「難しく考えないでって。おじちゃんいわくバカな私が、一緒にバカになっちゃうだけだから。あはは、ゾンビみたいだね。私が馬鹿ゾンビに感染させちゃうよ」
「そんなこと、誰が」
「可愛いの一緒に踊ろ?可愛い私がおねだりしてるんだから、いいでしょ?」
グッ……っと息を詰めた仏頂面の男が、きらきらのエフェクトと踊っている映像がネットの海に流れた。
同じ年の男がそれを流し見た。
「ケッ、バカみたいに踊りやがって。こんなの踊ってる人間はバカだ」
そう積み重なったゴミ袋の上、スマホを放り投げた。
今日はパーティー
私はパーティーに呼ばれたけれど、あまり人と関わってない
あ、音楽に乗って踊ってる....
私も踊りたいなー
でも....踊る相手居ないし.....
「そこのお嬢さん、俺と踊りませんか?」
「え、あ、、いいんですか?」
「はい ニコッ」
爽やかだなー
この人と試しに踊ってみようかな...?
踊りませんか?
踊りませんか?
踊りませんか?
11月は
久しぶりに3人で
ダンス。
他のお友達も
たくさん見に来てくれると
いいなぁ。
生来のリズム音痴である為
踊りたいと思った事はない。
でも、書類仕事をしている時
「踊れ踊れ」と思いながら
仕事をしている時はある。
この「踊れ踊れ」は「お祭りだ」とか
優しい意味ではなく、
銃を乱射して「踊れ踊れ」とやっているのと同じ意味である。
さて、面倒な書類仕事
…私と踊りませんか?
月が大きな夜は顔が明るくて良い
拳を合わせよう
決着を
(踊りませんか?)
300字小説
もう一度君とワルツを
「私と踊りませんか?」
それが召喚後の最初の言葉だったねぇ。はじめはカモだと思ったんだよ。若い娘だし。適当に相手して、願いを叶えて、とっとと魂を頂けばいいと。
だか、甘かったねぇ。悪魔を呼び出し力を借りてまでトップスターになろうという野心家さ。そのギラギラとした瞳にあてられて……ミイラ取りがミイラになっちゃったね。寿命で死ぬまで付き合うことになってしまったよ。
えっ? 何で、ようやく手に入れた魂を自分に預けるのかって? そりゃまあ……踊り足りないからねぇ。地獄につれていったら、もう一度会うことが出来ないでしょ?
ワルツを口ずさみながら悪魔がステップを踏んで去っていく。その後ろ姿に天使は小さく肩をすくめた。
お題「踊りませんか?」
踊りませんか?……。
ゴメンだね。
さんざん親の見栄張りのために踊らされて、楽しいことなんか、何一つ無かった。
おまけに、あのゲス女に人生を台無しにされた。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
踊りませんか?……。
チャチャチャは出来ないけど、フォークダンスくらいなら。
いつか祖母から聞いた素敵な話。
楽しそうに口を開いた。
「おじいちゃんはね。
社交ダンス会で『私と踊りませんか?』と
声をかけてくれて、それがきっかけで
仲良くなったのよ」と。
そんな祖父が紳士だったとは、ね。
私にも王子様が現れるかな?
お題 : 踊りませんか? #32
「踊りませんか?」
昔大ヒットした、『Shall we ダンス?』という映画がある。
海外リメイクされるほどの人気で、とても評価が高い。
いつか見て見ようかな、とずっと思っていたが、機会がないまま年月が過ぎてしまった。
この投稿をきっかけに、あらすじだけ確認をしてみた。
役所広司演じる主人公が、社交ダンスをきっかけに人生を見つめ直す、というストーリーのようだ。
同じ監督の作品で、大学の相撲部を描いた『シコふんじゃった!』は面白かったのを覚えている。
期待できそうなので、今度の土日に早起きしてアマゾンプライムで見てみようと思う。
窓を叩く雨音で、目が覚めた。
時刻は午前四時。
隣に彼女はいなかった。
(こんな雨の日でもか…)
再び眠りに就こうとする怠惰な脳みそを気持ちで叩き起こし、おおよそ役に立たなそうなビニール傘一本を持って、外にくり出した。
彼女は、ダンサーだった。
ほんの二週間前に、公演中のアクシデントが原因で怪我をした。
医者からもたらされたのは【二度と踊ってはいけない】という残酷な知らせのみ。
それ以来、彼女は朝目を覚ましては、満足に動けもしない身体に鞭打ち、外へ踊りに出掛けた。一刻も早く、またあの舞台に立てるようにと。
そして、どこで踊っているのかもわからぬ彼女を捜し出し、保護するのが私の役目だった。
宛もなく豪雨の中を歩いていると、案外と彼女はすぐに見つかった。
あの日、彼女が二度と踊れなくなった劇場。
まだ誰もいない早朝の劇場。
その前で、お世辞にもダンスとは言えない、痛々しい動きでよろめく影がいた。
彼女だった。
彼女は私に気がつくと、ゆったりした動きで、微笑みながら言った。
「ごめんなさい、まだ踊り足りないの。」
―そう。ね、私も一緒に踊ってもいいかな?
「あら、あなたダンスできたの?」
―練習したんだ。君と踊りたくて。
「まあ、嬉しい。ええ勿論。いいわ、踊りましょ」
嘘だ。ダンスなんて本当はできない。けれど、これ以上彼女を雨の中一人で踊らせたくはなかった。
予想通り、殆ど役に立たなかったビニール傘を置いて、私は彼女に手を差し出した。
観客席から見た、男達の仕草を思い起こす。
見様見真似の、エスコート。
息を吸って、吐いて、雨音に掻き消されないように、ハッキリとした声で、私は言った。
「レディ、私と一緒に踊りませんか?」
とあるダンサーのお話。
男女ペアで好評だったダンサー2人。
ダンスをこよなく愛する2人を世界中の誰もが愛していた。
しかし、年月が経つにつれ訪れる老いには勝てなかった。
「まだあなたと踊りたかった。」
と彼女は言う。
「なら、僕が君に呪いをかけよう。」
彼は彼女の耳元でそっとつぶやいた。
「あなたに呪われるなら本望よ、、」
そう言い残し、彼女は橋を渡っていった。
月日が流れ、彼は彼女の待つ場所へと向かっていた。
そして彼女を見つけ手を取りこう言った。
「僕と踊りませんか?」
私はダンスは嫌いだった。
きっかけは中2の体育の授業。
2人1組で創作ダンスを踊ることになった。
私はその時一番仲が良かった裕心と組んだ。
まずは課題となった曲を聴き、そこから振り付けをつけていくものだった。
幸いにも裕心はダンスの経験があったため、スラスラと振り付けていった。ダンス未経験の私にとっては心強かった。
そうして発表の時、みんなの前で2人で踊った。
そのとき、周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた。
<若歌のやつ下手くそやん笑>
<ただの引き立て役〜>
などの声も聞こえた。私は苦しくなって逃げ出したくなった。それでも裕心は何も触れずにそのまま踊り終えた。
その後は覚えていない。裕心は気付いていたのだろうか。でもこの時はそんなことも考えたくなかった。
そして現在-私たちは高2になった。
すると突然しばらく動きがなかった中2のグループLINEからの通知が来た。
見てみると、あの時のまとめ役のような存在だった人が送った
[久しぶりにみんなで集まろーぜ]
という文面を見た。
私はそのとき何故かダンスのトラウマを思い出してしまった。
また何か言われるのだろうか。
そう考えると行きたくなくなったが、誰も覚えていないだろう。その一心で行くことにした。
約束の校舎の近くにあるファミレスで集まった。
裕心とは高校は離れてしまったため久しぶりに会えるのが楽しみだった。
そしてみんなが集まると真っ先に私に声をかけてきた人がいた。
裕心だ。
[ねぇ、若歌だよね!久しぶり!]
そう声をかけてくれた。
[うん!久しぶり!]
と返した。
そうすると裕心は口を開いた。
[ねぇ若歌。会ってからそうそうごめんなんだけどさ]
そう言った。私はあいずちを打つ。
[また、2人で踊らない?]
私はびっくりした。中3のときも仲が良かったからずっと話していたが、ダンスの話題などまっさら聞かなかった。でも、私はすかさず
[うん!踊ろ!]
そう返した。ダンスのトラウマはある。だけど、裕心と踊るなら全く関係ない。そう思った。
[私、知ってたんだよね。中2の発表のとき、若歌が辛くなってたこと。ずっと言えなくてごめんね。]
そっか、気づいていたんだ。やはり裕心は気づくのが早く優しい私にとってアイドルのような存在だった。
それから数年後。私たちは今、ステージの上で踊っている。
裕心にあの時誘われていなければ、私がここに登ることはないと思っていた。
私は後悔などしていない。トラウマなんて気にしない。
私が選んだ道なのだから。
【踊りませんか?】2 #second-story kogi
【踊りませんか?】
いや、そんなこと言われなくても俺たちは毎日毎日踊ってんだって。
今日も、急に欠員が出ちゃってね。そんな日に限って、想定外のことが立て続けに起こるもんだから、いつもどおりってわけにはいかなくて焦りに焦っちゃって。
だからさ、今日に限らずそうなんだけど
「てんてこ舞い、てんてこ舞い」ってね。
いつも、心ん中じゃ踊ってんだよ。
でも、そんなときほど終わった後は「いやぁ、大変だったなぁ〜」って言いながら、いつの間にかその場にいる全員が笑ってんだ。
おかしいよな。さっきまで、あんなにみんなイラついて荒れてたのが嘘みたいだ。「何だかんだいろいろあったけど、まぁ楽しかったよな」みたいな空気感しか残ってない。
「てんてこ舞い、てんてこ舞い」って心ん中はバタバタしながら、それでもその状況をそれなりに楽しんでやってくんだ。それが、俺たちが誇りに思う日々の仕事だ。これがまさに「心躍る」ってやつなんだろうな。
さぁ、明日も心躍らせていきますか!
踊りませんか? 僕と一緒に、何百もの屍体の上で、殺された人たちの絶叫にあわせて。
ここは大きな舞台の上。
私たちは、大昔の外国の貴族たちを演じ、綺麗なドレスを着て、酒を嗜みながらダンスを踊る。
私が1口、酒を口に含んだ瞬間が合図。
「踊りませんか?」
1人の、黒髪のクールな男が話しかけてくる。
演技だとわかっているのに、私は彼にときめいて、セリフが出なくなってしまった。
頭ではわかっている。次のセリフも、どんな仕草をしなければいけないのかも。
私は、顔を赤らめて、ただ本心でこう言った。
「えぇ、喜んで」
Shall We Dance?
素敵な
美しい
邦画があった。
社交ダンスの物語。
主人公の
女優さんは本当に美しくて、
元、プリマドンナ
身のこなしや、
所作が
さすがと言ったところ。
素敵な
男性に
踊りませんか?
なーんて
誘われたら
舞い上がって
きっと
足踏んじゃうだろうな〜
と
夢みがちな、
お花畑の脳内は
いつもの
通常運転な私。
現実は
せいぜい、
街の盆踊り、
関西弁で、
なぁー
踊らへん?
と
引き摺り回されて、
疲れ果てるのが、
オチだ!
いいえ。
やらなければならない事が山積みです。
【踊りませんか?】
踊りませんか?
ごめんなさい…いま
そんな気持ちになれなくて
帰ります
場違いなところに来ちゃうなんて
わたしとしたことが…
もう…
いや…
あのー
背後から声が聞こえる…
こわい
帰ろう…
あのー綺麗やね
会えて嬉しかったで
見知らぬあなたの声
…振り向くともういなかった
でも…
一瞬で不穏な空気が
消えた
ありがと…
#踊りませんか?
ラッタッタ ラッタッタ 踊りましょ?
息が切れるまで狂い舞う
ラッタッタ ラッタッタ 踊りましょ?
曲が切れるまで狂い咲く
ラッタッタ ラッタッタ 踊りましょ?
誰か一緒に 狂いましょ?
チックタックチックタック
永遠の魔法が解け始め
チックタック チックタック
永遠の呪いをかけられる
ラッタッタ ラッタッタ踊りましょ?
貴方も永遠に狂いましょ?
手を取り一緒に壊れましょ?
さあ、
これから
心踊る生き方
始めるよ!
みんな
それぞれだけど
それがいいんだ
そうするとね
自分に近い感覚の
踊りが好きな人たちに
出会うからね
この先出会う
みんな!
ぼくと一緒に
踊りませんか?