未だ名前はない。

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とあるダンサーのお話。

男女ペアで好評だったダンサー2人。
ダンスをこよなく愛する2人を世界中の誰もが愛していた。
しかし、年月が経つにつれ訪れる老いには勝てなかった。





「まだあなたと踊りたかった。」
と彼女は言う。

「なら、僕が君に呪いをかけよう。」
彼は彼女の耳元でそっとつぶやいた。

「あなたに呪われるなら本望よ、、」
そう言い残し、彼女は橋を渡っていった。



月日が流れ、彼は彼女の待つ場所へと向かっていた。
そして彼女を見つけ手を取りこう言った。


「僕と踊りませんか?」

10/4/2023, 10:43:49 AM