『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ここは戦場
勝つか、負けるか
言わば白か黒かを決める戦い
お互いの持つ信念を通すための唯一の方法
話し合い?今更すぎる
それで解決出来てたらこんなことにはなっていない
ここにいる時点で殺り合う以外の選択なんて、存在していない
…わかってくれたのなら
いい加減覚悟を決めて踊りましょう
踊って踊って周りのことなんか気にせずに
踊り狂いましょう
どちらかの命が散るまで
【踊りませんか?】
踊りませんか? 巡り会えたら
仮面舞踏会に興味本位で参加した
ウエイターから適当にお酒を貰うと壁際に立ち、少しづつ飲んでいた
「かっこいい人、私と一緒に話しませんか?」
突然 声をかけてきたのは金髪に目元を覆うような仮面を着けている
仮面の隙間からチラッと見えた碧眼がとても綺麗な人だった
暫く談笑を楽しんでいるとダンス曲が流れた
「私と1曲いかがですか?」
手を差し出すと彼女は俺の手を取ってくれた
楽しく踊る
踊った後にまた雑談ができると思っていたが、彼女は俺から離れて行った
彼女の背中を思わず追いかけてしまった
「あの!!」
「どうかされましたか?」
振り向いてくれた彼女
声をかけたものの何を話すか決めていなかった俺はどもってしまった
「また巡り会えたら…
一緒に踊ってくれませんか?」
「是非」
女性からダンスに誘うのはタブーとされている中、彼女からの誘いに俺は直ぐに了承した
俺の返事に彼女は微笑んでその場を離れて行った
風に舞う木の葉を見つめ、声を聞く。
きゃらきゃらと笑いさざめく木々が、おいでと招く。
促されるようにして、一歩足を踏み出した。
風に木の葉を舞わせ、踊りませんか、と誘われる。
背中を押されて、戸惑いながらも手を差し出した。
木の葉と共に風に舞う木霊に手を取られ、不格好ながらにくるりと回る。
上手だと、木霊は笑う。
その舞は風を呼ぶよ、と木々が囁いた。
大丈夫だよ、逢いに来るよ、と穏やかな声に励まされ、教えられるままに地を蹴った。
――風が来る。
兄の言葉を思い出す。
先を視る兄が示す風は、彼の事なのだろう。
私の、名付け親。
彼が来る。私に逢いに来てくれるのか。それとも兄の眼を頼りにくるのか。
詳細を聞く前に、知らず駆けだしていた。
当てもなく、目的もなく。
只管に走り、此処へ辿りついて。
そうして今、木霊に教えられながら風を呼んでいる。
まだ、迷いはある。
逢ってもよいのかを悩み、再会した後訪れるであろう別離に怯えている。
それでも、逢いたかった。
ひゅう、と風が吹いた。
風に煽られて木の葉が高く舞い上がる。
木霊が離れ空を彷徨う手を、大きな手に捕らわれて。
強く、強く抱きしめられる。
「銀花《ぎんか》」
少し掠れた背後の声に、呼ばれた。
「ずッと探してた。逢いたかッた」
それだけで、十分だった。
逢いたいの、その一言だけで満たされる。
彼はやはり、特別だ。
――東風《こち》。
りん、と鈴を鳴らす。
鈴の音に乗った言葉に、彼が息を呑んだのが背中越しに伝わってくる。
――東風。顔、見たい。
鈴を鳴らして願えば、捕らえ抱き留めていた手が緩む。
くるり、と後ろを向いて見上げれば、涙に濡れた紫烏色の眼が私を認め、微笑んだ。
「銀花」
名を、呼ばれる。
たくさんの想いを乗せて、彼が与えてくれた私の名を囁いた。
「うれしい。銀花に呼んでもらえて。まだ求めてもらえて」
また少し、抱き留める力が強くなる。
離れたくないと笑いながら泣く彼に、私もだと応えようとして。
ざぁぁ、と強く風が吹いた。
くすくすと、笑う声が響く。
揶揄うように周囲を舞う木の葉を、思わず目で追いかけ。けれど、広げられた黒い翼に隠されて、戸惑い彼を見た。
「煩い。これ以上銀花に構うな」
笑い声が大きくなる。
――東風?
「銀花。頼むから今は此だけを見てて。此以外に心を傾けるな」
願う声に頷けば、笑っていい子と頭を撫でられた。
髪紐の鈴をあやすように触れられ、こそばゆさに身を捩る。
柔らかく細まる紫烏色に、どうしようもなく泣きたくなった。
「銀花?どうした」
何でもないと首を振る。
大丈夫だと、笑みを溢した。
――逢いに来てくれてありがとう。
鈴を鳴らし、感謝の言葉を乗せる。
愛おしい、大切な私の名付け親。
彼のために歌えない事が寂しいと、つきりと痛む胸に、気づかないふりをした。
ざぁざぁ、と風が木々を揺らす。
踊りませんか、と声が響く。
風と一緒に踊りましょう、と誘われて、彼は嫌そうに顔を顰めた。
「銀花に構うな」
声はそれでも止まらない。
踊りましょう、と繰り返し。
木霊が歌うように囁いた。
忘れた歌の代わりに、今度は風と一緒に踊ればいい。と。
彼を見る。
呆けたように目を瞬いて、紫烏色が私を見た。
風が止む。声が止んで、静寂が訪れる。
「銀花」
確かめるような響きを持って、名を呼ばれた。
抱き留められていた手が離れ、一歩距離が開く。
跪いて、手を差し出され。
「銀花、踊ろう。今度は此と一緒に」
優しく笑い誘う声に、怖ず怖ずと手を重ねた。
20241005 『踊りませんか?』
踊りませんか?
私が嫌い
嫌なことがあっても
腹が立つことがあっても
自分のなかでイライラしてるだけ
思ってることも外に出せないでいる
私も嫌い
で、周りにはきつい口調になって
傷つけてしまう
なんだか泣けてしまう
こんなんじゃいけないのに…
きらきらと輝くシャンデリア
パチパチ弾ける細身のグラス
ふわり優雅に時々ポップに
代わる代わる跳ね唄う音
一口サイズのケーキを頬張り
そばで優しく微笑む人に
尊敬し敬愛する先輩との
学生生活最後の夜に
少しだけ綺麗に気取って
泣きたいような緊張を隠して
私はこの手を差し出した
‹踊りませんか?›
いつか君の執念が削れ果て
いつか僕の執着が崩れ落ち
そして君が僕以外と出会い
誰かと平穏に笑い合い
真に祝福されるべき幸せを得られたら
そうしたらきっと今度こそ
ただの友として向かい会おう
‹巡り会えたら›
カツッカツッ、杖を使いながら暗闇をただ歩く。
いつものように耳から下げた鈴の音を頼りに障害物を避け、人を避ける。
そして街の外れにある安い雑貨屋で日々の生活用品を買い求める。
それが私の日常だった。
常に暗闇にいる私はかつて貴族であったが世間体を気にした親が私から貴族の称号を剥奪し、今はただの根無し草である。
音だけしかない私の世界では碌な暇つぶしもできずにただ遠い日の思い出を振り返るだけである。
今日、思い出したのは自分が貴族であった頃の記憶だった。華やかなパーティーで私は美しい音色に耳を傾けながらウェイトレスが持ってきたワインを飲んでいた。既に全盲だった私は親をはじめとした貴族から疎遠にされており、誰とも私は踊ったことがなかった。
その日も同じだろうと思って自分から誘わずに傍観を決め込んでいた。
そんな私に誘いかけてくれた人がいた。
顔もわからないし装いもわからない。
ただラベンダーの香りと鈴を鳴らすような綺麗な声だけ覚えている。
そんな懐かしい日を思って私は1人乾杯した。
「…やっぱムリっ!」
栞里に誘われて来たものの(続きは後日)
-踊りませんか?-
「踊りませんか?」なんて、俺は多分生涯言わないんだろうなぁ……。
大体どんなシチュエーションで言えっていうのさ? いやワンチャン井上陽水でもカラオケで歌えば言う機会あるかもしれんけど。曲名知らんのよ。そもそもカラオケなんてだいぶ前に行って大後悔して以降、死んでも行かないって心に決めてるし。
久しぶりに書いた内容がこれかよ! とは、自分でも思うよ? でもさ、分かるでしょ? 俺らは皆等しくお題に踊らされてるんだからさ。
お題出す側に「踊りませんか?」なんて言われても、これまで散々踊らされてきたわけだし、何ならもう踊り疲れてもいるわけ。
現在18時55分。当ダンスホールにも蛍の光が流れはじめました。
それでは皆様、新たなお題を掲げたダンスホールでまたお会いしましょう。
そして、あわよくばそちらで新たな踊りを踊りませんか?
「踊りませんか?」
犯罪者と一般人。そして二人は初対面。
面会室の窓越しに、一般人がこのような言葉を投げかけた。
一般人のほうが、一方的な面会を持ちかけたようだ。
弁護士は何をやっている、こんなよくわからない文言を言って、俺のことを弄ぶのか。
ああ、所詮は国選弁護士。必要最低限のことしかやってくれない。そんなのは当たり前か。
当然、犯罪者には手錠がかけられている。
両手を差し出すようにして、身体の手前にぶら下げている。踊りとは、身体が自由でなければそうなれない。
中世風味の物語で、砂漠のオアシスを転々とする踊り子のようにでなければならない。
「どういうことだ」
「いえ、失礼。こちらの話です」
一般人は奇妙な笑みをしながら座り続けた。
「たしかにあなたは罪を犯しました。妻を殺された腹いせに、復讐心を悪魔に売った。本人のみならず、その妻、子供、夜泣き癖のある赤子さえも手にかけ、一家を惨殺した。無期懲役は免れません」
「……」
「と、世間ではそう思っている。本当は違うのでしょう?」
一般人の正体は、早期退職した警察官だった。
どうやら彼女のことが知りたくてこちらに来たのだ。
犯罪者は無神経に黙秘する。しかし、心のうちはそうではない。つまらない現在から華やかな過去へ。
「協力してくれませんか。冤罪をなくし、真犯人を逮捕するために」
「違う、俺が全部やったんだ。リサは関係ない!」
「あなたは彼女の操り人形だ。自ら糸を切らなければ、自分の人生は取り戻すことなく、踊るように生きることができない」
「それが本望だからここにいる、ということがわからないのか」
「踊りませんか?」
老舗テーラーを着こなして
柔和な笑顔
差し出された綺麗な指先
「結構よ!」
違う
私がほしかったのは
こんな、
こんな、
不慣れな幼女に親切な紳士じゃない
私は大人になったのに
悔しくてぎゅっとドレスをつかんでしまう
#踊りませんか?
〈踊りませんか?〉
そこには花畑があった
綺麗
「踊りませんか?」
作¦花二個爽
雨が降りしきり、地面で踊れば滑る夜。
君は言った。「踊りませんか?」
そこには華やかで、
でも雨に濡れて化粧が落ちた君が居た。
「いいよ。踊ろう。」ホームレスの僕は言った。
今夜はホームレスの僕と誰にも相手にされなかった君
との舞踏会の様だった。
寂しく、冷たい雨のような視線の中僕らは踊ったんだ。
《踊りませんか?》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
最近の天候からか、体調を崩しがちになっております。
皆様もどうかお身体にはお気を付けてお過ごしください。
特にやることもなく暇つぶしにテレビをザッピングしていると、目についたのは社交ダンスの番組だった。有名タレント達が何組かコンビを組んで、大会に出場するという趣旨のもの。
別に興味があったわけではないけれど、なんとはなしにリモコンをテーブルに戻してタレント達が舞う様を眺めた。練習なのだろう、汗で前髪を額に張り付けたジャージ姿で、クルクルと舞う姿は不思議と美しくて。照明を反射してキラキラと輝く汗すら綺麗に見えるものだから、思わず感嘆の声が洩れる。
ダンス、と名のつくものは体育祭だとか授業だとかで少ししてみた程度で、本格的なダンスは嗜んだことがない。楽しいのかなあ。楽しいだろうなあ。でも、わたしには無理だなあ。そんな風に思いながらテレビに釘付けになっていると、同居人の彼がいつの間にか傍に来ていたらしい。トントン、と軽く肩を叩かれる。
「何?」
「や、声かけても反応ないから。どうした。珍しくテレビに熱中してるね。こういうの、興味あった?」
彼の質問に、ウーン、と呻る。少しの間、思考する。興味。興味か。
「踊れるとは思わないけど。まあ……あんなふうに真剣に取り組んだら、楽しいかなあって」
「……フーン」
すると今度は彼が考え込むような素振りを見せた。かと思うと、ニコリ、と微笑んだ。
「……じゃあ、やってみる?」
「うん。……えっ?」
「ダンス。別にテレビみたいに難しいのにチャレンジする必要はないし。君がやりたいなら、俺も一緒にやるよ?」
「ええ、急になんで。それに、なんで一緒?」
「だって、テレビを見る目がキラキラしてたから。……というか、他の男と踊るつもり? 俺とにしてよ」
笑っていたのに、突然ちょっぴりムスッとした様子の彼に、申し訳ないけど今度はこちらが笑ってしまった。まだ見ぬ幻想のダンスのパートナーに妬く彼が、あまりにも可愛らしかったので。
「わたしが他に、誰と踊るっていうの? ……踊ってくれるんでしょ?」
おどけたように笑ってから、手の甲を上にして、彼に差し出してみる。びっくりしたように目を丸めた彼は、次第に顔に喜色を乗せながら、そっとわたしの手を取った。
「こういうときは、Shall we dance? って言えばいいのかな」
「ふふ、クサいよ」
今から、主役はわたしたちだ。
テーマ「踊りませんか?」
『月が綺麗ですね』
『だから、ボクと』
『踊りませんか?』
差し伸べた手を君は取った
月明かりの下、共にくるくると踊る
“どうしようようもなく馬鹿なボクだけど
それでもキミに恋をしているんだ”
そう想いながら、ボクは
踊りませんか?
食事の後、恒例の時間が来た。
必ず声をかけてくる貴方と今夜も踊ります。
えぇ、と返事をし
よく分からないステップとよく分からない音楽で
私にはこの時間がしんどい。
貴方の顔も浮かぬまま、
「早く終わるといいねぇ」
ふふ、と微笑む貴方。
高鳴る雰囲気とは裏腹に
私たちには黒い裏面がちらつく。
見て見ぬふりはもう疲れました。
この事を公にするのは私たちが疲れます。
どうしたら良いのでしょうか。
貴方は。
私は。
檻の中。
❧
桔梗、それは秋に花を咲かせて冬には枯れきってしまう花。花言葉は永遠の愛。
「ね、ねえ良ければ僕と踊りませんか?」
「なんで急に敬語なんだよ笑じゃあこの学年のマドンナであり、広辞苑でもある私が幼馴染のよしみで踊ってあげましょう!」
そう言うと、桔梗(ききょう)は差し出した僕の手の先っちょを優しく掴んで微笑んだ。
僕はもう1年前から気が気じゃなかったんだ。
去年の体育祭、2年生がフォークダンスを踊っているのを見て真っ先に頭の中を埋め尽くしたのは桔梗のことだった。
幼馴染の桔梗は正直に言ってかわいい。学年の中でも一、二を争うほどだ。まあ、勉強は僕のほうが得意だが。
正直、彼女はサッカー部のチャラ男たちの誰かにかっさらわれていくと思っていた。内気な僕が話しかける前に猛アタックされて奪われて、、僕の儚い希望は失われて、、、ペアを決める当日は学校を休んだ。自分が傷つきたくなくて逃げた。
翌日、担任から「あ、そうそう。お前のダンスのペアは桔梗だから。よろしく〜。あーそう言えばあいつ、なんか言ってたな。お前から誘われたいらしいぞ。まあ、なんだ。お前も漢ならビシッと一発キメてこい!!」
半信半疑で臨んだ今回のお誘いだったのだ。
夏休みの練習を経て、本番。9月の体育祭で見事、踊り切ることができた。
体育祭も終わりに近づいたころ、桔梗の両親に出くわした。二人とも号泣して、父親は汗だくの俺を抱きしめてひたすらに「ありがとう」と言ってきた。ん?なにこれ。そんなに?高校生の娘の体育祭を観戦したからってここまで泣くか?少し不安になった僕は「えーっと。応援ありがとうございました。桔梗が僕をリードしてくれて。夏休みの自主練でも助けてもらいました。」桔梗の母は震える声で言った。「あの子は、桔梗は、、、冬にはもう亡くなっちゃうから。こんな無茶出来るのも今日が最期だったの。最期のフォークダンス、あなたと踊れて本当に良かったわ。本当にありがとう。」
桔梗の父は一層、力を入れて僕を抱きしめてきた。僕がそれをなんとか自分の頭の中に落とし込むのには時間を要した。その間に彼女は周りの友達には何も言わず、学校を辞めていた。
そこからはよく覚えていない。大好きな桔梗との時間はあまりに一瞬で、体育祭の後はどんどんとやつれていった。彼女は医者の診断通り、冬には息を引き取った。僕の目の前で、僕の腕の中で彼女は亡くなった。丁度、彼女の両親が席を外していた時だった。彼女の最期の言葉は「私はもう駄目みたい。先に逝って彼岸であなたを待ち続けてるから。急がずに、ゆっくり来てね。お土産話をいっぱい聞かせてもらうんだから。最後に一言言わせて。あなたのことを愛しています。」
僕ももう、寿命が近い。やっとそちら側へ逝けるみたいだよ。今から行くから。また僕と一緒に踊りませんか?
No.140『踊りませんか?』
踊りませんか?
そう尋ねてくる君は僕にとって眩しすぎた。
ごめんね、きっと他にもっと良い人がいる。
そう答えたのに
私はあなたとじゃないと踊れない。
なんて…
踊りませんか?
私には魅力的だか、生憎踊れないのだ。
踊りたいのにね。
ごめんなさい。
私が生きてさえいれば、貴方と踊れたのに。
愛しています。
愛されています。
踊りたくても、踊れない。
悲しいな。
中学生だった頃、好きな曲に合わせて踊っている人をYouTubeで見てカッコイイと思った。
私もオリジナルで踊れないかと考えた。
歌詞通りの動きしか出来なかったけれどちょっとだけオリジナルで踊れたのが楽しかった。
友達とも歌いながらその部分だけオリジナルで踊った。
今も曲を聴くと振り付けが思い出される。
あなたも好きな曲で踊りませんか?