『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
距離
「お嬢、弓できる?」
「弓道なら経験がありますけれど……」
「やけに歯切れが悪いな」
「性に合わないと言いますか……」
「拳で殴る方が早いってこと?」
「端的に言えばそうですね」
うちのお嬢マジ蛮族。
ごじつかひつします
空と言うものは不思議なものだ。
雲一つない冷たい夜に、真上を覗いてみると昼間はあんなに近かったあの青が黒く染まってずっしりとその永遠の距離をさらけ出す。空というのは人がこの星で生きて行く上で避けられないもので、誰もにとって身近なものだろう、だからだろうか、昼は青の虚偽を吐き、近づいてくる、私達という親友を欺いてくる。
一歩進んで二歩下がり、三歩大股で右に曲がって四歩駆け足で進んだら、五歩スキップして華麗なるターン!六歩の摺り足と七歩使って緩やかに左折を決めたとき、さてスタートからどれくらい離れただろうか。
あの人との距離は近くて遠い
でも、時として遠いようで近い
心の距離なのか、実際の距離なのか、
その観点によっても「距離」が近いのか、遠いのかは、変わってくるような気はする
「はい、あーん」
「あーん………おいし」
「よね、愛情込めたけん」
「愛情の味はしないな、にんじんの味がする」
「せからしか、かわいい女の子とイチャイチャできる空気感やったやろ」
「え、なんて」
「うるせえって意味」
「そっちじゃなくて『かわいい女の子』のほうだな」
「バリかわいい女子が目の前におるん見えんのか?」
「見えない」
「はぁ~?ぶちくらすぞ」
「はいはいブチ殺すね、わかったから、クッキーもう一枚くれ」
「……あーんして」
「あーん」
「……ところで、最近アイツとはどうなったんだ?」
「あー……別れた」
「へえ、どうして?」
「そこ聞く? ……わたし、毎日昼ご飯おまえと食べとるやろ?」
「うん」
「それが気に入らんって言われて、ケンカなって、別れた」
「……それって」
「おまえが2週間前にあの子と別れた理由とおなじやね」
「うわー、最悪だ」
「互いに恋人運に恵まれんというか、恋人の器小さいというか」
「……これはさ、もうアレだよ」
「アレとは」
「俺たちは恋人を持つなってことだよ」
「……きっつ、クリぼっちきっつ」
「まあまあ、俺がいるじゃないか」
「クリスマスまでおまえと二人きりは嫌やけん意地でも彼氏作ってやる」
「フラれた」
「一緒にいたいならおまえが今食べとるアップルパイ一口よこせ」
「………はあ、あーん」
「あーん」
「……サークル、噂」
「そんな落ち込むなよ」
「はあ……大学生、食堂、同学年、異性」
「もう、もうなにも言うな」
「目撃情報拡散、警戒中、警報発令中!」
「人里にクマ現れたみたいになってるから!」
「なんや『恋の警報発令中』って!!あと九州にクマおらん!!」
「落ち着け!!!」
「せからしか!!!!」
「うるせえ!!!!!」
「……というわけやけん、しばらくは……」
「しばらくは……」
「この第二食堂でごはん食べることになるけん」
「まあそうよな」
「今まで食べてた第一食堂よりメニューが少ないこの第二食堂で食べることになるけん」
「きついな……俺のからあげ丼……」
「アップルパイはあるんで」
「アップルパイ好きなのはお前じゃないか」
「へ?」
「お前に一口やるために買ってたんだが」
「……………はぁ~??」
「……………え?」
「……自分がどれほど恥ずかしいこと言っとるんか分かっとらんのかおまえ~?!」
「………あ」
「その甲斐甲斐しさを元カノにも発揮できたらなぁ~? 『元』は付かんかったかもしれんのになぁ~?」
「うっせえ!!!」
「……じゃ、今日もアップルパイ一口よろしくですね」
「はあ……」
【距離】
このお題で真っ先に人との距離を
思い浮かびました。
人との距離は難しいですね。
毎日難しいなぁと苦戦しています。
その人を知りたい。自分を知って欲しい
仲良くなりたいと思っているから
思い浮かぶ言葉だと思います。
どうでもいい事です。
距離は人の気分で変わるので。
気まぐれに振り回されないで。
一緒にいて、一緒に笑い合えたら
それでいいと思います。
何もかもぶち殴りたい夜の距離明日には遠い止められぬ今日
「距離」
(距離。)🦜
あのね
僕達、雀は・・・・、
ツンツンした性格で
特に、人間、しゃん。
には 警戒心がとても
強いんだね。🦜
5m位近づくと、
パッと逃げるんだよ。🦜
✢此れは、何百年にもわたり
餌食にされたからなんだね。🦜
《ちなみ 僕の身体能力はね。》
・最高飛行速度、55km/h
・最高飛行高度、30m
・最高飛行距離、40km/日
(鳥類のなかではおっとり型かな。)
✢怖がりなのに、
人間、しゃん。生活範囲
で生活するからなんだね。🦜
【雀は、以外と賢くて慣れると
顔も覚えて
手乗りににも成るけど。】
❞動物愛護法や自然保護法。の
法律が有るから
気を付けて下さいね。❝
❣お願いします。🦜🦜🦜
【距離】
貴方を好きになった。
ただの妄想でも、貴方の人柄も素敵なんだと思った。
毎日毎日貴方の隣へ行って、明るく話しかけた。
でも貴方はまるで私に心を向けず、その瞳が私を捉えていても捕らえることはない。
こんなに近くにいるのに、遠い、遠い距離を感じた。
私はいつも自分本意で、足を引っ張って、役に立つこともできない。こんな自分が嫌い。
貴方はみんなに愛されて、誰かの役に立って、私は…。
ずっと考えていたある日、私は動けなくなった。
外にも出られなくなって、色んなこと、貴方のことも思い出として胸に刻んだ。
でも、貴方が来てくれるようになった。
「そばにいるから」って、いつも言ってくれた。
まるで貴方との距離がなくなったようで嬉しかった。
その瞳は私を捉えて…………あれ、どうして私は捕らわれているのかしら。
どうしていつも近くにいられたの?
病院ですらないここは?どうして外に出られなくなったの?人の"足を引っ張って"何をしてるの?
どうして良い人柄が妄想なの?一目惚れじゃないのに。
貴方との距離は無い。心を背けてたのは私だったのね。
貴方がすぐ後ろにいる。誰か、助け
旅行終わりに体調を崩したのでキープのみ。後日回復してから書きます。
──お題:距離──
距離
互いに顔がわからないくらい、離れすぎ、と思われるくらいでちょーどよいのである
近づきすぎると警戒してしまう
人ってそんなもん
私の周りに人はいない、と思ったら
他人には私が見えてないだけだった
end
🩶5000どなたか存じませぬが感謝
「社会人2年目」
私の親友は
社会人になると同時に
家を出て、上京した
就活を大学3年の2月に終わらせて
大学4年の1年間をバイトに遊びに卒論に
全力で駆け抜けた
社会人1年目は
着実に経験を積み
同期とは思えないほどのキャリアを築いた
上京先に友人がいないという理由で
マッチングアプリを始め
研修医と出会い、同棲を始めた
社会人2年目も
1年目に引き続き、キャリアを積みながら
彼氏とも順調だ
そんな私はどうだ
大学3年からインターンを始めるも
大学4年になってからも
なかなか就活がうまくいかず
秋頃、初めてもらった内定先に就職を決めた
社会人1年目
女性が多い職場で、慣れない仕事に戸惑いながら
全力で接客技術を学び、先輩を真似た
尊敬する先輩もいた
でも、上司と折り合いが合わず
店頭に立てなくなった
いつのまにか心は崩れ
半年で辞めた
その後、しばらくして
再び接客のアルバイトを始めた
アルバイト先の人々や
昔からの友人、そして親友のおかげもあり
心は元気になった
そして、社会人2年目に入った時点で
新しい職場に転職した
社会人2年目
前職とは全く違うジャンルに飛び込んだ
優しくて、信頼のできる先輩に囲まれて
全力で仕事内容を頭に叩き込んだ
とても忙しい会社で
仕事が次から次へと降り注ぐ
その合間に
コーヒーを入れ、食器を洗い、書類を配った
その他の雑務もこなしつつも
仕事は待ってくれない
毎日時間に追われ
気づけば終業時間になっていた
そんな毎日が続き
気づけば
病院のベッドの上にいた
その後すぐに
退職した
親友と私
同じ地元で生まれ
小中同じ学校に通い
高校は違うも
大学は同じバイト先で働いた
ほとんど同じ速度で
成長してきたはずなのに
いつからだろう
こんなに、あなたと
距離を感じるようになったのは
わかってる
これは
私の気持ちの問題だ
2024/12/1 「距離」
距離
月は遠い。しかし、唯一近づける日がある。それは、満月の日。私は窓を開け月を誘い込む。壁に映る淡い輪郭。私はそれを手でなぞり、妙な感覚が指先を駆け抜ける。まるで月と一体化したような感覚に息が少しだけ浅くなる。
月は何も拒まない。揺れるカーテンの隙間から、光の滴が床を塗らし、冷たい抱擁で私を包み込む。言葉もなく、ただそこにいるだけで月は私の孤独をそっと溶かしていく。
「私、看護しになる!」
もう十年くらい前に言った言葉だ。もともと趣味の絵を描く時間を減らして勉強の時間を増やした。お母さんは嬉しそうだった。ずっと前から医者か看護しになれって言ってきてたから、私がなるって言って嬉しかったんだと思う。いろいろ用意してくれたりした。私が勉強出来るように机を買ってきたり、本を買ってきたりした。その頃にはもう私は中学を卒業間近にいた。
小学生から背負ってた期待は重くて外せなくなっていた。お母さんもお父さんも、私が看護しになることを今か今かと待っている。友達と遊びたかった、放課後好きなところに言って趣味を満喫したかった。夜中に絵を描いている時間があった。その時間だけは心地よくほんとの自分な気がした。
捨てられた。捨てられた捨てられた捨てられた。捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた捨てられた
お母さんは悪意はなかったんだと思う。勉強の邪魔になると思って優しさで捨ててくれたんだと思う。でもその時から私は距離感が分からなくなった。私は親に怒鳴りたいぐらい怒っているが私の為を思って、私の目標を達成させるために、捨ててくれたから。親が悪いわけではないから。
あとがき
初めて小説書いたピ。面白かったかなぁ?自分じゃわかんないから不安です。でも匿名だし下手でもいいよねってことで…
2024.12/1 距離
【距離】
君との距離を縮めるには
どうしたらいいのかな?
“大丈夫だよ、怖くないよ”
なんて言っても
君は唸り声をあげる
まるで“信用できない、来るな!”
なんて言われているみたいだ
まぁ、そうだよね
自分のテリトリーに
いきなり知らない奴が来たら
警戒もするよね
ただ、仲良くしたいだけなんだけどな…
明日からでも時間を作って
通いつめてみようかな?
そうしたら、この場所に良く来るけど
怖いことも痛いこともしてこない奴って
信用してもらえるかな?
うん、そうしよう
そうと決まったら
明日はチュールでも持ってこようかな?
時間をかけて少しずつでも
あの子と仲良くなれたら良いな
あと3歩踏み出せば話しかけられるの。私の友達と話してるから絶対に話に混ざれるの。でもあと3歩ができないの。何週間たってもできないの。ほら、帰っちゃった。一緒に話せばよかったのに、なんて言われるけど無理無理絶対無理。LINEはいっぱいするよ、話も盛り上がるし。LINEは得意なんだけどな。いつも会いたいって思うけど会ったらそれどころじゃない。どこ見たらいいのか分からなくなっちゃう。今までどうやって話してたんだっけか。好きになったはずなのにもっと遠くなった気がするよ。
距離
距離おきたいと女。
理不尽な事でも言われたかのような男。
お互いが、お互いをストーキングする関係は、ぐるぐる回って丸くすむのにな。
私と貴方
近過ぎず遠過ぎない丁度いい形
貴方は友達としか思っていなくても
私は貴方と共に人生を歩みたいと願ってしまう
もう一歩踏み込んでみたい
今日もそんなことを思いながら
貴方との楽しい日々を過ごしていく
「距離」
距離
いつの間にか
近くにいたはずの君が遠くにいて
物質的な距離が遠くなれば
心の距離も遠くなるのかなと思ったけど
離れても好きの距離は変わらなくて
かえって
一緒にいた時よりも
ずっと近づいた気がする
いつの間にか私のココロは
こんなにも大切な気持ちで
満たされていたんだ
もう会えないかもしれないのに
こんなに会いたくて
この心の葛藤をどうしたらいいのだろう
この気持ちをすてようとしたけれど
すてればきっと
私のココロは停止してしまう
今私が欲しいもの
気がつけば
お金では手に入らない
大切なものでした
「え? 今なんて、新田さん……」
俺は狼狽した。一緒に帰っていた新田さんが、生真面目な顔で言った。
「うちに寄っていきませんか。今、ちょうど母親も仕事で居なくて」
「え、どうして」
ちょうどって。母親も居ないって、え?え? 胸の動悸が激しくなる。
無意識に左胸を手で押さえた俺に向かって、
「間宮くんの手袋編みたいの。だからゲージ、測らせてほしくて」
と言った。おねがい、と顔の前で手を合わせる。
ゲージ……、手袋。ああ……。
「編み物ね、ナルホド」
あーびっくりした。ゲージなるものが何かわからなかったけど、サイズを測るんだってことは何となく理解できた。
「学校じゃダメなの?」
「うん。みんなの前だと、ちょっと」
口ごもる。俺はそんな新田さんを見て、俺とうわさになるの、やなのかなと胸にぴりっと痛みが走った。
それをはぐらかすため、いいよ、と言ってしまった。それまでもうちの前まで送っていたけど、中に招かれたのは初めてだった。
「どうぞ」
新田さんは玄関のドアのかぎを開け、俺を中に通した。俺はおじゃましますと言って中に入る。
「今、毛糸と編針持ってくるから、ちょっとリビングで待っててくれる? あ、スリッパ、これ。お茶、何がいい? 甘いのと、
甘くないの」
ぱたぱたしている。きっと男友達を招いたのなんて初めてなんだろう。ひょっとしたら、女友だちも今までなかったかもしれない。
高校の委員長は、なんていうか、孤高のひとだ。勉強もできるし、美人で有名。教師からの信望も厚い。でもその分、他の人を寄せ付けないところがある。
「……」
シューズを脱いで出されたスリッパに足を通そうとした俺は、動きを止めた。三和土に立ったまま、あのさ、と切り出す。
「え?」
「やっぱ今日はやめる。ごめん、ゲージとかよくわかんないけど、日を改めていい? お母さんがいないときとか、よくないよ。うん」
新田さんの顔が曇った。俺はなぜか罪悪感に駆られる。
「でも」
「なんで、ちょうど? なんで親がいない時だといいの。俺と二人きりになって心配じゃない? 俺、密室で新田さんと一緒だと何するかわかんないよ」
言ったら傷つけるかもしれない。そう分かってて俺は口にした。
だって、手を出して傷つけたくないから。ーーいや、それを拒まれて、傷つきたくないのは俺の方だ。
俺はずるい。でも……
新田さんを直視できずにいると、彼女が俺に歩み寄るのがわかった。ソックス履きのつま先が俺に向いた。
「わかんなくて、いいよ……。間宮くんなら、いいって思ったから、私」
だから、今日呼んだの。と消え入るような声でそう言う。
俺は顔を上げた。ばちっと新田さんと目が合う。至近距離で。
ーーやべえ。
瞬きを、目が忘れる。こんなきれいな目をしている女の子がいるなんて、俺、知らなかった。
心臓の鼓動が胸からせり上がってきて、喉を口を通り越して脳に到達する。バックバクと、耳の後ろがうるさいほどだ。
俺たちは玄関で向き合ったまま、ただ見つめ合う。手を伸ばせば、触れられる距離で。
#距離
「セーター4」