『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ういてる
みんなと距離がある
いつまでたってもクラスの雰囲気になじめない
3年目にもなって
話すときに緊張する
クラスにいるだけで
頭痛と息苦しさが常についてくる
なんで俺ってこんななの
ネガティブに考えすぎて
勝手に想像して
考えたくなくたって
勝手に頭に浮かんでくる。
みんなはいつも通り楽しそうに話してて
僕だけなんだなって。
情けないな
自分の体なのに
自分じゃどうにもできなくて
自分のことすら守れない
そんな人が
友達なんか作ったら
いっぱいいっぱいで
どうせうまくいかなくて
迷惑だって思われる。
怖くて誰とも話せない
授業も集中できなくて
俺この先どうなるんだろうって
不安になって
もうどうしたらいいのか
ほんとに、
ほんとにわからない
行ってほしい言葉も、してほしいことも
何もわからない
自分の体が何を求めてるのか
分からないから、怖い。
「大丈夫?」なんて言葉も
笑わせようとしてくれる人も
悪い雰囲気出してるかな
なんて
もっと不安になって
嫌になる
考えれば考えるほど頭がもやもやして
こんなだから人が離れていくんだな
全部自分のせいだって。
体と心が合わなくて
距離が遠すぎて
体にも
言葉があればいいのにな
なんて。
『彼と付き合ってるわけでもないんだから、適度な距離感を守ってください』
名前も知らない相手から、何の脈略も無く送られてきたDM。溜息を隠しもせず相手をブロックし、メッセージも削除する。
「他人にやっかんでんじゃねーよ」
10人いれば9人は彼に恋をすると思う。それほど魅力的な相手に恋をした私は、今では彼の良き理解者で親友だ。正直告白待ちな部分もあると思う。
すごく、ものすごく努力した。出来る限り毎日おはようって挨拶して、不自然にならないように彼の趣味を探って話題を振って。
嫉妬してしまうのも分からないでもない。でも、適度な距離とかいうけどそんなの当人同士の勝手でしょ?そもそもこれを送ってきた人は、彼と仲良くなる努力をしたのかな?
"ライバル"の登場なら、私はいつでも受け入れるし正々堂々戦いたいと思う。正直燃えるし。でも努力もせず絡んで来るような奴は一切相手にしたくない。そんな時間があるなら、彼を食事にでも誘うしね。
『なぁ時間ある?今日どっか食べ行かね??』
彼からの通知だった。お、なんと嬉しい連絡。行くいく!と手短に返信し、文字より通話の方が早いなって思い電話してみる。
これから私達の距離はどうなっていくんだろ。まだまだ予想出来ないけど、近い将来ちゃんと自分の言葉で伝えるね。
13.距離
いつも吐きそうになるほど満員な電車。
身長が低いせいかいつも埋もれてしまう。
とても苦しい。だけどいつもあなたが私を見つけて
苦しくないように隙間を空けてくれる。
制服を着ているから学生なのだろう。
あなたと僕は話したこともない。
それでも私を気にかけてくれるあなた。
この1cmしかない距離…
とても近くて心臓の音が聞こえてしまいそう。
電車が揺れるたび、縮まる距離。
私じゃない心臓の音が聞こえてくる。
上を見るとあなたの顔は赤くなっていた。
あなたと目が合う。鼓動が早くなる。この時間がずっと続いてほしいと思った。
降りる駅になり降り、トイレへ向かった。
鏡を見ると顔が赤く熱い。
あなたはどう思ったのだろう…
私と同じ気持ちなのだろうか。
同じならいいなと思いながら学校に行った。
この出来事は忘れたくない。
覚えておきたいと思った。
テーマ「距離」
隣にいるのに、心の距離は埋まらない。
私は、夜遊びはしない。
なぜなら、眠いという理由以外に、
夜までずっといたいと思える人がいなかったからだ。
友もいる。家族もいる。仕事仲間もいる。
みんないい人だ。
だが、ずっといたいと思える人がいない。
一緒にいても、やがて一人になりたいと思う。
人との距離が難しい。
中学の時にとても可愛い女の子がいた。
好きだけど、付き合う自信がないという告白をした。
当然振られた。黒歴史である。
あの時、ちゃんと告白して、付き合えたなら、
きっと、楽しくて、嬉しくて、
あっという間に、おじいちゃんになっていただろう。
そういう人生を送りたかった。
「ウィリアムウィルソン」
テーマ 「距離」
ショートショート ユーモアファンタジー
真っ白で、無機質な空間なのは知っていた。だが、一つだけ部屋の隅に輝く石があった。僕はこの空間に足を踏み入れなくてはならなかったし、自分がどうなろうがもう構わなかった。でも、今のところ生きているのならあの石がなんなのか調べないといけない。この空間はいつの時代でどの種が利用していたのかは分からないが、おそらくあの石を保存する為の空間だったのかもしれない。酸素ボンベには余裕があるが、いつまでもここに居たくはない。僕はその石を拾い、自分の世界へと続く階段を登った。あの空間は気圧も問題ないし、有毒な物質も検知されなかった、放射線も無しとかなり優良だ。僕は運が良かった。これでようやく、釈放される。気持ちが晴れやかだ。他の囚人の中には無惨な姿になってこちらの世界へ帰ってきたことも少なくないと聞いた。でも罪を犯した囚人はそうするしか無かったのだから、仕方ないのかもしれない。だが、僕は運が良かった。それにあの輝く石も手に入った。空間が利用できるかどうかを僕達に調べてもらうことが目的だから、空間の中にある物は持ち帰っても良いのだ。
僕と顔がとても似ていた。それだけじゃない、性格も酷似している。一番驚いたのは名前だ。
「距離」
あなたとなら
どんなに距離が離れていても
繋がれるって信じてたのに
あんなに近くにいても
だめだったみたい
もう12月、この間やっと念願の大学に入学したのに
もう一年が終わろうとしている。
気づいたらきっと
大学生じゃなくなってるんだろうなって思う。
将来は憧れの先生のように
1人で頑張ろうとしている子を支えられるような
そんな先生になりたい。
そんな夢があるけれど、
夢と現実の距離ってどのくらいなんだろう。
本当に先生になれるかな。
誰かの思い出の中に出てくるような先生になりたい。
子どもたちの未来に携わらせてほしい。
憧れの先生と卒業の時にした約束、
きっと先生は
私にそんなこと言ったの忘れてるだろうけど、
『焦らないこと、
自信を持つこと、
努力をやめないこと』
まだまだダメダメな私だけど
絶対先生に追いつくからね。
先生みたいな、じゃなくて先生を超えるからね。
「ソーシャルディスタンスを守って…」
と言われてから早くも約4年が過ぎた。
明日からテストが始まる今、「もう一度オンライン授業に切り替わっちゃったりしてもいいんですよー」なんて思ってしまう。
友人と距離を置きたくはないが、テストとはぜひ距離を置かせていただきたい。
触れられるのに
届かない言葉
終わりの合図
『距離』2023/12/029
結婚して地元を離れ
未開の地で暮らして6年
友達とはなかなか会えず
新しい土地で
改めて友達を作る機会もなく
もういい歳なので
めんどくさいというのもある
でもさすがに寂しくなってきた
わたしの世界は狭い
会社員だけれども狭い
案外心地よかったりもする
なんて自己中心的なのか
他愛のない話を
馴染みの友達と楽しみたい
Twitterにて、FFになりたい人がいた。この隙間を、この距離を埋めてみたいが、相手はなかなかフォロバしてくれない。別にフォロバ目的でフォローしたわけではないので構わないのだが、他の人には比較的直ぐフォローしているのをみてしまった。あなたとの距離はこんなにも遠いのに、その人とはとても近いように感じた。何でネットのこんな距離感に執着しているのだろう。もうどうでもいい。
それに、どうやら私はあなたに嫌われているみたいだ。なら、関わらないでおこう。その方が、あなたにとっても楽でしょうし。そう思い、私はその人をミュートした。フォローを外さなかったのは、どうしても距離をこれ以上離したくないという、私の悪足掻きなのかもしれない。
#距離
ありきたりな話。
親友は私がいくら遠くに行っても、いつも私の後ろに着いてきた。それは私が好きだからというより、ただ人からの離れ方を知らないのであった。執着に近いものでもあった。非常に絶妙なのであった。
高校生になる。
人の心の醜さを知り、欠点が嫌に目に付く。頭にこびりついた人に対する恐怖。畏怖。それを私の目線は誰よりも鮮明に覚えている。
ざあざぁと雨が降り続ける雨音は、まるで人を小馬鹿にしているようで、地面に飛び散る水滴はあまりに乱暴で。
傘を引きずったまま、振り返ることも出来ない距離のまま、ずっと。
「距離」
距離が近すぎるのも、距離が遠すぎるのも。
いずれにせよ時間が経つと嫌になる。
なら、近すぎず遠すぎない「距離」が理想的。
それが難しいからみんな悩んでるんだ
距離
わたしの一歩
きみの一歩
アリんこの一歩
ゾウさんの一歩
それぞれに一歩ずつ歩み到達する距離は違うけど
みんながいつか来る自分のいのち終わりのために
日々歩んでいることに違いはない
なんてね
『距離』
近くて遠い距離
なんて可愛い言葉じゃなかったの
私は貴方のことを愛してやまなかったのに
貴方は私のことを''可哀想な子''だからと言った
可哀想だから優しい距離感で接してたなんて
優しくもなんともないわ。
いまは心の距離も
物理的な距離もすっかり離れてしまったけれど
貴方の偽りの優しさがいつまでも恋しい。
嘘でもいいから
手の届く距離にいて欲しい
なんて思う私はどうしようもない
距離
メガネ・・・やっぱり、そこにあったか。
深夜1時過ぎ、唯一LINEの友だちに載ったままになっていた元同僚からの返信を眺めながらつぶやく。
そして、2つのそれぞれ真逆に向いた気持ちが同時に沸き起こる。
ないならないで、日常生活に困る程ではないが、置き忘れているのが前の職場、、、って、、、気持ちが落ちる。
・・・取りに行かなきゃダメだよな、やっぱり。
正直、数ヶ月前に面接の時あれだけやる気と仕事への情熱を語ったにも関わらず、試用期間の3ヶ月間だけ在職して、使えないダメな見本のような辞め方をした事を、今だ引きずっている。、、、今更どの面下げて、、、カッコ悪すぎる、、、。
・・・これが、ネがディブな嘘偽りない気持ち。
取りに行く、、、正当で何一つ不自然さや不純な動機を感じさせないで、会いにいける。、、、差し入れとか、持っていって、、、想像しただけで、気持ちが上がる。
・・・タイミング、絶対はずせん。会社に居る時間、、、お昼か?
そんなことを、考える時間が楽しくてしょうがない、、、。
正直、あの人がいたから、試用期間の3ヶ月間、出勤することができたようなものだった。一目惚れという感情が人に及ぼす影響に、今更ながら感心する。、、さぁ、なんて言って誘う?、、、どんな理由があれば会ってくれる?
・・・これも、ポジティブな嘘偽りない気持ち。
それぞれの気持ちが、日に日に、お互い真逆の方向へ大きく広がっていく。どっちも、自分の気持ちに変わりはない。 それぞれの気持ちが、真逆
に引っ張り合うから、一歩も動くことが出来ない。
・・・前の職場まで、車で10分。
この距離が、自分にとって遠いのか近いのかは、未だ動けないままの自分にはわからない。
きっと、あの人との距離が遠ければ遠いほど、近ければ近いほど、気持ちは大きく揺れ動く。
きっと、距離が気持ちの方向や大きさを支配している。
だったら、自分が感じたい方向へ、自分が行きたい場所へ、自分で動けば、その距離を好きなように自分でつくっていくことが出来る、、、どんな距離でも。
すげぇ、・・・思うがままじゃん。
ナリスケ
書くことは、そんなに好きではない。いろいろ考え過ぎて、書く前から重い気分になってしまう。
小学校1年の初めての遠足で、猿島に行った時、私のお弁当のそばに猿がうんちをして、みんなで笑ったというような作文を書いて、先生にほめられたことを覚えている。
その先生は、いつも学校放送の作文発表に出してくれて、他の人を出す時にには、次はまた出すからねというようなことを言ってくれた。
それ以後、作文や文章表現で心に残る思い出は全くないい、書くのは苦手と感じてきた。
今も、進んで書きたいという気持ちは全くないのだが、心に浮かんできたことや思い出した出来事が何だか外に出たがっているような気がして、書いてみようかなと思い始めている。
【距離】
おいて行かないで
頑張るから
今よりもっと頑張るから
捨てないで
だけど現実は残酷で僕とみんなの間には距離ができた
いつかもうみんなの背すら見えなくなってしまわないかと不安で寝る時間だって削って努力した
なのに不器用な僕は何一つみんなに敵うほどは出来なかった
いつしか僕は暗闇の中で独りぼっちになっていた
誰か誰でもいい
僕の隣を一緒に歩いてよ
へんてこな講義を取ってしまったと後悔しても、単位は必要なので後戻りは出来なかった。
先々週は引き寄せの法則について学び、先週はテスラとエジソンの電力を巡る争いについて学んだ。今週は何が飛び出るのだろうと思ったら、パーソナルスペースについてだった。
講義の半ば、恋人がいない人という条件の元、教授に指名されて黒板の前へと出ていく。自分の他にもう一人、大原という女学生が立候補して前に出てきた。哀れな単位難民なのだろう。
大原さんと三メートル程の距離で向かい合うよう指示される。向かい合う二人をよそに教授はパーソナルスペースの説明を続けた。簡単に言うと、他者に近づかれると不快になるスペースのことらしい。
「五十センチずつですか?」
教授に確認する。大原さんに少しずつ近づいていき、不快だと言われるまでそれを繰り返すことで、パーソナルスペースの大きさを測ろうということらしい。酷い話だ。
まず一歩目。
「大丈夫です」
二歩目。
「大丈夫です」
アクションを起こす度に無責任にざわめく教室を無視しながら、三、四歩目をクリアする。
五歩目はかなり勇気が必要だった。大原さんとの距離は小さい前へならえ程度に縮まり、どちらかのバランスが前へ傾けばもつれ合って倒れてしまいそうだった。
「大丈夫です」
教室から歓声が上がる。完全に見せ物気分だ。
「あの、普通にこっちが照れるんですけど」
大原さんの視線から逃れるように身を捩らせて教授に申し出たけれど、男側の意見は聞き入れないということで続行になった。実に時代錯誤だ。
五十センチ縮めると触れてしまうので、もう半分だけ前に出ることになった。靴一足分を目安に慎重に前へ踏み出す。
自然と息が詰まるような距離感。黒板の方へ視線をずらして空気を求める。シャンプーなのか香水なのか分からないけれど、微かに爽やかな香りがした。
「……大丈夫です」
「大丈夫じゃないです!」
両手を上げてバックステップの要領で後退りする。教室は様々な種類の笑い声がこだまして、教授の拍手がトリを飾った。
その後は、肩が触れてしまいそうな距離で横並びにさせられて、正面と横ではパーソナルスペースに差が出るのだと説明がされた。
災難な講義だったけれど、終わってしまえば諦めもつく。周りに何かを言われる前にと思い、さっと机の上を片して教室を後にする。
「あの、すみませーん」
とりあえずご飯にしようと食堂への道を歩いていると、後ろから声をかけられる。さっきの講義で何度も聞いたので、声の主には覚えがあった。
振り返ると、大原さんが息を切らせて近づいてくるところだった。
「あの、食堂でご飯食べるんですか?」
「そうですけど」
「よかった。よければ、一緒してもいいですか?」
何がよかったのかは分からないけれど、自分のやることは特に変わらないので了承した。
「講義の出席日数足りてないの?」
食堂で並んでいる間、興味本位で聞いてみる。
「どうしてですか?」
「いや、あんなのに立候補してたから。余程評価が足りてないのかと」
よもぎ色のトレイを二人分取って、一枚を大原さんへと流す。大原さんは小さく頭を下げて、賞状みたいに恭しく受け取った。
「あー、そっか。そうですね」
ゆるやかな空気の返事は、宙を彷徨って消えた。
「大変だね、お互い」
フルーツとサラダ、ネギトロ丼を載っけて会計を済ませる。中心は幾つかのグループが大挙して騒がしかったので、人の寄り付かない端っこのカウンター席に二人並んで座る。
「そうですね。これから大変そうです」
大変そうだという言葉のわりに、大原さんは微笑みを絶やさない。
いただきますと手を合わせてから、しばらくは黙々とご飯を頬張る。
「そういえば、講義の時『大丈夫じゃないです』とか言ってごめん。こっちも頑張ってたから出ちゃっただけで。別に嫌だったわけじゃないです」
隣に存在を感じるのが面映ゆくて、そっぽを向いてしまう。
「私の方こそ、ごめんなさい。面白くって、つい頑張っちゃいました」
くすぐったい声だった。
Tシャツの裾を引っ張られて、彼女の方を見やる。こちら側にぐっと彼女の身体が傾けられて、あの時と同じような香りがした。
「今も、結構頑張ってるんですよ?」
何も理解していないのに「なるほど?」と相槌を打った。触れてはない。まだ、触れてはいないだけの距離で、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。