『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
運命の赤い糸なんて私は絶対信じない。
そんな都合の良い物があったら私と彼の距離はもっと近付いている筈だもの。
彼を想う年月が私よりも短い子達の方が彼のそばに居られるのが納得出来ない。出来る筈ない。
部室に行くといつも彼は誰かと話しているの。その途端に脳味噌が燃え尽きそうなくらい熱くなるのに、逆に頭の隅の方が冷え切っていく気もして、毎度その感覚に吐き気がする。絶対に交わらないと分かっているのに望んでしまう私が悪い、なんて上から目線な言葉は必要ない。そんな事私が一番分かっている。
赤い糸が私の小指に結ばれていない事くらい。
ねぇ、もし絶対に越えられない壁越しに私の言葉が届いたら、私達の距離はもう少し縮まるのかしら。
#距離
距離
私の実家には3人の家族がいる。父と祖母と弟。
幼い時に病死した母代わりの祖母は、もうすぐ85才で、畑の野菜のことや夕食のことを日々考え、車に乗って食材の買い物や友だちが集まる場所に、週に1回は自分の運転で出かける。
ボケる暇なしの祖母に、私は週2日以上会いに行く。自宅から実家まで車で約20分、同居嫁の私にとって、この距離の実家は毎日でも行きたいくらいだ。
でも、毎日会いたいかと言うとそうでもない。私が娘に授乳していると隣に座って覗き込んでくるし、娘が薄着だなんだと会う度に小言を言われるのが微妙にストレスである。
週に2日会って近況報告するくらいが、私と祖母にはなんだか丁度いい距離なのだ。
距離
距離間って大事だよね。
距離を詰めすぎるとウザがられ、
逆に離れすぎるとずっと他人のまま。
適度な距離ってどれくらい?
手を出せば届くくらいがいいかもね。
そんな距離を意識して人と付き合いたいね。
『距離』
肩を
ぽんと
はられた時
心の距離が
ちぢんだ気がして
嬉しかったんだ
口もきけなかった
遠くからみていたあの時期
一万光年も
離れていた気がしてたっけ
奇跡は起こせるね
先輩
物理的な方でも心の方でも上手く距離を取れる人って、
きっと人付き合いが上手いんだよね。
私もそんな人にりたいけどやっぱ難しいね…
ちょっとでも距離を間違えると
相手を傷つけたり、自分を傷つける結果になっちゃう。
長続きするカップルって距離を取るのが上手いんだろうね!
あっ、私に恋人いなかった笑
気になる人との距離はよく考えないと……
【距離】
距離があっても、心は通じていたい。
寂しのかな?わたし。
もう12月だからかな〜
今年も最後の月。
遠くから皆帰ってきたり、結婚して帰ってこなかったり。
仕事だけで繋がってる人がいたり。
離れてても距離があっても寂しくても、
会えた時その分の距離が、私たちを生きてるって幸せなんだって私は実感するだろうな。
テーマ:距離 #19
ドク、ドク、ドク……
うるさいぞ…私の心臓。
私はキュッと体を縮める。
「どうした? 寒い?」
そう聞くのはクラスメイトの男の子。
「あ、いや……そうじゃなくって…でふ」
噛んだ…。噛んでしまった。私は耳が暑くなるのに気が付き急いで隠す。
「大丈夫?」
「大、丈夫」
私は身をさらに縮める。
どうしたんだろう私。寒いはずなのに暑い。
それになんか…見られない…。
こんなのおかしい。私、熱でもあるのかな…。
「本当に?」
私の顔を覗き込んだその子と目が合う。
あまりの距離の近さに驚き、後退ろうとする。
「痛っ!」
後ろにある壁に、頭を思いっきりぶつける。
「プッ」
その時、その子の吹き出す声が聞こえた。
「やっぱ、かわいいなぁ…」
その言葉にわかりやすく動揺してしまう私。
「やっぱ無理。可愛すぎ」
「え…?」
私が顔をあげるとすぐ近くにその子の顔。
距離近っ…。私がそう思って目を瞑る。
「このまま、連れて帰りたい」
私は気がつくと、その子の腕の中に収まっていた。
ドク、ドク、ドク……
どんどん上がっていく心拍数。
絶対バレている距離感。
これは恋なのかもしれない。
距離があると
なんだか寂しく感じる
今は人との距離が
以前よりも遠くなっている
近付き過ぎることに
気をつかってしまう
何も考えずに普通に
コミュニケーションを
取れるような世の中に
早く戻れるといいな
親友とは、幼稚園からの付き合いだった。
苗字が同じだったから、周りからは双子みたいだなんて言われてたっけ。
けど中学生になった時から私たちは友達になったよね。
最初は私と同じくらいのレベルだったのにさ、なんか知らない間に完璧人間になっちゃって。
もう手の届かない人になったよね。
あなたとの距離を言葉で表すなら、天と地だと思う。
私が親友だったこと、きっと覚えてすらいないよね。
ごめんね。
懊悩
どうやら、あたしはモノの距離を測るのがものすごく下手みたいだ。
例えば、仲良くなりたい相手に話しかけると、少し後ずさりされるし、逆に話しかけられると、緊張して距離をとってしまう。それから、あたしの手にある小さな星を、あの星にぶつけよう、とすると決まってビューンと変な方向に飛んでいくし、逆に、飛んできた星を打ち返そうとすると、9割はスカッと逃してしまう。なんでだろう。ほんと、嫌になっちゃう。
手頃な星が落ちていたから、半ばヤケクソになってテキトーに投げる。今回はべつに、どこに飛んでいっても、あたしには関係ない。ルンルンと歌ってやる。
悩みが溜まったりした時は、テキトーに歌うのがイチバンだと思っている。声に出すと意外と楽になるもんだ。
……さっき投げた星、どこに行ったかな。
投げた方を見てみる。すると、なんと、あの投げた星より幾分か大きい星に、どうっと衝突していた。2つの星は爆発したのか、真っ赤だ。キラキラ炎が渦巻いている。
──────それから、途方もなく長い時が過ぎました。
その星に住み着いた生物によって、ぶつかった星のうち大きいほうは「地球」と、小さいほうは「月」と名付けられました。
12月1日『距離』
一人で歩くには
長く感じるこの道も。
友達と歩けば
楽しくてあっという間。
彼と歩けば
一瞬しにて終わる。
……どれも同じ距離なのにね。
『距離』
[距離]
君は僕に好意を持っていない
これだけ距離が近いのに…
でもそれは物理的な距離が近いだけ
「心の距離」は全く近くないみたい
本当に大事なのはそこなのに…
《距離》
君と私との距離
物理的な距離はそんなにないかな
心の距離はとっても広い
そして月日が流れる度に広がっていく
もう君からの連絡も来なくなりました
距離
自分の周りの人のことを考える。
一人一人、関わり方が違う。
そういう距離を保たないと自分を保てない。
ハリネズミってね、
針があるじゃん?
針、当たったら痛いじゃん?
だから、お互い離れて過ごすんだってさ。
ずっと前からソーシャルディスタンスしていたんだね。
家族とも、親友とも、恋人とも、離れて自分たちの針で傷つけないように。
人間もさ、距離近いんだよ。
ズカズカと、こちらの心の中にまで土足で入ってくる奴いるじゃん?
もう少し離れてもよくないか?
こっちが一人でいること、淋しい奴なんて決めつけんなって。こちとら、好きで一人でるんだって。
以前、君が言っていた言葉。
ハリネズミ飼っているときいて、見てみたいと言ったら、まさかのその日、見に来てみるか?
確かにハリネズミに興味はあったけれど、本当は君のことに興味があったのだ。協調性がないわけでもなく、面倒見も良いのに、気がつくと一人でいる。
僕は協調性がないわけではないのに、協調性がないと言われたり、もっと話そうねと、小学生の頃から言われたり…。
だから、一人でいる君に興味がわいた。
今日の君は朝からずっと一人でいる。
話しかけてくる友達、先輩、教師にもどこか上の空。
君の目が、赤い。
知っている。
飼っているハリネズミが昨日亡くなったのだ。
ハリネズミは距離をとる。
人間も距離とったっていい。
土足で心にまで入るな。
だけど、今日は距離を近づけても良いだろうか?
上手く話せない。慰められないかもしれないけど。
近くにいっても良いだろうか?
君のこと、
傷つけたりしないから。
お題 距離
「行かないで」
駅のホームに虚しく響く声。
悲しそうな顔をして、手を振る貴方。
次はいつ会えるのか、そう思いながら涙と嗚咽を零す。
行ってしまった電車に、諦め手を振る。
また会う時も、この心の距離は変わらないだろう。
私は貴方のことが好きで、貴方もきっと私が好き。
距離
『距離』
距離がある。
距離があるな。
君と私には距離がある。
隣にいるのにいつだって君は僕より先にいるようだ。
事実距離がある。
君は僕より早く大人になるし、
僕がいなくても平気らしい。
僕だってまぁ、君がいなくても死にはしないけど。
距離がある。
埋まらない距離が埋まらない。
埋めたいわけでもないけれど、一人ぼっちは嫌だから。
君に隣にいて欲しいんだ。
あんまり遠くへ行かないで。
私がここにいる内に君は先へ行ってしまう。
停滞していたいのに。変わらない方が楽なのに。
子どものままが幸せなのに。それは私だけなんだ。
一緒に居てはくれないの。
距離は広がるばかりなの。
仕方がないから私は自分で自分を慰める。
置いていかれることよりも、
変わることの方が苦痛だから。
お題「距離」
君に手を伸ばしても、届かない。
彼女の周りには、いつも人が散る。
僕達は何万kmの距離が離れている星のようなものだ。
見てるだけでも満足してしまう存在。
「ふふっ、面白いね。」
図書委員の僕の元に訪れた彼女は、星についての本を持っていた。
星が好きだと思った僕はペラペラと色々話してしまった。
普段は暗いくせに、空の事だけは流暢に語る僕を見て彼女が笑う。
その時、初めて太陽に照らされる月の気持ちが分かった。
「何で星の本を借りようと思ったの?」
突然、静かになった図書室。
僕と彼女のたった二人だけの図書室。
彼女の顔を見れば、頬が紅く染まっていた。
そ、それはね?なんて言葉が詰まってしまっている。
「貴方が好きって聞いたから…見てみようと思って。」
「そ、そっか…。」
彼女は僕のことが好きなのかもしれない。
そんな期待をしてしまい、気まずくなって言葉が詰まる。
僕は、オススメの本を貸すことしか出来ないのだった。
彼女から告白されるまで、あと…。
あなたとの間にできた不自然な距離。
他の誰かがその距離を埋めてしまわないか心配でたまらない。
だからあなたの耳に囁いた。
「この前はごめんなさい。」
#53 余命がわかっている私が、彼のおかげで末筆していたかのような私の人生が再び動き始めた。絶望していた自分が少し立ち上がることができた。
毎日、彼と病院で会うようになって、心の距離がどんどん縮まっていったと思う。
残りの時間が少ないことを、分かりながらも過ごす時間はすごく貴重で、幸せで長く感じたいけど、短い。そう思えた。
___距離