赤い糸』の作文集

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赤い糸』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/30/2024, 1:10:36 PM

きみと赤い糸で繋がっているんじゃないかって、なんとなく思う。今までモノクロだった世界だったけど、きみと出会って、世界が彩った。運命の人の定義ってなんだろう。きみが運命の人だったらいいのに。

6/30/2024, 1:10:21 PM

運命の赤い糸。
 とても素敵な響きだ。『運命』と『情熱の赤』。
 私にも繋がっているのだろうか? と、何も付いていない小指を眺めてみる。
 どんな風に結ばれているのだろうか。その糸の先には誰がいるんだろう。
 まあでも、と私は息を吐く。
 家のリビングでソファに座って、テレビのリモコンを手持ち無沙汰に操作している彼を見て。
 私に運命の赤い糸が繋がってたとして、その糸の先にいるのは──。
「あれ、帰ってたんだ。おかえり」
 彼はようやく私に気づいたのか、ひらひら手を振りながら言った。
「……ん、ただいまお兄ちゃん」
 糸の先は、この人じゃないだろうな。

6/30/2024, 1:10:20 PM

僕の運命の人

運命の赤い糸。目には見えないけど、繋がってる人、見つけてしまったかも。嗚呼、絶対に君だよ。

6/30/2024, 1:08:53 PM

運命だって、初めてそう思えたの


『運命の赤い糸』が見える世界でただ一人『糸』が見えない私がそう言った時、君は戸惑いながらも優しくしてくれたよね。

でも赤い糸が繋がってる相手を見つけた途端すぐそっちに行っちゃった!なんて薄情な人!

赤い糸で繋がってないとダメなの?
運命じゃなきゃ幸せになれないの?
私は赤い糸なんかじゃなくて、君を見てこの人となら幸せになれるかもって思ったのに君は違うの?
そんな糸なんかで繋がれた相手を見たらすぐ好きになっちゃうような人だったの


私はどうすれば君と運命になれるの、おしえてよ





■赤い糸

6/30/2024, 1:08:21 PM

キジバトが翼を鳴らして飛んでゆく。

眼下の街並みは、朝の日差しと共に、忙しく、長閑に目覚め始めた。
穏やかな一抹の朝風が、ゆっくりと街の家々の隙間を吹き抜ける。

城壁のバルコニーの手すりに、朝露が光っている。
定刻を告げる教会の鐘の音が、穏やかな朝の中に響き渡る。
朝の祈念の刻を告げる音だ。
修道士たちの朝の祈念と一日の始まりを告げる音であり、そのまま労働民たちの一日の始まりの刻の音でもある。

私は朝の王国を眺めながら、小さく伸びをする。
先程の鐘の音で、宮廷人たちも目覚めたことだろう。
私たちにずっと貼り付いて世話を行う、侍女たちも、流石に今から準備があるだろう。

まだ一人で過ごす時間がある。

次の鐘で、侍女たちがやってくるだろう。
その後、貴族や官僚人が出仕して、朝の御前会議をして、今日は、今月付で城に上がる侍女の臣従儀礼があって…。
これからの予定を脳裏に描くだけで思わずため息が漏れる。

バルコニーのテーブルに置いておいたハンカチを取る。
一週間ほど前に、元騎士団長の戦大臣からお願いされてたハンカチの刺繍。
官司任命と出仕の記念品として、ぜひ私に刺繍をいただいて奥様にプレゼントしたい、と頼まれたのだ。
ほんのり桃色のリネンのハンカチは、すっきりと上品で、伯爵家出の奥様に、よくお似合いだ。

その薄桃色に映えるよう、赤い刺繍を入れていた。
完成間近まで縫い進めているので、この時間に仕上げてしまおう。

赤い糸を通して玉結ぶ。

この王国に嫁いで、もう一年が経つ。
暮らしぶりは、まあ、そこそこだ。
ご飯の美味しさや生活水準は、さして変わらない。

大変なのは業務だ。
貴族の娘と国王夫人では、仕事の量が桁違いだ。
宮廷人や城の雑務の指示、官司とその夫人家族との社交、外交相の労い、後継を成す準備に、出資や申立ての対応、労働民への労い…

さらに、夫_国王の歳が若くないせいもあり、新興の事業や法令改正の相談は、若く提案しやすいこちらの耳に入る。
国王は進んだ男女観の持ち主であり、私が官司や国民から、いろいろな相談事されることを黙認している。

そして、夜の寝室で、こっそりと御助言をなさる。
「気を引き締めよ。贔屓は権力の均衡崩壊に、権力の均衡の崩壊は我々支配者の死に繋がるでな」
「朕と其方は、平和を手にしたが、平和の光も影を写すでな、平和の維持とは難しきものよ」
「できれば朕は、其方と生涯を全うしたいのでな、くれぐれも頼むぞ」
そして、私と王は、疲れの滲む顔を見合わせるのだ。

赤い糸に導かれるように、戦の時勢の中で出会って、ここまで走ってきた。
先の大戦で、国王のさっぱりとした気質に惚れた私は、共に戦場を駆け、敵を退け、平和を掴んで、ここまでやってきた。
運命の針に導かれ、針に通る赤い糸に引かれるように、運良く、逞しく、なんとかこの地位を掴み取ったものだが……

世の女性たちは高貴な身に焦がれるという。
存外、楽でも気楽でもないわよ、と助言したいものである。

小さい頃読んでいたお伽話は、運良く王子様と婚約したところで皆話が閉じる。
その後の彼女たちは、いったい幸せだったのだろうか。
彼女らの何人が、平和な治世を末長く治められたのであろうか。

赤い糸に結ばれた相手と、このような刺激的で慌ただしい日々を、助け合いながら生きていくのは、なんだかんだ幸せなことであろう。
実際、心の内の裡から、私は幸せだ。

だが、その幸せは針の上の糸の如く、繊細で細やかな日常であり…
毎日続けば、朝がちと憂鬱にもなる。
今朝のように。

教会の鐘が鳴った。
そろそろ侍女が、今日の衣装と予定表を手に部屋へ来るだろう。
私は赤い刺繍糸を玉留めて、立ち上がる。
侍女を迎える準備をしなくては。

ガラガラと、荷車の音が賑やかだ。
街はすっかり目を覚ました。
これから、この国の、繊細な平和の一日が始まる。

私は朝の城下街に背を向け、城内へ向かう。
私たちの赤い糸の如き現実が待つ、華やかで儚い城の中へ。
キジバトの柔らかくこもった鳴き声が、私の背を押していた。

6/30/2024, 1:07:22 PM

「入道雲」(一行詩)
先の目先に入道雲 雨門が開く

空に雷様の御出座し御出座しよ

「赤い糸」
アナタの身体から
全ての赤い糸を取り除いたら動かなくなっちゃった
アナタにとって「赤い糸」は大事なモノだったんだね。

6/30/2024, 1:07:18 PM

〚赤い糸〛

赤い糸って言うのは、強い愛で結ばれるってこと。
赤い糸は見えない。
運命は誰も分からない。
その真実を知っているのは未来の自分だけ。

6/30/2024, 1:07:15 PM

※二次創作!許して!




いつからだろうか。オレがあの人のことを好きになったのは。


オレが"津詰徹生"という男を知ったのは警察学校時代だ。色んな講義を受けているときに、その名前、功績を聞かされた。オレはその時から"津詰徹生"に"尊敬の念"を抱いていた。

あるいはその頃からオレとボスは赤い糸で結ばれていたのかもしれない。

そして、警察学校を卒業し、数年経った頃、オレが念願の捜査一課に入り、あの人と一緒に仕事ができるという気持ちで胸を希望で膨らませていた。しかし、あろうことか、あの人は俺と入れ替わりで捜査一課から外れてしまった。その時の絶望感といったら言葉にできないほどだった。希望の風船は針に刺されて割れ、胸に大きな空虚が現れた。
(これがオレの運命ってやつか……)
そう嘆いて落ち込む日々が数日続いた。

捜査一課として過ごす日々を淡々とすごし、変わり映えのない毎日を歩いていたとき、オレの耳に吉報が飛び込んできた。
(津詰徹生が捜査一課に帰ってくる)
オレはそれを聞いた日から3日ほど眠れなかった。おかげでそのときはどれだけ睡魔と戦わされたことか……。

オレが対面でボスにあったのはその時が初めてだ。見た目は強面の渋い顔で、威厳を放っていて、正直近づきがたかった。

しかし、一緒に仕事をしていると意外とかわいい部分を見せていた。例えば、甘党で甘味が好物だったり、場を和ませるギャグを言ってくれたり……。オレはそのギャップに見事にハマってしまった。それ以来、オレの津詰徹生に対する尊敬の念は恋愛感情へと姿を変えていた。

オレの胸の風船を割った針の穴に赤い糸が通り、結ばれたのだ。



「……おーい、エリオー。どこ見てんだー?」
突然オレの前で手らしきものが上下に動くのが見えた。
「っ!ぼ、ボス、す、すみません。つい、考え事をしちゃって」
「ったく、ちゃんと集中して仕事しろ、仕事」
「オッケ〜、ボス〜」


「あ、ボス、急なんですけど、手、出して貰えませんか?」
「あ?なんだ?俺の手で何か実験でもするのか?」
「そんなことしませんよ〜、いいから出してください」
「しょうがねえな。ほら」
俺の前には年季の入った皺が少し刻まれた大きな手が出された。そして俺はその小指に赤い輪っかをはめた。
「……これって、お前……」
「そうです、わかってますよね、ボス」
「……ん、分かってるよ、エリオ」
「オレたちはこの赤い糸でいつも結ばれていますからね。この糸はどんな鋭利なハサミでも切れないようになってますから、安心してください、ボス」
「うっ、何か少し気持ち悪いが、まあ、いっか」

ボスは若干顔を顰めてたけど、オレと気持ちは変わらない。オレの気持ちはちゃんと伝わっているはずだ。



今度は、小指に赤い輪を嵌める代わりにボスの薬指に銀の輪を嵌めよう。


エリオはそう心の中で誓った。

6/30/2024, 1:06:49 PM

ナツキとフユト【27 赤い糸】

「フユトは赤い糸って信じる?」

「赤い糸?」

「ほら、運命の人とは小指と小指が結ばれてるっていう」

「それを言うなら薬指と薬指だろ?」

「えっ、そうだっけ?」

「そうだよ。だから結婚指輪だって薬指にするんだろ」

「け、結婚!?」

「なんでそこに反応するんだよ」

「だってフユトが結婚だなんて言うから」

「結婚じゃなくて結婚指輪だろうが」

「結婚するの?」

「誰と」

「えっ!?」

「…えっ!?」

(つづく)

6/30/2024, 1:06:18 PM

・3『赤い糸』

男は一心不乱に、かと思えば慎重かつ丁寧に
切り取った雑誌の1ページに線を描いていた。

天気図のような……
よく見ると女性のグラビアページを切り取りその身体や顔にビッシリと曲線を描いているのだった。
その天気図のようなものに意味はあるのか聞くと
天気の神様の仕事だ、と言う。

天気を操っている、と。

高齢化の進むこの島の島民の安否確認で周っているが
変わった人というのはどこにでもいるものだ。

じゃあ、この島に台風がこないようにお願いしたいですね
と私も応える。

どの紙も黒か青の線だったが右上だけは赤い線が一本ひかれている。

これは?と聞くと

それは赤い糸なのだという。

【続く】

6/30/2024, 1:01:55 PM

私は美容師という職業からして
他のお仕事の方より沢山の人と出会い
そして別れていると思う…
振り返ってみれば数万人のお客様と
密に時間を過ごす機会を与えられた
日本においてコンビニと美容室は
とても数が多いらしい…
そしてネット情報によれば…
20年以上続いている美容室はわずか
0.3%しかなく、3年以内には90%が
閉店していく…そんな厳しい現実がある
私がずっと美容師として生きてこられた
のは、決して自分自身の力ではない。 
そこには、やはり美容師とお客様と言う
運命の「赤い糸」が必ずあったと思う。
そして、不思議な事に1人減ると新しい
出会いが訪れ1人増える…
そんな繰り返しを重ねて今がある
神様がいるとすれば、私は多くの人から
沢山の事を学べ…
それが人生の課題なのかも知れない。

6/30/2024, 1:01:09 PM

“赤い糸”

私の赤い糸は
 先の途切れた赤い糸?
 長くて、こんがらがっている?

そうやって日々過ごし
 私の糸の先は、決して何もない
 存在しないとのだ と確信した

そう思って諦めていた ある日
 結んでいた赤い糸がちぎれ
 先が無くなった人と 出逢った

出逢った時、お互い糸の先の相手だと
 確信なんて、まるでなく
 運命なんて 信じていなかった

ただ、先の無いモノ同士
 相手は 切れた赤い糸
 私は 先の不在の赤い糸

お互いの糸を結ぶ決意をして
 新しい一本の糸になり
 新しいご縁が生まれた

赤い糸は、お互いに結ぶ
 この先、共にする覚悟と
 “ご縁” なのかもしれない

6/30/2024, 1:00:39 PM

赤い糸

私の今いる身近な人とは、出会う運命だったんだなと、感じることができます。その人達に出会うまでは、自分の存在は、何なんだろうか??とふわふわっとした感じだったような気がします。でも、貴方達に出会って、私は、貴方達に出会う運命だったんだ、決まってたんだと感じました。貴方達に出会う為の人生なんだと。だから、生きてきて間違いなかったんだと感じて、地に足がついた生き方ができます。
赤い糸ありますね。

6/30/2024, 12:59:26 PM

お題「赤い糸」
赤い糸というと、他にも違う色があるらしいと聞いたのを思い出す。紫が金銭関係だったか。

もう恋愛も仕事も面倒だし、AIとかスパコンとかで適当に結婚相手と天職を決めてくれれば良いよ。と思ってしまう。
……アニメ「おじゃる丸」にそんな話があったなぁ。運命の相手が分かるとかって。
赤い糸はさておき、最近は婚約破棄ものしか読んでいないからか、「運命の人」って浮気の常套句にしか思えないけども。

イギリスだったか欧州で数年前に起きた「抗いがたい運命を感じた」は本気で周りが悪いと思ったけど。別々の家に育てられた実の兄妹って分かって婚姻届が受け付けられなかったって話。
小花美穂の「アンダンテ」とかアニメ「機動戦士ガンダムSEED」とかにも兄妹・姉弟恋愛が出てくるけど、これが原因なんだろうか。
アメリカのどこかの州だと、遺伝子的な問題が起きると両方が理解していれば近親婚が認められるんだっけ。
それで迷惑するのは製造元のお前らじゃなくて、何の罪も知識もなく生まれてきた子供だろうがと真っ先に思ったけども。
ついでに従兄妹婚が一番障害が出やすいと聞いてびっくりした思い出も蘇った。……叔父に従兄弟との結婚を冗談半分に勧められて、何も答えないでいる間に「近過ぎるか」と断念された思い出もあるけども。ごめん、従兄弟とは性格合わない。(叔父の事は好きなんだけどね。気に入られているのも知っているし、父からも気に入っているって言われたけどね)
あとできれば年上が好み。

つらつら書いていると、赤い糸と運命って似ているようで似ていない話だなと思った。
運命も赤い糸も見えないけど、赤い糸は一本しかないのに対して、運命は選択で変わっていく感じがする。

赤い糸が誰かと繋がっているのかいないのかも知らないけど、一度縁結びの神社にでも行くべきか……。
縁切り神社には行ったけど全然何の効果もなかったし。

選ぶんなら「好きなもの」が一致する相手じゃなくて、「嫌いなもの」が一致する相手と結婚したい。
硬式高校野球とか、私が大っっ嫌いな番組を見ない人。
女ヲタクは男ヲタクじゃなくてパンピーと恋愛したがるって言われるけど、私男性向けジャンルにもでかい地雷が多いから嫌なんだよ。コスプレ大っっ嫌いだし。艦これも割と嫌いだし。VOCALOIDも男性ファン多そうだけど公式発売の同人絵全部嫌い。クリプトンはKEI絵しか認めない過激派。iximaも同人絵だよ自覚あんのか。
VOCALOIDから歌手に転向とかフザケンナ☆ね派だし歌ってみたも同じく全員生き恥晒さずに○ね派。どっちもVOCALOIDに興味ないのはよく分かったら利用すんな踏み台にすんなVOCALOID「だから」聴いてんだよ。

だからといってJ-POPsは本気で分からん! と思った職場の二次会。GREEEEN?って医学部浪人したの?って当時割と本気で思った程度に興味がない。(ちゃんと四年?六年?で卒業したらしいけども)なのに今年「キ・セ・キ」のメドレー付き合わされて、「いやサビしか知らん」(カラオケでしか聴いたことない)って思いながら適当に歌ったけども。
奇跡は起こすもんじゃない 起こしてナンボの選択肢〜♪ の主張に永遠の共感を捧げる。(歌:初音ミク)

TVも見ないしつべも見ないし、私そもそも動画コンテンツ自体好きじゃなかったんだよな昔から。(VOCALOIDもUTAUもMac音家も音楽ジャンル)
だからアニメも基本見ないし。

前々から主張しているんだけど、人の人生って選べないところで決まる部分が多すぎるから、もう私は前世で一体何をやらかしたんだろうとたまに考えるけど、前世でロクな事やってなきゃ現代の人間なんて罰ゲームに生まれないよなぁ!? と思う。

全力で話が逸れてきたから終わる!

6/30/2024, 12:58:53 PM

赤い糸…運命の相手

私は会ったその日に気づいた

相手もしばらくして気づいたようだ

私達は一心ニ体だと騒いでいた

相手の家族も私達は兄妹のように

顔がそっくりだと…身長も同じくらい

字もそっくり…こりゃ間違いないな




✴️74✴️赤い糸

6/30/2024, 12:58:40 PM

その糸を染める地獄の血の池を慈しむように見つめる鬼



赤い糸

6/30/2024, 12:56:40 PM

「綿あめ食べたい」
 思わずつぶやく。
 さっき空に浮かぶ入道雲を見たせいだろう。
 あれは実に美味しそうだった。

 だが綿あめを食べるのは難しいだろう。
 この時期はまだ、綿あめの季節には早い。
 スーパーに行ってもまず買えないだろう……

 残された手段は自作ということになる。
 機械で作ればいいのだが、そんなものどこにも……
 待てよ

 そういえば去年、夏に綿あめの機械を買ったな
 夜店の綿あめに嵌まり、たくさん食べたくてわざわざ通販で取り寄せたのだ。
 安くない買い物だったが、去年の夏は綿あめを存分に食べることが出来たので、悔いはない。
 さすがに秋になるころには飽きたが……
 けど機械を捨てるのももったいなくて、物置に放り込んだのだ。

 となれば善は急げ。
 俺はすぐに物置の綿あめ製造機を引っ張り出す。
 念のため、電源を入れてみればまだ動く。
 コレであとは材料を用意するだけ。

 これはどうすっかなと思っていると、外で雨が降る音がした。
 窓から覗いてみると、空は暗くなっており、強い雨が降っていた。
 どうやらさっき見た入道雲が、こちらに来たようだ

 これはチャンス。
 雨が降っているのなら『アレ』が手に入るはず。

 大急ぎで台所からボウルを持って来て、その中に雨水をためる。
 ある程度たまって、ざるで濾《こ》せば――
 ざるには、『綿あめの元』が残るって寸法だ。

 入道雲は、綿あめと同じ素材で出来ているのは、周知の事実。
 雨と一緒に落ちてくる綿あめの元を使えば、少しだが綿あめを食べることが出来る
 効率がいいとは言えないものの、食べるだけならそれで十分。

 俺は手に入れた綿あめの元を、綿あめ製造機に投入。
 そして糸を引き始めたところを、割りばしで絡めっとって――
 出来上がり!
 握りこぶしより、少し小さいくらいの綿あめが出来た。
 想像以上に小さいが文句は言えない。
 天然ものだから、店売りの様に大きくは出来ないのだ。

 出来上がった綿あめを口の入れた瞬間、口の中に甘さが広がる。
 やはり、綿あめは良い物だ。
 まさに大自然を凝縮した甘さ。
 他のお菓子とは格が違う。
 

 あまり量が食べれなかったが、満足した。
 そして食べた後は後かたずけ。
 綿あめ製造機に残った『残りかす』を割りばしで絡めとり、窓を開ける。

 外はは既に雨が上がり青空が広がっていた。
 晴れた空に割りばしに巻き付いた『残りかす』を出すと、『残りかす』はまるで意思を持っているかのように、するする割りばしを離れる。

「大きくなれよ」
 『残りかす』が空へと昇っていく。
 食べた後は、きちんと放流する。
 綿あめはキャッチ&リリースが基本なのだ。

 俺が放流した『残りかす』は、長い時間をかけ少しずつ大きくなり、巨大な入道雲になるだろう。
 そしてまた雨と綿あめを降らし、俺たち人間に恵みをもたらすのだ。

 しかし自然界は厳しい。
 大きくなる前に天敵に食べられてしまうことも多いと聞く。
 空を飛ぶ鳥の餌に食べられたり、あるいは人間の綿あめの業社に捕まったり……
 研究によるとこうして綿あめから入道雲になるのは、1パーセント以下らしい。
 綿あめにはたくさんの苦難が待ち受けているのだ。

 だが俺は信じている。
 このまま何事もなく大きくなり、そしてこの地に戻ってくるのだと……
 そしてまた雨と綿あめを降らすのだ。

 もちろん勝手な俺の感傷だ。
 綿あめを食べた後は、いつもセンチメタルになってしまう。
 歳を取ったせいだろうか、涙脆くていけない。

 俺が放流した『残りかす』はもうすでに見えなくなっていた……
「元気でやれよ」
 空から目線を下ろすと、先ほど頭上を通った入道雲が見える。
 この入道雲も、だれかが放流した綿あめなのだろうか……

 俺はそんなことを考えながら窓を閉め、綿あめの無事を祈るのだった。

6/30/2024, 12:55:47 PM

“運命の赤い糸”

 そんなものが本当にあったとして。

 繋がっていないのに、まるで糸がそちらに伸びているかのように振る舞うのはやめてほしい。

 それは目には見えないのだから。

6/30/2024, 12:55:01 PM

赤い糸
私の兄は、毎日絵本を読んでくれていた。
だけど急に兄が「俺、結婚するんだよ」っと言っていた。私はおめでとう、と言った、兄はだから今日が絵本読むのが最後なんだ。っと言っていた、私はじゃあ、お兄ちゃんと好きな人の出会いの話聞かせて。兄は、話始めた。バイト中に迷惑行為していた客がいた、その近くにそれを注意していた女の子がいた。その子が客に突き飛ばされるのを見てとっさに体が動いたんだ。その客を睨むと客は逃げたらしい、女の子はありがとうございますっと言ってどこかに行ってしまった。これが恋の始まりらしい、その後連絡のやり取りしている間に運命の赤い糸が見えた、東京ツリーの下で告白した、女の子は、もちろんと言ってくれた。私は運命の赤い糸をみたいと思った。




                 妹リンゴ

6/30/2024, 12:54:51 PM

もしも運命の赤い糸が本当にあるとしたら補強して極太のパイプにしたい。糸じゃ脆過ぎる。もうこちとら三十手前だ。相手まで辿りやすいように運命を強固にさせてくれ。

もう橋。赤い橋レベル。お互いが歩いて近づき合うことができるまでの幅と安全性が欲しい。赤い糸の観点からすれば恋愛に必要なのは心理学ではなく建設業。突貫工事でお願いしたい。あとリアルの方で一軒家も無料でお願いします。できるだけいい土地で。赤い糸とかどうでもいいので。

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