『赤い糸』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あるのかな 赤い糸
みんなこの人だって寄り添うのに
それぞれ違う方向に行ったり
どちらかの思いが強すぎて
お互い憎みあったりする
あるなら最初からつながってほしい
でも糸は強かったり弱かったりする
絡んだり切れたりする
切れてもまた
結びなおすこともできる
自分で糸を紡ぐのもいいかもな
君の左の薬指と
私の左の薬指
繋ぐものが赤い糸でありますように
あまり綺麗とは言えない自分の左手を眺めて、そんなことを考えた
ハンドクリームとか、ネイルオイルとか
少し自分の手に気を遣ってみようか、なんて
お気に入りの赤い靴をはいて、リサちゃんはお母さんと一緒に手芸屋さんに入った。毛糸売り場のコーナーに行くと、お母さんは真っ先にお買い得品のワゴンを見に行く。
「リサ、これはどう?」
振り向いたお母さんの手には、10玉入りの黄色の毛糸のパック。
「やだ、リサはあかがいい。」
ワゴンの中をくまなく探すも、赤い糸はない。
「ピンクならいいんじゃない?」
「だめ。」
すぐそばにある棚に駆け寄ったリサちゃんは、真っ赤な毛糸を一玉取り出す。
「これがいいよ。」
リサちゃんの所にゆっくりと歩いてきたお母さんは、値札をまじまじと見つめる。
「10玉で3850円か。」
そう言うと、お母さんは毛糸を一つ手に取って丹念に触り始めた。無言のまま、赤い糸を見つめるお母さん。
「ねえねえおかあさん。リサ、やっぱりきいろもすきだよ。」
リサちゃんが持っていた赤い糸を棚にしまおうとすると、
「やっぱり、これにしよう。リサ、かご取ってきて。」
リサちゃんは急いでかごを持ってきてお母さんに渡すと、二人で赤い毛糸を一つずつ数えながらかごに入れていく。
「10。」
最後の1個をかごに入れると、リサちゃんはお母さんに抱きついた。
「おかあさん、ありがとう。このセーター、たいせつにきるから。」
「まだ出来てもないのに。」
お母さんはリサちゃんの頭をなでながら、クスッと笑った。
「けいとがあまったら、くーちゃんのセーターもあめる?」
「くーちゃんは寒くないから、セーターはいらないんじゃない?」
「ぬいぐるみだってさむいんだよ。」
「毛糸が余ったらね。」
かごを持ってレジに向かうお母さんの後ろを、スキップしながらリサちゃんはついて行った。
ぷちりと切れた音がする。積み重ねてきたものが全て崩れ去った感覚。
「……そっか」
いつもより低い声の彼が落胆まじりな溜息を吐いた。このままでは隣に居られないと思ったから、言った。後悔はしていない。
後悔は、していない。
「…………一緒にいたかったけど」
後悔は、
「楽しかった」
……………。
ぷちりと切れた音がする。
運命なんて大っ嫌いだ。
『赤い糸』
小指に結ばれたそれが
誰かと結ばれる日が来るのだろうか。
赤い糸
君と僕は赤い糸で結ばれている
んあ? なんで赤色なんやろ
愛の赤?情熱の赤?
まぁ愛の赤やとしても糸?
細い
縄ぐらいでいいと思う
木にくくりつけるぐらいの
赤い糸て少し怖いかも
りんご色の大縄
これでいいや
赤い糸
真実な愛なら…
どんなことがあっても
赤い糸は切れないもの
なのかもしれない
たとえ…
そばにいなくても
透明な存在に
なっても
私の赤い糸は今、辛うじて細いながら繋がっている。
いつこっちから切ってやろうか様子を伺ってる。
「運命の赤い糸」
響きはいい。むしろ好き。
けどそんなもんに縛られる人生なんてごめんだね。
糸引き飴みたいなもんでしょ?
いつ当たりがくるかもわかんないし、
他を引き当ててないから今が当たりなのかすらも
わかんないわ。
きっとどこかに繋がっていた薬指の赤い糸は
恋心と共に消えてしまった。
*赤い糸*
赤い糸
貴方は私と結ばれるべきだったのよ
そう言って口づけを交わした
今日は真っ赤なルージュ
ほらね
『赤い糸』
人と人、心と心を繋いだ赤い糸
私たちはいつでもどこまでも繋がっている
あの''赤い糸''が切れるまで
【#11】
赤い糸
誰かと繋がる
ワクワクするけど
震えるほど怖い
好きでたまらないけど
気持ちが重い
誰かと強く繋がるには
私はまだ早すぎた
運命 を 操る
赤 ゐ 糸
此 糸を 辿れば 、
最後は 貴方 と
出会う 事は
出来ますか ?
1度 ぐらゐ
運命 ヲ 信じてみるの も
良 ゐ のかも
しれな ゐ 。
「 #赤 い 糸 」
赤い糸ってあると思うかい?
君たちは。僕はね〜あると思うよ。
人には人それぞれ赤い糸があると信じてるんだ。
そんなのあるわけないだろとか思う人もいるかもね。
でもね、そう思った勝ちだと思うんだ。
こんな考えはダメかな?
でもね、そう思った方が奥さんと出会えたのがとてもじゃ無いぐらい奇跡なように思うんだ。
そう奇跡なんだ。
ねえ、もし君に大事な恋人とか奥さん旦那さんとか親友とかできたときは、それは奇跡なのかもしれない。
大切にしてあげな。
きっとやらないで失うよりいいと思うよ。
だからね、大切にしてあげな。
赤い糸
運命の赤い糸、などと云う言葉があります。曰く、幸せに結ばれる男女の小指は、赤い糸で繋がれて居るのだと。それはよく出来た比喩表現で、そのような小説に使われるのを頻繁に見掛けます。
現実、赤い糸というものはそこに在りません。どのように思いつかれた比喩であるのか分かりません。しかし、とても美しい表現である事は間違いないのです。
もし赤い糸が実在するのであれば、私のそれは確実に彼女と結ばれていたでしょう。事実、私たちは運命の如く惹かれ合い、糸の如く結ばれ、共に在るのです。
しかし、御伽噺の様な幸せというものは、此処には在りません。互いに惹かれたのは、互い以外があまりに醜く、共に在ることが息苦しかったためです。その様な世界は生きるだけでも苦労します。私たちは互いに大きな希死念慮を抱き、且つ大きな生存本能を抱いていました。死にたいと思い、死ぬのが怖かったのです。
私たちが心中を決意した時、真っ先に用意したのは真赤な糸でした。手の届かぬ御伽噺を真似る様に、小指を赤い糸で繋いで心中しました。
彼女は死に、私は死に損ねました。
赤い糸はぷつりと途切れて仕舞ったのです。
運命とは非情で、此処に私は生きています。
「赤い糸」
「私と君は赤い糸で繋がっているんだ」
言いながらさ私の小指と君の小指に赤い糸を結ぶなんて
君はロマンチックだねなんて
あの日の君は少しおかしなこと言うからさ
これからの未来も共にするんだと言いたげな顔で
自慢げにさ
びっくりしたよ君が突然そんなことを言うから
何に影響されたのか知らないけど
突然そんなことを言われても反応に困るんだけど
でも君があまりにも楽しそうに話すもんだから
「そうだったらいいね」なんて性にあわない事言ってさ
恥ずかしかったよ正直ね
"またね"
今日もお馴染みの言葉で別れる
私は手を振っただけだった言葉を返さなかった
後に私はこのことを後悔した
まさかこれが最後の言葉になるなるて思わなかった
交通事故にあったなんて君らしくないじゃないか
ずっと一緒にいるんだろ?
なんで先に逝ってしまうんだい?
約束したじゃないか
君の手には赤い糸がより濃くなってあった
嘘つき
見ることもできない、確かめることもできない、それでも誰かと繋がっていると信じたい、それがあなたとだったらどれほど嬉しいことでしょう。
いえいえ、見ることができず、確かめることもできないからこそ、繋がっていると、あなたと繋がっているかもしれないと望むことが許されるのです。
この見えない糸は希望なのです。
一人ではない、この糸の先に、私が、そして私を待ち望む誰かがいるという希望なのです。
だから、どうか私にその糸を見せないでください。希望が掻き消えてしまわないように。
赤い糸。
運命の二人は赤い糸で結ばれている、なんてさ、
端から見たら大層麗しい話。
ドラマチックにかき鳴らしたい。
我が身となるとピンとこないけど、
多分、赤い糸は小指に巻き付いているんだろう。
(自分で運命を選んだと思っているけど)
赤い糸で君の薬指一周分 それだけの長さがどうしてもわたしのものにならない
私と君が赤い糸でした結ばれているのなら
今すぐこの気持ちを伝えたい