『誰よりも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰よりも、ずっと
こんな人がわたしの身近にいます。
「私は誰よりも、ずっと努力してきました。」
そう周りに話すし、努力してきたという自信も伝わってきます。
努力が苦手なわたしには、近づきたくない人です。努力してるつもりでも、なかなか努力してるように見えないタイプなのです。その人からみたら、努力が足りないってことでしょう。
わたしからいわせたら、自分の努力は人に伝えるものではないと思います。
否定的な発言になってしまいました。
なるほどね。
ケンジ君好きなのか。
ごめんね、ちょっと聞くけど、一年前だよねフラれたの。
そっかぁ、それでも。
うん。
まぁね。誰よりも、ずっと、好き。
わかる、わかるよ。泣き、泣きな。
お酒はちょっと控えて、うん。
トイレ? 気持ち悪くは無いよね。よかった。ゆっくり行き。
いやさぁ、私、ケンジの彼女って知ってて言ってるのかなぁ。
多分一回浮気してるし。
そぉ、でも今までの関係性ってあるじゃん。
ねぇ。
あ、おかえり、うん。
話聞こう、言ってみ言ってみ
君の空気はまるで
雨が降る3秒前
いちばん憂うつで
重たいあの瞬間
誰よりもずっと真っ暗な
あなたのその存在
誰よりもずっと分かれるって
思ってしまったから
出来ないけれどがんばって
話しかけてみるよ
イヤホンから漏れるその曲
わたしも大好きなんだ
君はあの子を選んだけど
私はずっと、
誰よりもずっと君のことが好きだったよ
題 誰よりも、ずっと
S先生へ
本当はちゃんとした便箋に書きたかったけれど、ルーズリーフしかなかったのでこれで許してください。
今日、初めて授業をサボりました。さっきまですごくドキドキしていて、今からでも教室に戻ろうかと思っていたけれど、30分も経てばもう、私を脅迫するものはなくなりました。
今、学校の屋上にいます。本当は生徒は立ち入り禁止で、鍵がかかっているのは知っていたけれど、他に思いつくところもなかったので来てみました。その時に、ちょっとした賭けをしてみました。屋上の扉が開いたら勝ち、開かなかったら負けという賭けです。
祝福してください、私は勝ちました。あー天啓かしらって思って、なんで鍵がかかっていなかったのかとか、そもそもここに来るまでに授業中と言えど誰にも会わなかったなとか、深く考えることを止(や)めました。
本当はこんなものを書くつもりはなかったのですけど、なんだか寂しくなってしまったので、これをS先生へ向けて書くことを許してください。
先生は初めて会った時から私に優しかったですね。でもそれは、それが先生の仕事だからと私は分かっていました。新卒の精神科医として、目の下にクマを飼うほど、お仕事を頑張っているのだと思っていました。でも私は、あなたを信用できなくて、本心を話そうとしませんでした。先生の仕事は、多くの人の苦しみを取り除くのではなく、苦しみを聞くだけだと知っていましたから。
先生はよく、私が些細なことをする度に、私に「ありがとう」って言いましたね。でもそれはマニュアルなのだと分かっていました。ありがとうという言葉は人に価値を与える言葉だから、患者さんにたくさん使いましょうね、っていう上司の指示なのでしょう。
でも、あることがきっかけで、私の先生に対する色眼鏡は取り外されたのです。
先生は覚えているでしょうか、もしかしたら、私の知らないところで、他の人にも同じことしていたら、覚えていないでしょうが。私が、両親の離婚のことでどうしても耐えられなくなって、夜に家を出て行ったあの日、先生は公園でうずくまっていた私を探しに来てくれましたね。私、その時初めて、先生に本心を話したんです、生きているのが辛いって、寂しいって。その時は、先生が先生でなく、ただの優しい人だったから。
でも私は、先生には先生でいて欲しいのです。もし私が、優しいあなたに縋って、生きながらえたとしても、それは人の生命を吸って生きる吸血鬼と同じなのです。
そうなると、私には1本の道しかありませんでした。
でもとても怖いので、私は“確実に負ける賭博”をしていたのです。勝ったら死に、負けたら生きる、そういう賭けです。実は何度かそういうことをしたことがあります。いつも確実に負けるので、今回も負けると思っていましたが、勝ってしまいました。ただそれだけの事なのです。
長々と書いてしまってごめんなさい。つまり私は、誰よりもずっと、どこまでも優しいあなたが、重荷を背負わないようにと願っているのです。自惚れていると思うかもしれませんが。
あとは、このルーズリーフを三つ折にして、“遺書”と名前と、この手紙を最初に見るのはS先生がいいということを書くだけです。遺書と言うには、全然キチンとしていませんが。
今から飛び降ります。どうか立派な先生になってください。
サヨナラ
普通とか誰とか抽象が過ぎる。世界の平均値を誰と呼ぶなら割られたひとりも貴様のことなので貴様が平均値。即ち誰。
自分が普通なわけが無いとかほざくならそれは、そう思う大多数が80億にいないことになる、わけが無い。なので所詮貴様は普通であり、大多数の『誰』のうちの一人なのだ。
Qのつまり超えなくばならぬ『ずっと』が指し示す『誰』は貴様以外に他ならない。
A、明日は今日より楽しいことしようね。はい論破。
そっちだ!
そっちだよ!
どっち!?
そっちだよ!
こうして僕らは2階の窓辺に座って、
あぐらをかいて暮らしていた。
それは肌寒い10月の頃だった。
※ポケモン剣盾二次創作 マクワとセキタンザン
ずっとやりたい仕事があった。
マクワの本業はジムリーダーであり、観客の前でポケモン勝負を行ったり、ポケモン及びジムトレーナーの教育と育成が中心だった。だがそれ以外のファンクラブのイベントを開いたり、精力的に活動していることは有名だ。
しかし他にも興味は尽きない。出来れば商品を勧めるものや写真の撮影にも携わりたいと思っていた。撮影のノウハウも、ファンからの出資で自分の写真集を3冊出している程度には経験がある。
スポンサーの担当と打ち合わせをするたびに、その辺りの仕事があればぜひ、と常に念を押していた。
その甲斐あってか、とうとうスポンサーからクライアントとして、新しい商品のCM撮影と、宣材用写真撮影の両方の依頼がやってきた。
「なるべくセキタンザンと一緒にお願いします。その方が良い画が撮れると監督の方から」
ポケモンにも、撮影用に訓練されたタレントポケモンがいる。けれど今回の撮影は、バディと一緒で良い、むしろバディとの撮影をしてほしいという話だった。
マクワは台本や香盤表などの資料を受け取り、目を通した。確かに撮影内容は、普段のトレーニングをしているセキタンザンであれば難しくないだろう。
スタジオ内でいつも行っている技を出し、それを撮影するだけだ。カメラや機材、スタッフに囲まれているという違いはあるが、問題はない。しかし折角だ、撮影内容に合わせた見栄えの良い見せ方をさせたい。もっとも、普段から客を沸かせる意識を持って訓練しているバディのことだ、そう難しくはないだろう。マクワは判断し、ジムでの業務終了後、練習を重ねた。
ひとの居ないキルクススタジアムの中で、岩を呼び出させる。スマホロトムに撮影させて、見え方を確認する。今RECを回していた映像をじっと睨むように見つめた。
「撮影用なので、もう少しゆっくり落とせますか。……ああ、今のタイミングはよいです。もう一度行きましょう」
セキタンザンはじっと意識を集中させて岩石をいくつも呼び込むと、空中からばらばらと振り落とす。煙が上がり、乾いた砂の香りが辺りに広がった。
「……その高さだとどうしても小さいものが目立ちますね。サイズをある程度一定に保てますか。練習してみましょう」
「シュ、シュポォー」
再び宙に岩石が浮かび上がる。マクワの指示通り、岩の大きさを揃えるように意識を変えた。そしてスマホロトムの前に転がした。
「もう一度」
それから同じことを何十回も繰り返し、ようやくセキタンザンは解放されるのだった。
どっと身体の奥から疲れが溢れてきて、それを捨て去るように大きくため息を吐き、その場に座り込んだ。
「お疲れ様でした。明日の撮影は滞りなく出来るでしょう。楽しみですね」
「ボオー」
マクワがミックスオレを渡すと、瞬時に空瓶の硝子の底が光を通し、床を照らす。
2人はまだ気が付いていなかったが、既に日付を跨ぎ越し、明日は今日になる頃だった。深夜のキルクスタウンには、しんしんと雪が舞い降りていた。
◆
迎えた本番のことは、セキタンザンの記憶のなかにはなかった。
撮影スタジオは広いものの、たくさんの人がいて、たくさんの機材がセキタンザンを取り囲んだ。クレーンに乗った人間とカメラや、横のカメラ。それに謎の白い板を持ってセキタンザンの前に座り込む人。大きなモニターが自分の方を向いて置かれていた。他にも無数の人が同じ室内にいる。
背景も床も全部緑色に塗られていた。一度技を繰り出すたびに、出した岩を片付けるため動かなければならず、何度も移動するはめになり、その度にもう一度集中を取り戻さなければならない。マクワとやった練習とは全く違っていた。
さらにこれにはマクワもしっかりと見ていて、少しでも出すタイミングがずれたり、形状が違うとこの撮影を取り仕切っている監督よりも先に指示を飛ばすのだった。
「岩が揃っていません。……時間はまだありますか? 撮り直しをお願いしたいです」
「OKです。ではテイク4-5!」
カチンコの音が何度も高らかに響いた。それでも撮影自体はスムーズに進み、予定よりも早めに終了した。マクワだけでなくセキタンザンも花束を受け取り、撮影スタジオから出た。
控室で帰り支度を済ませセキタンザンをボールに戻す。外に出るとスポンサーであり、マクワとの窓口を担当している男が見送りに現れた。
「いやあすごかったですね、マクワさん。厳しいと聞いていたけどここまでとは」
「見苦しく申し訳ありませんでした」
「とんでもない! すごくいいのが撮れたって監督もカメラマンも喜んでました。実は最後のセキタンザンのシーン、最初はなかったけどあまりに上手く撮影してくれるからって、当初と変更してセッティングしたんですよ」
「そうだったのですね。それはよかったです」
「十分セキタンザンもタレントになれるんじゃないですかね。……いっぱい練習したでしょう? お忙しいのに……本当にどうしてそこまでしてくれるんですか? ああ、お聞きしたかったんです、どうして撮影に拘ってらしたのか知りたくて」
「いえ……ただぼくが負けたくないだけです。彼を……いわポケモンを魅せることに関しては一番でありたい。撮影の仕事は……証拠としてずっと残りますから」
(ああ、そうか。マクワさんは元々こおり使いの家系で生まれ育った後継者で……いわは誰よりも、ずっと遠いのか)
開け放しの玄関から凍えるような冷たい風が吹いた。サングラス越しに見える青い氷の瞳には、硬い意思がじっと浮かんでいた。男は軽く手を叩く。そうすることで彼の背中を押し、彼がいわタイプへと抱える『見えざる距離』を狭めてあげられるような気がした。
扉の外では、既にアーマーガアタクシーが待っていた。
「今日は本当にありがとうございました、それではまたよろしくお願いします。次連絡する時には完成品の確認をお願い出来るかと」
「こちらこそありがとうございました。楽しみにしています。また撮影の機会がありましたら、是非」
マクワが後部座席に乗り込むと、男はお辞儀をした。アーマーガアが大きく羽ばたくと、タクシーが高く高く舞い上がった。
「いやだ……いやだ……いやだ……」
彼女が独り言を呟いている。
何もない部屋の隅で、耳をふさいで蹲りながら、焦点の合わない目を見開いて。
「うるさい…うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい――」
震えとともに声が大きくなる。頭の中で過去のトラウマが交錯して制御が出来なくなっている。こういうときはただ黙って静かに側にいてやるのが得策である。
ゆっくりと彼女に歩み寄り、屈んでそっと胸に抱く。
彼女がすがるように胸にしがみついてくる。シャツを掴む手に力が籠もる。
「あ"あ"あ"ァ"ァ"ァ"ーーー……ア"ア"ア"ア"ア"………」
獣の様なうめき声を立てて身体が強張る。その背中を優しく撫でる。彼女の正気が戻るまで、じっと静かに耐え忍び、待ち続ける。
これがこの先あとどれだけ続くか分からない。だけど、彼女がこれからもこうして自分を求めてくれるなら、僕はいつまでもこの"習慣"を繰り返す。彼女が求める限り、いつでも僕は拠り所になる。
ずっと、誰よりも僕が彼女に相応しいから。
『誰よりも…』
誰よりも、ずっと
明日は 今日よりもっと
僕の手が 君の頬にそっと
君の指にやっと
この先 死ぬまでずっと
私は貴方のことがとっても大好きなの。
いつも笑顔なところとか、なんでも前向きに頑張るところとか、私の好きなことを一番に尊重してくれる優しいところとか。
そんな貴方が大好きなの。
...あのね、そう思うのは“貴方”だから。
貴方だから、かわいくて愛おしく感じるの。
疲れていて笑顔じゃない時だって、落ち込んで弱音を吐いちゃう時だって、わがままを言ったって。
そんな貴方だって、私は大好きだよ。
だからね、お願いだから「今は、君の好きな僕じゃないかも」なんて言わないで。
どんな貴方だって“貴方”だから、私は全部まるごとひっくるめて、大好きなんだよ。愛してるんだよ。
これからも、ずっと。
誰よりも、ずっと。
落ち込んでいる恋人に愛を伝える話
ーお題「誰よりも、ずっと」ー
『フルーツケーキにグレープジュース』
その甘酸っぱさに寄り添って 幾許かの夜を超えてきた フルーツケーキにグレープジュース 何気なしの取り合わせ 君はほろ苦い笑顔を浮かべる 馴染みの駅の昔からある洋品店の裏事情を妄想しながら歩く
行きも帰りもそうだった 君も一緒になって妄想して歩く フルーツケーキにグレープジュースなんともいえない取り合わせ
誰よりもずっとほにゃらら〜
よく聞く言ってしまえば陳腐な言葉だと思う。確かにそりゃすげえやと思う人はポツポツこの世にお生まれあそばしてたりするけど、人類のほとんどはみんな似たり寄ったりで頭飛び抜けた人なんてほとんどいない。
努力も生まれ持った能力も才能の一種だし結局才能頼りの横並びの人類であるから、何も気にしなくていいよ。
多様性の尊重は凹凸の激しい人々を受け入れるというよりは無理矢理整えるのを止めるといった印象。
受け入れなくとも元々割と均一である。
夜も深まりすぎて自分が何を書いてるかよくわかってない。寝ろ。私も寝る。
誰よりも、ずっと
幸せで居て欲しい。
願う事なら、私にも
まだ出来るから。
深く堕ちかけてる私に
身を乗り出して
手を差しのべてくれたね。
あなたは、私に思いやりを
みせてくれた初めての人だった。
だから、誰よりも、ずっとずっと
貴方が幸せでありますようにと…
貴方の連絡先を消したあとも
このままずっとずっと願い続けるから
【お題:誰よりも、ずっと】
誰よりもずっと愛していたよ…
君と過ごしたこの2年半…
ずっとそばにいた…かわいい君へ…
初めて出会った君は、箱を噛みちぎって出てきたよね…
僕はとても驚いたよ…かわいい妖精さんが出てきて…とても驚いた……
僕が新しいおもちゃを買ってあげたら、君は興味津々で噛んでいたね…
君は僕と出会った日から2年経つと呼吸がどんどん荒くなってとてもしんどそうだった…
ごめんね…
ごめんね…
何もしてあげられなくて…
半月もしんどかったよね…
ごめんね……
あの少し肌寒い夜に…君は僕の胸のなかで静かに息を引き取った…君の小さな体を抱きながら僕は目を赤くして眠りについた…
ねぇコロちゃん…
君は今幸せに暮らしていますか?…
君が大好きだったご飯はちゃんと食べていますか?…
魂はないけれど、君の身体は柚子の木になって大きくなっているよ……
君がいなくなった家はどこか物静かでとても寂しいよ……
でも……君に心配させたくないから頑張って生きているよ……
これからも、この命が尽きるまで…精一杯…生きるよ…
僕が世界で一番愛した君へ…これからも愛し続ける君へ…
君がどこかで幸せに暮らしていることを僕は心から願っているよ………
誰よりも、ずっと
誰かを気にしなくていい
誰かと比較する必要はない
誰かに価値基準を置く必要はない
その誰かはどれくらいのもの?
ずっとって死ぬまでって意味かな?
ずっとである必要もない
必要な時に必要な分だけあればいい
そもそも選ぶことは出来ない
偶然がほとんどで
それから選ぶだけだと思う
誰よりも、ずっと
それは誰かに任せておけばいい
誰がどう思おうと
それはそれだけのこと
自分に思い当たったりしたら
その時は自分でも考えて見たらいい
その時がくるまではずっと放置でいい
ほとんどは気にする必要はないし
必要ならその内に出会うと思う
でも最初はよく判らないし
その後も一時的に気にするだけでいい
ずっと誰かに言われても
誰か自体は必要だけど
誰か自体のことはよく知らない
誰かをよくは知らない
誰かが正しいんだとしても
あなたが間違えているにしても
あなたにはあなたの
誰かには誰かの道があり認識がある
誰かを重大事する必要はない
誰かを重大事だと思うなら
それはあなたにとってその時に必要だと
そう思ったってことで
結局はあなたの問題
あなたはあなたが判るように
あなたに問いかけてみるしかない
誰かが充分な物差しになってたとしたら
それはあなたを見失ってる
自分のことなんて
その時がくるまで
そのことに気がつくまで
そう思ってたって程度のこと
あなたにとって誰よりも、ずっと
でも誰かにとってはなんてことのない
ただそうあるって話
あなたはあなたの順番で進めばいい
誰かってのはあなたにとってであって
誰かがあてつけても
それは劣等感ややり方の不服
誰かにあなたは判らない
あなたも誰かを判らない
必要なことは常にあなたにある
誰かにはない
どう思おうが別にそれは誰に必要なだけ
そんなことより
あなたはあなたがやった結果だけで
そこからやりたいこと
出来なかったこと
したいことに励めばいい
それまでの参考程度にしかならない
私は私になるだけで
誰かのようになろうとも
なりたいとも思ったことはない
そりゃたまには
いいなって思ったりするけど
どんなに目指して真似て
叶えようとしたり嘆いたりしはしても
あなたは誰かではないんだから
あなたが選べばいいんだよ
あなたが思う誰かも
誰よりもずっとそうだったとしても
あなたの判断に過ぎない
そもそも誰もかもが違うし
方向性も違うんだと思ってる
言葉にしたら同じに見えるかもしれない
だけどそれは言葉だけが同じで
意味や価値は別物だと思う
あなたはずっと
誰よりも、ずっと
そうだと思ってはいても
それはずっと狭い世界でのこと
あなたの世界のこと
特別視する必要はないと思う
あなたにはあなたの
出来ることしか出来ない
もちろん誰よりも、ずっと
あなたを好むのはあなたで
やってきたことも考え方も
入口も違うんだから
そこだけに囚われると不自由だし
同じようにあろうとしても
結果はまるで違うだろう
同一視することで
あなたとあなたが一時的に救われるかも
けどそれは別々のことで
ちょっとしたヒントに過ぎない
その余裕があることは
あなたがまだ前に進めれるということ
ずっと続いていく
あなたがあなたを続けていける限り
あなたが誰かになる必要はない
優越も劣等もちゃんと見れてないことの
現れの一種に過ぎない
結局はあなたがどうしたいか
そのためにどうするか
ずっとそんなことをしなくても
あなたはあなたでいいんだよ
気がついたらあなたはあなたのずっとを
続けてしまっていて
誰かなんて関係ないって判るはず
あなたにとって誰よりも、ずっと
あなたよりも判ることもなくはない
だけどそれはあなたが判る範囲でのこと
私は何故そうなのか
いまだに良く判らないんだけど
あなたはあなたがやった結果を手にする
それが誰かを意識したにしろ
あなたが拘ったあなたの出来事
誰かなんてそこいらにいる少数の中の
ごく一部に過ぎない
あなたはあなたを制限しすぎている
あなたが思うより世界はずっと広いし
良く判らないものだと私は思ってる
同じことをずっとなんて出来はしない
気がつけばひとくくりにして
ずっとって思ったりはするんだけど
誰よりも、ずっとかなんて判らないよ
【誰よりも、ずっと】
誰よりも、ずっと近かった。小さい頃はそんなこと思わずにただ、みんな友だちみたいに無邪気に遊んでいたんだ。
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ!」
公園で遊んだら誰でも仲良し。怖いもの知らずだった。それが今じゃどうだ。この有様だ。毎日、人との対話で精神をすり減らしながらギリギリで息を吸う。あの日、遊んでいた子たちは今何をしているんだろう。そんなことを思いながら夜遅くなった人の少ない道をわずかな流れに沿って歩く。鬼ごっこまたしたいな、なんて空を見上げながら思う。私の青春は、私の昔の強さは、見当たらない。いい子にしたのに私は迷子。
「捕まえた。」
歩いていたら後ろからそんな声がした。ふと振り返ればそこには“友だち“がいた。鬼ごっこをしたうちの一人。初恋の男の子。家が未だに近いことは知っていた。職場が近いことも。こんな時間まで仕事かなんて同情せざるを得ない。
「迎えに来たよ。」
「なんで、迎えに。」
意味が分からずに手を引かれた。付いてこれば分かると言ってある場所へ導かれる。でも、こうして手を引かれるなんて昔以来だった。
「足が遅いのなんてなんだ。手を引いて走れば引っ張られて早くなれるだろ?」
足が遅くても鬼ごっこが好きだった理由。手を引かれるままに私は昔みたいに笑いだしてしまった。
「ねぇ、迎えに来たならどこまで連れて行ってくれる?」
「誰よりも君を愛すよ
だから、僕以外を見ないでくれ
君の居場所は僕の隣だけでいいんだ」
なんて言ってくれる人が欲しい
言ったことはすべて帰ってくる。だから、私は全力で君を褒めるんだ。
「誰の為でもなく自分の為に」
「普段の自分」 るり
私は自分が嫌いだ。
何もかもが嫌になる、そんな自分が嫌いだった。
1、彼との出会い
ある日、私のクラスに転校生が来た。彼とは初めて会うのに、どこか惹かれてしまう。彼は長谷川湊と言うらしい。彼は私とは違いとてもハキハキ喋りとても明るい性格だ。彼はとても転校初日とは思えないほど、クラスに馴染めていた。そんな彼の姿を見て、私は心に釘が刺さったようだった。
誰が私に近づいてきた。
「美幸!!転校生まじでかっこよくない?惚れたかも〜」
彼女は私の親友山田咲希だ。彼女とは小さい頃から一緒で長年の付き合いだった。
寝ます
【誰よりも、ずっと】
知っているよ。
クールな一匹狼を気取っている貴方が、本当は寂しがり屋で愛されたがりな事。
でも欲しいのはあの子の愛だけだって事。
全部知っているよ。
誰よりも、ずっと前からね。
私の何が駄目だったんだろ。
誰よりも、ずっと側にいたのに。
誰よりも、ずっと好きだったのに。