誰にも言えない秘密』の作文集

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誰にも言えない秘密』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/6/2024, 2:28:54 PM

昔。遠い昔。
真白い狐に恋をした。
退屈で面白みのかけらもない、将来の夢をいつも聞いてくれていた。決められた未来に逆らう不毛な行為を、否定しないでいてくれた。
そんな優しい狐に恋をしていた。

それが、始まりだった。


目を開ける。
廃れた神社の社。いつもと変わらない、始まりの景色。

「やあ。大丈夫?」

社の前に座り、にこにこと笑って手を振る少女。
あの日の自分を模したその姿に、堪えていた涙が溢れた。

「うわっ、だいぶオツカレだね」
「もう、嫌、ですっ!あの狐。怖いっ」
「あぁ、うん。それは仕方ない。アレだし」

少女の膝に縋りつき、泣きながら愚痴を溢す。

「前はっ!あんなに、胡散臭く、なかったのに!やだっ、もう!あと何回、生まれ変わったら、満足して、くれるのっ!」
「それは、まぁ…お察しって、ヤツ?約束しちゃったからね。諦めるしかないよね」

優しく頭を撫でながらも、少女の紡ぐ言葉は酷く残酷だ。
変わらない現実に、始まりの自分を恨めしく思いながらひたすらに泣き続けた。


俗にいう、前世の記憶を持っている事に気づいたのはいつだったか。
ぼんやりとした記憶の中に、いつでもあの狐がいた事に気づいたのが始まりだったように思う。
あの狐。
一番古い記憶の中の狐は、真白い毛並みをしていつも優しく話を聞いてくれていた。
憑物筋の家系に生まれ、けれどそれに反発して将来の夢を語る子供の相手はさぞや退屈だっただろうに。嫌な顔一つせず、話を否定せずに聞いてくれる唯一の存在が、あの時の自分にとって何よりの救いだった。
だから、

『大きくなっても、いっしょにいましょうね』

約束してしまったのだ。
人でないモノとの約束が、どんな意味を持つのか分かっていながらも。

「約束はねぇ…どうしようもないからねぇ。しかも、約束果たす前に沈められちゃったからねぇ」

どうしようもない、と少女は繰り返す。
沈められたと言うが、その後の事をよく覚えてはいない。
気づけば生まれ変わり、それから何度も生き死にを繰り返して。その繰り返しの生の中、いつの間にか人の形を取るようになった狐は常に側にいた。特に何かを求める事もなく、始まりの時のように話を聞き、相槌を打つ。
決して離れる事のないその執念が、笑みを形作るその瞳の冷たさが、ただただ恐ろしかった。

「縁切りしたい。狐に怯えなくていい、人生を送りたい」
「切っても…また繋ぐだろうからね。何代か後に、酷い事になってもいいなら、切れる子、連れてくるけど?」
「…遠慮します」

いつの生だったか。
影に揺れる二つの尾について訊ねた事があった。
その時の嬉しそうな、愉しそうな笑みと、戻った狐の丹色の姿は、出来れば二度と見たくはない。

「それがいいよ?人生最短記録を更新したくないもんね」
「余計な事は言わない。大丈夫。ちゃんと覚えてる…同じ事は、繰り返さない」
「その為に残しているからねぇ…っと、こんなもんかな?」

撫でていた手が離れ、顔を上げる。
はっきりと覚えている記憶。曖昧に霞んだ記憶。
それらを確認し、立ち上がると深呼吸を一つ。手を伸ばし、握り、開く。足を上げ、下ろす。小さくも細くもない、筋張った男の手足。
そうして自分の今の姿を正しく認識して、意識を切り替えた。

「いつもありがとうございます。この事はどうか内密に。特に、あの狐には内緒でお願いします」
「分かってるって。夢《ココ》は誰にも覗き見られる心配はないよ。大丈夫大丈夫…じゃあ、いつものように抜き取った記憶《コレ》、もらうね」

手にした紺色の飴を口に入れ、にこにこと少女は笑う。

「相変わらずしょっぱいねぇ…あ、現実《あっち》に戻ったら、藤ちゃんによろしくね?」
「分かりました。ちゃんと伝えておきますね」

手を振る少女に頷いて、目を閉じる。

段々と薄れる意識の中で、どうか明日は平穏にと。
いつものように意味のない祈りを、誰にでもなく呟いた。



20240606 『誰にも言えない秘密』

6/6/2024, 12:41:28 PM

誰にも言えない秘密

今年、丸馬津高校に赴任してきたある女性教師がいた。着任式で、全校生徒に初めて姿を現したときから、彼女は美人、かわいいと話題になっていた。教科は美術で、その美しい容姿に似つかわしい。しかし彼女の表情はクールで、どこか闇を感じた。実は彼女、前にいた高校であることを経験していた。

6/6/2024, 11:52:36 AM

(二次創作)(誰にも言えない秘密)

 父の友人であるタカクラが管理する牧場用地にやってきたシオンは、いわゆる新米の牧場主だ。
 インディゴの月10日、ようやくわすれ谷に到着したシオンは、早速、タカクラに連れられて谷中を回った。年末で、かつ雪が降っていたこともあり、皆家にいてくれた。お陰様でシオンはスムーズに自己紹介を終えることが出来たのだが、その胸に去来するのは、言葉に出来ない懐かしさであった。
(セピリア、マッシュ、ベスタさん)
(ロマナさん、ルミナちゃん、セバスチャンさん)
(ガリさんに……ニーナさん!)
 とうの昔に亡くなったはずの彼女が元気に歩いている姿を見られて、ひととき胸がじんとするシオンである。同時に、あと一年と少しで彼女とまたお別れしなければならないのだと思うと、今から寂しくなってくる。今度は、もっと、彼女を気に掛けて、お話をして、親切にしてやろうと心に決めた。
 牧場用地に戻って来て、それまで最低限の会話しかしなかったタカクラがシオンを振り返る。
「どうだったか、わすれ谷は」
「いい人ばかりで、仲良くなれそうです」
 シオンの素直な答えに、タカクラは満足そうに頷いた。
 明日になれば春になる。パーモットの月、ほぼ未開拓の敷地に、何を植えようか。シオンは考えを巡らせる。最初からいる牛を可愛がりつつ、ミルクが多く産出されるうちにある程度の資金をためて――そうだ、今回は誰を選ぼうか、とシオンは微笑んだ。
 シオンには、前世の記憶がある。右も左も判らぬまま、父の古い友人を頼ってわすれ谷に来て、がむしゃらに牧場仕事に打ち込んだ。遊びも恋愛も後回しだったが、何故か結婚を強く望むタカクラの根回しもあり、セピリアを花嫁に迎えた。子供もでき、それなりに充実した人生だったが、彼女には悪いことをしたという罪悪感は残り続けた。そんな折、何の因果か記憶を持ったまま生まれ変わり、今に至るのだ。
(このことは誰にも話すつもりはないけれど)
 明日からのリスタート人生が楽しみなシオンであった。

6/6/2024, 10:47:47 AM

『中間テストが終わった〜!!』と、木田太一君は、声を上げた。
夏音ちゃんが、『木田君、イイネ〜(≧▽≦)ゾン100の明輝みたい(*˘︶˘*).。.:*♡』
と、チャイムが鳴り終わる迄に言った。
木田太一君は、頸を鳴らした。『音聞こえた~?!』とアピールしてきた。
『さぁ〜、帰るかな〜。』と、木田太一君は、言ってカバンに終い支度をし始めてた。
 高橋悟君は、『平安神宮に行こうと、想うけれども、みんなどうする??』と、訊いて来た。異議なしと、みんなは、言った。私も。
私も夏音ちゃんとも陽葵ちゃんも、すっかりと夏服です(≧▽≦)水色のセーラーの襟にレフ板のような白い色に、スカートは、グレイの色。男子は、白いシャツにグレイ色のベストに、黒い色のパンツです。『公共機関を使おうか〜🤔』と、高橋悟君は言った。此処からだと市バスと地下鉄に乗ったら行けるなぁ〜。と、思案していた。
『よし、行くか〜。』と、立ち上がった私たち。『あんず、身体手帖持って来たか〜??』と、高橋君は言った。『じゃん、あるヨ〜。』と、私は、言った。
割引だよね~。『あんずちゃん。一緒に行こう(*^^*)🎵』と、陽葵ちゃんが言った。『あんず、一緒に行こう〜(*^^*)🎶』と、夏音ちゃんもだぁ~(^_^;)
と誘われた、私だった。『あんずよかったな〜。』モテモテじゃん。』と、高橋君と木田君は笑っていた。
 なんやかんやで、平安神宮に神宮に着(≧▽≦)高橋悟君の提案で、ランチはあとからになった。木田君は、ちょっと👎だった。『ブー)
『昨年も来たね〜。』爽やかだネ。』と、陽葵ちゃんは、言った。
鳥居の前で、みんなでお辞儀した。ペコリ。
砂利道を踏みながら、平安神宮へ。
 先ずは、本殿で参拝。『二礼二拍手一礼。』と、高橋君は、声に出して教えてくれた。。私は、肩幅に脚を広げて踏ん張った。
賽銭を投げた。そして、二礼二拍手一礼だネ〜??ト、高橋君を私は見た。高橋君は頷いた。
柏手を打つ音が反響している〜(*^^*)🎶イイなぁ〜。木田君も『お〜』と言った。~~ー参拝を終えて。
私たちは、庭園に行った。もちのろん、有料です。
 新緑がとってもキレイだった~。✨源氏物語や枕草子に因んだ和歌もあった。夏音ちゃんが、いとをかしだネ〜、あんず。と言った。うんと短く返事を私はした。
陽葵ちゃんが『ほら、鷺がいるよ~。』とみんなに教えた。みんなは、何処何処と探した。まるで、緑の中に間違え探しのように鷺は、いた😯❢
木田君は、『こっちには鴨🦆がいるヨ〜。』と燥いだ。
高橋悟君は、『今年も、石渡するか〜、あんず??』と、訊いたの。『よかったらしたいなぁ〜』と私は、遠慮ぎみに応えた。
OKIと、みんなは、言った。木田君は、オレは先に言ってあんずたちを待っているからと言った。
軽やかなステップで、木田君は石渡をして渡った。木田君は、カモン❢と手を招いた。
横は夏音ちゃんで、後ろは、陽か葵ちゃんとで、前わ高橋君が支えてくれた。(^_^;)🙏ありがとう〜(。>﹏<。)
行くよ、あんずたま夏音ちゃんは言った。私は、頷いた。高橋君は、松の木で頭をゴツンと打った。想定していたのに、な。と呟く。『イタッ』と、らしくない高橋君。大きな松の木で、曲線を描いていたの。そういえば、さっき、庭師さんが手入れされていたなぁ〜✨私たちは、『こんにちは☺お疲れさまです。』と、声をさり気なくかけた。
入院している時も、清掃員さんにも、親切2してもらったなぁ〜✨大好きな看護師さんたちに会えなくて超、寂しかった時。コロナ禍で、一人ぼっちの入院生活。ゴミ捨てられるようにベットに袋結んでおくね。と、言ってくれた。おじさん。まだ、身体が自由がきかなくて清掃員さんがベットの角度これくらいかな〜と言われた。(部屋の清掃の時ね。)看護師が私のベットの角度のリボン🎀が結んであった😯❢離れているけれどもメッセージみたいで嬉しかったなぁ〜○o。.ジーン💧高橋君が言った。『あんず、ぼ〜っと、しないの。行くぞあんず❢』と、言った。ごめんね。つい(^_^;)『うん。』と、私は、頷いた。
太小、様々な石を、一生懸命に脚わ伸ばして、高橋君へと、0距離だぁ〜。(。>﹏<。)太陽葵ちゃんと夏音ちゃんと高橋君に、悪いな〜。だから、頑張らなきゃネ(。>﹏<。)
木田君は、あんずもうちょっとだぞ。ファイト!!とゴールで待機していたの。説得力な❢いなぁ〜。エールは嬉しい(≧▽≦)『あれ?!カエル🐸の鳴き声がする〜🎶』と、私は、脚を止めた。
高橋君夏音ちゃ陽葵ちゃんと葵ちゃんも耳をすました〜🎵ホントだぁ~と陽葵ちゃんも夏音ちゃんも高橋君も言った。清涼だネ○o。.ありがとう、カエル🐸さん🎶(≧▽≦)
 『ゴール✋』と、みんなでハイタッチをした。陽葵ちゃん、高橋君、夏音ちゃん、ありがとう〜(T_T)と私は言った。頑張ってたねあんずと陽葵ちゃんは褒めてくれた。。
 神苑みたいなとこで、私たちは、優雅に池の鯉を見たり、亀を見たりした。あっ、小川には、魚も居たなぁ〜。カキツバタや蓮の花もとってもキレイ✨だった。
高橋悟君が。スマホを構えた。写真撮るよ〜。『此処は何処かな??『平安神宮❢』とパチリと写真に。『苺先生に、送信しとくな〜と、高橋悟君は言った。
キンコーンカンコーン🎵とベルがなっていた。
苺さんから、即返信が来た〜。みんなで楽しいそう〜(≧▽≦)さっき、木田太一君からも写メが来たヨ(*^^*)🎶あんずちゃん、石渡、高橋君や陽葵ちゃんや夏音ちゃんに手伝ってもらってよかったネ(*^^*)🎶あんずちゃん、真剣な顔して頑張っていたネ〜(*^^*)🎶良き(≧▽≦)❤チームだネ〜(^_-)-☆⭐また、保育園にも、ボランティアさんで物語を作って来てね🍒もも先生も藤村園長も、みんなも楽しみにしているからネ(*^^*)🎶暑い水分補給して、気を付けて帰っておいでネ(*^^*)🎶またね、みんな。佐々木苺よりと、心の込もったメッセージだった。
じんわり、暑いけれども達成感と爽やかな気持ちで胸がいっぱいになった。陽葵ちゃんが、あんずちゃん、イイ風ふいているヨ〜(*˘︶˘*).。.:*♡と、言った。ホントだぁ~〜✨
終わり

6/6/2024, 10:38:54 AM

「狭い部屋」「誰にも言えない秘密」6/4、6/5

ほぼほぼ完成していたのだが!!!投稿する前に内容が消えてしまったので昨日と今日の分をまとめて投稿するよ!!!なんということだ!!!泣いてもいい?

+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+

ボクが管理する宇宙が危機を迎えたが、なんとか収束させることが出来た!!!あとはどう処理するかを決めるだけ……そう思っていたのに!!!

なんとこの騒動を起こしたのがボクだということになっている!!!アーカイブ管理室からボクが危機の原因となったものを持ち出したという「証拠」もあるらしい!!!

明らかに「改竄された」ログとやらがあるせいで!!!ボクには逮捕状が出されている!!!
全く訳がわからないよ!!!

このまま無抵抗でいれば碌なことにならない!!!
だが動きすぎるとさらに疑われる!!!

ボクはのんびりまったり仕事をしつつ平和に暮らしたいだけなのだが!!!どうやらそううまくはいかないらしい!!!困ったね!!!

だいたい、よりにもよってこの超可愛くて超優秀なボクをこうも大体的に陥れようなんて、真犯人は大胆不敵極まりない!!!許すまじ!!!

そろそろあの狭い部屋で取り調べを受けなくてはならないことだろう。あまり時間は残されていないが、せめてできることはしなければ!!!

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「ねぇ新人くん!!!聞きたいことがあるんだが!!!」
「はい、何でしょうかぁ?」

「事情聴取ってさぁ、リモートで受けちゃダメかな???」
「えぇ……一応聞いてみますがぁ、情報漏洩対策のためにおそらくできないかとぉ……。」

「もうひとつ聞いてみるが、取り調べって100年はかかるよね???2時間ぐらいで終わらせられないかな???」
「100年を2時間で?!……本部に相談はしますがぁ……。」

「……話はしてくれるんだね。というか、キミはボクの身柄を確保しにきたはずだろう?しれっとボクの味方しちゃっていいのかい?」

「あぁ、そうですぅ。ホントはダメなのですぅ。」
「でも、憧れの先輩が窮地に陥っているのを見ていて不安にならずにはいられませんよぉ!」

「よ〜しよし!かわいいかわいい!」「わぁ〜〜!」

「ところで、ボクのデータの解析は済んだのかい???」
「もちろんですぅ!」

「途中で追加データを渡して悪かったね!!!事件発覚以前のデータも渡さないと詳細がわからないから資料としてよろしくないと思ったのだよ!!!」

「賢明なご判断ですぅ!」
「さすがボクだねえ!!!」

「そうそう、で、キミの解析結果を教えてくれたまえよ!!!」

「わたしがデータを解析した結果、あなたがクロである可能性は0.000001%以下なのですぅ!」
「その通り!!!実際は0.000000%なのだが!!!」

「なにを根拠にそう判断したんだい???」

「えぇと、まずは感情のデータを読み取ったところ、ほとんど安定していたのですぅ。それからぁ、事件前に検出されるはずの悪意が確認できなかったことも挙げられますぅ。」

「それからぁ、事件発覚から対象の無力化まで、非常に迅速に対応されていたのですぅ。」

「あとぉ、強いていうならば、成果に対する執着よりも宇宙に対する愛が大きいことも根拠なのですぅ!」
「当〜然っ!!!」

「ただひとつ気になったのはぁ、1ヶ月ほど前でしょうかぁ、とんでもない量の『怨念』を検知したのち、1日近く活動が停止していたことなのですぅ。」

「一体、あなたに何が起こったのですぅ……?」

「あぁ、あれね!宇宙を吸収した原因が宇宙を怨念に変換してボクに全部突っ込んだのさ!ま、今はこの通り元気いっぱいだが!!!」

「宇宙約ひとつ分の怨念を?!そんなことをされたら普通修復不可能になってしまうのですぅ!よくぞご無事でぇ!」

「その時ボクを診てくれた整備士は叩いたら治るとか言っていたが!!!ボク以外じゃそうはいかなかったろうね!!!ハハハ!!!」

「そうだねぇ……キミの解析したデータと整備士くんの証言、それから現在凍結状態にある『証拠品』が出揃えばきっと嫌疑は晴れるはずだ!!!」

「にしても、ボクを亡き者にしようとするなんて!!!相手が悪すぎたねえ!!!」

「まあそれはいいとして、念のためにしておきたいことがあるのだよ!!!」
「しておきたいこと、なのですぅ?」

「そう!!!ボクは絶対にここに戻ってくるつもりではいるが、万が一のことがないとは言い切れない!!!だから、ニンゲンくんに挨拶をしておきたいのさ!」

「なるほどなのですぅ。」

「だから、ニンゲンくんが起きるまでちょっと待ってもらってもいいかい?」
「……少しだけですよぉ。」

「礼を言うよ!!!」

……せめて後悔のないようにしないとね。
狭い事情聴取用の部屋ではうまく立ち回らないと。
宇宙のためにも、キミのためにも。

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ボクは今から事情聴取を受ける。
ただ「詳しい話」を聞かれるだけだから、いきなり危険な目に遭うことはないだろう。

とはいえ、キミにそんなことを正直に伝えたら混乱させてしまうだろう。まあキミのことだから何にも気にしないかもしれないが。

だから、キミには本部に用事が出来たから少し家を空けるという体で外に出た。いつもありがとう、体には気をつけるんだよ。そう言って家を出た。

……逮捕状が出されていることも知られている以上、キミには「ただの用事」だと思われていないかもしれないが、それでも、出来るだけ心配をかけたくなくてね。

……そういえば、ボクがキミの名前を呼ばない理由を説明していなかったなぁ。でも、説明するわけにもいかないから、ここにきて以来そのことをずっと黙っていた。

なんせ、ボクの誰にも言えない秘密、かつ重要な機密事項に触れることになってしまうからね。

本当は、ボクだってキミの名前をたくさん呼びたかったよ。
だが、ボクにとって「誰かの名前を呼ぶこと」は、服従の象徴のようなものなのだ。

だから、もしキミの名前を呼んでしまったがために、キミがボクの傀儡になってしまったら。そう考えると悲しくて、恐ろしくてたまらない。

だから、ボクはキミの名前を呼ぶことができない。

……ボクは本当の名前を呼ばれると、あの旧型の宇宙管理士と同じように、必ずその後の指示に従わなくてはならない。

「眠れ」と言われたら眠るし、「消えろ」と言われたら消える。そんなふうに作られているんだ。

でも、一回くらい、キミに名前を呼ばれたかったなぁ。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎って、呼んで欲しかったなぁ。

……なんて、ね。

6/6/2024, 10:11:12 AM

〘誰にも言えない秘密〙
 実は神様を信じている、なんて人に知れたら精神科にでも連れて行かれる。だから内に飼っているかみさまを秘した。幸い道具は何もいらないのでバレることはない。自分はそれを"透明性"と呼んで沐浴のたびに祈った。腕を胸前に手を組んで何も希わず、敬虔な信徒のように形だけをとれ、さすれば汝は救われる、と。

6/6/2024, 10:00:11 AM

私には、誰にも言えない秘密…というものがたくさんある
そう、たくさん。
過去にやらかしてしまったものと…そうじゃないものも。
だから、たくさんの秘密を抱えて生きている。
今日もまた、この秘密がばれないように生きる。
絶対に、絶対にばれないように。

お題「誰にも言えない秘密」

6/6/2024, 10:00:05 AM

「何かある?」
「ここで話せる時点で誰にも言えない秘密では無くなりますね。」
「たしかに。賢いねえ君は。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ僕にしか言えない秘密はある?」
「ありますね。」
「お。いいじゃない。なになに?」
「実は昔、仕事の休憩中に…。」
「…え、そ、そんなことを…。」

「…いかがでしたか。」
「…素晴らしいな。」
「では旦那様は。」
「僕は、いや、その、うん。」
「ネタ切れですか。」
「ネタ切れです。」


誰にも言えない秘密

6/6/2024, 9:54:01 AM

誰にも言えない秘密 6/6 (木).

友達のシャーペンを壊してしまった。…壊してしまった、というよりも、
壊した、の方が正しいだろうか。そう、意図的に壊したんだ。

放課後、誰もいない教室で。無防備に机で眠っているかのように
置かれているシャーペンを、握って、落として、引っ張って、叩いて、投げた。
何度もしている内に、みしっ、と音を立てて壊れた。
そのシャーペンを見て、ああ、やってしまった。という言葉が脳に詰め込まれ、
身体中を「後悔」が捩った。
 
私はそのシャーペンを、友達の机に入れ、ひそかに教室から立ち去った。

次の日の事、教室にやって来た友達は、そのシャーペンを見て、
不思議がり、怖がり、悲しがり、怒っていた。

「な、なんで…なにこれ、誰がこんな…」

と慌てる彼女の隣に行き、私は「やさしいともだち」の仮面を
顔にこびりつけて話しかける。

『大丈夫?酷い…誰がこんな事…!みんな来て、△△ちゃんのシャーペンがね…』

といい女の子ぶってみたりしちゃって。我ながらいい演技だ。
するとカースト上位の女の子が寄ってきて、
えぇーっ、ひどい!なにこれ〜!だとか、男子でしょ!誰がやったの!?だとか。
勝手に話合って共通の敵を作る。

そうそう、これこれ。こういう展開を期待してたんだよね。
こういう、1人の絶望を餌に周りが寄ってきて、善人ぶってるやつらを
眺めてるの。本当に気持ちがいい。
…何より、一番気持ちがいいのは。

━━━━━━━

放課後、彼女と帰る時。

『シャーペンのこと、気にしないでいいからね?
何かあったら頼って。絶対助けるから。』

「…うんっ、ありがとう…」

そう!これ!!あ、やばいこれゾクゾクキちゃうかも。
この、彼女の疑うような、でも信じてくれているような、怯えているような。
そんな瞳でこちらを見てくる。私を、見てくれる。

あぁ、好きだ。
今度は何を壊そう。筆箱?それともキーホルダー?それともそれとも…?

ーーー
△△視点

気づいてない訳無いのにな。

私は知っている。私の友達が、放課後こっそり私の私物を壊しているのを。
次の日に、必ず誰よりも最初に寄ってくることも。
こんな展開はこれで67回目。もう呆れたけれど。

私といる時、どんな理由があれど、私を恍惚の表情で見つめてくる、
あの瞬間。気づいてない訳ないでしょ、あなたが私のこと好きってことくらい。
歪んだ愛しか渡してくれないことも。

大丈夫、私は貴方のヒミツ、言いふらしたりしないから。
だから貴方も、私が貴方を好きって事も秘密にしてね。
 「誰にも言えない秘密」。私はちゃんとわかってるよ。

ーーー END

あとがき

初めて長めの話を書いて見ました。やはり書くのは楽しいですね。
今回のテーマとして、「誰にも言えない秘密」と同時に、
「お互いの歪み」をテーマにしていました。

人って、あまりの純粋さに触れたら、歪むものだと思っています。

主人公ちゃんは、△△ちゃんの、
「怯えたような瞳」「疑うような、信じてくれているような瞳」
と表していますが、△△ちゃんは、
「恍惚の表情」、「歪んだ愛」と表しています。

お互いがお互いをなんだかんだ好きなのは確かなのですが、
主人公ちゃんは自分を信じてくれる、馬鹿みたいに純粋な△△ちゃんが好きで、
△△ちゃんはそんな嘘の自分(純粋)に酔いしれてる、馬鹿みたいな主人公ちゃん
が好きで……

お互いの気持ち悪い歪みを、少しでも好きになってくれたらと思います。
長文読んでくれてありがとう!

6/6/2024, 9:51:10 AM

*****
*******
*****
*******
分かってるよね



【誰にも言えない秘密】

6/6/2024, 9:51:07 AM

目を開ける。隣に親友がいる。
話しかける。
「…。」
聞こえてないみたい。
「誰にも言ってないんだけど、実は私、空飛べるんだよ」
「…。」
「ねぇ!なんか言ってよ!」
見向きもしてくれない。
自分の手を見た。向こう側が見える。
「…。やっぱりダメなんだ。」
視線を親友に戻す。
彼女は静かに、涙を流していた。

6/6/2024, 9:50:15 AM

誰にも言えない秘密、
誰にも言いたくない秘密、
なので、このお題はスキップで。

誰にも言えない秘密

6/6/2024, 9:47:24 AM

酒瓶を片手に眺めた夜は、
 禍々しい光をはなつてゐる。
  なんと美しき世界!
夜風に吹かれて凍えた街は、
 痛々しい歴史を隠している。
  何も輝かぬ未来!

天界の悪魔が降りた君は、
 きつと何時までも笑つていて、
冥界の天使が降りた私は、
 必ず何時までも君を探すのだ。

八つの灯りは私を照らし、
誰にも言えない秘密は語る。
また君たちといられるのなら、
私は何だって差し出そう。

6/6/2024, 9:42:33 AM

秘めやかに
あなたを見つめる
言葉を紡ぐ
心の中だけ
音にならない声

―誰にも言えない秘密

6/6/2024, 9:40:37 AM

題 誰にも言えない秘密

散文

言えない、と言わない、の違いが、ある二人の関係があるとき、それを決定的に変える一つだと思う。

義務や強迫観念と、意思や思いやり。
常識と、こだわり。
共犯と、恋人?

他要因による制限か、自分で貸した規則


前者が後ろ向きな何かにならないのはどんなときだろう。

まだ、その言葉を知らないとき。
どう表現していいかわからないとき。
言葉で表現した瞬間なくなってしまう欠片があって、その秘密のうち、それが一番大切だと感じて、わかっているとき。

「言える」ようにした瞬間になくなるから、選べる状態にもしない。

これは意思、まごうことなき。


言えない秘密は、相手の素性がわからないと案外するっと言えてしまったりする。
SNS、創作か実体験かわからない、世界の広さを感じる驚きエピソードたち。
自分だけの宝物みたいな、語り手がそうおもって大切にしてきた、し続けることが感じられる秘密がある。

例えばあの人があの時くれた返信、とか

おわり!

6/6/2024, 9:39:12 AM

【誰にも言えない秘密】
(※性的表現有り🔞)

仕事では真面目で優しい好青年。
でも、裏では隠れたヤリ🔞ン男。

今日も誰かと行為をした後に
涼しい顔をして出勤をする。

仕事で相手に会った時はなんでもない顔で
いつもどうり愛想良く挨拶をする。

「頼りにしています!」「大丈夫です?」

その一言でネズミが罠にかかるように
ストンと相手はおちるのだ。

「もっとください…」

おちた者はもっと甘い言葉を求めて一線を越えて
オレの『兵隊』となる。

「やあ 可愛い愛しの人」

兵隊は性別なんて関係なく
なんでもオレの言うことを聞く。

「愛斗様…」

男も女もひれ伏してすがる。

「我慢して。
ご褒美が欲しいでしょ?」

意地悪なオレは焦らすのが好きだ。

「欲しいです。」

オレは無様に欲しがる様子にニヤリと笑う。

「欲張り。」

6/6/2024, 9:37:56 AM

二年前のあの日、私が貴方に出会ったこと。
貴方の影さえも、強く輝いているように見えたこと。
モノクロだった世界が、色づいていったこと。
一年前のあの日、貴方はあの子と手を繋いで、海辺を二人で歩いてた。
その影を、引き裂きたいと思ったこと。
貴方色だった世界が、黒く染まっていったこと。
その日私が、胸にしまっていた言の葉を、
細かく噛みちぎって飲み込んだこと。
恋の味を、知ったこと。
今この瞬間、幸せになってねと、願っていること。

誰にも言えない、私だけの秘密だ。


テーマ 誰にも言えない秘密

6/6/2024, 9:36:45 AM

テーマ 誰にも言えない秘密

「じゃあまた明日〜」
そう言って友だちと別れる。
「...ふぅ。」
人と関わるのは疲れるな。あの子が自分を友だちと思っていなかったらどうしよう。自分を嫌っていたらどうしよう。不確かなことが自分の頭にいる。

「どうしたらいいの?」

空想の自分に問いかけて。

「...そう」

自分の思い通りに操って。

「何がしたいのかな」



おわり

6/6/2024, 9:34:11 AM

誰にも言えない秘密
🔍言う事があるので今日は短めです🔎
誰にも言えない秘密はあります!!昔しでかした事……
趣味とかも人には言えないけど、共通の趣味を持ってるの人が居たら普通に言えるので、それはノーカン!
🌱重大??発表!!🌱
ラインブームで投稿します!!(下に行き方あります!)
それで聞きたいことがあって、皆様が思っているキャラクターの見た目とか、どんな感じなのか知りたいので、教えて欲しいです!
ちゃんと出て来てないキャラクターも居るので、
今回は下の方たちについて募集します!!
・鈴岡莉音(特徴:勉強出来る、独り占めしたいタイプ)
・浅野誠(特徴:ぱっと見クール、話すと可愛い(子供っぽい))
・八木蓮(特徴:得意な事.友達が多い、よくスカウトされる)
(相田さんと千尋くんはもう言ってるので無し……)
性格などは決まってるので、髪型とか、目とか(ツリ目等)
他にも全然あったら言って下さい!!⤴
言って貰ったものは、ちゃんと一つづつ見て、もしかしたら一回描いてみたりして、ちゃんと考えようと思ってます!!
と言うか、普通に皆様を認知して、いっぱい関わりを持ちたいと考えて居るので質問出来るだけ受け付けます!!
あと、普段美術部で知り合いの推しなど描いているので、絵のリクエストも全然言って下さい!!
いいねやフォローなどもして頂けると嬉しいです!!!
🌱ラインブームのハッシュタグ調べる所で
「#ののねの書いて」と調べたら出てくる様にしときます!
それを目印にして下さい!(でも、そのハッシュタグは私のしか無いと思うから普通にわかると思います!)
キャラクターのイメージ図とか無くてもフォローなどを
して行ってくれると本当にありがたいです!
⚠ハッシュタグは5分後には出来てると思います
⚠元々お気に入り登録をしていて、この投稿を見るのが遅くなって、イメージ図をコメントするのが遅くなってしまっても、チェックするので気軽にコメントしてくれたらと思います!!
と、言うことで!!またラインブームで!!!宜しくお願いします!
追記、やって来ました!!
皆反応無しで悲しい………なんか言って!!

🌱🌱🌱🌱⚠⚠現在はちょっと終了しました🐣_(._.)_

6/6/2024, 9:30:03 AM

言葉にしない方が良いこともあるの


綺麗な宝箱にしまうもの

永久凍土の底の底に深く沈めてしまうもの

繰り返し業火にくべるもの

……または、
その時の自分の心も


いつか、うんと年をとって

ボケてしまっても


キラキラさらさらの

光や氷、砂塵の粒子になっているように


私だけの秘密事は、私の心の中だけに

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