『視線の先には』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[視線の先には]
人と顔を合わせるのが嫌いで
下を向いてて、よく躓いて
何気なく、窓から外を見てた時に
君の走ってる姿が見えて
その瞬間[ドキッと]何かがはしった
視線の先には、何にもない。
真っ暗な暗闇が広がっている。
そんな気がする。
足を踏み出す事すらも、恐れてしまうくらいに、
暗くて怖くて苦しくて、息が詰まる様な暗闇が、
視界を塞いでいる様で。
明日を生きるのが怖くて、
朝が嫌で。
夜に逃げたいけれど、
夜はこんな私を味方してはくれない。
気が付けば日が昇っている。
朝日が目に入ると、消えてしまいたくなる。
あまりにも綺麗で、綺麗すぎて、
死にたい訳じゃない。
消えてしまいたいのだ。
すぅっと、誰にも気付かれず、
誰にも迷惑をかける事なく、
氷が溶ける様に忘れられたい。
私の視線の先は、
いつまでも夜空を求めている。
視線の先には
「好み」を言葉で表すことは意外と難くて、「どんな人が好み?」と聞かれてもとっさに出てこない。
その場の流れに合わせるなら、当たり障りのないキーワードを並べるか、思い当たる芸能人を挙げる。
でも、実はどれもしっくりきたことなんてない。
言葉に表さない「好み」は分かりやすい。
なんとなく、ただ「見てしまっている」から。
視界の中に、意図的に収めようとしているから。
それを好きか嫌いかの2択に分けるのであれば、好きになり、もう少し正しい言葉に近づけると「好ましい」だろうか。
どうやって人を好きになったらいいのか、どうすれば好きな人ができるのか。
そんな問いを持っているはずなのに、「好ましい」は存在している。
ほんの少し、大きすぎない集団の中に所属したときにそれは見つけやすい気がする。
人を好きになる方法を探しているはずなのに、言葉にしなければそれはいとも容易いのかもしれない。
最初から気づいていた。
視線の先にいる「好ましい人」
「あ
ねこや
かわええな」
彼女の視線の先には、黒い黒い、もはや黒曜石のような色をした真っ黒なねこがいました。
「どれ?
ほんとだ
かわいいな
きみみたいだ」
「ちょいまち
…はずかし」
その時の彼女の顔はかわいいもので、顔が真…おっと、これ以上は僕が彼女に殴られるのでやめておきましょう。
真っ黒なねこが引き起こした小さな小さな出来事でした。
_2023.7.19「視線の先には」
視線の先には
水平線がきれいな海で私と君は恋に落ちた。
そう恋の海に。一緒に沈んでいこうね。
お前ほんと重すぎる。え、なんであーあもうやだ。
死のうかな笑 次は、本当の海にね。
彼の視線の先には、死んだ彼女の遺体があった。
『視線の先には』
うつむいて 歩く
帰り道
顔を上げ
視線の先
灯りのついた 我が家が見える
はずなのに
なぜか 足が動かなくなった
やっぱり まだ
終わりたくない
僕は
冒険の続きを 始める
スキップして
鼻歌 唄って
我が家を背にして
歩いて行く
書く習慣/106日目。
「 視線の先には 」…
視線の先には…
私「さて、皆様…あちらに見えるのが
関ヶ原(平)です。」
(^ω^( パン🫲(৮.৮)コラァ!
( ^ཀ^(あ…富士山が2つに見える。
視線の先には…
私「グッ…え…えっと…
皆様…あちらに見えますのが、
世界的有名なアームストロング砲です。」
( ^p^(コレは何だ? .Ⅰ. ←
👪<見ちゃダメよ。
視線の先には…
私「そして、あ…あちらに見えますのが
例の観覧車です🎡。」
👩💼<お客様それは困ります。
行け!天の助😎☀️.I.
( ^ω^ )何か、視線を感じる…
そして、
視線の先には何があったのか?
ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬゆゆぬぬぬ🟦
🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫
🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫
🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫
🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫🟫
🟫⬛⬛⬛⬛⬛⬛🟫
🟫⬜🟩🟫🟫🟩⬜🟫
🟫🟫🟫🟧🟧🟫🟫🟫
🟫🟫⬛🟧🟧⬛🟫🟫
🟫🟫🟫🟧🟧🟫🟫🟫
🟧🟧
👦「 ママ なんか 張りついたよ 」
👵「 それは漢の生き様よ
目を背けちゃダメ!!
ちゃんと見届けるのよ 」
私の何とかガイドツアー完結。
終
制作・著作
━━━━━
ⓀⒶⓈ
・・・何か視線を感じる…あ、君か…
視線か、どんな視線かな?
見ている?見られてる?
その視線は、
・興味の視線?
・真剣な視線?
・憎しみの視線?
・いやらしい視線?
いろいろな視線がある。
私「まぁ…目と目を合わせるって何か気まずくなる時があるからね…ちょと視線を…」
‼️( ^ω^) 👻
【 目が逢う瞬間(♪) 】00:00〜4:30
きらいやわ>( ^ω^) 👻🪞
👟 🪞
そして誰も居なくなった。
では、また明日…
そのアツい視線はビームを発射する🔥
🧑🚒🧯「そっちは熱々のカップルだぞ」
ねぇねぇ
にっこり笑って
何が見えたの?
指差しをして
何を見つけたの?
急に泣き出しけど
何か嫌だったの?
表情
発声
状況
色々見ながら
言葉を
まだ話せない
キミの気持ちを
読み取る
汲み取る
って難しい。
本当に合ってるかは
誰にも確かめられない。
でも
合ってたかも?!
っていう
キミの反応が
わたしの
仕事のやりがい。
#視線の先には
会社の昼休み。
スマホを横に置き、視線の先には『お弁当箱』。
意を決して開いた箱の中には…
苦手な"ブロッコリー"と
相手が手加減したのがよーくわかる"塩"
「仲直りしなくちゃ…」
うっかり結婚記念日を忘れて
予定を入れてしまった俺のミスを悔やむ。
目が離せないって、きっとこう言うことなんだろうな。
正直、理解を越えた人だった。
常識に囚われず、あるがままに生きている人なんて、聞こえは良いだろうけれど。
呆れるくらいに騒動を引き起こす人だった。
運が良いんだか、悪いんだか。
とにかく平穏と言う言葉が裸足で逃げ出すくらいには、波瀾万丈な人で。
付き合わされる度に、何度次はねぇからな!と叫んだことか。
でも、それを帳消しにするくらい、魅力に溢れた人。
現に今だって、誰もがその人に夢中になってる。
それは天性の才能で、努力の末に得た実力で。
だから、誰もが引き付けられるんだろう。
舞台に向けられた”視線の先には”、誰も彼も魅了して止まないその人。
神様に愛されたその人は、今日も波瀾万丈な日を送るんだろう。
視線の先には
お題
『視線の先には』
ふたりが見つめる視線の先には
橙色に輝いた夕日があった。
視線の先には見慣れたいつもの天井がある。
毎朝目が覚めて、まず必ず目にする天井。寝る時も、最後に目に入ってくる天井。
今日もふかふかのベッドで起きて、一日が終わり、またベッドへ入ってゆっくり眠って。それが幸せってものなのかもしれないよね~とウトウトしながら思う。
そして、徐々にまぶたに閉ざされていき、天井はとうとう見えなくなった。
視線の先はまぶたの裏へ。
おやすみなさい。
『視線の先には』
ー遠い日の記憶ー
『だれか助けて。助けてよ、お願い。美来(みく)を助けて。僕ははどうなってもいいからこの子だけは。この子
だけは助けて・・・・・・・」
人通りの少ない公園でみくという女の子を抱きかかえながら4歳ぐらいの男の子は泣きながら祈っていた。
「美来ー、早く支度しなさい〜。
遅刻するわよー」
上からそんな声が聞こえてきて慌てて時計を見ると電車
ギリギリの時間だった。
あーもう、最悪!久々にあの夢見たと思ったら寝坊しち
やった。ほんとついてない。
何故か小さい頃から1ヶ月に1回ぐらいのペースで今日みた男の子が女の子を抱えて祈ってる夢を見るんだよね。
何でだろう。
その夢で朝方の4時ぐらいに起きちゃって、まだいいや
って2度寝しちゃった結果がこの有様だ。
焦りながら全力で廊下を走り家を出る。
それから汗だくになりながらも全力疾走したら何とか電車に乗ることができた。
学校近くの駅で下ろしてもらってそこからまた激走だ。
あー、やばい!きつい〜
「セーフ!!間に合った〜」
ー気になる転校生ー
なんとか間に合った〜
「間に合ったっていうかほんとにギリギリだけど」
まなが苦笑いしながらも声をかけてきてくれた。
まなは小さい頃からずっと一緒でなんでも言い合える親友なんだ。でも同い年って言ってもまなのほうが全然しっかりしてるし、頭いいんだけどね。
だからよく相談に乗ってもらう。
「あっ、まな!おはよー!!そうなんだよー
寝坊しちゃって全力疾走で走ってきた!」
おかげで朝から汗だくだよー
「もっと余裕持って起きなよ?」
「はーい。」
まなと話しているといつもよりみんなが騒がしいことに気づいた。
どうしたんだろう?今日なんかあるのかな?
「ねーねぇ、何で今日はこんなにいつもよりみんなうるさいの?なんか教室全体が浮気立ってるっていうか」
まなは知ってるかな?
「あんた知らないの?
今日転校生が来るらしいの。男子か女子かはわからないけど。」
「転校生?こんな時期に?、
今は2学期中場ぐらいだ。こんな時期に転校生が来るなんて、なんか事情があるんだろうか?
「そうなのよね。こんな中途半端な時期に何で来るのか
しらね?」
まなと話しているとチャイムがなって先生が入ってきた。その後ろに転校生?もいる。男子だ。
「おはよー、お前ら席につけー
なんかもう伝わってるみたいだか、転校生だ。
おい、羽矢。自己紹介。」
先生が促すと転校生は頷いて言った。
「羽矢 洸夜(はねや こうや)です。よろしく。」
羽矢くん?が挨拶をすると一斉に教室が騒がしくなった。
特に女子が目の色変えて羽矢くんを見ている。
理由はめっちゃ顔が整っていてかっこよかったから。
クールで、でも決してそっけなくはないから親しみやすい雰囲気の男子だ。
その時
羽矢くんと目が合った。
懐かしい・・・・・・・・・・・・・・
会ったこともないのに何故か無性に懐かしい気持ちになった。
なんだろう。この気持ち、心が温かくなるような。
羽矢くんはこっちを向いて固まっていた。
目を大きく開いてびっくりしているように見える。
私は目がお互いに離せなくて、時間が止まったように固まっていた。
「・・・・・・ふ・・・や・・おい!古屋!」
わっ!何?呼ばれてる?
我に返って、前を見ると先生は困った顔で私を見ていた。
「はっ、はい!何ですか?」
「まったく、しっかりしてくれ。何回も呼んでるのに古屋返事しないから。お前の後ろ空いてるだろ?そこを羽矢の席にするから羽矢に分かるように名前呼んだんだ。」
全く、気づかなかったな。
羽矢くんが私の後ろに?
私が色々考えているうちにも話は進んでいてもう羽矢くんはこっちに向かって歩いてきているところだった。
こんなにドキドキしたのは人生初なんじゃないかって思うほど、心臓が高鳴る。
だからと言って羽矢くんの方をずっと見ておくなんてことは出来なくてただ、ドキドキしながら前を向いとくしかない。
すると
「ごめん。」
えっーーーー
羽矢くんは驚くべき行動をとったのだ。
いきなりわたしの前にしゃがみ込んでギリギリです制服で隠れている二の腕を確かめるように見てきたんだ。
「ちょっと、なにっーーーえ?」
何してんのよーって言おうとして羽矢くんの顔を見ると羽矢くんはすごく真剣そうな泣きそうな顔をしていた。
びっくりした。
けど、真剣な顔をみたら怒るなんて出来なくて羽矢くんが離れるのを待つしかなかった。
ちょっとしてから羽矢くんは離れて
「いきなりこんなことしてごめん。」
と、泣きそうなホッとしたような優しい笑顔で言われた。
「ううん、大丈夫。」
もう、何がなんだか。
結局、何がしたかったんだろうか。
私はみんなの視線を感じながら前に立っている先生の方を向いた。
ー突然の痛みー
それからはもう、みんなからの地獄の質問攻めが待っていた。
そしてまなちゃんからの質問攻めに合ってる最中でして・・・・・・・・・・
「どう言うことなの?みく!?」
私達は教室から少し離れた所で話していた。
なんせ、転校生お決まりであるあの机にみんなが集まるやつが合ってて、羽矢くんの前の私の席が取られちゃってる訳なんです。
だからこうして教室から離れた場所で、まなと話している。
「あんなに羽矢くんと接近してあの超かっこいい顔で優しく微笑まれてなかった!?」
接近!?
みんなからはそう見えちゃったんだ。
実際は二の腕?のあたり少しだけ触られただけなんだけど。
ていうか、私もわかんないんだよね。
「うん。何であんなこと急にしたんだろう?
初めて会ったのに。ていうか、あんなにかっこいい顔してるんだもん。会ったことあるなら忘れないよ?」
「まぁ、確かにそうよね~、あんな爽やかイケメンなかなかいないものね~
じゃあ、小さい頃は?
小さい頃に会ってたとか可能性ないの?」
うん〜、小さい頃か。
確かあんな子はいなかったと思うけど。
幼稚園ぐらいの時の友達とか?
その時ふと、たまに見る夢を思い出した。
男の子が泣いている夢。
ズキッ。
「うっ、痛い。いたっ、何この痛み」
とにかく痛い。
ズキズキして頭を叩かれているような痛みだ。
「ちょっと、大丈夫?急にどうしたの」
まなが駆け寄ってきて背中をさすってくれた。
ほんと、急にどうしたんだろう?
夢のことを思い出したら急に・・・・・。
でも、もう今日は考えないほうがいい気がした。
それからまなといつものように時間ギリギリまで色々なことを話して教室に戻った。
5時間目数学
みんながちょうど眠たくなる時間だ。
私も眠たくて全然授業の内容が頭に入ってこない。
しかも、よりによって普段は全然怒らないのに、居眠りしている生徒にはすごく厳しい先生の授業なのだ。
だから絶対寝たらダメなのに。
今にも寝てしまいそうだ。
ダメだ。
自分に言い聞かせて必死に目を覚そうとする。
そんな時
「はい、じゃあここを椎名(しいな)。
お前ウトウトしてるけどじゃあ余裕ってことだよな?この問題解いてみろ。
よし、じゃあ問2をーーーー」
当てられた。
慌てて指定された問題を見てみるけど
やばい、眠かったから全然わかんないし全然集中できない。
どうしよう。
私がこうしている間に他に当てられた人はもう既に黒板に書きに行っている。
そんな時背中を誰かから軽く叩かれた。
不思議に思い、後ろを振り向くと
「美来?大丈夫そう?」
羽矢くん・・・・・・。
「ううん、わかんなくて。どうしよ。」
「じゃあ、今からさっと教えるね。」
ありがたい。ありがたいけど、そんな多く時間はない。
焦りながらも教えてもらったら羽矢くんは教え方がすごく上手くてほんの少しの時間で理解できた。
よし。覚えてるうちに書きに行こう。
そして、無事問題を黒板で解くことができた。
「ありがとね。助かった!頭いいんだね。」
あんなわかりやすく説明できるんだからすごいよほんと。
「うん。役に立てたならよかった。
困った時はいつでも頼っていいからね。美来?」
なんて、優しいの・・・・・。
なんか、羽矢くんが神様に見えてきたよ。
それから無事に授業を終えて帰る時間となった。
「ごめんー、美来!
今日彼氏と帰る約束してて。」
「あー、そうなんだ!相変わらずラブラブだね!気にしないで楽しんできなよ?」
「うん!ありがとう!じゃあ、また明日〜」
まなには中学の頃から付き合ってる彼氏がいるのだ。彼氏がまなにベタ惚れで今でもラブラブなカップル。
そして、今日も彼氏とデートだそうだ。
よし、じゃあ今日は1人で帰ろうかな?
1人帰り道今日のことを思い返していた。
『うん。役に立てたならよかった。
困った時はいつでも頼っていいからね。美来?』だって!
優しすぎでしょ!
ありゃ、女の子達が黙っていないね。
ていうか、羽矢くん私の下の名前分かっんだね?
今日来て、まだ全然時間が経ってない5時間目だったのに。先生も名字で読んでたからわからなくても不思議じゃない。
なんでだろう?
『困った時は頼っていいからね。美来?』
『みくぅ〜?ぃーーとぃうーーぼくがーーらーかーーね?』
そんな時ふと誰だかわからないけど、男の子の顔が思い浮かんだ。
その男の子は満面の笑みで何かを言っていた。
ズキッ
またこの前の痛みがやってきた。
何なんだろう?今までこんなことなかったのに。誰なの?たまに思い出す、謎の男の子は。
誰?あんな子知らないよ。
まだ、残っている少しの痛みに不安を覚えながら家までの道のりを急いだ。
続く
読んでくれてありがとうございました。
視線の先には
視線の先には君がいる。
ていうか、いつの間にか見ちゃってるって感じかな。
こんな私が変なのかな?
明るくてみんなに笑顔を振りまいている君を見ていると少し切なくなるけど、私は好きだ。
たまにドキドキして見れない時もあるけどね?
「視線の先には」
彼女はいつも窓の外を見ていた
始めは空や樹々を見ているのだと思っていた
ある時彼女は「あ。」と言った
確かめたくて窓側にわざと消しゴムを投げた
取りに行くと同時に彼女の視線の先を見た
もっと彼女を好きになってしまった
【視線の先には】
君はたまに、虚空を眺めている時がある。ぼんやりと何もない空中を見て、時に首を捻ったり、大きく首肯したり。隣同士の家で幼馴染として育った私はずっと、不思議な子だなぁと他人事のように思っていた。
それが変わったのは、私の母が急逝した次の日だった。母の痕跡が色濃く残るリビングで、現実を受け止められずに立ち尽くしていた私の手を、君は力強く引いた。
「おばさんの寝室の、ベッドサイドの引き出しの上から二番目。良いから確認して」
相変わらず視線を宙へと向けながら、君は私を母の寝室へと連れ込んだ。言われるがままにのろのろと引き出しを開ければ、五日後に控えた私の二十歳の誕生日に渡すつもりだったらしいバースデーカード。ぼろぼろと泣き出した私の背中を不器用な手つきで撫でながら、君は小さく呟いた。
「こいつのことは、俺がちゃんと見てますから」
そうして私が立ち直るまで、君はなにかと気を遣って声をかけてくれた。あの時初めて、気がついたんだ。君の視線の先にあるものが、いったい何だったのか。
大学構内のカフェテリア。相変わらず君はぼんやりと窓の外を眺めている。私には君と同じ世界を見ることはできないけれど、だけどそれでも君の視線の先にあるものを理解したいとは思うんだ。
だから君の隣に許可もなく腰掛けて、君の見ているのと同じ場所をじっと見つめる。
「ねえ、今日はどんな人が見えてるの?」
朗らかに問いかければ、君は「ほんとに物好きだよね」と呆れたように嬉しそうに笑った。
お題:視線の先には
「何を見ているのですか」
ノックをして扉をあけたこちらには目もくれず、あなたは窓の外ばかり。熱心ではなく、ただぼんやりと。返事もなかった。
「月か、星か、きれいですか」
窓辺に近づいて、目に入ったカレンダーと外を見て、しまった、と思った。街明りのせいで星なんて見えやしないし、ましてや今日は新月だった。
「空を眺めているだけさ」
お隣に住む老夫婦との付き合いは長く、毎朝あいさつを交わしていた。私の引っ越しが決まったとき「寂しくなるなぁ。元気でな」「たまには遊びに来てね。行ってらっしゃい」と夫妻揃って見送ってくれた。数年ぶりに帰ったとき、せっかくだからとお隣のインターホンを押した。「あらあらまあまあ。元気にしてた?」と懐かしい声を聞いて心が暖かくなった。それから軽く世間話をして「ご主人は?」と問いかける。ハッとした顔をして「ああ、そうね、そうよね」と懐かしむ顔をした。「遠いところへ行ってしまわれたわ」。目を細めて空へと視線を向けていた。悠々と広がる青と雲。
思い出した。
「青空が気持ちいいですね」
そう言った返事が
「……そうか、そうだな」
だったから。
「何を見ていたのですか」
5秒か10秒か、もう少し長かったかもしれない。さわさわと草の間を風が通り抜け、しん、と静まり返るまで。
「空を」
あなたの視線の先には空なんかなくて、きっと、ずっと遠い場所で。
「君は――」
そんなにそこへ行きたいのかい。
「どうかしたのか」
「……いいえ、何でもありません」
「そうか……私は今、とても幸せだと感じているよ」
「私だって、ええ、それは……」
「光栄だよ」
さくり、さくりと進む道。あなたは穏やかな顔をして「幸せだ」と言うのだから、尚更質が悪いと思う。あなたの視線の先が、せめて、この広大な空へと向いてくれたらと願うのは、出過ぎた真似だろうか。
この「書く…」アプリを始めて
半年が過ぎました
毎日欠かさずに
書いていましたが
最近は思うような言葉が
なかなか
浮かばなくなりました
充電切れ?
視線の先には
紙と鉛筆がありますが…
ちょっとだけ
一休みします
# 視線の先には (221)
太陽が高くに上り、真っ青な青空は目に眩しい。
視線の先には、先月生まれたばかりの我が子のガーゼの産着がそよそよと風にふかれている。
コレが世間に言う幸せの景色なんだろうなと。ぼんやり思う。
昨日はいつもにも増して眠りが浅かった赤ちゃん。
だから私も寝たのか寝ていないのかわからない。
朝からグズグスの赤ちゃんを抱っこしながらスイッチ一つで洗ってくれた洗濯機は早々と仕事を終わらせてくれたけれど。置けば泣く赤ちゃんによって干すのはお昼近くになってしまった。
夫はいつも通りに出社した。起きる時間も変わらない。
今は夫と寝室を別にしなければならないから私もいつも通りの時間に目覚ましをかけて、朝ごはんと行ってらっしゃいだけは言う。
産後だからと作れていないお弁当の代わりに旦那の昼食代をお小遣いにプラスした。
浅い睡眠の赤ちゃんがいつ起きるかヒヤヒヤしながら冷蔵庫を覗くけれど、ご飯は炊かなきゃないし、冷凍のパンは夫の朝食にだしてしまった。
インスタント麺はあるけど、母乳だとなんだか食べるのに気が引ける。
どうしようかなぁ。とキッチンの床に座り込む。
ちょっとだけひんやりしていて気持ちがいい。
食べる事は諦めて、私も少し寝ようかな。なんて思った途端に赤ちゃんの鳴き声。
里帰り出産してたらお昼ご飯くらいは食べられたかなと考えながら赤ちゃんのもとへのそのそと歩く。
ふと、包丁が視線の先にある。
赤ちゃんを産んだ日、入院中は子供の虐待なんか信じられないと思ってた。
というか、今の今までこんなに可愛い子を泣かせておく事さえ憚られた。
眠い。疲れた。休みたい。そう思っても誰もいない。
私と赤ちゃんだけの世界。
少しでも起きないようにと電気を消した室内を見回す。
ちゃんと日陰でベビーベッドの上で、顔を真っ赤にして泣く赤ちゃん。
部屋の反対側の窓に映る眩しい青空。
ねぇ。泣かないで。少し休もうよ。ママも疲れちゃったよ。
ベビーベッドから抱き上げて、オムツや汗を確認する。
大丈夫。
おっぱいを口に当てる。
すると待ってましたとばかりに吸い付く。
私の視線は我が子に釘付けになる。
7/19 お題「視線の先には」
僕を見て、と言ってはいけないだろうか。
君はいつも、彼を見つめている。あの大きな樹の下に立っているだろう彼を、恋に焦がれた瞳で見つめている。
帰って来て、と言ってはいけないだろうか。
僕の目には見えない、もはやこの世にはいない彼を、霊感の強い君はいつも、いつまでも、見つめている。
(所要時間:6分)
お先真っ暗。
茨道も
綺麗な道も
なにもない。
足元だけが光ってる。
自分で切り開け
なんて
怖くて歩けないのに。
だからなにも見えないのに。
ずっと真っ暗
目線の先には
何もない。
–目線の先には–