『見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今僕の目の前に立っている女性は僕が嫌いな目をしてる。
様々な欲に染まった、そんな目だ。
彼女の瞳は己は目の前の相手よりも上の存在だと見下しているような、周りの視線は全部自分のモノで全てを手に入れた気になっているような、ドロドロに歪んだ感情に塗れてる。でもその中に僕に対する欲情も孕んでる様にも見えるや。
嗚呼、やっぱり居心地悪いな。あの子の付き添いで参加したこの夜会。あの子の着飾った姿に惹かれて着いてきたけど…ついてない。早くこの場を抜け出したい…。あの子の綺麗な瞳で見つめられたい。この世の"綺麗'を詰め込んだ瞳で、一切の穢れを知らないような純粋な瞳で見つめられたい。
あの子とやりたい事を考えてたら自然と口角が上がってくる。楽しみだなぁ。--ふと目の前の女性を見ると固まってる、真っ赤な顔して。なんでだろ。まぁいっか。適当に話して早くあの子のところに行こ。
「美しいお嬢さん、本日のお召し物良くお似合いですよ。もうすぐダンスが始まると思いますので楽しんで下さいね。」
『あ、あの!良ければ一緒n…ヒュッ』
「…ふふ、どうかなさいましたか?」
『あ…いや、なんでもない…です』
「そうですか、では私はここで失礼致しますね。」
…つい殺気が出ちゃったな。まぁいいや。
-早く、早くあの子の元に
会場を出て屋上に向かうと、居た。白銀の髪が月明かりに照らされて輝いている。僕に気づいた彼女が振り向いてその瞳に僕を映す。青空を閉じ込めた様な、透き通ったその瞳に。
--やっぱり君の瞳は美しい。何者にも及ばない。
そんな瞳に見つめられる、何にも変え難い優越感。
『見つめられると』
見つめられると、声が出なくなる
見つめられると、体が震えてくる
見つめられると、息が苦しくなる
見つめられると、汗が吹き出てくる
見つめられると、素直になれなくなる
だからもう、見つめないでね
自由への讃歌
音楽、絵画、彫刻、建築、そして詩。
これらは皆アートだと僕は思っている。
僕は詩を書くとき、音楽を聞いてインスピレーションを得るんだ。
例えばジャズ。
クラシックも好きだけど、20世紀のスイング、モダンジャズが特に好きで、これを聞くと頭の中に一枚の絵画が完成する。
具体的なものから、だいたいは抽象的な、あるいは記号のようなものが頭に浮かび、それをスケッチするんだ。
スケッチしたものを今度は紙に起こす。
それは抽象画になったり、詩になったりする。
躍動感を得る。
「芸術は爆発だ」とはこの感覚だろう。
逆に僕は風景や自然をアートにすることは非常に苦手で、ただ目に見える美しさというのは表現が困難だと思う。
美しい写真を見るのと、風景画を見るのとでは違う、そんな感じだ。
でも、不思議なことに20世紀のモダニズム建築や古風な住居などを見るとアートの感覚が再び沸き上がってくる。
建築は立派なアートだ。そこで生活する人々を魅了する、設計家たちの感性が詰め込まれた魔法の箱のようなもの。
だから、休日はモダニズム建築巡りの社会科見学ごっこをして楽しんでいたりする。
建築で僕がいちばん好きなのはコンサートホール。
たくさんの観衆の前でグランドピアノを弾くピアニストは圧巻だ。
僕が敬愛している亡きジャズピアニストのオスカー・ピーターソン氏に是非「自由への讃歌」を演奏していただけるなら、そんなコンサートホールで聞きたいと思う。
世界はアートで溢れている。
人々は常に芸術に惹かれ、芸術を創造し、芸術を探求する。
映画や本の世界もそうだ。
チャップリン、キートン、ヘミングウェイ、メルヴィル。
僕も本や詩や絵画を楽しむそんな一派だ。
さあ、今日は何を創造ろうか?
あんなに近くに居てくれて、
手を伸ばせば触れられる距離なのに
怖くて、
とてもそんな事すら出来ない。
近すぎて、ドキドキして、
息が苦しくなったくらいなのに
とても遠くて
心は届かないんだと思う。
あまりにも不意打ちで、
メガネをしないままだったから
表情も何もかもが
ボヤけた視界の中だったけど、
あの人に見つめられたわたしは
止めどない想いが溢れて
自分を見失ってしまう。
やさしく包み込んでくれるような
あなたの瞳に見つめられると、
わたしの気持ちは
止められなくなってしまう。
止まらなくなってしまう。
すべてを投げ出して、
甘えたくなってしまうよ…
- 見つめられると -
見つめられると
ん?と返す
恥ずかしいけど
それは見せないように
一旦視線を外して
今度はそっと見つめて
見つめられて
照れるあなたの
恥ずかしそうな顔が見る
見つめられると
胸の鼓動が高鳴るの…
あなたに聞こえてしまう
かしら?
恥ずかしい…
そんなに見つめないで…
どうしようどうしよう
ソワソワ
恋に落ちてしまいそう…
見つめられると
そんなに見つめられると、
こたえれないんだって。
圧をかけないで。
無理だから。
貴方みたいに優秀でうまれてきていないの
劣等でうまれてきているの
お願い。見つめないで。
心のなかが恐怖で悲鳴をあげているから。
【見つめられると】
君の瞳が、嫌いだ。いつだって真っ直ぐに僕の姿を映し出す、その透徹な瞳が。
「本当に、貴方はそれで良いの?」
うるさいな、良いって言ってるじゃないか。頼られるのも、誰かの役に立つのも、決して悪いことじゃないんだから。
彼らが口にした部活や塾で忙しいという言い分だって、たぶん嘘ではないだろう。そうして積み上がった書類を僕なら一人で捌ききれるって信用も、あながち間違ってはいないんだ。だったら問題視することなんて、何もない。
「ねえ、本気でそう思ってる?」
夜の水面を切り出したみたいな君の真っ黒な瞳に、ゆらゆらと。歪んだ僕の顔が、無機質に反射している。それを見ていたくなくて、視線を逸らした。
「ちゃんと私の目を見て答えてよ」
だけど君は、そんな僕の逃避を許さない。のろのろと目線を戻せば、差し込む夕日に照らされた力強い君の眼光に捉われる。
ああ、駄目だ。君に見つめられると、強がりが剥がれ落ちてしまう。温厚で頼りになる優等生の仮面なんて、どこかに吹き飛ばされてしまう。
てつだって、ほしい。掠れた声で囁けば、君は満足そうに笑って僕の額を指で軽く弾いた。
「最初からそう言ってよ。私ならいくらだって、手を貸してあげるから」
今日もやっぱり、君には敵わない。だから僕は、君の瞳が大嫌いだ。
「僕の玩具になってよ」
君にそう言われた
それから何年経ったっけ
彼に見つめられる日
ずーっと
最初は嫌だったのに
今では興奮してるな
窓の外は曇り空。
今にも雨が降りそうなくらい分厚い雲。
空いた窓からそよそよと、雨降りの香り。
どこかはもう春雨に降られているのかもしれない。
「おとなり、いいですか?」
首にリボンを巻いたあの子が、僕の隣にやってくる。
にっこり笑顔のかわいい子。
「よかったら、一緒にお天気見ませんか?」
ふたりで空を眺めたら、風に吹かれて桜の花びら。
ここからは見えないけど、きれいに咲いてるかな。
「ねー、お花見はれるかなぁ?」
ふと足元から声がして、びっくりしてそっちを見た。
2人の子どもが、僕らと同じように外を眺めている。
「大丈夫だよ、ほら」
もう1人の子が、そう言って上を、つまり僕を指差す。
話しかけた子もその指の先を追って見上げる。
あわてて顔を上げた。が、僕は見てしまった。
あの子たちの、期待に満ち溢れたキラキラした目を。
そんな目で見つめられると…!
明日、晴れにせざるを得ないじゃないか!
#見つめられると
アイツはいつも俺をミている。
え?どこだって?ほらほらあそこ、あそこの電柱の後ろにいるヤツだよ。ミえるか?どう見ても人間じゃあない。いや、人の形をしているが、人じゃあない。幽霊かなんかの類だ。俺を呪っているわけでもなく、守っているわけでもない。ただ、見ているだけだ。え?俺に惚れているんじゃあないかって?いいや。それはありえねぇよ。俺は子どもだし、自分のことを「俺」って言う戸籍上女だし、それに、自分で自分の中にあった子宮をえぐって取り出すイカレた野郎だよ?
え?そのやばいところに惚れたんじゃあないかって?それもそうだな…アイツはそーいうところに惚れたのかもな… いいや、でも俺はまだ生きていたいしな。霊界に行きたくない。
どっかいい感じのお寺か神社知らない?お祓い行きたい。知らないか…だよなぁそれじゃあネットで探して一緒にいこうよ。一人だと幽霊相手だから怖いからさ…
でもなぁ。…なぁ今から質問をする。クレイジーな質問をな。…一回だけ、アイツが目の前に現れたことがあるんだ。ベットで寝ている時にだ。アイツは俺の瞳を見ていたんだ。そんで、一瞬で居なくなった。こっから質問だ。
アイツに見つめられるのが悪くないと思う俺は異常か?
『見つめられると』より
息を整える。
肩を上げて、天を見上げて、深呼吸。
本番では出来ないことを今のうちにしておく。
緊張はもちろんする。頭の中はテンポにピッチにアーティキュレーションでいっぱい。ひたすら指摘されたことを思い出しては指を動かし続ける。
失敗は許されない。いや、失敗は自分が許せない。
その想いが出来るまでは時間がかかったと思う。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
最初はできるわけが無いと文句を言いたかった。
上級生を差し置いてソロを吹くなんて、身の程知らずにも程度ってもんがある。
でも、誰も反対をしなかった。あれだけ信頼していた仲間も、尊敬している先輩も、だれも。私自身も出来なかった。
それからは本当に血反吐を吐いた。買い集めてやっと見つけたリードも割れるまで吹いた。そしてまた3半を買っては良いリードを探す。
それだけでも辛かった。
でも指が回らない。指が回らなければ縦も横もへったくれも無い。
まずはゆっくりでも吹けるようにならないと。想いは焦りとなり縛りとなり、合奏練習で悲惨なものに変わっていく。
(いまの私を見ないで…)
いつも私のソロで合奏を止めてしまう。私が原因であり迷惑になっている事実は、指を絡ませ呼吸を浅くさせる。
みんなが見つめてくる。心配と不安と怒りに満ちた目線。
怖い。でもやらないと。怖い。でもやめられない。
ただひたすら楽譜を見て、指を回し、ブレスの位置もスラーやスタッカートの表現も忘れず、指揮を見て、ピッチを整え、リードミスは絶対にしない。
ソロじゃなきゃ出来ることだらけなのに。
1人で吹くだけなのに。
恐怖が身体を支配する。
もう吹くことが辛い。
でも、、、辞められなかった、、、
いや、仲間が諦めなかった。
私が吹くことを心から望んでいた。
いくら弱音を吐いても肯定してくれ、合奏を止めても励ましてくれて、少しでも吹けるようになれば私よりも喜んでくれた。
怖い。けど吹いてもいい?怖い。けど私でもいいのかな?
恐怖は徐々に不安へと変わる。でも仲間は笑顔で言ってくれた。
「あなたに吹いて欲しい!!」
それから合奏が止まったとしても、みんなの目線が敵ではなくなった。
想いを知ったからみんなに見つめられても身体が強ばることはなく、必死に楽譜と向き合うことが出来た。
「部員全員で一丸となって」なんて口では簡単に言うけれど、吹奏楽部でまとまるのは難しいと思ってたし、なんなら出来ないとすら感じていた。
個々人の技術才能よりも、一人のミスが大きな減点となる吹奏楽。
だからこそ、私はみんなの為にミスをしたくなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
息を整える。
お腹の下が少し膨らむぐらい。深く、でも素早く。
指はもう大丈夫。楽譜は覚えた。私に残された情報は指揮とみんなの伴奏だけ。
でもそれほど信頼のできるものはない。
本番。指定された席へと向かう。
審査員の目線が胸を刺す。緊張が身体を襲う。
でも恐怖は無い。
もう怖くない。
あとは自分が自分を許せる音楽を吹くだけだった。
後々、彼女はより音楽にハマり、クラリネットと共にヨーロッパを旅することになるのだが、それはまた別の話。
『みつめられると』
どうしていいかわかんないよ、と彼女は言う。僕はそれでも何も言えなくて、いっそこの鼓動の速さが伝わればいいのに、と思いながら見つめていた。
見つめられると照れちゃうわ。
目を見ながら話を聞く私はよく人と目が合う。
その時は大丈夫。
だけどステージに立つと緊張で足が震える。
話している時は目を見てて欲しい。だけどステージに立ったらこっちを見て欲しくない。だって失敗するのが怖いから。明日の明日は来るのかな。
私はもうマイクを置くことにしよう。
『見つめられると』
見つめられると、
ドキドキして、ソワソワして、恥ずかしくて、
ニヤニヤしちゃうから、ソッと目隠ししちゃうもんね。
「見ちゃイヤー」って、ね。
(うそです)
首都圏の電車の混雑率は250%を超えると殺人的だ。混雑率が200%だと圧迫を感じるが週刊誌が何とか読めるレベル、混雑率が250%だと電車が揺るたび体が斜めになって身動きが取れないレベルである。コロナ以降大分混雑率が緩和して来たが20年前のJRは250%が毎日だったのである。
恵理は都心に通勤するため、毎日混雑率250%の電車に乗らなければならない。毎朝が憂鬱だが郊外から通う恵理はラッシュアワーを避けようと始発に乗っても回避は無理だった。
駅員さんに押され何とか扉付近に乗り込むと電車が発車した。次の駅につくと降りる人と乗り込む人のなだれが苦しい。
恵理は毎朝耐えながら会社勤めを頑張っていた。
都心に近づくにつれ乗車率がエグい事になっていた。
「ドンッ。」
人に押され恵理は扉に張りついて身動きが取れなくなってしまった。
反対側のホームの扉が空くとこちら側は押されに押される。降りる人も必死だからだ。
ホームにいる人から見つめられた。
恵理はもみくちゃになっている満員電車を気の毒がる人の視線なのかなと感じた。
更に別のサラリーマンから見つめられるというよりは凝視されている。
なんだろう何かがオカシイ。2人の視線だけではなくホームにいる男子学生の連れ合いがこちらに視線を向けて二度見してきた。
いよいよおかしい。恵理は何故なのか分からず寝癖が酷いのだろうか?満員電車過ぎてメイクがよれたのか?正解が分からず身の置きどころがない。
男性から好意の視線を向けられることも無くは無いがそういうときはチラ見が多くバレてないだろう的な視線が来る。
見つめられるしかも時が止まったような凝視は何か変だ。そんな考えも会社の最寄り駅に到着し、やっと電車を降りて恵理は一息つき、もみくちゃになった身なりを直そうと下を向くとそこにある物がなくなっている。
「これか!」
恵理のブラウスの第2ボタンがはじけ飛びピンクのブラジャーが露わになっていた。
公衆の面前で醜態を晒していたのかと思うと恵理は恥ずかしさで倒れそうになった。
「お気に入りのブラウスだったのにー。」
恵理は初めて会社を辞めたくなったのだった。
『見つめられると』
見つめられると
1年前、もう変わってしまった貴女を追いかけて、もう私に興味のない貴女を振り向かせようと頑張って傷ついたけどたまに優しくしてくるあなたに見つめられるとどんなに酷いことをされても絆されちゃったんだ。
今はもう目が覚めたよ。
最低だね。
『見つめられると』
私を見張っている
意地悪で優越感に満ちた瞳
見つめられると
背筋がゾクゾクし
心まで凍りつく
何もかも見すかしたような
薄情で下世話な視線
上から目線で
私を支配しようとする
あなたに
従わなくてはいけない
理由がわからない
あなたが言う
常識だとか社会のルールとか
世間体なんてものに
縛られて
死にたくなったのです…
お願いだから
四角四面の枠の中に
私を閉じ込めないで下さい
はてしなくたえず流れていく
川のように
はてしなく広がる
大空を流れゆく雲のように
風のように
野に咲く花のように
空を飛ぶ 鳥や虫のように
そんな風に生きていたいのです…
幾重にも重なり合う
桜の花々の下
君の微笑みに
わたしの微笑みを
かさねて
見つめられると
春は爛漫
# 見つめられると (87)
見つめられると恋が芽生える❤️❤️❤️
、、、訳はないのだ
我々陰キャコミュ障(同志求ム)は他人と目が合うだけで気まずくなるだけである
ただそれだけである
完