『裏返し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【お題:裏返し 20240822】
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(´-ι_-`) 間に合わん⋯。書いたらup
裏返し
穏やかで優しくていつも紳士的だったあなた
そんなあなたがある日を境に豹変した
私の話に急に黙り込み不機嫌になったかと思えば
話を遮ってまで別の話題を持ち出してきたり
挙句の果てにはタチの悪い冗談まで飛び出す始末
あんなに平穏で楽しかったあなたとの時間が近頃何だかギスギスしてる
気まずい雰囲気になるのが嫌で私はどんどん無口になっていく
前はどんな話にだって真剣に耳を傾けてくれたじゃない
そんなあなたが気になり始め、どんどん好きになっていったのに
最近のあなたは私といてもちっとも楽しそうじゃない
明るくて楽しくて天真爛漫でスタイルが良くて、おまけにちょっと天然で、しかもおしゃれで美人で色っぽい
控えめに言ったって最高の
俺なんか恐れ多くてとても手が届かない
ずっと憧れてるだけの遠い存在だったきみ
それがいつの日からか不思議と俺に懐いてくれて
仕事漬けだった俺の無味無臭の日常がきみの甘く妖しい香りに包まれていく
これは何かの間違いだ!と何度も自分に言い聞かせ
勘違いだけはしないようにとあれほど自戒していたはずなのに
きみは俺の懐に難なくするりと入ってきては、あっけないくらい簡単に俺の理性を奪っていった
他の男の話をきみが楽しそうにする度に、最近の俺は無性にイラついて
こんな風に感情を逆撫でされることに腹が立ってしょうがない
俺はいつからこんな小さくて情けない男に成り下がったんだ
スタイル維持のためにパーソナルジムに通うきみ
さっきからトレーナーのストイックな食生活についておもしろおかしく喋ってる
俺よりいくつか年上のそいつはトレーニングにかこつけて、俺より近くにきみを感じているんだろうか?
まさかそいつに口説かれてなんかいないよな
そんな想像が膨らんで、もう話なんか欠片も入ってきやしない
行きつけの美容院の年下美容師だってそうだ
年下のくせに何だか生意気なのよね、って拗ねたようなきみの顔
この前はそいつに「天然ですね」ってからかわれ、きみはムキになって否定したようだけど
教えてやるよ、天然の奴ほどムキになって否定するのがセオリーだってこと
そもそもな、そんな年下のガキにまでからかわれるような隙を見せないでくれ
ほんとなら今すぐにでもそう言ってやりたいのに
彼氏でもない俺にそんなこと言う資格も権利もなくて
ただただ俺は不機嫌になるばかり
参ったな
裏返しになってこんがらがっちまってるこの感情
表に返してゆっくり解いて告白するか
お題
裏返し
「助けなんていらないわ、一人でできる」
その言葉が彼女なりのsosだと知るには、もう何もかもが遅すぎた。
「こんな時まで、自分の気持ち偽ってんじゃねぇよ」
ーー賢くない俺がその言葉を裏返して受け取ることができないなんて、一番わかってるのはお前だろ…
#裏返し
『裏返し』
返ってきたテストの解答用紙を机に裏返した。
今にも泣きそうな自分を押し込め我慢した。
みんなが聞きに来る「何点だった?」
"今回低かった、"
「低くないじゃん、これで低いとかやめてよー」
うるさい。うるさい。
私だって努力してるんだよ。
そんなこと言われても、
知らないよ。人のことまで、、
裏返し
愛情の裏返し。
愛情って裏返せるの?
これが素直な感想
今日初めて会う人と仲良くなるために何しようか話した時に、2チームに分かれてジェスチャーゲームをすることになりなした。それぞれ2回ずつやりますが自分たちは後攻で今2回目で最後の瞬間です。ここで撮らないと同点になってしまい勝てません。しかし分からず相手に裏返して自分が見ていいか聞きました。しかしその結果…
裏返し
朝5時に起きて、3つのお弁当を作ることから1日がスタートする。旦那と息子、自分用のお弁当箱を出して蓋を開け、並べでおく。
まずはご飯を炊く。食べ盛りの息子はお弁当の他におにぎりを3つ持っていくため、ご飯は多めに準備しておく。
次におかす作りだ。今日は卵焼きと唐揚げ、ちくわの磯辺揚げ、焼きそばを考えている。また、炭水化物の登場だがソース味の焼きそばは家族に人気だ。かさ増しにもなる。
お湯を火に掛けつつ、揚げ物を作り始める。揚げ物は火を使い油を高温になるまで熱するため、夏には暑さが倍増されるためコンロのそばに立っているだけで汗だくだ。
ジュー。
1つ味見をした唐揚げは、ジュワっとジューシーでしょうがの効いたいつもの味。
卵焼きに取り掛かる。私の卵焼きは砂糖をたくさん入れる甘い卵焼きだ。小学生の息子の遠足に持たせてから高評価で高校生になっても、文句も言わずに食べている。
卵焼き器に油を多めひ引き、中火で熱し、かき混ぜた卵を卵焼き器全体に広がる程度に流し入れる。
ジュー。
卵の表面全体が半熟くらいになったら奥側を持ち上げ裏返していく。持ち上げるとフワッと焼けた卵のいい匂いがする。4回くらい裏返したらもう一度卵を流し入れ卵を巻いていき形を整えればでき上がりだ。
最後にかさ増し用の焼きそばを焼いて、お弁当に炊きたてのご飯、焼きそば、揚げ物類、卵焼きを入れたらお弁当の出来上がりだ。
「早く起きなさい。遅れるわよ〜」
男2人はカバンにお弁当を入れて学校に会社に出かけていった。
私も駅まで歩き出すが、10分程度歩いた所でバス停にすでにバスが止まっていることに気づき、慌てて走り出す。
お昼にカバンを開けたらお弁当箱が裏返しになっていた。悲しい。
裏返し
あなたは私に対してだけツンとした態度を取るけれど
私は知ってる
それはただ照れてしまって…でも素直になれなくて…
好きをどうすればいいのか分からないんだよね
『裏返し』
裏を返せば表?
裏は裏、表は表?
裏に【返す】(もとあったところにかえす)ということは、
もともと裏が表?
日本語って難しいね。
裏返し
話を聞いていない人。
聞いていたけど言葉に詰まった人。
間違った行動をしてる人。
それを気づかず何もしなかった人。
裏返しの善人、悪人。
他人から見ればみんな悪人?
詩(お題)
『裏返し』
夢を裏返し
それは後悔すること
夢を見るなら
心のままに、進んでけ
愛を裏返し
それは憎しみ合うこと
恋をしたなら
底まで食らってみるんです
命を裏返し
それは死ぬことだろうか?
生きているなら
死んでもいいほど頑張りたい!
我が姉はよく、旦那さんがワイシャツの袖捲りを直さずに洗濯に出すことに憤慨している。洋服や靴下を裏返しのまま洗濯に出す人に憤る主婦というのは姉に限らず多いらしい。
しかし、靴下を洗濯する際には裏返したまま洗った方がよいという説もあるらしい。中に埃やごみが溜まってしまうことを防ぐためとのこと。また、世の主婦の中には、裏返しのまま出された洗濯物はそのまま洗濯して畳み、着る前に本人が裏返さなければならないようにするという強者も存在するらしい。
私はまだ他人の服を日常的に洗濯する生活をしたことはないが、今後もしそういった機会があるならば、洗ってやるんだから裏返すくらいはやってくれと思うかもしれない。
短編小説『裏返し』
「やんなくていい! 自分でできるもん!」
大きな声で自己主張する子どもの顔をまじまじと見る。
真っ赤な頬、涙がたまった下まぶた、震える唇。
どうやら「だからやってあげるよ」と声をかけたのは間違いだったようだ。
パジャマが脱げないしズボンが履けない。できないから、毎朝自分で自分にいらいらしてる。本音を言えばこっちだって時間がない。少しでも早く着替えさせて、できれば一本前の快速電車に乗りたい。機嫌を悪くして保育園行かないとか、泣きっぱなしで通園とかはさすがに勘弁。だから、いつものように手を出してささっと着替えを終わらせようとしたのだけれど。
「そっか」
そう、自分がやりたいんだよね。
愛情じゃなくて自己都合の裏返し。
子どもの心理は二の次で、あとが面倒だからと自分本位に手を貸していた。
そう、自分でやりたいんだよね。
自己主張もイライラも成長の裏返し。
毎日の繰り返しだと思っていたのに自我と自立心が芽生えてきてた。
「できた!」
はっとして顔をあげると、さっきまでの怒りが嘘のように得意げな顔になって目の間に立っていた。
「そう、自分で全部できたの! えらいねぇ!」
大げさに褒めると子どもは全身で喜ぶようにして両手を上げてジャンプした。真っ赤な頬はそのままに落っこちそうなくらい揺れている。かわいい。両手に挟んでキスをしたい。
こういう瞬間があるからやっていけるんだよな、と一緒に笑顔になりながら。
「さあ、保育園行こっか」
そうして小さくてあったかい手を引いて玄関に向かう。
裏返しに履いたズボンは見なかったことにして。
いつも体操服を着ているクラスメイト。彼の家はお金があまりなかったそうだ。
いつも楽しそうにしていてみんなから愛されていた。
何より名前が常に胸に書かれていたので分かりやすかった。これにより名前のど忘れを防いでくれる事は私も感謝している。体操服を着ていた彼は間違われる事もなく提出物も落とし物も届く。
名前より体操服が先にでてくる彼は面白い存在。
という長所は全部彼から聞いた事だ。
つまりはどんなことにも長所があると改めて思った。
久しぶりに成人式で見かけた彼はスーツ姿だったが、やはり思い出すのは体操服の彼だった。
結局はやはり人間外より中身というが、卵を割って初めて二つの黄身が入っていたことが分かるように喋ったり関わったりして色んなことがわかる。
体操服の彼は長所を話すなり短所もいろいろな事を話してくれたがそれは一切覚えていない。なので衝撃を受けたことは忘れないもんだと思う。
裏返しという言葉は私にとって体操服である。焦げたパンケーキも裏返せば白いという事もある。どんなところにも長所があり、短所がある事は意外とみんな知っている。
というのはどうでもいい話で、面白くもなかった話かもしれないが365日体操服を着ていた彼の卒業式の日。ブレザーを反対に着ていた事は今でも忘れない。
というどうでもいい片隅の話であった。
昨夜祖母の夢を見た
律子は急にお稲荷さんが食べたくなり朝から油揚げを炊いている
律子の料理好きは祖母譲りで、幼い頃から祖母の手ほどきを受けた
野菜の切り方や食材の丁寧な処理の仕方、それぞれの作業の意味や、その料理に込めた昔の人々の思いなどについても、祖母はひとつひとつ丁寧に教えてくれた
今と違って食材や道具が豊富には無かった頃、如何に人々は工夫しながら食卓を豊かに彩る工夫をしていたかを知った律子は子供心にもとても感銘を受けたものだった
そんな祖母から直伝のお稲荷さん
少し甘めで、黒砂糖を使うのでコクも色も味わい深い
そしてもう一つの特徴が、おあげさんを裏返しにひっくり返して作るお稲荷さんもあること
表のままのものと裏返しにした2種類が出来上がるのだ
「この裏返しにしたお稲荷さんは何だかボコボコしていて汚らしいよ 律子はあんまり好きじゃない」
と言う律子に祖母は言った
「味はまったく同じでしょう?見た目が少し違うだけ 中身は同じなのに汚らしいとか不味そうとか言ってはいけないよ 見た目の違いはそれぞれの特徴で個性なんだよ
このお稲荷さんはね、物事には裏と表があるけれども、その二つが合わさってひとつなんだと 片方だけを見て判断してはいけない、という戒めの意味もあるんだよ」
と
そんな祖母の言葉を懐かしく思い出しながら、律子は裏返しにしたおあげさんにすし飯を優しく詰めていく
今では、その裏返しにしたお稲荷さんの方が口に入れた食感が面白くて大好きだ
律子も娘が大きくなったらそんな話をしながらお稲荷さんの作り方を教えてあげたいと思っている
『裏返し』
どうかあなた、あたしの皮を裏返して。
表からは見えない、小さな傷たちを見て。
ねえあなた、嫌いにならないでね。
裏返しとひっくり返しは、そこまで違いが無いだろうと思えてきた。
後者のほうがくるんと物を返す動作が大げさというだけで、やっている事柄は同じだ。
一枚のカードと一つの砂時計も。
持ち上げて翻すという行為。
ただし、人がこれをやるためには意味や理由がいる。
とある意味を見つけるために世界各地を回っている者たちがいる。古びた建物……古代遺跡などを見つけ、探索している者――旅人である。
旅人は、今回も人が立ち入ったことのない砂漠の中に潜む地下遺跡を探し当てた。
砂にまみれているが!色合い的には緑が主役になっていて、レンガの溝に沿って植物のツルが伸びている。
遺跡の周辺に、オアシスなどのような水場もないというのに、どうして植物が生えているのか気になった。
遺跡の入口からツル性の生き生きとした緑色が溢れていることに気づいた。
彼はそのツルの出どころをたどるように、地下遺跡の奥へと進んでいった。
どのくらい降りていったというのだろう。
地下12階といったところで、地下階段への段は途切れ、平坦となる。階段の先は砂に埋れていた。
そこを折れ、逆U字型のアーチをくぐって広間のようなところに入った。地下室だろうか。
地下深くにあるというのに、意外と明るい。
天窓があるからだ。そこから太陽の燦々とした陽光が差し込む。
室内には、巨体な水槽が一台だけあった。
縦3メートル、横10メートル以上はあるおおきな水槽だった。だが、入っているのは水ではない。砂だ。
砂の色は青。だから、アクアリウムの水槽を見ている印象を受けたのだ。
水槽の蓋は厳重に閉じられていて、中の砂は触ることはできない。水槽の、ガラスの横壁に防がれた。
砂の水槽の下には、なにやら赤色のスイッチがある。
旅人は特に武器や防具など持っていなかったが、身の危険なるものは今までの経験上何もなかったことから、しゃがんでそのスイッチをパチンと押した。
すると、砂の水槽に変化があった。
立ち上がり、水槽の様子を見た。なにやら音がする。
スイッチが作動したことにより、水槽内の砂が砂時計のような具合で少量ずつ下に落ちていっているようなのである。
さらさらと、些細な音が川の流れのように、砂の水槽から消え去っていく。
砂の水位が数ミリずつなくなっていく。流砂のような感じで中央が凹んでいって、そして、その渦に埋没した遺跡のようなものが現れていった。
城のジオラマが、砂に埋もれていたようである。
「……これで、終わりか?」
しばらく旅人は砂の無くなった水槽を見ていたが、特に変化がなかったので、その場をあとにしようとした。
その時、階段に出た際に、この階が最下段だと思っていたが、左手を見ると階段に続きがあることに気づいた。
降りていく。地下14階、15階、16階へと。
すると、階段のまだ見ぬ地下からブワッと風が吹いてきた。向かい風だった。
砂が混じっていると思い、目元を覆いながら先へ進んだ。
しばらくして、旅人は風の流入経路を特定した。
今いるところはどうしてか夜空の一部だった。
最下段は塔の最上階の吹き抜けの一室。
東西南北それぞれに、雲と夕景と月と砂漠の景色が眺められた。
風が通る。砂漠側だった。
『裏返し』
夕暮れに涼しい風の吹く頃に家へと帰り着くと、玄関先に一匹のセミが裏返っていた。反射的に声が出そうになるのをこらえ、どうにか視界に入れずに家へと入る方法を模索するがどう考えてもルート的に無理だった。
家には母がいるはずなので、インターホンを鳴らして出てきてもらい、ついでに排除してもらうのはどうだろうと脳内会議から意見が出て採用される。裏返ったままのセミに近づくのすら寒気が立つが、手を汚さずに家に入るためには手段を選んでいられない。
よそ行きの声を出しつつ現れたエプロン姿の母は、外に立っていたのが娘の私だと気づいて声のトーンが一段低くなった。それはさておき。
「お、おかあさん!セミどっかやって!!」
玄関を開けてすぐのところに裏返っているセミを一瞥した母はそれを造作もなくむんずと掴むと夕闇の彼方へと放り投げた。み゛み゛っと短く鳴いたセミか空中で羽を広げ、そのままどこかへと羽ばたいていく。生きているとは思っていなかった私は反射的に声が出そうになるのを今度こそは抑えきれず、あまりの驚きに動悸を感じて胸に手をやっていた。
「セミファイナルじゃなかったね」
軽く手を払った母はそれだけ言うと何事もなく家の中へと戻っていった。
Happy✌️
Lucky✨
LOVE🫶
Smile😆
アンミカちゃん推しになっちゃう💕