『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
季節の変わり目での衣替えは、全ての服を断捨離してリセットしたくなる。
同じ時期に、メンタルの変わり目が始まり人間関係もリセットしたくなる。
─── 衣替え ───
なんかこう
幻想的なやつ書けそうだな〜と思ったけど
なにも思い浮かばないので
後日、またね
・衣替え
店のドアが開く。顔をあげるといつもと雰囲気の違う彼女がそこに居た。
目を凝らして見ていると少し不安そうな表情を浮かべて身構えられてしまった。
「アタシ、また何かしました……!?」
「いや。いつもと雰囲気が違うと思ってただけだ」
「えぇ?なんでしょう、特に何か変わった訳じゃ……あ!」
突如、両腕を広げる彼女。
「多分これですよ!ほら、カーディガン!」
「カーディガン……ああ。そうか。もうそんな時期か」
「そうですよ!すっかり秋になっちゃいましたもん」
衣替えした彼女を見つめ、すぎた季節を振り返る。
彼女と出会ってからもうこんなに過ごしたのかと思うと感慨深い。
「あのぉ……本当に私何もしてないんですよね……?」
「今回はしていない。それより早くお店の支度を頼む」
「あ、そうだった……!!」
忙しなく動く彼女を見守り、今日も来てくれた平穏に心の中で小さく安堵するのだった。
「よろしければ来月入荷の商品をご覧ください」
好きな洋服屋さん、靴の試着をしたくて久しぶりに店頭で買い物をした。その会計中に、お店のお姉さんがカタログを引っ張り出して私に見せてきた。
最近はめっきり通販を利用するようになったけれど、通販だと写真で見たものよりも印象が違ったり、サイズが合わないことが多々おきる。靴の場合はなおさら、失敗したらひとたまりもない。そうなった時の返品交換も正直面倒くさい。
好きなブランドの靴が欲しくて、後々通販で嫌な思いをするかもしれないことを想像して、本当に重い腰をあげて外へ出た。
夏の盛りの頃よりも暑さは和らぎ、カーディガンでもあれば良かったと、後になって季節の変化に気がついた。
店に着いて、お姉さんに欲しい靴を伝えて、在庫からわざわざ出してきてもらった靴は、私好みで、足のサイズはぴったりだった。履き心地もゆったりしていてキツさもない。これにしよう。
会計をお願いしている間、渡されたカタログを何となしに眺める。「これからどんどん秋冬物がでますよ」とお姉さんはどことなく嬉しそうに話している。
コート、ニット、ブーツ、ワンピース。
どれもこれも今見るとなんだか暑そうに見えるけれど、あと1ヶ月もしないうちに、そのぬくもりが恋しくなるのだろう。
お姉さんとしばらくの間、こっちが可愛い、あっちも可愛いと指差してカタログを見せあった。
誰かと雑誌やカタログを共有してはしゃぐなんて、学生ぶりだった。最近は随分と通販に慣らされて、自分が欲しいものしか目に入らないし、誰かと好きなものを共有することもなくなった。衣替えだって面倒くさいからまぁいいかとサボりがちだ。
でも、久しぶりに衣替えをしてみよう。
家に仕舞われてしまった、かつて自分が「可愛い」と思い、キラキラと輝いて見えた宝物が、まだそこにあるはずだから。
お題/衣替え
衣替え
僕の(俺の)冬服送ってちょうだい
そんな連絡が来たのは今日のこと
東京に進学した長男は
まだ半袖だよと言っていたけど
さすがに少し寒く
なったらしい
北海道に進学した次男のとこでは
もう初雪が降ったみたい
届くまでなんとか
厚着してればいいけど
こちらは雪はまだだけど
霜はもう降りているよ
離れて暮らしていて
季節の進む速度は違っているけど
同じように
夏が過ぎ
秋になって
冬が来る
それを感じてちよっと嬉しい
どうか風邪など引かず
健やかで
──なあ、明日は何を着て出かけようか。
「寒ぃ……」
ローブの袖に手を入れて、震えながら渡り廊下を歩く。天気予報を見逃しただけでこんな事になるなんて。おかしいな、日頃の行いは良いはずなのに。
「この寒さで夏用のローブを着るとは……馬鹿なのか」
「うるせえ、昨日暑かったから今日もそのままだと思ったんだよ」
隣を歩く恋人は、厚手の冬用ローブを羽織って冷たい空気の中で平然としている。もしかして寒さに強かったりすんのかな、水と氷使いだし。
「あー、手ぇ冷たい。ほら、氷みてえ」
「手を突っ込むな、冷たい、やめろ、おい」
「良いだろー」
隙を見てローブの中の腕に手を巻き付ける。あったかい。俺より細いのに、なんでこんなぽかぼかしてんのお前。あ、服装の違いか。
「やめろと言っているだろうが。なんだ、それとも濡れ鼠にされたいのか」
「待って、流石に風邪引くわ」
暖をとっていた相手が杖を構えるのを見て、慌てて手を離す。この気温の中でびしょ濡れは勘弁だ。しかもこいつが出す水冷たいし。
「仕方がない、手を出せ」
「ん? はい」
教科書を抱えたまま手を差し出すと、目の前で小さく杖が振られた。
「おお?」
冷え切っていた両手がじんわりと温もりを帯びる。手だけ暖房に当たってるような感じだ。
「結界魔法の応用だ。しばらくは続くだろう」
「おー、あったけえ!」
(衣替え)
後日加筆します。衣替えが難しい天気が続きますね……。
衣替えの時期になりました。もうすぐ冬が訪れますが、雪と同時にわたしの前に現れてくれる貴方に会う日を楽しみにしています。
出来れば、その日まで命が持って欲しいなと思います。わたしは九十を迎えました。雪の精霊である貴方と初めて出会った十二のわたしに比べて、だいぶお転婆さは消えましたけれど、あなたを恋い慕う想いは強くなるばかりです。
貴方は約束してくれましたね。冬の季節に命が尽きそうになるのであれば、俺が腕に包んで優しい死を与えると。そのおかげで昔から抱いていた死の恐怖が多少、薄れましたのよ。
わたしは冬の時期だけに会える貴方を、心待ちにしています。
まんまるで、ふわふわ
もこもこ、冬の雀みたいな君
雪も解けそうなほどの熱が
何重もの布で隠されている
【衣替え】
夏に冷たいものばかりたくさん取ると
秋に抜け毛が増えると言うけれど
ほんとうは換毛期なのじゃないかしら
衣替え。
今年は
衣替えが
遅そう?
でも私は
クローゼットだから
簡単かも?
余分な
家事はしない。
『衣替え』
次の月から、冬服に衣替え。
僕は衣替えが好きだ。まだ時期は秋だけれど、最近、冷たい風が吹いてきている。だから、みんな冬用の制服に変えて、ある人はパーカーを着ていた。その後、校則違反だと先生に怒られていたけれど。女の子達は、スカートの下にジャージを履いたりしている。あれは、寒いのはわかるけれど正直ちょいダサい。でも、それらも相まって、季節の変わり目を感じれる。
それが、面白くって、好きだ。
これが、社会人になると学校よりも、衣替えって概念が薄れる気がして少しだけ卒業が寂しくなった。
卒業まで残り四ヶ月半といったところだろうか。
シャツにズボン、セーターにネクタイをつけて鞄を背負うと、扉を開ける。
「行ってきます!」
外に出ると冷たい空気が頬を撫でる。そんな、冷たい空気を吸い込み、一度に吐く、一日一日を大事に過ごしていこうと、朝の日差しに照らされながら、そう思った。
お題:衣替え
いつも衣替えのタイミングが上手くいかない
寒くなってきたからと夏物をしまうと、
急に暑い日が復活して慌てて夏物取り出したり。
そう思ってると、
急に寒くなって冬物に着替えたり。
コロコロ変わる気温は、本当やだな…
衣替えする度に
「え、去年って何着てこの季節超えてたん?」
ってなりませんか?私はなります。
なのに、なんやかんやで服を買わずにぬるりと乗り越える。
「去年の俺ダサすぎて草w」
と、草にwを生やすというタブーを犯してしまうくらいウケているのに、その服を着て季節を超える。
つい最近長袖関係と冬服を出てきたが、今年も同じようになるんだろうなぁ
暑いのか寒いのかしか無い箪笥
/お題「衣替え」より
『衣替え』
自動販売機に「あったか〜い」飲み物が出回り始める季節になった。
我が家では母が押し入れの管理権を握っていて、毎年仕事に行っている間に夏服が仕舞われて冬服が引っ張り出されている。
ありがたいといえばありがたいのだが、どこに収納されたか不明なこともあり、そもそも自分でやりたいが、母はとにかく、根っからの世話焼きなのだ。
そんなお節介な母が今年、病により他界した。
元々コロリと逝きたいと願っていたから、長く苦しむことにならなくて良かったのだけど。
世話焼き、お節介、子離れできない、と疎おしく思っていたのに、母の優しさばかり思い出してしまう。
それにしてもここ数日で急に秋めいて肌寒くなってきた。
ああ、衣替え、しなきゃなぁ。
「冬までに…」
私は、キツネ一家の一員、アキ。正確には、本州に生息するホンドギツネ。
キツネには、秋にやらなければらならないことが沢山ある。
まず、衣替え。といっても、人間のように洋服はないので、毛皮をふさふさにするの。次に、きのみ集め。冬眠する時のために、食料を集めておくんだ。でも、いつも通りの量よりは少し少なくてもOK。毎日は食べないからね。あ、ネズミとかも食べるけど、日持ちしないから冬にはあんまり…で、秋のうちに沢山食べておくんだ。食欲の秋だしね〜
これからは、私たちの秋の行動を、話してあげる。
[スポーツの秋]
「アキ〜」ん?「あ、フキノ、どうしたの?」私の友達のフキノが話しかけてきた。「そんなに巣にこもってると腐っちゃうよ。鬼ごっこしよう。スポーツの秋だし、みんないるしさ、」ふと周りを見ると、フユ、ナツ、ハル、ツキ、タイの仲良しさんが集まっていた。「やろっかー」そういってアキは背伸びをした。
「【鬼きめ鬼きめ誰が鬼かな】あ、ハルだー代わり鬼ね」そうやって一番やんちゃなフキノが鬼を決めた。〈よーいどん!〉の合図で、みんな一斉に走り出した。鬼のハルだけは残って十秒数えている。
ハルも走り出した。みんな逃げ回る。「捕まっちゃったー」「次の鬼、ナツね」こうして、鬼がナツに代わった。こうして、鬼が全員に回った頃、お母さんたちの呼ぶ声がした。「ご飯の時間だよー」
[食欲の秋]
あまり仲良くない男の子たちや、一緒に遊ぶには少しばかり小さすぎる子ども、お祖父さんお婆さん、お母さんお父さん、お兄ちゃんお姉ちゃん。
みんな混じって、仲良くご飯を食べた。「みんなよく食べるね♪」「沢山遊んでるからかなぁ」「食欲の秋、スポーツの秋…秋はげんきになる季節だね」大人たちの楽しそうな話し声が聞こえる。
「あ、私のどんぐり取らないで!」「ネズミの丸焼きとって」「熱くて食べられないよぅ」小さい子たちの話し声。「おいしいね」「お母さんたち、ご飯作るの上手だもん」お姉ちゃんたちの話し声。みんなの話を聞いているうちに楽しく、気持ちよくなってきた。
[読書の秋]
ご飯の後は、寝る前の読み聞かせの時間。みんなそろってお父さんのお話を聞く。自分で本をいつも読みたがる子でも、お父さんの話は必ず聞く。
それは、とても面白くて暖かな気持ちにさせられるから。読書の秋。それは、本がとても面白く感じる季節。
[衣替え]
「衣替えをしましょうね」みんなの毛がだんだんふさふさになってくる。暖かで気持ちいいけれど、これから寂しい冬が始まるんだと思うと、少し悲しくなる。でも、こんな時にヤンチャで陽気なフキノがいてくれると助かる。
「おーい!ふわふわでいいでしょ!」かけてきて、自分の毛を自慢した。こうなると、悲しい気持ちも吹き飛んでいく。「いいじゃない。私の毛も見て。」自慢したら、気持ちよくなった。
これからも、よろしくね。
#衣替え
調子にのって断捨離した
ただしくは調子にのりすぎた
着ていく服が ない
中途半端な天気の今
ユニクロと無印のスウェットの二着のみ
あるまじき有様である
衣替えの前にポチッとした
衣替えで心も変えて
冬を優しく穏やかに
生きてゆこうと思います
思いやりを持って助け合い
暮らしてゆこうと思います
勇気と希望を胸に
歩んでゆこうと思います
お題「衣替え」(雑記・途中投稿)
……やんなきゃなぁ……。
さすがにもう大丈夫だろうと思って冬物の下着着たら暑かった今日。自転車十一分は遠かったよ……。
乗り換えが検索上で徒歩十五分掛かる(実際はもう少し短いけど、地下二階から地上三階まで上がる)から、駅に着いたら大体息切れしている。
先日長袖を引っ張り出したら、今更夏物のノースリーブを見つけてしまった。これからの季節には着られないけど、来年は着よう。夏の枚数が少なくて洗濯が追いつかない。
半袖と長袖の薄手と長袖の真冬物をごちゃ混ぜに入れているのが問題なんだろうなとは思っているから、使っていない布団収納袋に夏物を突っ込んでいる最中。さすがにもう半袖は片付けなきゃな。
ちょうど良い機会だからほんの少しだけ片付けた。タオルをタオル置き場に置いたのも久々かもしれない……。私は取り込んだ洗濯物を放置し過ぎだ。
衣替え
ロングカーディガンを羽織ったあの暑い日の後悔
夏物のインナーもワンピースもサンダルも今年はなかなか仕舞えなくて
一足早く買った秋物のセーターとブーツの用意は出来た
あなたに買ってもらった指輪とイヤリングはもう着けない
私の心も衣替えの時期が来た
今年の冬は寒くなりそう
end