『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の街はどんな色?
僕の街はモノクロであんまり好きじゃない
いつ見ても何をしても変わらない
そんな街が嫌いだった
嫌だった
旅をしても恋をしても
相手は色があるのに
僕には何の変動もない
あゝ、もうこのままなんだろか
なんて思う日も少なくない
ただ相手といるだけで同じ世界にはいられない
同じ街は見られないって心がチクチクする
幾つになっても慣れないなぁ
早く抜け出したい
そう もがく日々だ
生まれも育ちも、ずっとここ。
姉は田舎が嫌で、東京に行った。
年を越すごとに、街は大幅に変わる。
田んぼがなくなり、住宅街となった。
デパートが建ち、商店街はなくなった。
通っていた幼稚園は空き地になっていた。
街は変わる。
良くも悪くも変わる。
姉が都会に憧れていた気持ちが、よく分かる。
だけど私は
東京には旅行で行けたらいい。
この街には、
私を繋ぎ止める人情が沢山あるから
都会に憧れても
帰ってくる街は、ここ。
ここで暮らしていく。
だってね、夕方になると
学校から帰ってきてる
高校生やら中学生やらが
大声で歌いながら
仲間達とゲラゲラ笑いながら
楽しそうな青春の声が
毎日窓から聞こえてくる。
それが面白くて
ずっと住んでいる、この家からも
離れられない。
【街】
人々の嘘に塗れたこの街では
今日も愛想笑いと見え透いた世辞が交わされている
やって来た観光客に金を落とさせるため
張り付いたような笑顔で褒め倒すのだ
もちろん観光客が立ち去れば陰口三昧
「ここは田舎モンがくるようなところじゃねえんだよ」
「もっと金を使えよ貧乏人」
など言いたい放題だ
けれどこの街の住人は外面がいいので
あそこはいい街だ、会う人がみんな温かいなどと
良い評判が広まっている
きっとあなたがこの街に来た時も
住人たちは笑顔で迎えてくれることだろう
「お客さん大歓迎ですよ!」
「ゆっくり見ていってくださいね」
「美味しいものがたくさんだよ。ぜひ食べていってね!」
会う人それぞれが優しい言葉をかけてくれるだろう
あなたは日頃のストレスから解放され
すっかり癒されてから街を出るだろう
そのあとに住人たちが吐く汚い言葉など耳に入らぬまま
満足して家路に着くだろう
街を見下ろした。ここまで高い場所に来るのは初めてだった。ただ、ここに来れば、愛していた人の面影が、愛してくれていた人の面影が残っている気がした。
貴方が私に触れる度に、痣が増えた。貴方が私を抱きしめる度に、貴方への愛が深く重く貴方にのしかかった。貴方は私無しでは生きていられなくなっていた。だから、だから傍に居たのに。何が足りなかったの?
私がなにかした?酷すぎるよ。勝手に殴って、勝手に愛しておいて、勝手に死なないでよ。
今、私は、街の上に立っている足を、空へと踏み出した。
今日は彼と、大きな街でデートをしている。今の私たちは静かなところに住んでいるのだが、元々は都会に住んでいたので、賑やかな雰囲気が懐かしく感じる。
「今日はたくさん楽しもうね!」
「はい!あなたが望むなら、どこへでも連れて行きますよ」
街に到着したのがお昼近くだったので、まずは飲食店を探した。オシャレなカフェや、本格的なイタリアンまで様々なお店が目を引く。お店が混んでしまう前に、早めにお昼を食べようと思った私たちは、昔ながらの小さな純喫茶に入った。
「いらっしゃいませ。二名様でよろしいでしょうか」
内装もシックで落ち着いており、店員さんに案内された私たちは、ふかふかの赤いソファに腰掛けた。街の賑やかさに対して静かな店内が安らぎを与えてくれる。
「街中にも、こんなお店あるんだね」
「そうですね、こういう喫茶店に俺も憧れていたので楽しみです」
私たちは定番のナポリタンと、飲みたかった紅茶、デザートに固めのプリンを注文した。待っている間、次はどこに行こうか、何を買おうかなど、今日の予定をたてていた。するとあっという間に、店員さんが料理を持ってきてくれた。
「ケチャップの匂いがとても美味しそう~!」
「ふふ、早速食べましょう」
私たちは窓際の席で外の賑やかな様子を眺めながら、どこか懐かしい味のする料理を頬張っていた。
テーマ「街」
「街」
今まで色んな
街で暮らしてきた
その数だけ恋もしたな
別れもあったけど…
例えば
スーパーの魚屋さんの声
道路の猫の鳴き声
車のクラクション
学生のバカ笑い
居酒屋のジョッキの乾杯
傘を弾く雨
遠く聴こえる電車の音
色んな音が、
色んな声が、
みんなその街の
音や声だったな
街には
俺の声や音
聴こえたかな?
私にとって街は立ち入り禁止な場所。
人見知りの私にとって、そもそもバスにすら乗れないし、電車も乗り方知らないし、外を出歩くことすら人目が気になる。
街を出歩けない。今のままじゃダメなんだ。早く痩せたい、早くかわいくなりたい、早くみんなに見られても自信を持てるようになりたかった。いいやなりたいんだ。
「生きるの向いてないよ」
前に言われた。それは外でもマスクをしていたり、気づけば口に出しているかわいくなりたい。その行動から思ったのだろう。でも、その言葉でさえ嬉しくなってしまう。
姉はいつも優しい。私を助けてくれるのは姉だ。
可愛くなりたいとか言えば、直ぐにお前は可愛いだろ!って本気で言ってくれているように感じられる。
テストで次は頑張れとしか言ってくれない親とは違う。だから私は姉のために勉強するし、姉のために可愛くなりたい。
そして姉と楽しく街を出歩きたい。たくさん奢りたい。でも、いつになるのかな。
街
この角をこっちに曲がって、これをあっちに曲がる。
もう何度もみた、見慣れた景色。
あ、この車が通り過ぎたから今はこれくらいの時間。
この道を曲がれば遠回りだが、お花がきれい。
ここは……あまりいい思い出じゃないな。
良いも悪いもまとめて生まれ育った街。
結局、この街が好きなのだろう。
水平線の向こうを見る。
ビルとビルの間から見える陽が茜色に染まっている。
まるで燃えているかのようだ。
高低差のある道をひたすらに進む。
久々に仕事を定時で終えた。
これから買い物をして適当な献立を考えて、それから余暇は何をしようかと考えながらの帰路が一番好きかもしれない。
今日は夕日が見える間に帰ることができた。
私は一日の中では夕方が一番好きだ。
日が沈み、グラデーションの空が徐々に、紺色から夜空になるこの僅かな時間の空は、まるでキャンバスに広げられた鮮やかな絵の具の色が少しずつ滲み、溶けていくようで美しい。
今歩いている道には私の他には誰もいない。
私の住む街は坂が急な場所が多い。
歩いたり、自転車を漕いでいる時なんかは、なかなかに大変な地形だが、道の高低差のお陰でこうして天気が良いと、綺麗な夕日に出会えるのだ。
私の街で
好きな空をながめながら
好きな時間帯に
好きなことを考える
そんな至高の瞬間を噛み締めながら、私は茜色に向かって歩みを進めたのだった。
【街】
街が好き。
田舎も良いけど、住むなら街が良い。
便利だし、何処へ行くにも行きやすいし、
いろんな事ができるし、
いろんな物も手に入りやすい。
でもちょっとだけ疲れるんだな…。
だから街と町の間くらいが良いのかもしれない。
疲れを癒しに行くのは田舎。
私にとっては、そのバランスがちょうど良いし、理想だ。
#街
さんさんと輝く太陽
肌が干からびていく
足を止めて地球を睨む
たまには風でもちょうだい
昨日降った雨はとこだ?
先週まで着てた長袖はどこだ?
街の中心で虫が踊る
🏘街…
うーん🤔なんだろう…
すごくぬくもりを感じる。
私が住んでいる所は都市?街?どっちだろう…
どちらとも言えない。
【街】
ビルとビルの間から日が昇る
眩しい光の筋にに目を細めながら
わたしは街に話しかける
おはよう 今日もまた幕が上がる
昔読んだ小説の主人公は街だった
正確には主人公は高校生だったり
闇医者だったりデュラハンだったりする
群像劇だったけど
人と人とがシナプスとなって
池袋の街という人格を形成している物語だった
そんなことを思い出しながら
わたしは街に向かって歩き出す
雑踏に踊れ高らかに歌え
狂気の歌を
街という舞台で
今日もさまざまな物語が上演される
クライムやラブロマンス
サイコスリラーに青春物語
百冊の本よりも生々しく
展開の読めない物語が展開し転落していく
書を捨てよ街へ出よう
あなたが主役の物語を私にみせて
街という人格を
幕間
この街のどこかに泣いているひとがいる
この街のどこかに笑っている人がいる
怒っている人も謝っている人も
亡くなる命、産まれる命
さまざまなものを飲み込んで
街は今日も無表情
そしてまた日が落ちる
ビルに灯りが知らしめる
そこに人がいることを
静かに幕がおりて
拍手も喝采もなくあるのは夜の喧騒
やがて灯が消えておやすみなさい
明日はどんな物語がうまれるのかな
そんなことを思いながら街は
ふたたび眠りの中へ
カーテンコール
『街』
この街のことを、私は何も知らない。
名前の由来も、歴史も、広さも。
多分この街も、私のことを何も知らない。
どんな性格をしていて、どんな人生を歩んできたのか。
それでも、私はここにいる。
「なんとなく」は、好きの理由になるだろうか
『街』
イルミネーションで飾られた街。
あの日の貴方は、いつも以上にキラキラしてた。
また、あの日と同じ場所で貴方に逢えることを
どこか期待してる私がいる。逢えるはずないのに。
#19
「街」
やっほー
見慣れた街
見慣れた風景
見慣れた人
数え切れない無数の星が
散りばめられたこの街で
僕は何を手にするか
わからないままで
進んでいく
名もない明日へ
あなたの街はどんな街ですか?私の街では、私の学校では、私の隣のクラスでは、、、失敗作を決めます。先生が作ったんです。そこのクラスの友達が泣きながら、「私って失敗作なんだって…」
と、言ってきました。衝撃でした。もう一度聞きます。あなたの街はどんな街ですか? 街 じゃなくても良いんです。…あなたの街は大丈夫ですか?
ところで、私は先生を○そうと思います、
3・11朧に還る街の黙
紫陽花に包まれている街の影
紫陽花や朝の来ない夜は無い
「街」
私が暮らした街に雪が降る。
私が暮らした街に雨が降る。
私が暮らした街に日差しが降る。
私はもういないけれど、振り続けている。
かつて住んだ人々の声が夜空に満ちて、
重みに耐えかね落ちて来るのが、見えるみたいだ。
夜闇に銀色。
果てしなく振り続けるのは時間よりも、
心の方だ。
時間を振り払い心だけが降れば、いつか、
心の外殻は打ち壊され、弱く優しい心だけが降る。
私が暮らした街に雨が降る。
虹の雨が降る。光る雪が降る。
気分転換に、外へ出てみる
色んな場所を、見て回って
買い物をして、ご飯を食べて
それで、改めて思う
...やっぱり、私はここが好きだ
---二作目---
此処に来て、俺の常識は変えられた。
商店街を歩けば声を掛けられ、「持ってってよ!」っと食べ物などを渡される。
すれ違った人も、俺に笑顔を向けてくれる。
クラスの奴らは、こんな俺を受け入れて、優しくしてくれて
何時も傍に居てくれる、支えてくれる。
少し前までの俺なら、全く考えられないこの状況。
最初は戸惑ったし、今までと違いすぎて居心地が悪かった。
けど、今はそんな日常が酷く心地良いんだ。
(二次創作です)
#街
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