『街の明かり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
にぎやかな街の明かりに慣れていた。
いつも行く、あの駅もこの駅も、終電までは常に明るく、夜道が怖いと思った事なんてなかった。
けれど今は、ひと度夜になると外は暗く、どうしても夜歩きしなければならない時など、夜の深さに慄いてしまう。
だけど安全な窓から眺めるこの街の明かりは、ささやかながら暖かく、今日も人々の静かな夜を照らしている。
街の明かり
街の明かりは綺麗だ。見ず知らずの人が生活していることがわかる人工の光。人が生きるために必要な光。私はこれからも見ることができる光。
きちんと感謝して生活しよう
夜の山下公園が、一番好きだ。観光地ではあるのだけれど、商業的でなくて、それでいてライトアップが美しい。
5年前にはすでに、たくさんのカップル、それも男性同士や女性同士もいて、静かにそれぞれが肩を並べて過ごしていた。
だけれど私にも私なりの過去のストーリーがあり、今行くと胸が痛くなる。そんな気持ちになる場所だ。
まさにブルーライト・ヨコハマと重なる景色。
でも過去は過去であるし、私は真っ暗闇の今の田舎での古民家暮らしも、寂しくはなるがこれが本来の暮らしでもあるよなと思い眠りにつく。
街の明かり
近くに街ねぇよ
街の明かりってどんなものだろ
綺麗なんだろうな
どうも、海月です。
海の月と書いてくらげです。
どうやら私、ついさっき捨てられたようなのです。
海月を捨てるなんて聞いたことないです。
ここは都会、水槽ごと捨てられました。
大した知能も考えもありませんが、
それなりにいい海月です。
突然なのですが、真上に猫が、、
あっ
がしゃん
ああこれは、
多分私しぬみたいです。
かつての仲間に聞いたことがあります。
海月は海に溶けるんだと、でも私は無理でしょうか。
こんなとこに投げ出されてはなに出来ない。
だけどきっとこんなヒカリにかこまれて眠るのは私だけでしょう。
海月はヒカリを集めてひかる、
これは友人が教えてくれたこと
わたしはどんないろにひかるんだろう。
割れた水槽、街のチカチカするほど眩しい灯り。
放り出された海月を
私は見た。
街の明かりは
君の横顔を照らしていた
帰り際
歩く速さが遅くなって
君が私を見つめる時間が長くなって
まだ離れたくないんだと
君に抱きしめられるから
私はこの世界を好きでいられる
街の明かりは
私の影を濃くしていく
君にこの孤独と不安が伝わらないように
君といる時だけは
身も心も君に委ねる
後、何日生きられるだろうか。後、何回街の明かりが灯るのを見られるだろうか。
僕は余命が短い事を医者から告げられた。まぁ、仕方ないよな。幼少から身体弱かったし。
10年前から言われてたし…5歳の頃に生きれなくなるって言われて…丁度10年後の15歳…
「貴方は、大切な人は居ますか?申し訳ないのですが、ご両親以外で」
両親以外で大切な人?僕は元々友人が少ない、こんな身体だし…強いて云うならあの子かな?
よく、僕と手遊びをしてくれてた子。
誰だっけな、女の子?いや、男の子だった。確か、確か…花宮…花宮真琴…?だっけな…女の子の名前っぽかったんだけど、高校まで気付かなかったんだよな。
「花宮真琴…です。連絡先は──────」
\ピロン/
1件のメッセージがあります。
ん、こんな時間に誰?……深海透?
「ごめんね、こんな時間に。
覚えてる?小中高一緒だったんだけど」
(もしかして、身体弱かった?)
「そう、突然なんだけど、僕さ後、余命が僅かなんだ。」
(は、急すぎだろ…)
「其れでね、君が───」
(え、あ、わ、わかった。)
「ごめんね、ありがとう」
突然すぎだろ、彼奴もう死ぬのか?いやいや…そんな事考えても無駄だよな。
其れより…俺が深海をこの手で殺す…?
「君が僕の事を殺して欲しいんだ」
彼奴が楽になるなら…俺は…いい、と考えてしまう。なんで俺なんだろうな?
医者「貴方ですか、花宮真琴さん。」
真琴[あぁ、まぁ、そうですけど。]
医者「では、早速ですが深海透さんを殺してもらって宜しいでしょうか?」
真琴[あの、なんで俺なんでしょうか…]
医者「彼が言ってましたよ、唯一の友達は真琴しか居ないって真琴はいっぱい居るから、1人減ったぐらい誤差です。きっと…と」
真琴[…………すんません、1回話せますか?]
真琴[深海…!なんで、あんな事言ったんだよ]
透「……真琴くん…あのね、君が友達だからだよ。こんな僕と遊んでくれるね。」
真琴[そうか、それだけか…?]
透「うん。今までありがとう。」
ごめんね
───────これが僕の見る最期の街の明かりが灯る瞬間だった。ありがとう、ごめんね。
──10年前──
医者「息子さんは後、10年生きられるかどうか」
親「透は…どうなってしまったんですか!?治るんですか!?」
医者「透くんは病名も分からない、奇病に掛かってしまいました。1億人に1人居るかいないか…こんなのですので、治療法はありません」
親「………!透、ごめんね、ごめんね。」
──現在──
医者「真琴さん、お疲れ様でした。」
真琴「彼奴の…治療法は何だったんですか 」
医者「……最近わかったのですが、血縁者以外の大切な人に殺めて貰うことです。」
真琴「………そう、ですか。」
「もっと、一緒に居てやれれば良かったな」
街の明かりは一段と綺麗に見えたかもしれない、彼奴の笑顔と共に消えていった、俺の大事な大切な親友。微かに聞こえた、彼奴のごめんね。謝るなよ…俺は今日も彼奴の代わりに街の明かりが灯る瞬間を眺める。
みんなはこういう時、どうする?
私はできないかも。
なんて、そん時じゃないとわかんないよ…
彼奴:あいつ 花宮真琴:はなみやまこと
深海透:しんかいとおる
⚠️突然の忠告⚠️必読!
私の作品は男の子が主に主演です。
余り、女の子は出てきません。
なので、微BL展開、もろBL展開に持って行っちゃう事があります。なので、苦手な人の為に最初に注意書きしておきますね。持っていかないように気をつけますm(*_ _)m
街の灯り
人工的な光の集まりなのに
見ると ホッとする
今日も ようやく終えることが出来た
仕事モードの自分から 解き放たれる
飲み屋の色とりどりの看板や提灯明かりに惹かれて
人恋しさに 暖簾をくぐる
まるで 蛍の光を 追いかけるような
賑やかな談笑 大将の威勢の良い声
そこだけの出会い 美味しいお酒に酒のあて
街の灯りは 今日も甘美で刺激的
リセットさせてくれる
そんな魅惑の明かりに思えた
「街の灯かり」
もう誰も住んで居ない家。
二度と見ることは無い同じ灯かり。
コンビニ帰りの歩道橋
君が向かえに来た改札
終電前のロータリー
ふたりで部屋の窓から
いとなみが終えて…
今日が灯りを消して…
ふたり眠りに誘われる…
街の灯りちらちら…
君と愛を囁く…
また明日が芽生えそうな…
胸がはずむ時よ…
ナツキとフユト【35 街の明かり】
ちらほらと街灯が点き始めた街を、ナツキとフユトは並んで歩く
マンションはもうすぐだ
ナツキが楽しそうに言う
「新婚のだんな様を駅まで迎えに行く奥さんの気分を味わっちゃった」
「おい…」
「あれ? 迷惑だった?」
「いや、そんなことは」
ナツキの視線を感じながら、フユトはうつむいて言う
「ええと…うれしかった」
言うなり、顔が熱くなる
(つづく)
夜中の街の明かりは落ち着く
あそこに、誰かがいるって事だ
ひとりの夜も怖くなくなる
街の明かり
やさしい光りを放っているね。
夜は落ち着く。
アイリッシュバーも薄暗いのでくつろげる。
蛍光灯より豆電球の明かりが好きだ。
『街の明かり』
街に明かりがつく
暗くなるにつれ
何故か足どりは軽く
気の向くままに
夢がさめる
朝日とともに
街の明かりは消え
少し背伸びした時を
思い出す
街の明かり
街灯や電気を見るとその人の生活や仕事をしているんだなと感じる。
あぁ。こんなに街が遠くなってしまった。
あんなに憎らしかったあの街の明かりさえ
とても綺麗に見える。
僕は孤児だった。
その後、奴隷商人に捕まり、あの街の貴族たちに何度も、売られたり買われたりの繰り返し。
でも、1人の女性が、僕を救ってくれた。
その女性はフィオナ。という。
僕を貴族から買取り、隣町の孤児院に入れてくれた。
僕は、いや、孤児院にいるみんながフィオナに感謝し敬っていた。
そんなある日ある出来事が起こった。
僕が孤児院で、できた親友に里親が見つかった。
僕はとても悲しかったが、里親が見つかることはとてもありがたいこと。なので泣けなかった。
でも夜一人でこっそり泣いた。
僕は、フィオナに紅茶を届けるため、フィオナの部屋に向かった。
すると、本だなの本がズレていて押すと、
下に穴があき、落ちた。
すると、心臓。腸。脳。いろいろな臓器が
小瓶に入れてあった。
その小瓶には僕の友達の名前が。
僕は理解した。
あの街の方がよかったと。
僕はもう一度あの町の明かりを見たいと思った。
街の明かり
田舎の何もない静かな夜に憧れるのに、いざ放り込まれると怖くなる。
街の明かりが視界に入ったときの安堵感ったら、もう。
都会に行くと、わくわくする。どこに行っても洒落てて、きらきらしている。
憧れるけれど、住んでしまったら、これが日常になったら、くすんでしまうのかな。
少し車を飛ばせば、海も川も山もある。こんな田舎に住みたいと願う都会の人もいるかもしれない。
お互いさまってことで、決着。
と、我ながら、よくわからないことを書いてしまった。
全部炎暑のせいend
私でも宙から見れば星なのか
/お題「街の明かり」より
街の明かりを有難く思うのは、一人旅の夜の段。
『誰かしら生活している』
明かりを横目に見ながら『一人旅なのだから強がらなくては』と思うことがある。(自分との対話の時間なのだから)
自分を、物語の途中のような浮世離れの存在にしたり、地を這うような憐れさで一杯にしたり。とんでもなく乱高下させるきっかけを明かりの明滅で感じとるのだ。
「この街も都会になっていくのかな」
この街唯一の街灯をみながら呟く。
「私が死ぬ頃にはもっと明るくなってるね」
彼女は病気でもう一ヶ月もしたら死ぬと言われている。
ここは長年田舎だったが最近人が増えてきて、最近では珍しい全く街灯が無かったこの街に街灯工事がはいった。
半年後にはこの街全体に街灯ができるらしいが、彼女はそれを見届けられない。手術をして成功すれば生き残るらしいが、成功する確率が極端に低いことから手術をやめたらしい。
ー1週間後ー
彼女は死んだ。予想よりもずいぶんと早く。もっと話したいことがあったのに。
それから時は流れ街灯も全部できて幾つかビルのようなものができた。その写真を撮って彼女の仏壇に手を合わせる。写真を供えて。「もっと話したかった」と言えば彼女がそこで「私も」と微笑んでいるような気がする。
そして僕は自殺した。彼女に街を見せるために生きていたから。
お題…街の灯り