思い出の漫画

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後、何日生きられるだろうか。後、何回街の明かりが灯るのを見られるだろうか。
僕は余命が短い事を医者から告げられた。まぁ、仕方ないよな。幼少から身体弱かったし。
10年前から言われてたし…5歳の頃に生きれなくなるって言われて…丁度10年後の15歳…

「貴方は、大切な人は居ますか?申し訳ないのですが、ご両親以外で」

両親以外で大切な人?僕は元々友人が少ない、こんな身体だし…強いて云うならあの子かな?
よく、僕と手遊びをしてくれてた子。
誰だっけな、女の子?いや、男の子だった。確か、確か…花宮…花宮真琴…?だっけな…女の子の名前っぽかったんだけど、高校まで気付かなかったんだよな。
「花宮真琴…です。連絡先は──────」

\ピロン/
1件のメッセージがあります。
ん、こんな時間に誰?……深海透?

「ごめんね、こんな時間に。
覚えてる?小中高一緒だったんだけど」
(もしかして、身体弱かった?)
「そう、突然なんだけど、僕さ後、余命が僅かなんだ。」
(は、急すぎだろ…)
「其れでね、君が───」
(え、あ、わ、わかった。)
「ごめんね、ありがとう」

突然すぎだろ、彼奴もう死ぬのか?いやいや…そんな事考えても無駄だよな。
其れより…俺が深海をこの手で殺す…?
「君が僕の事を殺して欲しいんだ」
彼奴が楽になるなら…俺は…いい、と考えてしまう。なんで俺なんだろうな?

医者「貴方ですか、花宮真琴さん。」
真琴[あぁ、まぁ、そうですけど。]
医者「では、早速ですが深海透さんを殺してもらって宜しいでしょうか?」
真琴[あの、なんで俺なんでしょうか…]
医者「彼が言ってましたよ、唯一の友達は真琴しか居ないって真琴はいっぱい居るから、1人減ったぐらい誤差です。きっと…と」
真琴[…………すんません、1回話せますか?]

真琴[深海…!なんで、あんな事言ったんだよ]
透「……真琴くん…あのね、君が友達だからだよ。こんな僕と遊んでくれるね。」
真琴[そうか、それだけか…?]
透「うん。今までありがとう。」
ごめんね
───────これが僕の見る最期の街の明かりが灯る瞬間だった。ありがとう、ごめんね。

──10年前──
医者「息子さんは後、10年生きられるかどうか」
親「透は…どうなってしまったんですか!?治るんですか!?」
医者「透くんは病名も分からない、奇病に掛かってしまいました。1億人に1人居るかいないか…こんなのですので、治療法はありません」
親「………!透、ごめんね、ごめんね。」

──現在──
医者「真琴さん、お疲れ様でした。」
真琴「彼奴の…治療法は何だったんですか 」
医者「……最近わかったのですが、血縁者以外の大切な人に殺めて貰うことです。」
真琴「………そう、ですか。」


「もっと、一緒に居てやれれば良かったな」


街の明かりは一段と綺麗に見えたかもしれない、彼奴の笑顔と共に消えていった、俺の大事な大切な親友。微かに聞こえた、彼奴のごめんね。謝るなよ…俺は今日も彼奴の代わりに街の明かりが灯る瞬間を眺める。



みんなはこういう時、どうする?
私はできないかも。
なんて、そん時じゃないとわかんないよ…



彼奴:あいつ 花宮真琴:はなみやまこと
深海透:しんかいとおる


⚠️突然の忠告⚠️必読!
私の作品は男の子が主に主演です。
余り、女の子は出てきません。
なので、微BL展開、もろBL展開に持って行っちゃう事があります。なので、苦手な人の為に最初に注意書きしておきますね。持っていかないように気をつけますm(*_ _)m

7/8/2024, 11:36:12 AM