あぁ。こんなに街が遠くなってしまった。
あんなに憎らしかったあの街の明かりさえ
とても綺麗に見える。
僕は孤児だった。
その後、奴隷商人に捕まり、あの街の貴族たちに何度も、売られたり買われたりの繰り返し。
でも、1人の女性が、僕を救ってくれた。
その女性はフィオナ。という。
僕を貴族から買取り、隣町の孤児院に入れてくれた。
僕は、いや、孤児院にいるみんながフィオナに感謝し敬っていた。
そんなある日ある出来事が起こった。
僕が孤児院で、できた親友に里親が見つかった。
僕はとても悲しかったが、里親が見つかることはとてもありがたいこと。なので泣けなかった。
でも夜一人でこっそり泣いた。
僕は、フィオナに紅茶を届けるため、フィオナの部屋に向かった。
すると、本だなの本がズレていて押すと、
下に穴があき、落ちた。
すると、心臓。腸。脳。いろいろな臓器が
小瓶に入れてあった。
その小瓶には僕の友達の名前が。
僕は理解した。
あの街の方がよかったと。
僕はもう一度あの町の明かりを見たいと思った。
7/8/2024, 11:26:36 AM