『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶よ花よ、なぜ私を置いていくのか
この地を離れられぬ私を、時間が流れない私を
そう男は一人泣き続けていた。
女は何も知らずに生まれ、死んでいった。
男は時を忘れて、彼女を思い続けて1000年が経った。
ある日女は、ふと大通りを過ぎて、小道に入る。何かがあると言う感でもなく、自然と足が向いていた。
初めて見る道なりなのに、自然と足がどこかに向かっている。
これは時の止まった男と逃げられない運命の女の話である。
少々盲目な恋に呆気なく追い越されたあとに
溶けきらない猛毒に塗れた姿に笑えた
その造花のくすんだ色を乾いた花びらを綺麗だと言ったの
散り際だけは馬鹿らしいくらい気取っている癖に
飲み干したカップには苦味が残されているだけで
振りかえって中途半端な喪失ばかり、傷は覆い隠しておいて
蝶よ花よ
この私を救ってください
この地獄のような日常から抜け出す方法を
天国のようだが
本当は地獄であるこの社会から
救い出してください
はじめて観たとき、言葉が出なかった。
まるで心臓が、時が止まったようだった。
草原に座る彼女は僕と同じ人間におもえなかった。
彼女の周りは花が咲き、蝶が舞い、鳥や動物が唄っていた。
太陽が彼女にピンスポットを当てているようだった。
神か天使か乙女か姫かなんだかわからない。
でも、彼女の存在が美しかったんだ。
目が離せなかったんだ。
風の音がする。
心地よい音だ。
子供の頃以来、聴いていない。久しぶりだ。
手に持っていたロープを鞄にしまい、僕が生きてきた唯一の証であるスケッチブックを出した。
まさか、この最後の紙に絵を書くと思わなかった。
僕はまたペンを手に取った。
この瞬間を忘れないように。
これはちょっとしたすれ違い。
そう信じてるから。
大丈夫。
-蝶よ花よ-
健康であれ。叶うなら純然たる未来を。
人間を許せ。未来を夢み滅ぶ神として。
蝶よ、舞え。
花よ、散れ。
私の夢の如く、淡い色に染まりながら。
あなたのような淡い色に。
『 蝶よ花よ 』
蝶よ花よ 。 はやく僕を彼女のもとへ導いてくれ。
君と初めて会った花道を僕は未だに歩いている。
でも、君は何時に経っても僕のもとへは来てくれない
なんだ…。
もうあの世へ逝ってるじゃないか。
君は僕に手を差し伸べた。
これでやっと、一緒だね
蝶も花も好き。
モンキチョウやモンシロチョウを見たら、自然を感じられてうれしくなる。
お花が咲いていると、空気が華やぐようで、育ててくれた人に感謝したくなる。
私にとっての蝶や花は、温かい気持ちにしてくれるもの。優しい気持ちにしてくれるもの。
ありがとう。これからも、動物や虫、植物を見て幸せだと感じられる、そんな心を持ち続けられる人でいたい。
蝶も花もなかったよ、僕には
絶えて枯れて散らばっていた記憶は
今もこびりついてるけど
愛でられた記憶はやっぱり無いみたい
だからあの日捨てた
自死を選ぶよりは、と
それが親不孝とでも?
実際子を捨てる親はあちこちに居るのに?
蝶よ花よと愛でられてきた君は
こんな僕でも受け入れてくれるんだろうけど
理解はできないんだろう
実際少し離れた所に居る君は
ちやほやされ愛し愛され
周りが理想とする幸せの形そのものだ
君は何のために愛でられて生きてるの?
そんな君を見てそう聞きたくなった
それは親のため?見せびらかすため?
それともそれが無性の愛ってやつ?
自分のため?には僕には見えなくて
今が幸せで楽しくてそのままでいいなら
僕は何も言わないけど
あの日あの場所で
猫柳の枝を粉々に折ってたのは
紛れもなく君で
分からなくなった
蝶よ花よのその束縛と
蝶も花もない無関心と
一体どちらが幸せなのかな?
蝶よ花よ
踏まれても、見向きもされなくても
いつでも美しく咲き誇る花よ
小さなサナギから姿を変えて
大きく美しい羽を広げて空を飛ぶ蝶よ
貴方たちは、生きる術の中で出会い
そして、混ざり合う
蝶よ花よと可愛がられている幼い君。
無邪気な笑顔に、純粋なまっすぐな瞳。
君の目線では、どんな世界が広がっているのだろう。
いつまでも、真っ直ぐな君でいて。
君はどんな大人になるのだろう?
将来が楽しみだけど、不安もある。
どうか、同じ歩幅で少しずつ成長していこう。
あの人と話していたい
あの人の隣にいたい
あの人が惹かれるものになりたい
蝶よ花よ
蝶よ花よ
美しく舞い
美しく咲き乱れ
魅了する相手はだれ?
貴方の言葉だけを聞いてくれる人?
貴方のおねだりだけを叶えてくれる人?
貴方の我儘を受け入れてくれる人?
貴方が望む全てを与えてくれる人?
それとも。
貴方の羽の上で
貴方の花弁の上で
貴方の思うがまま踊ってくれる人?
蝶よ花よ
優雅に舞い
穏やかに咲き乱れ
誰もの心を癒し慈しむふりをして
その毒粉で人を惑わし腐敗させる
貴方の次の獲物はだれ?
蝶よ。
夜空を舞い、突き刺す儚さ。
花よ。
闇夜に可憐に咲き乱れる美しさ。
人は知ること、真似ることで覚えていく。それは生きること全てに共通する、学びの原型のように思う。
穏やかな日差しが町並みをやわらかく染めている風景を、コーヒーショップの大きな窓越しに眺めた。休日の日向には溢れんばかりの睦まじい姿が満ちていた。友達、恋人、家族。肩書きは様々違えど、感情がもたらす行動選択肢には極端な差は無いようだった。好きな相手には優しく、苦手な相手には程良く。
平和だ、とどこか他人事のように眺める。いや、実際他人事だ。この平穏と親睦の空気にはどうにもなじめない。
とは言えある程度なじまないことには。さもなくば生きていくための攻略難易度が跳ね上がってしまう。だから仕方なく、ぬるくなったコーヒーを片手に行き交う人の振る舞いや何かを盗み見て、情報として自分の中に蓄積する。効率が良いとは言えないが、楽でいてそれなりの成果が見込めるだけじゅうぶんだ。
愛というのは時に難儀なもので、とかく正しいように見せかけて問答無用で人を縛ってしまうことがある。
可愛らしくて、したたか。そんな言葉が似合う母親に溺愛されて育った。朝食は起きてからのオーダー式。着替えは気温や湿度を考慮し、色味や柄のバランスなんかも悩みなが選んでくれた。おやつはいつも手作りで、小学校高学年になるまでは、一人で外出することもなくただひたすら、母の庇護下で育った。
その結果、食は気分に依存し、服のコーディネートはさっぱり分からず、単独では上手く他者とコミュニケーションが取れない自分が出来上がった。
母の庇護という名の監視から解き放たれて唯一幸福を感じたのは、家でも市販のお菓子が食べられるようになったことだった。
〉蝶よ花よ
蝶よ花よと育ててみたいけれど
育てる側にも余裕がないと
できないみたい
蝶よ、
美しく可憐に舞たまえ、、
花よ、
美しく咲き誇れ、、
そして
何事も無かったかのように
姿を消せ、、、
蝶よ花よ
飛べ。
舞え。
そして
散れ。
蝶よ花よ。
蝶の羽をつけて
大阪まで行きたい。
この花みたいに
推しちゃんを
癒したい。
華やかな
蝶よ花よ。