『落ちていく』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
落ちてゆく
気持ちが落ちる事はあるだろう
しかし
人としては拒絶しろ
″落ちても堕ちるな″
君の言葉がこだまする
スゥ…と光が落ちていく
その中でも一際強い光は怪物を討ち倒す
その日、彼女は救われた
代わりに、ある人は世界から消えた
その人は500年もの年月をかけ、彼女を救うために力を尽くした
彼は、幼い頃の自身を救った彼女をひたむきに愛し続けた
其れ等の記憶や記録は彼を憎む者、愛する者…全ての人の心に触れただろう
観測する僕の涙は記録を見るたびに落ちていく
落ちていく
新しい花を咲かせるために、落ちていく。淋しさの終わりの始まり。冬が来る前に自分を重ねた、秋灯し。
落ちていくって聞くとやっぱり誰も助けてくれなくてするする下に落ちていくあの感覚を思い出しますね。思い出すどころか進行形ですけど
『落ちていく』というテーマについて…
『気持ちが落ちていく』『携帯を落とす』。
私自身この2つかな??携帯はよく落としている…
気持ちもいい日とあまり良くない日がある…
携帯は落とすと壊れてしまう…人の気持ちも同じかもね…気持ちが落ちたままだといつか壊れてしまうね…
落ちる前に対策を考えなくちゃね。携帯も気持ちもね。
仕事や他の事で考えすぎてしまうと気持ちが疲れてまうね…
自分が思う『落ちていく』っていうテーマになったかもしれないね…
「ふふふ、やっと始められる」
私は誰もいない部屋で、一人高笑いする。
目の前にあるのは、藁人形、五寸釘、そしてハンマー……
私は呪いの三点セットを前にして、喜びを隠すことは出来なかった
私は今日、夫を殺す。
長い結婚生活では色々あった。
時にはいちゃついたり、憎み合うこともあった。
しかし試練を乗り越えるたびに、私たちは絆を深めた。
でもそんな事は関係ない。
夫は絶対にやってはいけないことをした。
私は絶対にそのことを許すことなく、報いを受けなさせないといけない。
自然とハンマーを握る手に力が入る。
「くらえ、プリンの恨み!」
力を込めてハンマーを振り遅下ろす。
部屋に響く、『カーン』という金属音。
そして一瞬の静寂の後、『パリン』と夫の使っているお気に入りの湯呑が真っ二つになる。
コレが割れたという事は、夫に何かがあったという事。
やったわ。
プリンを食べられて早一週間。
ようやく恨みを晴らすことが出来た
あの人が悪いのよ。
私が大事に取っておいたプリンを食べるんだから。
でもこれで終わり。
さて勝利の美酒ならぬ、勝利のプリンでも食べようかしら。
私が勝ち誇っている時、私のスマホが着信を知らせて震える。
着信先の夫の名前を見て、ほくそ笑む
私はスマホを取って、通話ボタンを押す
「もしもし」
『酷いじゃないか』
スマホから聞こえてくるのは、呆れたような夫の声。
いむ、想像通り呪いは降りかかったようだ
「食べ物の恨みは怖いのよ」
『だからといって、呪殺する事は無いじゃないか。
いくら僕が『死んでも生き返る』チートを持っていると言っても、限度があるよ……』
「いいじゃない、減るものじゃないし」
『前もそう言って僕を殺したよね。
どんどん僕の命の価値が減ってきてる』
「そんなことより」
『誤魔化さないで』
「何が起こったのかしら?」
『はあ……
どこからともなく鉄骨が落ちてきて、そのまま潰されたよ。
僕じゃなかったら死んでいたところだ』
「そんなことあるのね」
『今回ばかりは反省してよ。
他の人も巻き込まれそうになったんだから』
「分かった。
次呪うときは連絡するから、人気のない場所に行ってね」
『何も分かってない……
あ、ちょっと待って』
そういうと、夫がスマホから遠くなる。
電話口からは誰かと話している雰囲気だ。
相手は……
女性?
『巻き込まれそうになった人がいる』と言ってたけど、もしかしてその人を助けて惚れられたか!?
なんてこった。
まさか、私の呪いでラブロマンスが始まろうとは!
私が愕然としていると、夫がスマホに戻って来た
『ゴメン、それで話の続きだけど――』
「アナタ、今から呪うから人気ない場所にってね、そこにいる女と一緒に。
浮気は許さないから」
『落ちていく』(創作)
冬の冷たい暗闇の中、スマホのぼやけた明かりがチラチラと動いている。暖房器具のない部屋の空気は、静けさの象徴のようにキンと研ぎ澄まされているのに、スマホのぼやけた明かりだけが何やら現実味を帯びた温もりのようだった。
僕は毛布に包まったまま眠れずにスマホを見ていた。
眠ろうとして灯りを消した後、眠れずにベッドの中でスマホの操作をするなんて、ごくありふれた、よくある風景だろう。スマホ操作が眠りの妨げになるのは重々承知だったが、そんなことはどうでもいいのだ。
チラチラとしたぼやけた明かりを見ているうちに、僕は眠りに落ちていく。
『ああ、今夜も寝落ちしちゃうかもな…』
立て続けに寝落ちしてしまう僕の信頼も、落ちていくだろうけれど、まどろみの縁にいる僕には、もうどうすることもできやしない。
(End)
『恋なのか憧れなのか』
恋なのか憧れなのか
この気持ちは説明できないけど
あなたが見ていてくれるから
頑張ろうと思える私は
きっと落ちてしまったんだと思う
#落ちていく
落ちていく。
秋の挨拶の枯葉のすれ違いも
青い春の恋の思い出も
挫折を味わった時も。
落ちることも、抗い登りゆくものも、
全て幸せとは限らない。
人それぞれの幸福と、苦痛は
第三者から見ると、結局は紙一重なのだ。
週末は、《加熱式たばこのにおいに耐える日》と認定されてしまった。
においにも音にも光にも敏感な私だが、たばこのにおいはずば抜けて耐えられない。
おしゃれアイテムなのだろうか、最近加熱式たばこを吸う人の割合が増えてきた気がする。
独特の臭いに頭が痛くなるのだが、それを言ったところで「神経質すぎる。」とムッとした顔をされる。
たばこを吸った後に話しかけられると、気絶しそうになる。
口臭の攻撃威力に勝てる物は、そうそうない気もする。
身体の心配をして、やめたらどうかと提案した時もあった。
しかし、「加熱式たばこは害がないから。」と浅はかな知識をダラダラと披露してくるから、もう何も言わないことにした。
ただ、お願いだから、頼むから口臭をどうにかして欲しい。
吸い続けるのなら、礼儀として口臭緩和の努力を怠らないでほしい。
そして、毎年当たり前のように肺がんドックを受けている矛盾に、気づくべきである。
落ちていく
気が付くと、いつの間にか落ちていた…
絶対にないと思っていたのに…意地悪なあなたに、惹かれている…喧嘩ばかりしていて、憎まれ口ばかりで大嫌いだと思っていたのに…
知らないうちに、目で追ったり、他の人と親しげに話しているとモヤモヤしたり、会えないとイライラしてしまう…
何で、って思うけれど、日に日に、あなたへの想いに墜ちていく…
空を舞うものに憧れる。
鳥、昆虫、気球、飛行機、ドローン、宇宙船·····。
空に憧れる気持ちは誰にでもあるだろう。重力に縛られた私達は、地上から離れることに膨大なエネルギーと技術を必要とする。
でも、よくよく考えてみて欲しい。
空を舞うものはことごとく、落ちていく可能性をはらんでいるということを。
射かけられて。
撃ち落とされて。
衝突して。
故障して。
疲れ果てて。
美しい天使だって落ちていく。
空を舞うものはなんだって、落ちていくかもしれない恐怖と戦っている。
私達人間は臆病で·····その癖傲慢で·····、落ちていくというその恐怖を忘れない為に、自由に空を舞うことが出来ないようになっているのかもしれない。
END
「落ちていく」
何もしないと筋力が落ちる
寝てると何もしないと自然とレギュラーから外されたり何かしない、動かないことによりどんどん下に落ちていく
何かしないとだね!
恋に落ちていく
気づいた時にはもうとっくに落ちていた
作品No.237【2024/11/23 テーマ:落ちていく】
例えば。そう、例えばの話。
私が死んだとして。私が突然死んだとして。
遺された家族は、どんな反応をするのだろうか。
哀しむのだろうか。
怒るのだろうか。
年長者より先に逝くのはゆるせない——そう言うのだろうか。
十ほど歳の離れた従兄の葬いを控えた夜だから、そんな考えに耽るのだろう。答えのない問いを考えたまま、また眠りに落ちるのだろう。
いつものように。
落ちてゆく
もう這い上がれないほど深く
貴方という沼に落ちる
私という沼に貴方も落ちているのでしょうか
もし落ちていたら
私は貴方が沼から出られないように蓋をしたい
もっと深く底まで落ちておいで
この沼から抜け出したくないとそう貴方に思わせたい
もっと深く私を愛して
もう私は沼から抜け出せない
抜け出そうとも思わないし抜け出す未来も見えない
貴方を知れば知るほど
貴方の沼に深く深くおちてゆく
もう出会ってなかった頃の私には戻れない
貴方に落ちてゆく乙女である
ちゃんと責任を取って欲しい
左隣で眠る愛しい人
その腕をそっと抱きしめて
今日も眠りに落ちていく。
明日あなたの声で
目覚めるまでは
幸せな夢の中に。
#落ちていく
ある日、私はあなたに恋に落ちたんです
毎日見てるだけでどんどんハマって“落ちていく”
恋の力ってすごいな
恋をしてつくづく思う
その人の沼に“落ちていく”間は、幸せとか勿論悲しみとか悔しさも生まれる。
だけど、“落ちきった”後が1番辛い
その人の本性を知ったり、自分の時間と心を無意味に使ったみたいな感覚があるから
恋って不思議
恋は、不思議でしかない。
『落ちていく』
私は毎年家族と訪れる湖畔の別荘に、いつもと同じように家族と来ていた。
「ここに来るのは今年が最後になりそうだ」
パパが言った。パパの会社の業績が思わしくないという話は聞いていたけど、まさかこの別荘を手放すほどなんて思っていなかった。
「美紗子、すまない」
私ががっかりしていることに気づいてパパが言ったけど、私は会社のことは分からないし、パパを責める気にはならなかった。
「美紗子、結婚の話が出ているが、気が乗らないなら断ってもいいんだぞ」
私はパパの取引先の会社の専務だったかの息子と婚約している。結婚は来年の春の予定だ。相手は私より7つ年上の三十一歳。別に不満はない。
「彼と結婚するわ」
この結婚もそうだけど、私は自分の意思で色々なことを決めることができない。敷かれたレールの上を歩くことしかできないんだ。
それは昔からで、遠い記憶を思い返してみると、幼稚園の頃にはもう既にそうなっていた。
何一つ自分で決められない私は、放っておけば結婚もできないし、何もできない。誰か導いてくれる人がいないと生きていくことすらできないんだ。
婚約者の彼は私に指示をする。少し横柄で、少し乱暴な態度だけど、一から十まで彼は指示を出してくれる。そして私が全部彼の指示に従うと、褒めてくれるし喜んでくれる。こんなに私と相性がいい人はいないと思う。
私は予定通り、彼と結婚した。そして彼は別荘を買ったと言った。
私のパパの会社は何とか持ち直して倒産とはならなかったけど、規模が縮小しているから、あの別荘を買い戻すことはできなかった。
「美紗子、君の思い出の別荘だろ?」
旦那様が連れてきてくれた別荘は、私が家族と毎年訪れていた、パパが手放した別荘だった。
特に不満はない。思い出というほど何かあっただろうか?
毎年来ていたけど、特にこれといって印象に残る思い出はなかった。だけど私はこの別荘が好きだ。湖畔の周りは木で覆われていて、人の気配がない。とても静かで、自然の中にいるのが心地いい。いつもここに来る時は若葉の季節で、緑が芽吹く澄んだ香りがする。
「旦那様、ありがとうございます」
私がそう言うと、彼は満足そうに頷いた。そして彼はそこにバーベキューセットを用意し、会社の部下と思われる人をたくさん呼んでいた。
私は彼の指示に従い、料理の下拵えをしたり、お酒を用意したり、忙しく動き回った。
「美紗子さん、でしたっけ? 課長の奥様ですよね?」
声をかけて振り向くと、綺麗な女性がいた。
「はい。そうですが何か?」
私になんの用があるのかは分からないけど、彼女は私を上から下までじっくりと眺めた後、フッと鼻で笑った。好意的でないことは分かったけど、私は何も言わず会釈だけして、その場を立ち去った。
彼女は私の夫のそばにいて、ベタベタと腕や肩や腰に触っているのが見えた。そして夫はそれを許している。というより、そうされることが当たり前という感じで慣れている。
この時に私は悟った。私は言いなりになる家政婦であって、彼が愛しているのは彼女なのだと。彼女もまた、彼を愛していて私の入り込む隙間なんて無い。だったらどうして私と結婚したんだろう?
私は自分が惨めで逃げたくなった。しかし、私は自分の意思で逃げることができない。その行動には責任が伴って、私はその責任を取るのが怖いんだ。
そうだ。分かった。
私は自分で何も決められないのではなく、責任を負うことが怖いんだ。
誰か、私を連れ去って。
自分では逃げられない。それなら誰かが私を連れ去ってくれればいいと思った。
「課長の奥さんってこんなに若くて可愛いんですね。従順そうだし」
そう。私は従順です。話しかけてきた男の人が誰なのかは分からないけど、この人でいいから、私を連れ去ってほしいと思った。
静かで好きだったはずの場所に、大勢の声が響いていて、大きな音楽を鳴らして、打ち上げ花火なんかもやっている。
私の静かな場所を返して!
そう言えたらいいんだけど、そんな勇気は私にはなかった。全て壊れてしまえばいいのに。
「俺と抜け出しませんか?」
私に話しかけてきた男は私の手を取った。私はこくりと頷くと、彼に手を引かれ、人気のないところへ導かれた。
「俺と一緒にどこまででも落ちていきませんか?」
なんて魅力的な言葉だろうと思った。私は望んでいた。私がここから抜け出すためには、このまま彼と落ちていくしかない。それが地獄なのか、それともただ恋に落ちるというだけなのか、湖の底に落ちていくのか、分からないけど私はまた頷いた。
私が最初で最後に自分で決めた未来。
「あなたとどこまででも落ちていく」
「いい子だね」
ああ、そうだ。私はいい子なんだ。
重なる唇。私はもう怖くない。私はもう自分で決められる。
(完)
落ちていく
ボクは毎日、夢を見る。
その夢は、空を高く飛んでたり、敵っぽい奴と戦ってたり、知らない街を一人で散歩してたり、怖い奴に追いかけられたり、という感じで、いろんな夢を見る。
夢は毎日違くて、
たまに同じ夢を見たり、その夢の続きを見たりする。
だからボクは寝ることが凄く好きだった。
夢を見る度に違う世界で生きる自分を感じれるし、
何より、それがパラレルワールドみたいで、楽しかった。
ボクは眠ったら長く10時間寝るし、
途中で起きることはほぼなく、ずっと眠っている。
その時には必ずと言っていいほど夢を見るし、その夢はボクの好奇心旺盛な心を満たし、ほぼ毎日メモして、その後に見返した時、思い出しながら想像する脳内の世界が楽しくて、毎日冒険してる気分だった。
ボクはよくある漫画やアニメ、ゲームの主人公みたいな者にはなれないから、頭の中ではいつもそういう自分はこの物語の主人公だ!という妄想はしていた。それがボクにとって、毎日の日々が飽きなかったし、目の前の興味のないことをやらされても、頭の中で沢山妄想して想像して楽しんでいた。
そんな夢を見てる時、ボクはたまに落ちる夢を見る。
高い所からもあれば、奈落という穴に落ちる夢。
あるいは逆に相手を落としたりする夢も見る。
落ちるにもいろんな言葉の意味があるけど、ボクはほとんど夢の中でやっていると思う。
ボクは落とし名人かもしれない、そんな名人は嫌だけど。
そして、今日の夢は人に恋する夢だった。
ボクは全く自分とは真逆の可愛くて健気な女の子で、魔法が使える魔法少女みたいな子だったから、ずっと箒に乗って空を飛んでいた。空を飛ぶのはやっぱり楽しい。
その中で、凄く自分好みの双子に恋に落ちる夢だった。
ボクは「こ、好みの双子だ!」という高ぶる気持ちだったから、抵抗もなく、せっかく全く違う世界の主人公になれたんだから、と思い、夢の中を過ごしていた。
その際、双子はどっちの方を好きになるか?という選択肢があって、ボクは流石にそれには凄く凄く凄く、迷った。
宇宙の数ほど選択肢があると思っているボクは本当に凄く悩んだし、悩んで悩んで悩んで結論をやっと言おうと思ったら、目が覚めた。夢か、と少し残念な以上楽しかったな、と思ったボクは、とある事を思う。
ボクはあの二人のどっちを愛して、落ちていく夢だったんだろう?
結局、どっちを選んだか…それは夢の中と一緒に置いてきたから、起きたら忘れていた。まぁ、夢ってそんなものなのだが、かなりの自分好みの双子のどっちを愛すか?という話は正直に言うと、ボクからすれば凄く複雑で、「夢ってそんなもんか〜」と思えない程、あの二人を選択として選びきれなかったのが悔しかった。
どっちの双子に愛されるか?落とされるか?一緒に過ごすか?
空を自由に飛べるように、選択肢も自由にしてほしい。
と、言うか魔法が使えるならもっとそれの楽しいことをしている方が悔いがなかったのにな、なんて毎日楽しい夢を落ちていくように悔しい気持ちが強かった日だった。
愛というのは、夢だからと言って簡単に決められないし、人生をかけるような大切な選択を数秒の夢に見させるのか!という気持ちにもなる、それにそんな簡単に一瞬で相手にキュン、と恋に落ちていくボクもボクだな、と思った。
だって、好みだったんだもの。
流石に好きになります。
ありがとうございます、自分。
夢を見させてくれる自分に感謝しないとな、と思う。
やっぱり、自分が喜ぶものは一番自分が知っている。
それを証明されるのは毎日見る夢だと感じる。
今日も寝た時、また恋に落ちるのかな?
次も全く違う主人公になって、どんな好みの人に出会うのだろう?
また、いろんなパラレルワールドの夢を見たいな。
なんて思いながら、ボクは目を閉じて、眠りについた。