作品No.237【2024/11/23 テーマ:落ちていく】 例えば。そう、例えばの話。 私が死んだとして。私が突然死んだとして。 遺された家族は、どんな反応をするのだろうか。 哀しむのだろうか。 怒るのだろうか。 年長者より先に逝くのはゆるせない——そう言うのだろうか。 十ほど歳の離れた従兄の葬いを控えた夜だから、そんな考えに耽るのだろう。答えのない問いを考えたまま、また眠りに落ちるのだろう。 いつものように。
11/23/2024, 2:55:46 PM