『落ちていく』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
落ちた
あなたに
落とされた
あなたに
そんなあなたは
落ちていった
私よりずっと可愛くて素直なあの人に
今まさに握り締めたはずなのに
なぜ手からこぼれ落ちるんだ
スマホよ
『落ちていく』
お題「落ちていく」(雑記・途中投稿)
……恋? いやそんな訳分からん領域のはした事ないけど。
助けてほしかった、誰でもいいから助けてっと叫び出しそうな夜だった。
世界中が割れて崩れてしまうような足下を感じながら、踏ん張りの効かない感覚。
助けて、お願い助けて。
絶望だけが目の前に有る、切り立つた崖が行く手を防ぐ。
駄目だ駄目だ、目を覚ますのよ悪夢から。
気力を振り絞り目を開ける、眼の前には愛犬のお腹。
あ〜苦しかった、窒息するとこだった。
お題「落ちていく」
忙しくなると、気持ちがいっぱいになるので、焦りが出てきて、うまいこといかないから、気持ちが落ちていく。そういう時こそ落ち着いてしっかり考える。
一人で過ごす時間
思い募らせて
深い深い闇の底
一歩踏み出せば
全てを失う事も
解っている
携帯の送信
踏み出さず
とどまりながら
それでも
落ちていく
運命的な出会いをし…
大恋愛の末に結婚し…
可愛い娘たちにも恵まれ…
人生の終演がきたら
私は、必ずこう言おうと決めていた
「私には、過ぎた人だった」
「彼に出会った事は年末ジャンボと
サマージャンボに当選したに等しい」
それくらい愛していた…
なのに……10歳も下の男に言い寄られた
忘れていた「女」が目を覚まさした
落ちていく…そんなに時間は掛からなかった…バカな女だ
救いようのないひどい女だ…
私は、絶対に間違いなど犯さない
至極真っ当な人間なのだ…
はっ……ホントに浅はかだね
10も若い男が本気でやって来ると思う
遊ばれてんだよ…
若い頃、ちょっとチヤホヤされた女は
たちが悪い
自分でコントロールも出来ない奴が
危ない恋に首を突っ込むもんじゃないよ
自問自答しながら、私はまた正気を
取り戻し、慣れた台所でせっせと
愛する家族の為に腕をふるった…
…………やっぱり恋愛小説は無理だ(笑)
《意識が沈む》
今日は兎に角ツイていなかった。
雨で髪はうねり、車が水たまりを通ったせいで水が跳ねて服が濡れた。
仕事では凡ミスをしたし、欲しかったスイーツは売り切れてた。
帰宅してベッドに身を投げ出すと、どうしようもない暗く重たい感情が頭を支配する。
疲労も蓄積していたせいで、瞼が落ちてゆく。
意識がゆっくりと暗闇に落ちてゆく。
このまま落ちてしまえば、また意識が上がる頃にはスッキリするだろうか。
そんなことを考えながら、私は意識を手放した。
闇があった。そこには。敗者となった仮面の群々を呑み込む闇が。
次々と呑まれ落ちていく。抗う力も逆らう術も、何もかもが打ち砕かれて。
落ちていって当然のことをしていた。それが敗者の運命。這い上がれることはできない。
生贄による甘い蜜を味わった後には。這い上がれたとしても、生贄はそこに無い。
ただただ辛い事実のみがそこにある。だから、闇に呑まれるしかない。
黒雷の鬼神の軌跡は滅びをただ遺すのみ。その滅びの後はただ闇が裂け目のように広がり、呑み込む。
妄執の幻影も足止めることはできずに、無意味に散らされた。最後に落ちていくのは仮面の群々を率いていた女王の仮面のみ。冷温の闇に浸からされながら。
決して温まることの無い冷めゆくだけの闇に。冷めゆく鉄のように冷たい闇に。
生贄を欲し、生贄を味わい、生贄を喪う。ただ、それに翻弄されるばかり。
壊れたマリオネットが紡ぎ出す闇の語りは、その半生を傲慢に語る。
対岸の火事のように、遠くを語り、近づいた時にはもういない。そして、為す術も無く焼かれてしまう。
小火のうちで消すことはできずに、火事の片鱗を語る。誰も理解することはできない。
嘲りは最初のうち。しかし、現実味を帯びて牙を剥く時。大火となる。そして、落ちていくのだ。
生贄による安楽を求めるとしても、いなくなる時のことを考えたほうが良い。
永久の不在が生贄に臨んだ時。その時こそ、闇は裂け目を生み出して呑み込もうとするのだからーー。
ーーすべては虚構の中。されど、現実へ至りかねない。妄想は現想へと変わりゆくーー。
以前よりはよっぽど落ち着いてきたけれど、どうしても思考が暗闇に落ちてしまうことがあります。それはもう人間なので仕方ないことですが、仕方ないったら仕方ないと、進んでいく時の流れに体操座りで抗うのも中々しんどいものがありまして。
一時停止できない時間って不良品だと思うんですよね。どこに問い合わせたら良いのやら。
でも、世界で唯一の平等なものだよ、と言われてしまえばなんだか有難いもののようにも思えてくるので、そう
都合の良い解釈だけをして今日は眠ります。おやすみなさい。
#落ちていく
堕ちていく
夜が怖い日
ブーゲンビリアの薫り
差し伸べてくれた
あったかい右手
理想が、落ちていく。
木枯らしに吹かれて。
鍵盤と指が触れる音ひとつも聞こえない。
そんなコンサートだった。
その日、北欧の寒い夜、時間が止まったのだ。
ああ、美しいと人々は見惚れた。
街ゆく馬が疲れた顔でこちらを見ていた。
冬が訪れ、枯葉の大半は散ってしまった。
年越しに備えて人が沢山、目もくれず街を駆け回っている。とはいえ、かつてほどの人通りでは無い。
もう2年も前、彼が高台から落ちてしまったから。
あの時に初めて冬は寂しいものだと知った。
音のない新年の訪れはちっとも楽しくなかったのだ。
そこにもう期待なんてないと思っていた。
深夜の鐘がなるより早く人々は家を飛び出した。
左の手が効かなくなって、冬のソナタは消えたと思っていた。
あの夜の空気をもう二度と吸えないと思っていた。
音が減ろうと、流れが止まろうと、
それでも彼にとって音は紛れも無い言葉だったのだ。
ショパンには戻れなくても、この街に明るい年越しをくれた。
彼は、怨めしいはずの左手を誇示するように高く上げる。その先でゆるりと月は丸みを帯びた。
落ちていく
近頃紅葉が綺麗に見える
すごく美しい、
昔よく遊んでいた彼のよう
紅葉が落ちていく目で追いかけていた
目の前にいたのは、そう
昔遊んでいた彼
私は再び彼に落ちていく
「落ちていく」
落ちていく。
悲しみの中に。私は泣きながらそう思った。
釣糸垂らして数分
アタリすらない
釣り餌が乾いてカピカピになっていくのにも構わず、針に餌をつけ投げる
移動しようかな? でももうすぐ魚が寄って来るかもしれない。
おっ!アタリだ!
魚が川から上がったと思ったら針が外れて落ちていく。
タモロコだったな。
「落ちていく」
落ち葉が私の目の前に舞い降りてきた。
見上げると、この木には葉がもうなかった。
前まで綺麗だと思ってた紅葉。
いつの間にか砕け散ってしまって。
私もいつかこうなってしまうのかなって、
いつか誰も私を見なくなってしまうのかなって、
考えたらもう生きてる意味わかんなくなっちゃって、
楽しそうに遊ぶ子供たちを見つめて刃物を握った。
【#114】
落ちていく
重い体。
沼に落ちていく、
落ちていく、
○落ちていく○
カサカサと乾いた音を立てて、枯れ葉が降り積もる。
赤や黄色…色とりどりの葉が、木枯らしの奏でるメロディーで舞い踊る。
足元に溜まった落ち葉を爪先で蹴り上げ、君は楽しそうに笑っていた。
転けやしないかとはらはらしている僕の事など気にもしていない。
日が傾き、世界はオレンジ色に包まれる。
そろそろ帰ろうと手を差し出せば、小さな手で握り返された。
目を擦る君を抱き上げて歩き出せば、眠りに落ちるのにそう時間はかからないだろう。
僕の小さなお姫様。
いったいどんな夢をみるのかな?
落ちていく……ずっと底へ。
子供の頃は純粋無垢だったのに、今は醜くなって……地の底へと落ちていく。
大人になるに連れて、醜い心を持つようになり……人に対して嫌な見方をするようになってしまった。
そんな自分が私は誰よりも大嫌いだ。
お題、だんだん落ちていく
目の前に、広がる
ゴツゴツとした岩肌に
僅かに、手をかける隙間を探して
大勢の人たちが
その頂を目指して登っていくんだ。
そのてっぺんには
星よりも輝き
どんな、金貨よりも価値のある
世界で1番の宝物があるのだとか。
だけど、登った人は
誰も戻らない。
いや、本当は戻ってはきているよ
身体だけになって。
空から、落ちてくるんだ。
沢山の人たちが
何ひとつ、持たずに。
僕はこの絶壁の辺り(ほとり)で
最後に声をかける番人だ。
『本当に登るのかい?』と。
ある人は、怒ったように僕を突き飛ばし
また、ある人は如何にその宝物が
必要かを僕に伝えた。
けれど、結局はみんな登っていくんだ。
太陽が沈み、誰も訪れる人が居なくなる頃に
僕は落ちて来た彼らの側を歩き回る。
そうすると、身体は瞬く間に朽ち果て
少しの間だけ、光を放ち花を咲かす。
命が燃え尽きる光だ。
僕は番人。
ただ、問うだけの存在。
行かないでとは、決して言えない存在。
【お題:落ちていく】