『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【花畑】
ここはどこだろうか。
広い花畑の真ん中で目を覚ました。
様々な種類の花が、やさしい風に揺れ、ふんわりと柔軟剤のような良い香りを撒き散らしている。
いつの日か見た夢のようなぼんやりとしためのまえの光景は、到底現実のものとは思えなかった。
『少しあるこう』
虫の羽音も、風の音でさえ聞こえない花畑に、
誰に言う訳でもない独り言だけが響いた。
花畑はずっと遠くまで続いていて、終わりが見えない。
行先もなくただフラフラと花畑を歩いた。
お姫様になった気分とでも言っておこうか。
暖かい陽射し、美しい花、優しい風、
擦れる足、踏まれた花、永遠と続く花畑
あまりお姫様もいいものでは無さそうだ。
王子様の迎えが恋しい。
そんな時遠くから声が聞こえた気がした。
「ねえ!おーーーい!おーーい」
聞こえる声に、導かれるように歩く、走る。
声の聞こえてきた方向へ向かうと、ポツンと扉が立っていた。
1枚の扉。
開ければ向こう側が見えてしまうだけなんじゃないかと思うような扉。
『不思議だ』
そう言いながら、何となくドアノブに手をかけた。
軽い握り心地に、ドアノブだけ外れてしまうのではないかと不安になりながら、ドアノブを回した。
扉を自分の方へと引いていく。
途端に眩い光が溢れ出し、今居た世界を、花畑を飲み込んだ。
音が聞こえる…
ピッ…ピッ…と、規則正しくなる機械の音。
口を覆うプラスチックの感触。
真っ白な天井と淡い緑のカーテン。
あぁ、あの花畑は…。
一面の花畑 暖かい日差し 気持ちいい風 小鳥のさえずり 虫も心地よさそうに過ごしてる、そこに寝そべる僕。死ぬときはこのぐらい気持ちよければ良いな。
花束のような恋をした。
それはそよ風にふかれるような優しい恋。
水をあげよう
私の命が尽きるまで
チリリリリ
朝6:00 いつもの目覚まし時計で目を覚ます
朝日が指す部屋の雰囲気は心地が良い
今日は月曜日 また今日から学校がスタートする
制服に着替え、スクールメイクをして、ご飯を食べ、家を出る。この田舎の町はのんびりしていて気持ちがいい
こういった所に住んでいると、たまにお出かけで都心に行くと、違う世界に来たみたいで息が詰まる。
だから私はこの町が大好きなんだ
飽きたからここまで🥹🩷
#1 花束 2023.9.18
花畑
今だけは
主人公
ふわふわの花畑
きらきらな君
君の笑顔を見れるのは
僕だけで
君の笑顔をつくれるのも
僕だけ
なんて素敵な
夢を見ているのだろう
6時課だというのにきみは食堂にいなかった。同じ場所で就業をしていたひとに訊けば、場所を教えてくれた。
石の階段を降りて整地された農園。
その花壇できみの後ろ姿を見つける。
花壇にはまだ花はなくて、やわらかい土が盛られているだけ。煉瓦で囲った外側に、肥料の袋が並べられて、どの区画に撒くのかが記されていた。
「何してるの?」
「わッ、びっくりしました…背後から音もなく」
「んふ、ちょっとね」
振り向いたきみの手には植物図鑑。セピア色のページに彩色した花々の図説がびっしりと載っている。
ぼくはあまりお花に興味がないけれど、きみは真面目に目を通していた。
「調べもの? そろそろお昼にしようよ」
「いえ、調べものというほどでは。すこし、気になったんです」
「お花が?」
「農園の花は薬草として育てられていますから、花が咲いたりしたらすぐに摘み取ってしまうんです。だからあまり花の形とか色をじっくり見れなくて」
「ふぅん」
まだ何も植えられていない花壇。ここで育てられるものはすべて薬の材料になるから、ここには残らない。
最近は風邪が流行しているし、近隣諸国との情勢もまあまあひどい。
兵士は戦場に送られて、もちろん怪我をする。野戦病院でも教会でも薬はいつも枯渇状態。
原料である薬草の栽培は急がれ、調合を急かされていて大変だと聞いたことがあるくらい。
この農園も例外ではない。
きみは目的のお花の絵を見つけると、ぼくにも見せてきた。
「きれいな赤色ですね。深紅とも表現するんですって。すてきな響きです」
「そうだね。いい色」
「この花を香油にして卵白と使うんですよ」
「傷に効くの?」
「ええ」
「へぇ、こんなにきれいなお花が」
この花壇一面に咲いたら、きっと荘厳だしきれいな光景になるんだろう。
きみはそれを見て楽しんでみたいんだね。
ふと勅令を思い出す。
「あのね、きっともうすぐだよ」
「もうすぐ、ですか?」
「そうしたらお花を飾ったりゆっくり眺められると思うの。んふ、楽しみだね」
「え、えぇ、そうなればうれしいですね」
何のことだか分からないってお顔のきみ。でもすぐにそうなった花壇を思い浮かべて、色とりどりになるのだと指差してゆく。
香りが風に乗ってゆるやかにきみのこころを癒すだろうし、きみはそれを周りに教えて回るんだろうなぁ。
でもぼくはそれよりも、いま、きみと昼食を楽しみたい。
「ね、そろそろ行こ。お昼も使徒職でしょ? 休まないと心配」
「そうですね、お腹も空きました」
「今日は玉ねぎのタルトって言ってた。ぼく、すっごく楽しみ」
「一皿目のスープも楽しみです」
「えーだってあれ、野菜いっぱい入ってる」
「玉ねぎも野菜じゃないですか」
「甘くなるからいいの!」
農園に香るにおいはまだ土だけしかなくて、やっぱりそれはさみしいことなんだと、きみを見て思うの。
#花畑
『 ウインターコスモス 』
「もう、もう私達もあと少しだな。」
そう夫が言った。
今年で89歳になる夫は昔は元気で活発に動いて誰よりも信頼されていた。
だけど私は遠くから夫を見ることしか出来なかった。
急に夫が花を見に行こうと言った。
綺麗な黄色の花畑だった。
その花畑の前で彼はこう言った、
「来世でも美智子さんを好きになるよ」
『 もう一度愛します 』
色とりどりの花畑があたり一面に広がっている。
見慣れないその場所に思わず目を擦ると、ぼやけていた視界がクリアになっていき私はさらに驚いた。
花以外には何もなく、柔らかな風が頬を撫でる。
ここは黄泉の国だろうか。私は頭を抱え、必死に記憶をなぞり始めた。
花畑だというのに、花がない。
生い茂る緑だけが見えるこの世界。
私は何を思うたか。
…きっと私は、まだ死ぬべきではないのであろう。
君ねぇ…。これはひどいよ。
君がいないのであれば私は、どうしたらいいのだ。
そう思うた男は、その緑から引き返した。
花畑
秋の花が咲いている。なぜ私はここにいるのか。
誰もいない花畑の真ん中にいる。
あの世に行ってしまったのだろうか。
目覚ましの音がなり、目が覚めた。
自分の部屋だった。死んではなかった。
花畑
朝靄の立ち込める、恐ろしいほどに澄んだ空気と、静まりかえった空気の中、聞こえてくるのは、時折響く、虚空を切り裂くような高らかで鋭い鳥の鳴き声と、深淵を覗きこむような清らかな水の音。草花達はまだ寝息を立て、全てがまだ眠りについている。あらゆる邪気の一切を削ぎ落としたような青と、ダイヤモンドの原石のような緑と、乳白色の白を溶かして流したような夜明けの色。その透明な美しい水晶のような森を抜けると、色鮮やかな花畑が果てしなく広がっている。ある日、そんな場所に偶然迷い込み、訪れる事などできはしないなどとは、そんな場所がありはしないなどとは、どうして言えるだろうか。そんな、静謐であらゆる美しさを手のひらで掬い集めたような場所へ、偶然迷い込んでしまいたい。
ソンへ
君と見た花畑。
向日葵畑を見た君は無邪気な笑顔で
それはまるで向日葵のよぉで
僕はその笑顔を何度も見たいと思った。
この笑顔を守りたいと強く思ったら
僕も自然と笑顔になって君の手を握ったら
君も握り返してくれて2人で笑った。
来年も2人で来ようね。
もちろんっと
そんな約束を交わした日。
この世とあの世の境目に
咲き乱るるはヒガンバナ
きみと僕との思い出に
イロドリ添える絆華
#花畑
頭の中が花畑みたいでも
生きていける人生が欲しい
#4
花畑
一面、綺麗に咲き乱れる色とりどりの花たち。
青空の下、微風に吹かれて、ゆらゆらと揺れる。
どんな話をしているのか、いつも楽しそうな雰囲気。
見ているだけで、心がすぅーっと軽くなって、優しい気持ちになる。
空気も澄んでいて、呼吸をするたびに肺が喜んでいる。
どの季節でも、美しい花の絨毯。また来年が楽しみだ――
きみの曲を聴こうと思う時は
いつも前向きになろうとしてる時だ、と
ふと気づく
今日は一日中、きみを聴くよ。
「花畑」
「花畑」
1つ、種をまく。
2日後、また1つ、種をまく。
私はロボット。主人の遺言―――最期のプログラムで、種を植えている。
主人はこのコロニーの人口管理をしていた。様々な要因で疲れ切った主人は、人が亡くなるたびにこの畑に種を植えるよう、私に言い遺して命を終えた。
時が経ち、もはやあらゆるシステムが機能しなくなったこのコロニーで、私は毎日の数字を確認し、それに従って種をまく。
今、この区画の畑の半分ほどが種で埋まり、そのさらに半分ほどが花を咲かせ、さらに半分ほどが枯れている。
無作為に増えては減る人口。死を刻み続ける種。
私が役目を終える時が来るのかどうかは、わからない。
(所要時間:9分)
君と見た花畑が今でも鮮明に記憶にある。
あれは、20年前の話。
イルミネーションが見たいと突然言われ、
車を走らせた。
着いたのがまだ明るい時間だったから、
植物園を散策しようって、3万本のチューリップが植えられている花いっぱいのガーデンを腕を組んで歩いた。様々な色の花に目を輝かせ、普段目にすることがない景色に素直に感動していた君が印象的だった。
君は今、どこで誰と何をしているのだろう。
ふと、そう考える時がある。
あの時の花畑と同時に甦る君の輝いた目。
僕の記憶から何十年経っても離れない。
それは、チューリップの花畑が残っているからではない。君と見た景色だから、忘れられないんだ。
花畑
私有地に咲いている、4万本の向日葵。そのお花畑は電車とバスを乗り継いで1時間弱の所にあった。
コロナ禍で4年ぶりに開放される向日葵畑に心踊った。
帽子の下から汗が滴る。
今日は猛暑日だ。「見学の方はこちらからお願いしま〜す。」市の職員さんが声を張り上げる。
市も協力して、夏の一大イベントだ。
かき氷屋さんも出店している、
入口を入っていくと、一面に一斉に太陽の方向を向いた向日葵が目に入る。
青い空と輝く黄色が綺麗だ。
雲ひとつない真夏の一幅の絵に暫く見とれる。
来年も観れるだろうか…。花が大好きだった母を思いだした。
ここの私有地の権利が売りに出されるらしい噂を耳にしたばかりだ。
美しい景色を残して欲しいと願う。
明日、彼女を誘って見に来よう。仕事漬けの彼女の微笑む顔が浮かんだ。
花畑に行ったことってないな。有名なのはラベンダー畑とかか?よく知らんけど。なんとか園みたいな名前で色々ありそうだけど全然知らないわ。
でもニュースとかで花畑に勝手に入る輩がいるってのは時々聞く気がする。興味ないから花畑だったかはっきりとは覚えてないけど。
最近ってわけじゃないけど現代はSNSでバズるために写真取るからな。花畑の真ん中で花に囲まれた写真が絵になるのはわかるけどやりすぎだよな。
現代は他人のことを気にせず好き勝手する奴があまりにも多い。今だと迷惑系の動画投稿者が一番厄介か。売名目的で炎上起こす奴が多いこと。
しかし一番の害悪はそういう輩に反応する奴だな。黙ってスルーすりゃいいのにわざわざ反応して餌を与えているんだから厄介だ。
無能な味方は処刑しろ、そんな言葉があるが迷惑系に反応する奴は正にそれだな。迷惑系そのものよりも害のある存在だ。
【花畑】 #2
『ねぇ、』
「ん?」
『20歳の今日、また2人で、ここのお花畑に来ない?』
「いいよ、絶対ね?約束だよ?笑」
『私約束守るのは自信あるから大丈夫笑』
私は13歳の頃、親友と約束をした。
なのに、親友は、4年前、交通事故に合い亡くなってしまった。
そして、今日、13歳の頃に親友と約束した日。
親友がいないなら、行かなくていいや。
そう思っていたけど、なんか親友に、一緒に行こうって、言われている気がして、またお花畑に行くことにした。
「はぁ、やっぱり綺麗だな、」
お花畑は綺麗だったけど、親友がいないと、
なんだか静かで、寂しい。
そう思った時だった。
『ーー っ !』
ふと、親友が私を呼ぶ声が聞こえた気がして、思わず振り向いた。
でも、そこには誰もいなかった。
「なんだ、聞き間違えかな、」
そう思って地面に座り込む。
ここになら、ずっと居れそう、
そんなことを考えていた時、
『逃げて、!!』
「えっ、?」
今度ははっきりと、親友の声が聞こえた。
『逃げて、逃げて、逃げて、!!』
流石に怖くて、私は逃げ出した。
これは、友達から聞いた話。
私が逃げた後、お花畑に爆弾が仕掛けられてたらしく、爆発して、お花畑は壊滅。大勢の人が亡くなってしまったらしい。
私は、あそこで親友が助けてくれたから、生き延びれた。
親友と約束した場所でもあり、
親友が助けてくれた場所でもある。
そこが、
" お花畑 "