『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「花畑」
「うわー、綺麗」
花畑をくるくると周りながら彼女はそういう。
「ねぇ、綺麗だね」
「そうだね」
「もー、ねぇ綺麗だね」
「うん。そうだね」
俺の返答に納得がいかないのか、何度も繰り返し聞いてくる。最後には、頬を膨らまして拗ねてしまった。
「"君のほうが綺麗だよ"とか言えないの?」
「君が綺麗なのは、いつものことだから」
「もー、そういうとこ嫌い」
何故かもっと拗ねられてしまった。
花畑の中にいる彼女は、どの花よりも綺麗だった。
花畑
花は見る
畑までのは見かけない
紫陽花や桜の木それに朝顔など
家々の庭にあるね
あとは家先のガーデニング
ちょっとした楽しみになってる
花畑は絵や写真でみるくらい
コスモスや蒲公英は道端に咲いてたかも
ちょっと気がつくと
そこに咲いてるくらいがいい
規模にもよるけど
大きくなると個々より群れで見る
まばらにズレる色合い
それが個性かもしれない
でも群れがなくても違いくらいは判る
わからなくなりたいのかもね
たまに思うんだけど
人は酔いを求めていて
酔いを味わう為に生きてる
酔い方によっては気持ち悪い
いい酔い方をしてると幸せそうに見える
でもいったい何から
目覚めたくないんだろうか
喜怒哀楽も酔いだと思ってたりする
良いにしろ悪いにしろ
それはちょっと逸脱している
だから簡単に感じてしまうのかも
判らないつもりかもしれないけど
伝わるものは伝わるものだよ
花畑
今の時期だとコスモスのお花畑を想像してしまう。
私の大好き花。
私が花屋のバイト先で、コスモスが入荷してきた。コスモスの品種の中でも、私の大好きな花は品種がベルサイユという品種が好き。ピンク色をしている。
私と一緒に働いているその人は花に対して優しいし、
仲間を大切にする人。私はそこが好き。
今年の2月のバレンタインの時勇気を出して告白した。その人は優しく、喜んでと言って優しく握手をしてくれた。
そして今日、サプライズでここのコスモス畑に連れて来てくれた。そしてその人はコスモスの花束を私にくれた。私は何故❓くれたのかわからず、携帯で調べた。
コスモスには、「愛情」を意味する花言葉が多く、また秋に花咲かせることから、ホワイトデーから半年経ったこの日に恋人同士がプレゼントとしてコスモスの花を渡し、お互いの愛を確認し合うための日…と書いてあった。私も即座にコスモスの花束を彼に送った。2人とも赤くなってしまった。
彼が、また一緒に来ようねと言ってくれた。
私には思い出の場所になった。
花畑
色鮮やかな絨毯の上で
天然のアロマをかきながら
横になる……
そんな風景が
昔は、当たり前だったのだろうか
そんな場所は
今はないのだろうか
…………作ればいいのか?
【花畑】
5つ年上の君と一緒にきた花畑。
色とりどりの花が綺麗に並んで咲いている。
でも君は泣いていた。
数十年前、ここでは戦争が起こって
あたり一帯が焼け野原化していたんだそうだ。
そこで君のお父さんは死んだ。
いや、きっと君のお父さんは幸せだよ。
綺麗で色とりどりの花に囲まれているのだから。
一つしかなかった花が
時間をかけて少しずつ繁殖していく
一つだけの花になりたいと
工夫を施して別の色へ変化していく
一つだけじゃ面白くないと
土地を抜けて異種族と交流していく
そうやって花畑ができたんだと想う
人間も同じなんじゃないかな
花畑
「……。」
…これで、よかったんだ。
これが私の望んできた死に方だから。
私は幼い頃から花が大好きだった。
両親によると、
花屋に行っては色とりどりの花々に目を輝かせ、
店員さんによく花の名前や花言葉を聞いていたそうだ。
「お父さん、お母さん、お花ってすごいね!」
「そうだね。お家でもお花を植えようか」
父と母はそう言ってくれた。
「やったぁ!ありがとう!!」
家の庭に初めて植えたのは、
『ラベンダー』だった。
花言葉は幸せ。
まさに私達にピッタリの花だった。
…それから約10年
ある日の夜に両親の言い争う声が聞こえた‥
「だから、俺は浮気なんてしてないと
言っているだろう!」
「そんなの信じられないわ!!昨日だってスーツに
香水の匂いをつけて帰ってきてたし、女の人と電話しているのだって聞いたのよ!」
「…そっそれは…。」
もう高校生だった私には大体わかった。
お父さん、浮気してたんだ…
それから父と母は離婚し、私は母のもとで
引き取られることになった。
「あなたにまで、心配をかけてごめんね…」
「大丈夫だよ、お母さん。
浮気する方が悪いんだから!」
「…そうね笑 」
こんな会話をしながらも
毎日充実した日々をおくっていた。
そして何十年かたって、
母も亡くなり、一人ぼっちになってしまった。
私の家族はもう花だけだった。
今日も水をあげながら、花を眺める。
「…私は死んでも一人ぼっちなのかな…?」
こんなことを思うようになっていた。
その後はお金も底をついてきて、
生活するのも限界だった。
そして私は、一番の親不孝をしてしまった。
……すずらんとトリカブトをすり潰し、
水で流し込んだ。
そしてすぐに庭に出て、花畑に座り込んだ。
どちらも猛毒だと言われる植物だ。
「どうせ死ぬなら、大好きな花に埋もれて死にたい。」
…ありがとう。みんな…
これが最後の言葉だった。
私の葬儀には誰か来るのかな?
もしも来てくれたら、
棺桶に沢山の花を入れて欲しい。
そうだな、花は…ラベンダーがいいな。
こんな死に方をして、天国に行けるとは
思っていない。
むしろ、地獄行きだろう。
でも構わない。
母に会えないのは悲しいけど。
地獄にはどんな花があるのかな?
こんなことを思ってしまうのだった。
その花は、どうにも美しい。
付き合って二週間目の連休日、私達はある植物園に居た。
今の季節は丁度移り目になり、色々な花が咲いていて、
枯れ始める。ひまわりなんかは、もう枯れているらしい。
この秋の始め、デートに行こうと誘われて何処にしようかなんて話し合う事も無く、お互いに行きたい場所がピッタリと被る。それが、この植物園であった。
何しろ近所で、バスも電車も要らない距離。楽だ。
少し変わった花畑があり、是非見てみたいと思って居た私は残暑の中で白い刺繍のある服を纏い、彼はゆったりとした黒い羽織の中に白いTシャツを着ていた。下はシンプルな黒いパンツスタイルである。スタイルの良さが際立つ。
「じゃあ、入ろうか。」
彼は私の手をそっと繋ぎ、そう言って歩き出す。
私も頷き、繋いだ儘に歩き出した。
〔綺麗…。〕
入って直ぐに目に入ってきた光景に、見惚れる。
風船の様に膨らみのある華やかな桔梗、
一列に並んだ木に鈴なりに花が咲いている金木犀、
何より、繊細な美しさを持つ彼岸花。
「うん、すごく綺麗だね。来て良かったね。」
彼は私に笑い掛け、柔らかい声で、言った。
私も彼の顔を見て、笑い合う。
「さて、何処の花から見てく?僕は、桔梗かな。」
彼はそう言って、桔梗の花畑を見る。
それに頷き、桔梗畑から順に見て行く事になった。
順に巡り、最後に彼岸花畑。本来見るとしても、川沿いに列に咲いている程度で、これだけ一面に咲いているのは、初めて見た。美しい。
「じゃあ、写真撮ろっか。ほら、真ん中に立って。」
彼に急かされ、カメラに映り込む。しかも、真ん中に。
内心、写真が余り好きじゃない私はうまく笑顔になれているか不安であった。
そんな不安は他所に彼は取るよ!と、言ってシャッターを切ってしまった。…パシャ!…パシャ!パシャ!
数枚撮った所で、彼は満足そうに私に笑う。
「すげー良い写真が撮れた。ありがとう。そうだ、折角だから見てみてよ。」
彼はカメラを渡してきて、写真の保存画面に移る。
其処には、随分と柔らかい笑みを浮かべた私が居た。
〔…キミが、撮ってくれたからだね。〕
「そう?僕といる時は、いつもこれくらい可愛い笑顔しているよ?」
私の言葉に、彼は少し不思議そうに言った。
…かなり恥ずかしい。いつも、こんなに緩い顔なのか。
「ねぇ、彼岸花の花言葉知ってる?」
一途に想い続ける。だったかな?
夢現に見た花畑。
北には白樺 西には藤 東には桜 南には賀寿丸
四季折々。
しかし何処かおかしい。
藤と桜の場所にある鳥居が黒いようで少し紅くも視える。
血の匂いと手の跡が。
ふと、少し目を閉じてみた。
そして手に持つのはたまたま捨てられた
カンカラ三線。もともと弱視なので指で音をたてて
真実を見るようにしていたのだが、これが
大変ありがたく、自分にとって盲導犬のようでも
あり、大切な命綱なのである。
廻る。闇の中でも、自分の目よりも
妖魔の目が狂い悲鳴をあげ、死んだ。
そうして、目を開いたら
ハイビスカスの花畑と青蒼とした海が広がって
大切な恋人がいた。
テーマ 夢に見た花畑
今年の春もカラフルな花畑だった。赤、桃、黄のチューリップや青、紫のパンジーがたくさん咲いていた。
花畑
一輪の花が
枯れた
周りの花は
自分が1番と思っているかのように
美しく咲いている
枯れた花は
美しい花とは違って
見向きもされない
【テーマから逸れてます】
なんで親はまず子供に怒鳴るんだろう
子供は悪くないし、怒鳴ってもどうにもならないのに
転校手続きのための書類をだいぶ前に今の高校に頼んだのに、転校する学校の面接の数時間前になっても準備ができていなかった。
私はだいぶ前にちゃんと提出して、この日までにお願いしますって言ったら今の高校も頷いてくれて、でも今日学校に行ったらまだ書類の準備ができていなくて、今日中には難しい可能性もあると言われた。
私、別に悪いことしてないよ
でもお母さんが一番最初にとった行動は、今の高校に電話して事情聞くでもなく、電話越しに私を怒鳴り散らしたことだった。そして私の説明も聞かないまま「舐めてんのか」「ふざけんな」って罵った。
でもこんな愚痴書いても仕方ないね
贅沢だよ
外面だけでも普通に暮らせてんだから、こんな愚痴言ってたら罰当たる
結局、書類はお母さんが学校の電話して急かしたから、ちゃんと受け取ることができて、面接も言った。
まあ、私は上記のことで精神やられて、面接なんてまともな記憶ないけど笑
先日、死んだ妻から荷物が届いた
先はもう長くないと察した妻が親友に頼んで、妻が死んだあと荷物を郵便でここに送ってほしいと頼まれたそうだ
荷物は何種類かの花の種と手紙だった
手紙には病院にいた時に興味が湧いたことだとか、この本が面白いのだとか日常的なものだった
手紙の最後は荷物にあった花の名前とその意味について書かれていた
それを見て私は1粒の涙を流した
そして妻から送られてきた花の種を庭に埋めるのだった
「花畑でも作ろうかな」
オミナエシ 親切
カスミソウ 幸福
グラジオラス 思い出
シラー 変わらぬ愛
サルビア 家族愛
ナスタチウム 困難に打ち克つ
お題 花畑
「花畑」
光が降りそそぎ私を強く照らす
肌を刺すような暑さと、毛穴から汗が流れ出る
花の匂いを乗せた少し生ぬるい風が
私の肌を優しくかすめた
目の前には一面に広がった花畑
そして、私に笑いかける貴方。
貴方は風をかんじ、私がシャッターをきる
まるで映画のワンシーン。
そんな夏の終わりの、一部分。
花畑に一緒に行った
あの日のことが忘れられない
キミは僕を置いて
さきにいってしまった
自給自足の生活 貴方の夢だった
貴方のに似た ブラウンのカールした髪
肌が白く 少しのそばかす
キラキラと輝く 眼差し
そんな幼い子と
私が育てた 様々な濃淡の青の花々に囲まれて
貴方が奏でるギターと歌声
想い描いた 無限の夢
花畑
花畑は秋の季語、秋の七草など秋の花が咲いている。
一昨日、自転車に乗っていたら軽自動車に信号のない交差点を通過中に左方行から後輪に当てられて転倒して怪我して、まだあっちこっち痛い。
でも気分も気温もまだ真夏。
お花畑は夏の季語、心に夏の花々が咲き誇る。
カワイイりんちゃんとランララン。カワイイ木村ちゃんとランララン。
りんちゃんも木村ちゃんも高校生のそれぞれ違うスーパーのレジのアルバイトの女の子。
お昼にりんちゃんはレジで僕の目を見てニッコリ笑う。夜に木村ちゃんもレジで僕の目を見てニッコリ笑う。
気分はお花畑でランララン❤。もう一つオマケにランララン❤。おぶすにキショイと言われてもオジサン独りでランララン❤心は19、見た目は35で、ランララン❤
日向坂乃木坂SKEとかより今日はりんちゃんか木村ちゃんが1番ぐらい大好きな頭は打っていないと思う
🤒徳博
29作目
付き合ったのがx月x日。
初デートはどっきどきで僕が決めたお花畑。
なにもかも初めてできみの笑顔が眩しくてさ、
太陽で輝くひまわりよりもきらきらしてた。
8年後のいま、カスミソウが輝くこのお花畑で
きみを世界で1番幸せにするって誓うよ。
題:花畑
私が永眠したとき、
どんな世界が広がるんだろう。
お花畑かな。
お花畑だったら蜂に追いかけられちゃうかな。
こんなこと考えるのはまだ早いかな。
【花畑】
「妾はシェプスト様 今は蝶の姿だ
だが、元はファラオという高貴な存在だったのだ
今は花の蜜を吸い、人気のない花畑に住んでおる
虫類には妾の特別さに気付かない馬鹿しかおらんが
人間であれば妾に直ぐに気付き、崇拝するであろう?
妾はそなたのような者が来るのを待っておった
そなた、名はなんと言う? 褒美をくれてやろう」
青年は言語能力のある蝶に驚いておるようだった
全く、蝶は人間と話したくないだけだ
誰が話せないと決めたのじゃろうか
「すみません。蝶が話したことに驚いてて…
良ければ家に来ませんか?きっと助けになれますよ」
青年は人の良さそうな笑顔で提案をすると
妾の速度に合わせてゆっくりと歩き出した
青年の家は狭いが、涼しく居心地も悪くなかった
「シェプスト様にご紹介したい者がおります」
「良かろう 連れて来るが良い」
そう言うと、青年は楽しそうに部屋を後にした。
数分後、「入りますよ」という声と共に扉が開いた
その瞬間、何かが妾の体を捕まえた まずい 猫だ
「辞めろ!妾は蝶なのだぞ!辞めろ!辞めてくれ!」
青年は慌てて猫を抱えて猫を落ち着かせた
「駄目だよササミ この子に傷がついたら困る
この子は僕の大事な標本になるんだから、ね?」
妾にはその標本というものが何か分からなかった
だが、その時の青年の顔のその恐ろしいこと、
蝶は多くを望んではならなかったと思い知らされた
あぁ、妾の居場所はここではなかったのだ
蝶は蝶らしく何も知らず
花畑を世界の全てと思えば良かったのだ