『自転車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ご機嫌な自転車に乗って、無限大な夢の跡を踏み潰す
キュウリに車輪を付けてみた。
ハンドルとサドルも付けてみた。
キュウリの自転車を作ってみた。
ご先祖様
どうぞこちらの自転車にお乗りください。
軽々とペダルを漕いで、どうぞこちらへ。
お盆が過ぎるまで、ごゆっくり寛いで此岸を楽しんでくださいませね。
どこへでも行ける気がして
ペダルを強く踏み込んだ
きみの背中越しじゃない
あたしだけの世界
【自転車に乗って】
自転車に乗って風をきりたい気分。だけど私には自転車がない。あるにはあるけど壊れている。
自転車に乗って旅に出る
会いたい人がいるから
海を渡り山を越えて
真っ青な日差しへ向かってペダルを漕ぐ
やがて夜を迎えて
汗でベタベタ、Tシャツはどろどろ
サドルは燃え尽きてチェーンがハズレた
流れる星を眺めながら僕は眠る
結局、会えなくたって構わない
会いたいと思える人に出会えたのだから
『自転車に乗って』
【逃避行】
自転車でどこまで行けるだろうか。
そんなことを考えて、実践したことがある。
島の環境は閉鎖的で、革新だの変化だのを好まない人達の集まりだ。
昔からある謎の儀式、おかしな習慣、夢すらまともに追えない人生。
もううんざりだった。
自分だって、人間なんだよ。
カゴに大きな鞄を入れ、いざ出発した。
なんとなく東に向かって進んだ。
空は素敵な青天井だった。
やがて教会が見えてきた。
スルーした。
見たくない。
素敵な庭園が見えた。
ここら辺はあまり通らないから、少し気になる。
中に入ってみると、色とりどりの花がお迎えしてくれた。
小鳥の囀りは自由を歌っているようだった。
並木通りをスイスイと通っていく。
夏の厳しい日差しを遮ってくれて助かった。
門に着いた。
この外を出れば、知らない土地だ。
しかし僕は通れなかった。
ここを通ればどうなるか知っていた。
厳しいお仕置きが待ち受けている。
どんな仕打ちをされるか分からない。
そんな本能的恐怖から、僕は立ち竦むことしかできなかった。
引き返した。
並木通りを通り、庭園の前を通り、教会を無視して進んだ。
結局、ここから出られなかった。
やっぱり怖い。
何が、何が逃避行だ。
僕にはそんなの、出来やしなかった。。
家に帰った。
両親はまだ寝ている。
僕はそっと自室に戻って、布団をかぶった。
何だか悲しくなって、枕を濡らしてしまった。
潮の香りが鼻に抜ける。
ペダルを踏み込む。
蒸し暑い空気が、自転車と僕とに纏わりついている。
カゴに入れたリュックが、がたん、と音を立てる。
蝉の鳴き声が四方八方から責め立てる。
ペダルを踏む。
坂道が牙を向いている。
汗が首筋を伝う。
最低限の着替えと、食料と水と、財布を持って、家を出た。
ゆっくり、でも必死に自転車を漕いで、街を出た。
あの家、あの街にいたら、自分がペットショップで売れ残って保健所行きになったペットのように、生き延びられない気がしたから。
坂道の先には海があるらしい。
港町が広がっているらしい。
僕は、とにかく遠くへ行きたかった。
海を出て、遠くへ。
誰も知り合いのいない所へ。
汗が頬を伝う。鼻先に滲む。首筋を垂れる。
汗でTシャツが透けていないか、後で確認しないと。
白いシャツの袖口に、痣が見えていないか。
ペダルを踏み込む。
坂はまだまだ高い。
膝が痛む。
蝉の喚く声が、四方八方から、僕を責め立てる。
坂の向こうはまだ見えない。
自転車に乗って
自転車に乗ってどこまで行こう
君と二人ならどこまでだって行ける気がする。
坂道を二人乗りで下って ぐんぐんと
スピードが上がる。
二人で きゃははっと笑いながら
ブレーキを引く
一瞬のジェットコースター君と二人でスリルを味わい笑い合う そうしてまた
真っ直ぐな道を二人で進んでそれぞれの
家路に帰った。
自転車に乗って
爽やかな風、揺れる木々。
気持ちのよい朝に自転車で家の回りを走る。
あぁ、気持ちのよい一日の始まりだ。
「自転車に乗って」
中学生の頃、幼馴染とよく一緒に自転車で登校していた
寒い冬の朝。幼馴染と2人でいつも通り登校していると、突然けたたましい音と共に幼馴染が視界から消えた
道路が凍っていたのである
突然の事にパニックを起こした私も、ついブレーキを握ってしまった
派手に転けた。困惑しながら身体を起こすと足はすり傷で血がにじみ、目の前には自転車とヘルメットが転がっている
おや?と思い頭に触れると、髪の毛の感触。さっきまで被っていたはずのヘルメットが地面に転がっている…という事は、これヘルメット被ってなかったら頭を強打してたやつだ。最悪の想像が頭をよぎりゾッとした。ヘルメットは犠牲になったのだ。ありがとうヘルメット。ヘルメットって大事
一方その頃幼馴染
「たすけて〜!○○ちゃーん!足が〜!」
完全にパニックを起こし、自転車と地面の間に足が挟まったとかで動けなくなっていた。怪我はなかった
パニックを起こして大騒ぎしている幼馴染を見て急速に冷静になった私は、彼女の自転車を起こして助けてやった
自転車に乗って
しろくまカフェの笹子さん思い出す。
私はペンギンさん推し。
どこへ行こうか、日曜日の昼下がり、木漏れ日がキラキラと光ってる、昨日までの暗く切ない気持ちが少しずつ溶けていく、さぁ自転車に乗って行こうか、どこまでも
【自転車に乗って】
自転車に乗って何処へ行こう。
まずは、君を迎えに行こう。
今は夏だし海はどうかな?
でも、君は泳げないから海は嫌かな?
ならショッピングモールはどうだろう?
涼しいし色んなものがあるから君も楽しめるかも。
でもそれじゃいつもと変わらないかな?
そういえば、この前掲示板で夏祭りがあるとか書いてあったっけ?
少し暑いかもしれないけど。
よし、そうしよう。
僕は自転車のペダルに力を込めた。
「死にたい」
それが久しぶりに彼女から来たメッセージだ。
付き合ってちょうど1年を迎えた夏のとある日
彼女から死にたいとメッセージが届いた。
重度の鬱病を患っている彼女は、自分に良くないことがあると死のうとしてしまう。
本気で愛した人だから死なないで欲しい。
自転車に乗って彼女の家へ向かう。
汗ばむ額と豆の潰れた手で握るハンドルで死に物狂いでペダルを漕ぐ。
彼女の家に着くと、彼女の両親が驚いた顔で僕の来訪を招く。
「今日は貴方にとって辛い日なのに来てくれてありがとう。愛美も天国で喜んでるわ。」
そうか、さっきの死にたいというのは、
僕は理解した。
ここは、素直に初めて自転車に
乗った時の話をしよう…
私の自転車の初乗りは2年生で
最初の自転車はホントにボロボロで
あちこち凹んだり、色も誰が塗ったか
わからない変な青色だった…
今だに、この代物がどこからやって来た
のかは不明だが、まあ初代の相棒は
このポンコツ自転車だった…
男勝りだった私は、最初から転んでも
壁にぶつかってもお構いなしな女の子で
とにかく、上手くなるには「乗る!」
この一択のみ…だから、案外すぐに
庭先をグルグル回りだした…
しばらくして、近場の公道にデビュー
して、調子づいて乗り回していたが
ある日、バランスを崩して左のブロック塀
に倒れ込んだ……
「痛!…」左の甲に大怪我をしてしまった
それもかなり傷は深い…
泣いて帰る…のが一般の女の子だが…
「自転車に乗って」風を切って走りたい
だからばれると1人で走らせてもらえない
そんな風に思って黙って辛抱した…
もう、忘れる位に時間は過ぎたけれど
今も左手の傷跡だけはうっすらと残り
あの頃の記憶と一緒に、私の胸に残っている…
自転車に乗って。
真っ赤な
自転車に乗って。
どこまで
行こう?
大阪?
東京?
渋滞はないよ。
でもすぐに
お尻が痛くなりそう。
こないだ無理したら
熱中症になりかけたから
無理は禁物。
自転車に乗って
坂道をどんどん登って
どんどん登って
雨の日も雪の日も
どんどん登って
暑い日も寒い日も
どんどん登って
力つけても
下るときは一瞬で…
それが一瞬にならぬように
風を感じて
楽しく
叫んで
ゆっくり
落ち着こう
やがて…
辛くなったとき
登って登って登りきったときの日の事を思い、
自分は自分に大丈夫と言えたらいいなと思う。
先生から休みの連絡が入った。
どうやら風邪を引いてしまったらしい。
こんな時、自分が先生の恋人だったらと歯がゆく思う。せめて大人だったら、看病しに行けるのに。
先生と会えない1週間は、とてつもなく味気なかった。友達といるのも好きだけど、先生は特別だから。
先生から体調が戻ったと連絡が来た時は心躍った。父が話している横で、代わってもらうチャンスを虎視眈々とうかがう。
やっと大人の話が終わって私の番。ウキウキで父のスマホを受け取った私は、次の瞬間落ち込んでいた。
「君には申し訳ないけど、もう1週間休ませてほしいんです」
「えっ!? な、なんでですか??」
「大学のほうで外せない用事ができてしまいました。本当にごめんなさい」
「……はい」
父にスマホを返し、自室に引っ込む。先生は日頃から進んだ授業をしてくれている。だから数日休んだからといって、私が苦手な算数の授業でも置いていかれる心配はない。
でも私の心は全然平気じゃない。
寂しい。寂しい。寂しいよー!!
私は窓を開けて絶叫したい気持ちをグッとこらえて、枕に顔を埋めた。
「えっ、今日も……?」
「うん。なんでも、小学校の恩師が事故に遭ったらしくてね、元クラスメイトとお見舞いに行くんだと」
さすがに抗議してやろうと構えた姿勢が、『恩師』という単語に崩された。私だって先生に何かあったら、友達との約束を断ってでも駆けつける。
「煌時くんに謝っておいてくださいってさ。明後日は必ず来るって」
「……わかった」
私はそれだけ言って部屋にこもった。あることを思いついたからだ。思い立ったが吉日。即実行あるのみ。
翌日、私は初めて通る道で自転車を走らせていた。
先生の家は以前、Googleマップの使い方を教えてもらった時に見ている。すぐに見つかるはず。
私は逸る気持ちを昇華させるべく懸命にペダルを漕いだ。
先生の住むマンションに着いた。駐輪場の適当なスペースに自転車を停め、玄関へ。向かおうとした時、誰かが出てきた。
(わ、すっごい美人)
サラサラのロングヘアーを風に靡かせ、スラッとした長い足で堂々と歩く姿は百合の花。アスファルトを打つヒールの足音がやけにはっきりと聞こえる。
ここの住人だろうか。先生と知り合いだったらちょっとやだな、なんて。
私は子どもじみた嫉妬心を、目を閉じて振り払った。
ところが、直後に聞こえた声にハッとしてすぐに目を開けた。
先生が玄関から出てきて、名前を呼びながら小走りで美女を追いかけている。振り返った美女は先生から何か受け取って、お礼を言って、再び歩き出した。先生は玄関へと戻っていく。
……え、知り合い?
ていうか、さっきまで一緒にいたの?
私は動揺しまくってキョロキョロと視線を動かした。やがて2人の姿は完全に見えなくなったが、私の足は固まったまま動かなかった。
先生、あれ誰?
どういう関係?
私は先生に会えないことがもう1日も耐えられなくて、普段あまり使わない自転車を引っ張り出してここまで来てしまった。
なのに先生は、別の人と一緒にいたんですね。
たしかに、私は先生の恋人でも何でもないけれど。
私は下ろしたばかりのスタンドを上げて、サドルに跨りその場を去る
ようなことはしなかった。
ピンポーン ピンポーン
先生、部屋にいるのはわかってます。
隠れても無駄ですよ……
『はい……え? 煌時くん!?』
「先生、お久しぶりです」
私が怒っていることは声色からして明らか。先生は驚きつつもすぐにドアを開けてくれた。
「どうしたんですか、急に訪ねてくるなんて」
「先生に会いたくて。悪いですか」
「いえ……」
先生は私が怒っている理由を考えているだろう。しかし正解にはたどり着けまい。
「こんなに長く休んでしまったことは、本当に申し訳ないと」
ほら、やっぱり。
「それはもういいんです」
「え、いいんですか」
「それより、さっきの人。一体誰なんですか」
「え?」
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花って感じの女の人ですよ!!」
「えっと……」
先生は返答に困っている様子だった。
「浮気ですか」
「はい?」
「私の目が届かないのをいいことに、美女を家に呼んでイチャイチャですか!」
「いや、そもそも私と君は……いえ、浮気はしてません……」
私の睨みが効いたのか、先生は言い直した。
「彼女は、恩師の奥さんです。お見舞いに行ったお礼の品を持って来てくれただけです。これから次のクラスメイトのところに行くと行ってました」
「本当にそれだけですか?」
「本当です」
それなら、まぁ……ん?
「え、待ってください奥さん? 娘さんじゃなくて?」
「ああ、驚いたでしょう。ああ見えて○十代らしいですよ」
「へ、へぇ……てっきり先生と同じ大学生かと」
「昨日私の友人からも言われて、よく言われると笑ってました」
なるほど。
「気は済みましたか?」
誤解が解けて、いつもの落ち着きを取り戻した先生が私を見る。
「っ……いえ、まだです。2週間も放っとかれたんですから」
「おや、それはもういいとさっき言ってませんでしたか?」
「う、うるさいです!!」
論理的な反論ができなくなった私は、先生の腕に額を押し付け顔を隠した。先生は反対の手で私の頭を撫でた。
「困りましたね。どうしたら許してもらえますか?」
ちっとも困ってなさそうな声だ。
ムカつく。好き。
「……デートしてくれたら許してあげます」
「ふむ。近くに美味しいクレープ屋さんがあります。行ってみますか?」
私は赤くなった顔をまだ見せたくなくて、下を向いたまま頷いた。近くなら、うんとゆっくり歩かなきゃ。先生といられる時間を少しでも長く……
「そういえば、君はここまでどうやって?」
「自転車です」
「では、ついでにサイクリングでもしますか。ちょっと遠くまで」
「……いいんですか?」
「はい」
私は先生の後ろでペダルを漕ぎながら心に決めた。また自転車に乗って、先生に会いに来ようと。
テーマ「自転車に乗って」
自転車に乗って行くのは図書館。
ああ、この日々は青春だろうか。
自転車に乗って
逃げる
逃げる
逃げる ニゲル ニゲル
全てから
顔に葉が当たっても、ペダルの間に足を挟んでも
ただひたすらに、がむしゃらにただ足を動かすだけ