『自転車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どこに行こうか?
そんなことを考えながら、ペダルを踏む。
無謀な計画を立てた小学生。
部活動に勤しんだ中学生。
寄り道を繰り返した高校生。
お喋りに夢中になった大学生。
そんな時は、いつも相棒だった。
大人になっても、変わらないんだろうな。
子供を乗せて、あるいは、ペットを連れて。
買い物や集まり。ちょっとした遠出には本当に助かる。
”自転車に乗って”どこまでも。
それはもうできないけれど、大切な思い出の片隅にある。
自転車に乗って
自転車に乗って君に会いに行こう
そう思って、家を飛び出して、
坂道を凄い速さで降りて、
商店街を抜けて、
畑を通り過ぎて、
港へ行って、
そのまま海の地平線に向かう様に
自転車を漕ごう。
そうしたら、気がついたら。
君に会えるかな。
自転車に乗ってどこまでも。体が動くなら行ってみたい。現実は自転車に乗って漕ぐと疲れてしまう。私の体にはフィットしない乗り物なのかもしれない。
無理に乗ることもない。必要な時に乗ればいい。
何か、変わる気がしてた
僕の生きる世界
淡々と回ってる。何も変わりやしない
#自転車を漕いで
『自転車に乗って』
学生時代、片想いしていた彼の誕生日に、ケーキを買って、自宅に届けたことがあります。
自転車に乗って1時間の道のりでした。
自転車でケーキは運ぶべからず!
〜自転車に乗って〜
自転車に乗ってさぁ行こう
どこまでもいける
どこにでもいける
可能性は無限大
なんでもできる
なんにでもなれる
私の選択は私がするから
さぁ漕ぎ出そ
最初は大変だけど
だんだん風に乗っていくよ
漕ぎ出すかはあなた次第
さぁ行けるよ!
補助輪なしで土手を走る
お兄ちゃんの大きな自転車をこぐ
出会う人が
「すごいねぇ!」
「上手に乗ってるね!」と驚き顔
嬉しかったけど
気がついちゃった
小さいから褒められてるんだって
小さいのにえらいねって
ちょっとくやしい
「自転車に乗って」
#194
自転車に乗って
知らない土地に行こう
風を切るのに楽しんで
最近忘れてた
ワクワクを取り戻しに
生きる意味を忘れそうになりながら
頑張ってる、自分のご褒美に……
自転車に乗って
自転車に乗って、どこへ行こう。
自分の足でペダルを回せば、歩いていくよりもずっと速く、ずっと遠くへ進めるよ。
ちょっと遠かった海も、仲良しの友達の家も。今までよりずっと近くなった。
日本一周だって、できちゃうかも。
全部、全部、自分の足で漕いで行けるんだ。
さぁ、自転車に乗ってどこへ行こう。
題:自転車に乗って
自転車に乗って
どこまで行けるかな。
行こうと思えば日本の中なら行けるかな。
まぁとりあえずさ、全部歩きで行くのはムズいじゃん?
それと一緒で、
あなたの夢もひとりで叶えていくのは
難しいかもしれない。
諦めようもしてるかもしれない。
誰でもいいから少し頼ってみよ
"自転車に乗って"
「おぉーっ…。」
ここ最近脳を酷使する事が多かった、今日は珍しく何の予定も無い。なので、どっか行ってリフレッシュしようと思い、来たのはひまわり畑だった。澄み切った青空にひまわり達の鮮やかな黄色やオレンジが映えて、まさに夏といった風景が視界いっぱいに広がっている。
「色んな角度から見て回りたい。…けど、あんまゆっくり見て回ってると帰りが遅くなっちまうし…。いや、この広さじゃあ早歩きで見て回っても…。」
う〜ん…、と首を捻っていると、視界の端に看板が入ってきた。
「レンタルサイクル、か…。」
見ると、看板のすぐ近くに自転車の貸し出しをしている受付があった。
「自転車で回るんなら、あまり急がなくても夕方になる少し前くらいには帰れるな…よし。すみません──」
青空と同じ色の車体の自転車を1台借りて、ひまわり畑の中を散歩する事にした。自転車に乗ったのっていつぶりだろう…、と跨った時ふと思った。最後に乗ったのは確か、高校生の時か?数年のブランクに少し不安になったが、そんな事は杞憂だった。ブランクよりも長い年月乗っていたので、体に染み付いていた。久しぶりに感じる風を切って走る感覚に浸りながら、ひまわり畑の舗装された道をゆっくり、のんびりと突っ切っていく。走っていると、風を切る感覚と共にひまわりの良い香りが鼻腔をくすぐって、ただこうして走っているだけでも充分癒される。
ある程度走った所で一旦止まってひまわり畑を見る。最初に見た景色とは逆で、見えるのはひまわり達の後ろ姿。皆が一斉に太陽に向かって、一生懸命大輪の花を咲かせている。そんな強く懸命に咲くひまわり達を見て、胸がいっぱいになった。正面から見るのも良いが、後ろに回ってひまわりと一緒に太陽の光を浴びるのも良いな…。
少し見ていた後、また漕ぎ始めて時間が許す限り自転車で風とひまわりの香りと太陽の光を浴びていた。
自転車に乗って約束してた場所に行っても貴方は居ない。あなたの住む家に行っても貴方はいない。お気に入りの店に入っても貴方はいない。
薄暗い道を掻き分け石段の上を歩いた先に貴方は居る。冷たく四角い笑うことも喋ることもない物体の中に。
冒険に憧れた
少年時代の甘酸っぱい思い出のひとつだ
"自転車"は旅の相棒
俺の反抗期は
ペダルを漕いで向かい風に逆らいながら
道なき道を全力疾走
無我夢中で走り抜けた
「並走できたし僕も楽しかったけれどね」
パンクした自転車を整備しながら、今の相棒が笑う
#自転車に乗って
人生で1番自転車を漕いだ日は、ママチャリで往復40kmくらい走った。
何故そんな距離を走ったかというと、
隣の市にある綺麗な海を観に行きたかったから。
隣の市にあるその海は、昔付き合っていた人がよく行っていた場所。
海が透き通っていて、少し波があって、サーフィンなんかにもってこいの場所。
私は車の運転が苦手だから、決まって彼に運転してもらっていた。
*
自転車を1番漕いだその日は、彼と別れてすぐの頃。
彼が居なくても1人であの海まで行けるんだって証明したくて、馬鹿みたいに自転車を漕いだ。
あわよくば道中彼に会えるんじゃないかと期待して、漕いだ。
思い出を噛み締めるように、そしてかき消すように、ゆっくりと力強く漕いだ。
途中ずっと続く坂道が登れなくて、自転車を押しながら、それでも進んだ。
*
片道3時間ほどかけて、やっと辿り着いた海。
綺麗な海に癒されて、
空っぽな心にたった1つの達成感が満ちた。
寂しくて仕方なくて、でもこれからは1人で生きるのだと噛み締めた。
結局その日彼に会うことはなく、その先も会うことはなかった。
踏ん切りをつけるためには40km漕ぐくらいが、ちょうど良かった。
自転車に乗って、君の元へ行くよ。
日照りの中、嵐の中、どこへだって行くよ。
大きな湖をぐるりと一周。
達成感はあったけど、それだけだ。
蛇行運転、お巡りさんに止められて持ち物検査。
悪い事は良くない。それだけだ。
自転車に乗って、君と小旅行をした。小旅行にもならないような、わざわざ隣の市まで自転車を漕いで、公園に行って、帰る。
それだけでも楽しかった。
どこに行くかじゃなくて誰と行くかなんだな。
走って 走って 走って
自転車に乗って知らない町までたどり着いた
知らない家の角を曲がり
知らない店の中を覗き
知らない公園を横切る
もう二度と帰れないんじゃないかという
不安と共に 気持ちが高揚する
このまま 永遠に迷子のまま
全てを捨てて 忘れて 漕いで 漕いで
自分の事を 誰も 知らない世界に
連れていって どうか
ああ
自転車に乗って、馴染みの坂道を下る。
照り付ける日の下を駆け抜けて、枝葉が織りなす陰の下をを潜っていく。
一本道のほか何もない、自分だけの緑のトンネル。
殺風景な一幕ばかりの日々に追い打ちをかける、鬱陶しい夏の日差し。
何も考えず、ただただ本能的に感謝できるのは、誰の関心にも止まらない、裏道の街路樹の陰だけだ。
嵐の日の夜は、雨が騒がしくてつられて、どうしようもなくこころが浮かれる、どこにも行けないから、どこかに行く想像をする。そう。自転車で、つばのついた空色の帽子を浅くかぶって、わたしはなにかを渇望して、いてもたってもいられないから、いつもきみのとこへ行くでしょう。
自動車に乗って風をきり道路は貸し切り状態のように
誰もいない道路を走ったそんな夢を見た