自転車に乗って、馴染みの坂道を下る。照り付ける日の下を駆け抜けて、枝葉が織りなす陰の下をを潜っていく。一本道のほか何もない、自分だけの緑のトンネル。殺風景な一幕ばかりの日々に追い打ちをかける、鬱陶しい夏の日差し。何も考えず、ただただ本能的に感謝できるのは、誰の関心にも止まらない、裏道の街路樹の陰だけだ。
8/14/2023, 10:50:22 AM