『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
脳裏とは、「脳」の「裏」と書く。
脳裏に浮かぶと言ったりするが、頭の中に浮かぶことは、人に見られたくないときもあるので、裏側に隠すという意味もあるのだろうか。
頭から離れない
忘れたくても忘れられない、✕年前
あの1年で、私は人を、信じられなくなった
親友に裏切られて、みんなにいじめられて、親友が大嫌いになった
なのに、……嫌いになりきれなくて
二人で毎日のように 公園で遊んだ、思い出が、頭から離れなくて…
きっともう、親友にとっては、ゴミでしかないのに
私は…、
誰も信じれないのに、なのに みんなが好きで、…大好きで…
信じられない自分が、大嫌い
いっそ、親友のことなんて、みんなのことなんて、忘れてしまえれば、…楽なのに
…忘れられない
" "に焼き付いてしまったかのように
【脳裏】
私は22世紀のアーティストだ。
21世紀の前半までは筆や絵の具などを使っていたと聞いてる。
その後デジタル機器で作品を作るようになった。最初はペンやタブなどを使っていたらしい。自分が描きたいものを『描く』という表現力が不可欠な時代だった。
それが徐々に考えたものをAIに描かせるようになる。『描く』技術は不要になり、何を表現したいか、それがどれ程人々を惹きつけるのかということが重要になった。
作る作品についても変わった。現実と忠実に表現するようなものは芸術品としては認識されなくなった。ちょうど19世紀に写真が広まって肖像画が描かれなくなったように。
誰も見たことのないもの、誰も想像できないようなものに価値を見出されるようになった。
私は今まさに傑作を産み出さんとしている。
22世紀の今では脳波を読み取り、自分の考えたことが直接作品として出力されるようになっている。
どこに何色をおくか、どのようなタッチなのか、私は作品の細部まではっきりとイメージをしなくてはならない。私の作品の持ち味は幾何学的で豊かな色彩に彩られた曼荼羅のようなものだ。目には見えない世界を描きだしたいと考えている。
私が考えたことがそのまま作品になるため、絵を描く時はそれだけに集中しなくてはならない。目の前を猫が通れば猫のイメージが描かれる。やっているゲームの続きが気になれば、ゲームのキャラクターが現れる。お腹が空いたと思ってラーメンのことなんか考えたら、作品にラーメンが描かれる。そんな作品、誰も見たくない。
私は作品に集中できるように、ゲームをクリアし、部屋の物をを取払い、カーテンを締め切った。空腹を満たし完璧な状態にした。
それなのに、こうして余計な考えが次から次へと湧いてくる。
私の脳内で完成した作品は最高傑作だ。
ただ、私に足りないのは集中力だ。
—————
お題:脳裏
ふじこさんの家には一年に一度訪れる。
マイちゃん、いらっしゃい。真っ赤なワンピースの裾をひらひらとさせながら奥の座敷からふじこさんが歩いてきた。
広々とした立派な玄関には、柱時計のカチリカチリという音と、畳と足先の擦れる音しか聞こえない。三月の空気は、しんと張りつめていた。
応接間に通されると、わたしは持ってきたものをふじこさんに手渡した。
ふじこさんはそれを大事そうに受けとって、テーブルの中央に広げた真っ白な布の上に置いた。
「たしかにお預かりしました。このことは忘れてもいいし、忘れなくてもいい。また必要になったときはうちに来てちょうだい。それはあなたの自由だから」
ふじこさんの元には、いろんなところからいろんな物が集まってくる。
女たちの、おもてには出せない類のことにまつわる色々なものが。
そのような個人で所有するには大きすぎるけれども、簡単には手放してはいけないものが、世の中にはある。
そういうものをふじこさんは「預かり屋」として預かっていた。
預かったものは動物の骨と一緒に絹糸をクルクルと何重にも巻きつけて、繭玉にされて天井までとどくような大きな棚にぎっしりと並べられた。
そしてそのような棚が、広い屋敷のいたるところにあった。
ふじこさんは時々、繭玉を取り出しては埃をはらったり、絹糸をさらに巻いたりしてカタチを整えたりした。まるで自らの子を育てるように。
「この子たちが、ゆっくり眠る場所が今は必要なのよ。」そう言ってふじこさんは優しく繭玉をさすった。
わたしは今日の事をどれだけ覚えているのだろうか。
去年、ここに持ってきたものの事をわたしは忘れている。
脳裏によぎった影を追いかける勇気はわたしにはなかったのだ。
わたしはいつか繭玉を開ける時がくるのだろうか。
夢を見続ける繭玉を想いながら、グルグルと渦巻いた心のうちに身をまかせる自分を、少し疎ましく思った。
【脳裏】
俺に任せろ
俺やれる?
お腹いっぱい
腹八分
頑張る
明日から
どうしようかな
硬麺替玉
んなこたぁねぇよ
わりと好き
ありがとう
ホントにありがとう
脳裏となると
大体が”よぎる”という言葉に連結してくる。
将来についてが、最近は残りの人生についてに変わったこととか、
漫画や小説でよく見かける言葉だと思う。
意識して頭の中で使う言葉じゃない気がする。
言葉自体がそもそも、自分や他者に認識する為、忘却しないための
記録の集まりなんだろうと考えに至った。
「脳裏をよぎる、脳裏にひらめく、脳裏に焼き付く。……脳裏に『秘める』と言わないんだろうな」
頭の中、心の中。「心に秘める」は言うだろうけれど「脳裏に秘める」は聞かない気がする。
某所在住物書きはネット検索の結果を見ながら、ふと閃いた――まぁニュアンスの関係であろう。
要は、登場人物に何かを閃かせれば、あるいは記憶に刻み込ませれば、それでお題回収完了なのだ。
「で、どうやって?」
良い香り、美味い味、凄惨な光景に事故の瞬間。
「強烈に残る記憶」は多種多彩ながら、物書き本人としては、どれも縁が遠い気がしてならぬ。
「初めて自作した水炊きモドキの味とかどうだ?」
それは最後に七味を入れ過ぎて地獄であった。
――――――
脳裏に浮かんだ物体「A」の名前が、どうしても出てこなくて、ネット検索しても分からない。
そういう経験ありませんか、物書きは「A」に「タオル」が代入されたことがあります。
という脳裏は置いといて、今回は前回投稿分からの続き物。こんなおはなしをご用意しました。
最近最近のおはなしです。都内某所と、ここではない「どこか」のおはなしです。
「どこか」サイドの方に、「世界線管理局」なんていう厨二設定爆盛りな機関がありました。
そこは異世界間の渡航申請を受理したり、
世界同士の交流や交易なんかを調整したり、
密航・密輸組織や悪質な侵略者を取り締まったり、
滅んだ世界のアイテム・結晶が他の世界に漂着して妙なことになる前にアイテムを収容して回ったり。
つまり世界線管理局は、世界と世界の円滑かつ秩序だった運行のための、歯車だったのでした。
世界線管理局は、すべての世界線に対して、公正公平、平等かつ中立でなければなりません。
世界線管理局に収容された物は一切の偏見無く適切な方法で保管されなければなりませんし、
世界線管理局に迷い込んだ者は一切のヒイキ無く迅速に「在るべき世界」へ送還されねばなりません。
殺伐としてるのです。仕事に癒やしが無いのです。
そんな癒やし無き荒野の職場に先週あたりからモフモフキュートな子狐が巡回を始めまして。
「子狐ちゃん!また勝手に来ちゃったんですか!」
管理局の窓口係、受付対応局員一同は、ジャーキー持ってきたり写真を撮ったり。
「けしからん、実にけしからん!何度も『来てはいけない』と言ったのに。悪い子だ!」
猫吸いならぬ狐吸いをしてる局員も、猫じゃらしで遊んでやる局員も居るありさま。
「僕達が責任持って、全力で接待するからね〜」
ソッコーで上の部署から指導が入りました。
世界線管理局は、すべてに対してヒイキ無く、公平であるよう心がける必要があるのです。
モフモフに心を乱されては、ならぬのです。
数日で子狐巡回の入口には「鍵」が実装され、
管理局の受付は癒やし無き荒野に戻りました、
で終わってしまっては今回のお題が回収できぬ。
「ふふふ。法務の鳥頭め。我等受付を甘く見たな」
管理局の受付に、「コリー」というビジネスネームの女性職員がおり、受付いちのモフモフキュートジャンキー。癒やしに超絶飢えておるのです。
「『就労規則で子狐を接待してはならぬ』というなら、規則およばぬ休日があるじゃないか」
休日を利用して、管理局の懲罰部門にバレぬよう、「完璧な」変装をして都内某所に休日訪問。
ペットショップでジャーキーを買ったり、道行く人間に稲荷神社の場所を聞いたりして、
受付職員コリー、子狐のおうちであるところの、不思議な不思議な稲荷神社に辿り着きました。
「ははは、ふはははは!」
法務部敗れたり! 私達窓口係、受付の局員から癒やしを奪うなど、100天文単位早いのだ!!
受付職員コリー、脳裏で勝利のBGMを盛大に流しながら、稲荷神社の石の階段を、
「よぅ。遅かったな駄犬」
上がりきったところで、赤い鳥居に、自分の職場の上の部署、法務の局員が寄りかかっているのを、
ガッツリ、ばっちり、見かけたのでした。
「世界線管理局、法務部執行課、実働班特殊即応部門、ルリビタキだ。……分かってるよな?」
不敵に笑う法務部局員の顔を見て、コリーの脳裏に、ひとつ閃いたものがありました。
天文単位は時間じゃない。
それは、距離でありました。
法務部局員の隣では、穏やかな微笑した子狐のお母さんが、美しい姿でコリーを見つめておりました。
私の脳裏に浮かぶのは、いつもあなたの姿でした。そして、それは今も同じです。
脳裏にいる天使と悪魔が今日も今日とて言い争いをしている。
「席を譲るべきです!」
「こっちが譲る必要があるか、かなり微妙じゃねえか」
現在の議題は目の前の、正しくは左斜め前のお年寄りに席を譲るか否かについてだ。
「まわりが動かないならこちらが動くべきでしょう」
「お前こそまわりをよく見てみろよ。目の前にも人がいるだろ。今動けばコイツが入れ替りで席に座っちまうだけさ」
分かるぞ、悪魔。まさにそこを懸念しているのだ。
「立ち上がる前に声をかければよいでしょう」
「左前に向かって? 隣のヤツがビックリするだろ」
正面よりもハードルが跳ね上がることは否めない。隣の人にビクッとされたら丸一日引きずる自信がある。
「だいたいあんなシャキシャキしたヤツに譲る必要があるか?断られるか、最悪キレられるぞ」
「断られたら引き下がればよいだけのこと」
天使は一向に引く気配がない。良心とは往々にしてそういうものなのだ。
「理屈でいえば左のヤツが譲るべきじゃねえか」
「まわりが動かないからこちらが動くべきだと先程も言いましたでしょう」
「ていうか電車降りなくて大丈夫?」
天使と悪魔の声が掻き消えた。慌てて停車駅を確認すると既に目的地に到着していたようだ。第三者の声に感謝しつつ電車を降りる。
このように天使でも悪魔でもない声が議論を終わらせることも少なくないのであった。
脳裏に浮かぶのは
あの日のキミの笑顔
今も鮮やかに思い出せるほど眩しく
僕の支えになっている。
キミにまた会える日を楽しみに
毎日働いているよ
脳裏に浮かぶなどと言うが、バックグラウンドで映像が流れているわけでなく、むしろ表の、つまりメイン処理に割り込んで来ているように感じる。どちらかと言うと物理的な裏側なのだろうか。裏写りするように、脳に焼き付いて離れてくれない。トラウマ、不安、懐古。下敷きでも敷けばいいのだろうか。
#脳裏
脳裏
忘れられない記憶って奴、誰しもがひとつやふたつあるだろう。たとえば綺麗な景色とか、時間を忘れるぐらいに楽しかった思い出とか。
「最近だと、山に夜景を観に行ったことかな」
「いいな」
「車のライトが流れてくのとか、じっと観てると面白かったよ」
「夜景をちゃんと観ようと思ったことないな。そういう話聞くの新鮮」
いまじゃ夜景観光士って資格もあるんだってね。ちょっと興味がある。
補足すると独りで行ったわけじゃなくて、アルバイト先の所長と一緒だった。後輩と弟も同じところでバイトをしているんだが、たまたま私と所長で外回りする用事があって、ちょうど暗くなった時間帯だから行ってみるかってことで−−
「出るって話聞いてたから期待して行ったんだけど、空振りだった」
「お前らそういうとこだぞ」
弟に呆れた顔をされた。うん、実は夜景はおまけで私と所長の本命はソッチでした。なにやってんだって苦情は受け付けます。番組終了30分以内まで。
「山ってさ、街灯なくって真っ暗じゃん? そういうのだけで怪現象の噂なんていくらでもでっち上げられるよね。本物ってなると、やっぱ本当の獣道を探すしかなかったか」
「危ないからやめなよ。山側からしても迷惑だから、そういうの」
後輩もドライ……いや待て。山側からしても迷惑ってどういうことだ。じわじわ来る。
「一応聞いてやるけど、どんなのが出るって噂だったんだ?」
「人のなかにログインした瞬間に『入れた入れた入れた』ってはしゃぐタイプの怪異。ちなみに女だけ対象らしい」
「ログインって、そんなネットじゃないんだから」
「女対象ってお前があぶねーだけじゃねえかよ」
そういった思い出も含めて、夜景じゃめちゃくちゃ綺麗だったなーっていう忘れられない思い出でした。
「怪異とか怪現象はなかったけど、帰り道に野生の猪には遭遇したよ」
「「そっちのほうが怖い」」
あんなに大っきいんだね、猪って。
(いつもの3人シリーズ)
鉄筋コンクリートの高層集合住宅が彼らの家であった。
餓鬼共が生まれた当初は四階建てだったのが、増築されて七階建てにもなると、階下に住まう不憫な諸人は朝も昼も空が見えん。すべからく住民は上階に住みたがるのだけども、一部の物好きや浮浪者共は階下も階下、部屋の四半分が地下にめり込んだ最下層を新天地とし、好きこのんだ。
細い男もその一人であった。
蛍光灯の光が黒縁眼鏡のレンズで屈折して、虚像となった両目は大きく、ギョロリとして爬虫類じみている。耳が隠れるくらいの坊ちゃん刈りで、大根のように白くカマキリみたいに貧相な腕をしていて、そのくせ小綺麗な風体が甚だ奇妙だった。
細い男は自らをメガネと名乗った。浮浪者でも悪人でもないが、敢えて治安の悪い地下に住みたがる物好き。そんな風に自称したのがただ二つ、餓鬼共が知っているメガネの素性で、平素より蝋人形のような無表情でもって一服する細い男は蜃気楼のように得たいがしれなかった。
そんな男を構いに、性懲りも無く地下へ降りていく餓鬼共もまた物好きである。
メガネはたまに本当に極稀に、煙草を分けてくれることがあって、嬉々として一本(しかくれない)を回し喫むと、これが美味いのか不味いのか餓鬼共には判断がつかん。特有の多幸感が何がために引き起こされるのかも知らん。喫煙の字も書けない未成年どもだが、決まりを破る自分はなんだか格好いい気がして、吐き出した煙が空気の気流の流れに色をつけると悪い気分はしなくて、
そんな、少年の日の思い出。
脳裏
あなたと会えた時、私は驚かなかった。
どこかで期待してたのがよくわかる
曲がり角、コンビニ、学校の階段
脳裏であなたに会えるかもって。
少し話せるかもって。
あなたに会えるだけで冷静を装ってもはしゃいじゃうんだよ。
あなたは驚いていないようでこっちへ向かって来てさ。
少し期待してもいいですか
【脳裏】*152*
脳裏でうぁーーーって色んなパターン想像しちゃったんだよね
もうひと押しがあったなら…
なーんて都合良すぎるか
なくてよかった気もしてる
でも、もしも違う選択をしていたら…
いつもは即行動派にも
ブレーキ機能ついてたらしい笑
お題『脳裏』
どうかどうか私の頭の中をのぞかないでください。すみません。
私は会議中だというのに、自分の立場が下っ端で今あまり自分の作業に関係ない話をされているものですから、まったくべつのことを考えていたんです。
今発表しているデキる同期であるAくんと、それに講評をのべるかっこいい上司のBさんとのめくるめく愛のボーイズラブな日々を勝手に妄想していました。
にやけてしまう口元を思わずちいさく咳払いするふりをしておさえます。
お願いです。どうか、どうか今の私の頭の中を覗かないでほしいのです。もしのぞかれたら私は社会的に終わってしまいます。そんなことしたら推し二人を見ることができなくて辛いのです。
脳裏…
…用のスクリーンセーバーがあったらなぁ〜
脳裏
一度見た映像が脳裏に焼き付いて離れない、みたいな言い回しがあるな。映像じゃないけど強烈な思い出はトラウマになって忘れられないってのは確かにある。
特に恥ずかしい記憶なんかはどれだけ時間がたっても忘れられない。怒りなんかの記憶は割りと忘れちゃったりするんだけどね。
それはそうと今年は寒さ対策として窓をぷちぷちでふさいじゃうことにした。なんでも寒さの大半は窓が原因らしいから。
今住んでいる所は角部屋だから外側に窓がある。このおかげで光を取り込めるんだけどデメリットとして防寒や防熱に弱い。
つまり夏は暑くて冬は寒いという最悪の環境だ。角部屋はメリットもあるけどこのデメリットがでかすぎる。昔はそんな知識なかったから角部屋借りちゃったけど。
このデメリットを解消する方法がぷちぷちで窓をふさぐということだ。本当は段ボールとかで完全にふさいじゃいたいんだけどね。
でも完全にふさぐと中でカビが生えるかもしれないし光を取り込めなくなるのも辛い。なので折衷案としてぷちぷちなのだ。
ぷちぷちは断熱効果はそこまで高くないけどそれなりに効果があって透明だから光を取り込める。窓は開けなくなるけど断熱のためならしかたない。
なので今日はこれからホームセンターにいっていろいろ買ってきて明日に工事を始める予定。個人でやるからDIYか?
まぁどっちでもいいけど今日明日はちょい忙しくなる。大変だけど来年以降にも効果を発揮するはずだからがんばるぞ。
脳裏破滅ガール
嗚呼 脳内再生ような様な
会いたいって待った真っ赤な嘘
ダーリン会おうよってダーリンダーリン
脳裏
「じゃあね」
そんな彼女の言葉が脳裏をよぎった。
あの言葉に意味はあるのかそれとも単なる別れの言葉か、それをひたすら考えては眠れなくなってしまった。
明日にはいつもの彼女があたかも当たり前かのように現れてくれるのか、それとも…
自身の感情達が討論を重ねに重ねやがてその討論は行き着く先を知らず感情達はごちゃ混ぜになる。
それは不安となって、自身を蝕む。自身の感情に自分が蝕まれるなんてとても滑稽なことだ。彼女がそんな私を見ればきっとバカだなと言うだろう。けれど今その彼女はいない。